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職人見習い ユリアン に 3人が投票した。
青年 アーベル に 1人が投票した。
司書 オトフリート に 1人が投票した。
少女 ベアトリーチェ に 4人が投票した。
少女 ベアトリーチェ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、薬師 ミリィ が無残な姿で発見された。
次の日の朝、蒼月の『絵師』 エーリッヒ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、白練の歌子 エルザ、学生 リディ、職人見習い ユリアン、青年 アーベル、奏者 ミハエル、司書 オトフリート の 6 名。
[ユリアンとエーリッヒのやり取りには口を挟まず黙って聞きながらも]
でも…俺らの代でいけんのかな…
[今まで考えてなかったけれどぽつりと小さく呟き]
そうだな。その人に頑張ってもらうしかないか。
ってか色々聞いてわかったことだが…
なんかできることって、俺…なさそうな気が…
[注意してみたり。誰かから話を聞いたりなどはできてもそこまで。という情けない結論]
あ?ああそりゃもちろん。
にしても何かって、縁起でもねえなぁ
[エーリッヒの言いたかった意味をその場ではわからずに、ただ苦笑を返して]
[小さな子供は、手を引いても大人達に邪魔されて、なかなか思うように進めない。結局、痺れを切らしたのは男の方で、そのまま子供を腕へと抱き上げた]
何だ?
[その視界に近づいて来た都市の上層部の者達の姿が映る]
そっか。なら安心……ん?
[ざわめきに視線を向けると、そこには上層部の連中。
意図せずとも、スッと眼が細くなる。]
おいでなすった。審判の刻ってとこですか。
[ミハエルのことを返事するとエーリッヒは少し安堵したようにも感じて内心首をかしげる。仲がよい兄弟なのだろう。そういえばミハエルもなんだかんだいって気にかけてたし。などと思っていれば。上層部。なるものの姿が目に入り]
なーんでかしんねーけど、ああいうのがいけ好かなく感じるのはなんでなんかなぁ。
[思わずぼやく]
[ジッと上層部の連中を睨んでいたが、その耳に入るエーリッヒの言葉。
それに呆けた様な顔で振り向くと]
はぁ? 何いきなり。そんなんまるで…………
[だが、そこで喉まで出掛かった言葉を飲み込み]
……ん。わかった。
もしそうなったら、俺が何が何でもミハエルの奴守ってやんよ。
[そう言って、エーリッヒに笑顔を向けた。]
[彼らが近づいて来たのは、司書の前、ではなく、正確にはその腕に抱かれた子供の前だった]
「ベアトリーチェ・ザックス、君は、絵を見れば、それが絵師の描いたものかどうかが分かると言ったそうだな」
[子供は怯えながらも頷いた]
「それが真実とは到底信じられない。よって、お前が絵筆を盗み出した本人である懸念があるとの結論に達した。子供のいたずらではすまされない。持っているならすぐに返しなさい」
歌っちゃだめって、怒られたのだけれど…いいなら、行って見たい、わ。
だって、…――のご本があるかもしれないし。
[ぽつり、言ってふると頭を振る。
オトフリートがベアトリーチェの方へと寄っていくのを見送り
首を傾け、籠を抱えあげた。]
あ、そうだ。
絵師さまに、会わないといけなかったのだけれど…
[小さく呟き、周りを見渡す。
同じ金の髪が目に留まるが、それは弟で。
そこに一緒にいたひとたちに何も言わず
ふらり、ゆっくりとした足取りでその場を離れた。]
[子供がそれを持っているはずはなく、怯えた口から抗弁が紡ぎ出されることも難しいのは当然だった]
「では、仕方がない。絵師殿、この子供をしばらくの間、封じてください。そうすれば反省もできるでしょう」
[絵師は、あまりに根拠が薄いと抗弁したが、決定は決定だと言い張る相手には通用しなかった。子供をかばえば、自分たちも疑われると思うのか、或は自らも疑いに飲まれたか、周囲の人々からも、封じを肯定する囁きが漏れ聞こえる]
[このままでは、封じずにいても子供は、人々の疑いの目にさらされる、そう絵師が思い至ったのは、親しい人々には明白だった]
[一団は己が先程見ていた少女の前へ。
その言葉は断片しか聞き取れなかったが]
…え。
[どうやら少女が疑いの対象らしいと知り、眉を寄せる。
その傍ら、影が一つ離れて行くのには気付かない]
[絵師が子供を抱く男に近づくと、男は、その目をまっすぐに見返したまま子供を地に降ろした。屈み込んだ絵師が、子供に何かを囁いたが、その声は周囲のざわめきに飲まれて誰にも聞こえなかっただろう]
[この場で封じを行うのは不適当だと、絵師は言い。立ち会おうとする実力者達と共に、アトリエへと子供を連れて立ち去っていった]
[そして、子供の絵が、描き上げられたのは、それからしばらくしてのこと]
は?
[オトフリートの前で止まった上層部の人間は、オトフリート、ではなく彼が腕に抱くベアトリーチェにであった。
絵師が描いたものかどうかわかる。などというのはわからなかったが、ベアトリーチェが疑われたというのはわかって、思わずエーリッヒを見る。
最もその表情は陰になって見えなかったが]
仕方ない…なんて言いたくない
[静かに静かに呟く。ただベアトリーチェが盗んでないとかさえ知らなくて
すまないとも。ごめんともいえなくて]
ベアトリーチェ。
[それでも何も言わずに見送ることも出来なくて声をかける]
大丈夫…だから、な?
