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教師 オトフリート に 1人が投票した
小説家 ブリジット に 1人が投票した
宝石商 ザムエル に 6人が投票した
宝石商 ザムエル は村人の手により処刑された……
次の日の朝、ランプ屋 イレーネ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、研究生 エーリッヒ、職人見習い ユリアン、歌姫 エルザ、教師 オトフリート、探偵 ハインリヒ、小説家 ブリジットの6名。
[――妙に遠い]
[いけないと思うときはもう自我など消えていた]
[カーテンを閉めようとした手が、そっと少女の手をつかむ]
[目が][あかい][緋い]
―集会場外―
[苦笑と共に説明を受けて、何だか気恥ずかしくなって頬を掻く]
なんつーか…えーと?
[何て言っていいかわからなくて、結局言葉は続かず]
[ぽっかりと雪に開いた穴。
その奥の、上着の下の赤は。
闇の中なのに、何故か、目に痛かった]
[不意に、胸騒ぎを感じて歌を止める]
……な、に?
[言いようのない不安]
[何か、何処かに]
[言いようのない不安]
[ブリジットを抱き締める]
[アベールから生み出された月の雫が一滴、
少女の体に舞い落ちると]
[少女の姿が一瞬にして*闇に飲まれていった*]
[よろりと立ち上がり、
右手は腰のホルスターに。]
…もう一度問う。あんたは、何処まで知っている?
[ソファーに座ったままの老人を、まっすぐな目で見下ろす。]
─集会場・外─
[頬を掻く様子に、一瞬きょとん、としつつ。
改めて、少女の亡骸を見やる]
さて……早いとこ……。
[落ち着かせてやろう、と。
呟こうとした瞬間。
つきり。
蒼の花に、痛みが走った]
……っ……。
[走る痛みは、いつになく鋭く。
その感触は、何故か。
強い喪失感のようなものを、感じさせた]
[言いようのない不安、だけど]
[ここは屋内、あの獣の入る余地は無いはずで]
気のせい、よね?
[それはきっと、さっき外に出た際に影を見たから]
[疑心暗鬼、思い過ごし…そう言い聞かせて]
ごめんなさい、ブリジット…驚かせてしまったかしら?
[そう言って微笑む。
不安を誤魔化そうと]
[エルザの問いに、ふるふると頭を左右に振る]
[実際、エルザから抱き締められた事は理由が何であれ、胸に喜びを沸き起こさせるものだった]
[ハインリヒの動作は、ソファでぐったりしていた男のソレではない。油断なく辺りにピリと張り詰めた空気が、彼の周りに腰の強い糸が張られてゆくように思えた]
[ハインリヒが立ち上がり、ザムエルに対峙するのを見る]
[二人の間に只ならぬものを感じて]
二人とも、何を……
[それだけ言って止める]
[張り詰めた、気配に押されて]
[早いとこ。それに、頷いて返そうとして]
…エーリッヒ?
[触れている彼の体が一瞬震えたような気がした]
[自身の体は幾分落ち着き、そっと肩から手を離す。
そうして、彼の様子を伺うように、覗き込んで]
あ……。
[名を呼ばれ、覗き込まれて、はっと我に返る]
大丈夫だ……ちょっと、目眩がしただけで……。
大丈夫、だから。早く、ベアトリーチェを。
[ふる、と軽く頭を振って。早口にこう告げて]
―回想―
[開いたカーテンの向こう、天に浮かぶ、か細い月]
[綺麗だなと思って――閉めようとした途端に、
後ろから、手を掴まれて、
振り向いた先には、
あかい、緋い、人ならざる者の目]
[昔むかし、祖母に聞いた事がある――それは、人狼の証]
[首筋に走る痛み、というよりは熱い、熱い感覚。
口を押さえられていて、よかったと思う。
悲鳴など上げたら、誰かに見付かってしまうから。
どうせなら、自分の部屋ならばもっとよかった。
ああ、エーリッヒはどう思うだろう]
[……他の人間よりも、幼馴染が大切か。
矢張り、自分は、何も変わっていなかったのかもしれない]
[襲い来る、強い感情。
痛みも、
苦しみも、
恐怖も、
死者たちの聲に聴いたものと、酷似していて、
それすらも快楽と感じられてしまったのは、
狂える己の性ゆえ――だったのだろうか]
[暫く、エーリッヒの様子をじっと見て。
ふい、と穴の方を向く]
…倒れたら姫抱きしてくからそのつもりで。
[微妙な脅しを投げつけて、ベアトリーチェを上着ごと抱き上げる。
自衛団員たちよりも遥かに軽くて、頼りない重み]
……いや、それは……勘弁してくれ。
[姫抱き、という言葉に思わず引きつりつつ。抱えられた亡骸を見やり]
……急ごう。嫌な予感が……する。
[蒼の花が伝える感覚とはまた違う……胸騒ぎのようなものに急かされて。低く、呟いた]
[――目を開ける]
[身体が軽い。
地に足が、着いていない。
身体は透き通っていたろうか]
[眼下には、獣に喰らわれる彼女だったモノの姿]
[あかいあかい、魂の抜け殻]
[ちなみに倒れられたら本気でやりますこの男]
[急ごう、というのに少し首は傾げたが、異論はなく]
…ああ。
自衛団員たちの隣がいいかな。
[半ば走るようにして集会場の裏手へ向かう。
記憶が確かならスコップの一本はまだ其処にある筈で]
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