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次の日の朝、占星術師 クローディア が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、自警団員 ガウェイン、烏賊 ラス、孤児 オーフェン、学生 エリカ、くの一 アヤメ、少年 ネロ、雑貨屋 フラン の 7 名。
[うとうとと]
[布団に招かれて]
[声をききつつ、浅い眠りの淵]
[まるで一本橋のよう]
[ゆめとうつつを、行き来して]
[りぃん]
[鈴の音]
[現れた神巫]
[その姿を認めて、今度こそ眠りへと]
[落ちたくないと]
[思っていたゆめは]
[こわくない]
[その言葉に、すこし救われて]
[それはだれか]
[夢の中でゆめを見る]
[真実を]
[ゆめは見せる]
[わずかな違いも赦さない]
[見ぬようにしても]
[見せられた]
[その姿は――]
[どうして、どうして]
[こぼれた言葉]
[夢の中だけで音を持ち]
[だけれども]
[のぞきみるゆめは]
[こわくはない]
[……いっしょだと口許がほころんだ]
[目を開ける]
[時間はあいまい]
[童子たちは働いている]
[その様子はやはりどこか異様で]
[まるでまたゆめに落ちてしまったようで]
水
川に、ゆこう
[かすれた声が*呟いた*]
[ふわと水面に泡浮かぶよに、途切れた意識が戻り来る。]
…やれ、またも気をやられたか。
天狗の業はようわからぬ。
[明けるも暮れるもなき里に、鈴の音リーンと三度鳴れば。
眠りの水底沈みゆく。
さても不思議や不思議やな。]
[ゆうるり辺り見渡せば、未だ眠りにあるだろか。
瞼閉じれば耳に甦る、おのこ唄いし低き声。]
ひとりはさみし…
ふたりはこいし…
…さみしは知れど、こいしは知らぬ。
[ぽつり落とした言の葉は、水面に揺れる波紋となりて。
親指ぐいと唇に、残りし蜜を拭い去る。]
ゆくももどるも…天狗の関は越えられぬ。
所詮、我など掌の上よ。
[親指舐めつつ眉顰め、一人ごちるは己への忌避か。
朱の弧を描くおなごの唇と、真逆のそれは色淡し。]
[朝餉もらえば館を後に、白き花の野を歩み往く。]
[やがて真白に囲まれて、取り出だすは舞扇。]
[波紋を鎮めんと無心に舞えば、*遠く雷鳴響こうか*]
[ゆるり、ゆるり―眠りの檻から解き放たれ、目覚めの時が訪れる―]
う…。
[未だに酔いが醒めやらぬか、起き上がるや額に手をやり童を呼び止める]
先に湯浴みだ―ちと飲みすぎた。
[そのまま童達に引かれ湯殿へと向かうか]
[りぃん、と鳴る、鈴の音。
振り返れば、美しき。
笑みを湛えし、天狗の神巫]
……あ。
[霧へと進む、その姿。
それが消えゆく僅かな刹那。
紅緋は強き、力を見ゆる。
──ついで、意識は霧に落ち]
[ゆる、と開く、紅緋。
いつ運ばれたのかすら定かではないけれど、いつの間にか床の中。
腕には鞠、傍らには小さき獣。
童子たちのさざめきを、茫、と聞きつ。
しばし、夢幻の狭間を移ろいて]
[目覚めど起きぬを案じたか。
仔うさぎ、そう、と頬に擦り寄り。
ぬくもりに、紅緋はす、と和らいで]
……大丈夫……だよ?
[お前もやさしいこ、と呟きつ、身を起こし。
朝餉をもらって、庭へと下りる。
てん。
音を立てつ、くるり、回る朱と金の華]
ひいや ふうや……
[仔うざき傍らに、鞠をつく。
てん、てん、てん。
唄と共に、くるり、くるりと回る華の紋。
それを追う、紅緋は微か、*陰ろうか*]
[ゆらり、夢より立ち戻り]
ああ、茶はいらないやね、水を一杯。
[応じて童子の差し出した、冷たき清水に喉を鳴らす]
[庭で鞠つく子供の声に、しばしは耳を傾けて、やがて遠雷の鳴るを聞けば、誘われるように*出かけていこうか*]
[ぴちゃ、ぴちゃり]
[川辺に足音]
[空は明るい]
[だけれど翳るのだろうか?]
[水を足に纏わせて]
[着物を脱ぎ捨て、川に入る]
[湯殿を使うより]
[これが良いのか]
[澄んだ水を掬って]
……きれいじゃぁ
[底には水草があおく踊り]
[ぴちゃり、ぱちゃり]
[水は遊び]
[やがて遠くの神が鳴けば]
[きょとんとそちらを見やる]
[童子からもらっておいた手拭いで]
[ぱさり]
[体を拭いては]
……ふるんかのぅ?
