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糸紡ぎ ユーディット を 1人が心の中で指差しました。
薬師 ゼルギウス を 1人が心の中で指差しました。
語り部見習い ミハエル を 1人が心の中で指差しました。
店員 ベッティ を 2人が心の中で指差しました。
道具屋 イレーネ を 1人が心の中で指差しました。
筆記者 ウェンデル を 3人が心の中で指差しました。
筆記者 ウェンデル は人々の意思により処断されたのです……。
今日は犠牲者がいないようでした。運が良かったのか、それともただの気まぐれでしょうか?
今、ここにいるのは、糸紡ぎ ユーディット、薬師 ゼルギウス、きのこ畑の主 ユリアン、語り部見習い ミハエル、絵描き エーリッヒ、狩人 レナーテ、店員 ベッティ、道具屋 イレーネ の全部で 8 人かしら。
─村の通り─
はいはい。
[ちゃんと食べている、と言うウェンデルの言葉には苦笑を返すより他無く。何度も?と不思議そうにされると]
……うん、両親とかね。
ああ、勿論寿命でだよ。
刈られようが、寿命で消えようが、居なくなってしまうことには変わりないだろ。
[誤解されたようだからと、きちんと補足説明を入れた。ベッティのことについて至極真面目な顔で言われると]
お前ね……そこは素直に引き受けるところだよ。
[この鈍感、と思ったのは不可抗力だ、きっと]
―自宅―
お前はバカか。
[気付かなかった、という言葉には怒るというより呆れたとばかりに返す。
続いた問いにはすぐには言葉を返さずに、黙々と処置を進め、痛がればやはり睨んだが]
……お前が無茶ばっかしてっと、長が安心できねぇだろ。
[中程まで進んだ辺りで、ぽつりと洩らした。
あの心配がユーディットに向けられたものかは、青年にも分からなかったが]
─村の通り─
はぇっ!?
[エーリッヒの言い出したこと、思わず素っ頓狂な声が出る。
だが、ウェンデルの言葉で少なからず気を持ち直すことが出来たようで、]
そ、そうだよ。ウェンくん頼りないからねー。
むしろ、わたしが居ないと野垂れ死んじゃうんじゃないかなーってくらいだしね、うん。
[早口でそうまくし立てる。]
―自宅―
[夢の中、伸びる影はエーリに向かい、けれども今日もその命を刈ることはなく。
それは、何かを伝えていたのかもしれない。
自分が知るのはそこまでで、誰かが消えたことをまだ知らずにいる。
その原因はいずれであっても、自分に憑いた『死神』が原因で*あるのだろうが*]
─ゼルギウス宅─
馬鹿じゃないもんっ!
[呆れられて、精一杯主張するものの。
処置が始まったなら、今度はそれについてくる痛みに耐えるのが精一杯で、言葉は途絶えた]
……ふにぇ?
じいちゃ、が?
どし、て……?
[もらされた呟き。
その意を掴みきれず、きょと、と瞬いた]
―狩場―
共に居られた時間はそう長くなかったけれど。
優しいけれど厳しい人だったよ。
勘が鋭いところはイレーネに似ていたかな。
[休憩中ミハエルに問われて答える]
[妹の感想はまた少し違ったかもしれない]
[鋭いようで抜けた所もあるような人だった]
[師でもあった母とは自分も似た部分が少なくない]
うん、美味しい。
ゲルダの研鑽の成果だね。
[研鑽途中の犠牲者のことは知らずに笑った]
―ユリアンの家―
[影が揺らぎ、伸びていくのが今度ははっきりと見えた。
生きていないからだろうかと思いながら、その後を心が追う。
影が行き着いた先は、いつもパンを味見してくれる人。
刈り取られると、ぎゅっと片手で腕を掴んだが、その影がエーリッヒの命を浚うことはなかった。]
え……?
[予想外の結果に、思わず、きょとりと瞬いた。
昨日もまた、死神がエーリッヒを刈り取ろうとした事までは知らなかったが。
ともあれ、死神がエーリッヒを刈らなかった事に、ほっとしたように溜息が零れた。]
―自宅―
バカじゃねぇ奴はすぐ気付くもんだよ。
[主張はさらりとかわしてしまった。
傷にも薬を塗りなおして、腫れた部分には水で濡らした布を巻いておいた]
……家に行った時、視えたんだよ。
[問いには説明を飛ばした言葉を返した]
─村の通り─
じゃあウェンデルをベッティに頼むことにしようか。
お互い合意してるようだし、それなら良いよね?
[とにかくその場を離れるのが目的だったために、ベッティの言葉を受けて笑顔でそんなことを言い]
それじゃ二人ともごゆっく…───っ!?
[茶化すような口調で言いかけて、言葉が途切れた。一瞬だけ、自分に『憑く』者が動いたように感じ。その直後、傍に居たウェンデルの姿が溶けるように掻き消えて行く]
ウェンデルっ!!
[咄嗟に伸ばした手はウェンデルの肩を掴むこと無く空を切り。数瞬のうちに、その姿は完全に消えてしまった]
─ゼルギウス宅─
にぃぃぃぃぃ……。
[さらりとかわされ、上がるのは恨みがましい響きの声。
けれど、投げかけた問いへの答えに、その響きは静まって]
家って、じいちゃ、の?
……ギィにい、じいちゃが視える、の?
[次に零れたのは、素朴な疑問、と言った様子の問いかけ]
─狩場─
[狩りをするときの鋭い視線>>2:155。それも、イレーネの後ろで見ていて]
レナーテは母様似なのだろうか。
[紅髪の青年を見て、首を傾ける。座っているのは岩だ。足が下につかないくらいの高さの。]
優しいけれど厳しいか。
…… 怒られたりしたのか?