[それは、戻せるといったエーリッヒにも言うように。告げて]
ん?おばあちゃん?…ああ、わかった。ミリィ先生にいっとく。
[少しでも安心を与えれたならよかったと思う。ただそれは己の自己嫌悪を紛らわせるためなのかもしれないと心が晴れるまでには至らないが]
[そうこうしているうちに上層部の連中が選び出したのは]
んな!? ……あいつら、あんなちっちぇ子に疑いの目向けやがんのかよ!!?
[苛立たしげにそう呟き、エーリッヒへ封じの依頼をするためこちらに来た連中に口を開きかけるも、エーリッヒに制止される。]
な!? 兄ちゃん、何で…………くっ。
[文句を口にしようとするも、こちらを見るエーリッヒの視線に口を噤む。
そうして、抗弁の間もジッと怒りに満ちた眼で上層部の連中を睨んでいたが、周りから漏れ出る肯定の囁きにとうとう沸点をオーバーし、]
……っざけんな!! てめぇら、自分さえよければいいんかよ!?
こんなちっちぇ子を寄って集って………くそっ!!
[そう言うと、苛立たしげに広場をあとにする。
無論、その苛立ちの中には何も出来なかった自分への怒りも多分に*含まれていた*。]
[ふらり、歩いていると
上層部の人間が歩いていくのが見える。
その中に、絵師の金髪が見えた気がしたのだけれど、
ごきげんよう、と声をかけても勿論振り返る訳も無く。
少女は籠を持ったまま、眉をさげた。]
…ちくしょうが!!
[絵師と一塊の集団が消えるのを見送ってから毒づき、地を蹴る
ユリアンが自分より一足先に感情を横でむき出しにしていたからこそ止まれたのかもしれないが]
忘れねー内に…いかねーとな。
ミリィ先生。診療所にいるかなぁ。まあブリジットはいるだろうし
[気を静めながらも言われたことをと思って、広場から診療所目指して歩き出す]
[民衆のざわめきの中に混じって、その顛末をただ見ていた。
幼馴染みの怒鳴る声が聞こえる。
ぐ、と拳を握り締めた]
…僕は、何を。
[言ったところでどうにもならないと知っていて、それでも何もできなかった己に歯痒さが生まれた]
―診療所―
…ども。…あ、ブリジット。いやいや、別に怪我でも体調悪いわけでもねーよ。
んあ?暗いって…いや、なんてーか。…広場で何があったか知ってる?
[とブリジットに聞けばミリィ先生から聞いたといい同じように表情を暗く。少ししてすぐ気を取り直したようにする。ってことは]
で、ミリィ先生いるんかな。ちょっと頼みてーことがあって、奥にいるんだ。調査?
[そういっていた。そして何か実験をしていたとも]
若くなるための実験…だったりして
[怒られますよ。と苦笑するブリジット。直後、悲鳴でもないが、驚いたようなミリィの声があがる]
[アーベルと、ユリアンの怒声。
肩を竦め、籠を抱いて周りを見回した。]
……いや。
[小さく、口の中で呟く。
ふるふると頭を振って、きゅと目を瞑った。]
[『絵師』と少女を含めた一団が去り。
集まっていた人々も、徐々に解散して行く。
彼らが口にするそれは無責任な噂であったり、誰かへの疑いであったり。
その中でただ独り、アトリエのある方向を見て]
兄さん…
[ちらと見えた横顔を思い、言葉は小さく揺れた。
それから俯いて、自宅へ**]
[驚くこちらを余所に、またですか。というようにしているブリジット。
そして奥の部屋を開ければ、その部屋には広がる黒と。唯一染まっていないミリィの体が横たわっていて]
ちょっ!?ミリィ先生!?
[ブリジットとともに駆け寄る。かすかに呼吸をしていてるようだが、ブリジットがいうには眠りとな似て異なるというものらしく]
そりゃよか…いや、よくねえけど…ブリジットは何してたかしらねーの?
[それは知らないといって首を振る。
そこで何をしていたか知れば、調べたものの一部が見つかるのかもしれないが、それを知らぬ...はミリィを抱え寝台に運んだ。]
どうすりゃ…いや、とにかくしっかりしねえとな。わかんねーけど
なんとなかなる。だよなっ。ブリジット
[暗い空気をなくすように言って]
あ、そういえばなんだが、ベアトリーチェにおばあさんに薬をとかいわれたんだが…知ってる?
[聞けばそれは知っているらしく。任せてよいようなのでほっとしたところに患者が運ばれてくる。
この事件によって起きた諍いで起きたけが人であるらしく]
ぁー…大変そうだし、治療とわかんねーけど、手伝えることある?
[そこから手伝うことになり、ミリィのことを聞かれたらわかることだけ説明しながらブリジットの指示を聞く。そんな患者や薬をもらいに来た人間より、ミリィが原因不明で意識を失っている。と広がるだろう。…若返りの薬を作って失敗したとも少し広がるかもしれないが、なれない仕事に四苦八苦している...には*知らぬこと*]
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