[*館の方へと歩き出す*]
〔澄みたる鈴の音はいずこより聞えよう、
低く轟きし雷鳴はいずこから聞えよう、
鳥も獣も虫もなくを止めて聞き入ろう。
小さき森の大きな樹、枝に腰掛け天仰ぐ。
一つ巾着袋の揺れて、緩く一度回りけり。
頬を濡らしゆくは気の早い雨垂れなるか、
肌を伝ひゆくは目覚めの遅い朝露なるか、
はたまた水底より跳ね上げられし飛沫か。
何れにしても見るものも知るものもおらず、
何れにしてもそれに如何様な意味があろう。
緑茂る森に沈む黒き衣の女は闇のやうであり、
花咲く野に舞う白き姿の君は光のやうであり、
唯ただ黙して紫黒の眼差しを遠く投げにけり。〕
[湯浴みを終える頃にはとうに昼餉の時になり。解いた髪もそのままに座敷へ戻るその途上、遠く雷鳴轟けばひたり、足を止め外を見やるか]
―こいつぁ一雨来るな。
[空には薄く雲がかり、白き夜になったよう。
ぽつり一粒落ちたれば、それが合図であったよに、雨の帳が下りゆかん。]
[天も地も、その間さえ。全ては白く染まりゆく。]
[さああ……と。
音を立てつ、降る雨に。
慌てつ、鞠と仔うさぎを座敷へと。
しかし、自身は、何か思うよに。
降りしきる、雨の内に立ち尽くす]
〔雨は森にも等しく降り注ぎて、
緑もまた滴に濡らされてゆく。
されども深き色は薄まらず、
ますます闇の中へと没するか。
女は嘆く空を仰ぎて紫黒を瞬かし、
音もなく地へと降り立たむ。
其はまるで黒き蝶が下りたやう。〕
[無我の境地のそのままに、白拍子は舞い踊る。
額に結びし玉の汗が、雨と混じりて散りゆかん。]
[白き衣は雨に濡れ、袖翻るも重くなり。
やがて手に持つ扇すら、しとどに濡れて用なさず。
――はたり、それは落ちようか。]
……ああ、ああ。
我は………
[濡れるに任せ立ち尽くし、琥珀は虚ろに天を見る。
頬を伝う涙は、空の流したものや否や。]
〔白き野から緑の森へと眼差し移せば、
その先に見ゆるは藁葺き屋根の家数件。
濡れる草々踏みて其方へと歩みゆくも、
そこには人の姿はとんと見当たらず、
小さき生き物の雨宿りをするばかり。
壁に立てかけられしは蛇の目傘が一張、
手に取りて天に翳し広げて見てみれば、
滅紫に白き輪が色鮮やかに満ちてゆく。
緩やかな足取りで緑の森から白き野へ、
その先に見ゆるは立ち尽くす白拍子か。〕
[白き野に立つ白にも、緑の森に下りつ黒にも、
庭にて物思いに耽る童にも、雨は等しく降り注ぐ。]
[琥珀はやがて瞼の内に、青く鈍る髪ふると振り。
ふらりふらりと白の影、何処へかと歩み出さん。]
風邪をひいたら、叱られてしまう……?
[滴と共に、零れ落ちるは小さき声]
あたたかくしないと、いけないね。
[呟いて、伏せし紅緋を童子たちへ。
さざめき笑うものたちに手を取られ、湯殿へと。
瑠璃紺の絎紐を解き、白花色の小袖を滑り落とせば。
現れ出でるは、何れでもなき性なき身体。
それを湯に沈めて温めて。
温もり取り戻したなら換えの衣に身を包み。
小さき部屋を童子に求め、鞠と共に*独り眠りに捕らわるるか*]
[昼餉の最中表からさああ、さああと音がすれば粥を啜る手を止めて]
とうとう降ってきたか―
[声の色には外に出ているだろう者達への心配が混じるか]
はてな、どうかなされたかな。
天つ雨に水面が荒ぎにでもなられたか。
[眼差しは白の海に沈む舞扇を捉えるか]
迷い子になってしもうているよ。
[白にけぶる景色の中、紫黒のおなごは目を惹き付けて。
告げられし言の葉に、ややあって琥珀を朱の爪彩る手に向ける。]
…否。
[差し出す手に手を押し当て拒めば、冷えた身体が伝わろう。]
我には…もはや意味なきゆえ。
そなたが御身、冷やすしてはならじ。
[やや遅れて、言の葉付け足さん。]
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