[足をふらふらと揺らしながら、ゲルダのパンを口に運んで、あむ。とかじりつき]
うん。ゲルダは、頑張りやで、独創的で
なにより格好よくて──綺麗だしな。
憧れる。
─狩場─
[兄とミハエル三人で狩場に向かい。
自分は目的の木苺を採りながら、兄が出没した蜥蜴を狩る様子をミハエルと共に見て。
目を輝かせて兄の狩りの様子を見るミハエルには、こちらからも簡単な説明をしたりして時間を過ごした。
休憩途中母の話をとせがまれると、きょとんとした後微笑みとともに頷いて、先に語る兄の話を聞いた。]
え、それは違うよ。
レナがわかりやすいだけで、母さんはレナに良く似てたよ。
無茶するとことか、普段のんびりしてるところとかそっくり。
─狩場─
[兄の話に割って入って訂正をしたのは、母の供をしていた兄と違い、自分は狩場以外での母の姿をよく見ていたから。]
それに、母さんの髪は兄さんと同じ色だったじゃない。
兄さんの方が母さんに似てるんだよ。
[そういって、自分もゲルダのパンを一口食べ。]
…うん、美味しい。
お礼に木苺お裾分けしないとね。
[わざわざ薬を用意してくれたゼルにも持っていこうかな、と思いながらそう微笑んで。]
―自宅―
[怨みがましい声はやっぱり無視をした。
薄手の包帯を手に取りながら]
多分、もう視えねぇけどな。
[返す言葉は遠回しな肯定]
─村の通り─
[エーリッヒの笑顔に、僅かに恨めしげな目を送るが、]
う、うん。任された。
[ぐっと身構えつつ、そう答える。]
ちょ!? それってどうい………………えっ?
[茶化す口調に反論しようとして、こちらも言葉が途切れる。
隣にいるウェンデルの姿が溶けるように掻き消えていき、]
えっ………………
[エーリッヒの伸ばした手が空を切り、ウェンデルが消滅していくのを動けずに呆然と見ていたが、]
……………う、そ……そんな(ふっ
[体の力が抜け、その場にぺたりと座り込む。]
─ゼルギウス宅─
[主張は結局無視され、何となくしょんぼりした]
……そ、なん、だ。
じいちゃ……。
[もう視えない、という言葉に小さく呟く。
何故視えるのかとか、そう言った部分には意識は行かず。
ただ、長が心配していた、という事が、何となく重かった]
─狩場─
そうだな、のんびりした部分もあったとは思うけれど。
…無茶はしていないと思うよ。
[自分と母と両方について妹に抗議した]
[説得力の有無はいうまでもない]
外見的に似ているのも否定はしないけれどね。
母自身が苦笑していた。
狩りの時はしょっちゅうだったよ。
私は飲み込みが早いほうでもなかったし。
[その母と似た苦笑を浮かべてミハエルの問いかけに頷く]
─村の通り─
[空を切った手を握り締める。嗚呼…、と眉尻を下げて声を漏らした]
……まさか、目の前で、とは……。
[寿命の時とは少し異なった、文字通り唐突な消失。防げるものではないと分かっていても、何も出来なかったことが少しショックだった]
…っ、ベッティ、大丈夫か?
[僅か茫然としていたが、ベッティの声が耳に入り、座り込んでしまった相手に声をかける。無理に立ち上がらせようとはせず、自分がその傍にしゃがみ込んだ。痛々しい様子に、少し前にしたのと同じように、ベッティの頭に手を乗せ撫でようとする]
―自宅―
[話すうちに処置は終わり、立ち上がる。
呟くユーディットの頭を軽く小突いて]
だから、心配させるようなことはすんな。
[使った道具を片付け始める]
─狩場─
うん、よく怒られた。
悪戯とか危ないこととかした時はすごく怖かったよ。
[ミハエルの質問には、苦笑しながらも頷いた。
ゲルダに対するミハエルの言葉には、そうだね、と同意して。]
ゲルダはいつも新しいことに挑戦してて、凄いと思う。
でも、ミハエルもゲルダに負けないくらい頑張りやさんだし、綺麗だと思うよ?
[金の髪、翠の瞳。色彩の暗い自分にとってはミハエルやレナたちのような鮮やかな髪や瞳は憧れるしかなくて。]
[遠くを見ながらほっとしていたのに、届けられた声に振り返った。
少し、じと、と睨むようにして。]
…ずるいよ、それ。
私には、自分が死んでも生きてて欲しいって言ったくせに。
[悲しむ、よりは。少しだけ、怒った。
怒って、でも目を伏せた。]
でもユリアンがそんな事言うのは、私のせいなんだよね…。
[もしユリアンが死んで、自分の方だけ生き残っていたら。
きっと耐えられない。
一人では。]
─ゼルギウス宅─
にっ……。
[小突かれて、上がるのは短い声。
思わず向いた視線はちょっと恨みがましいものだったかも知れない、が]
……うん、気をつける。
細工もちゃんと、仕上げないといけないし……。
ありがと、ギィにい。
[いつになく神妙な面持ちで紡いだ言葉は、決意と、それからお礼]
─狩場─
憧れるか。そうだね。
私も出来る限り手伝ってあげたくなる。
矢ではなく罠で捕ってみたりとかね。
[少し前の狩りを思い出して小さく笑う]
そうだね、そんな時にも容赦はなかった。
[イレーネの苦笑にも同意して頷いた]
[その視線の動きに妹の頭へと手を伸ばす]
ああ。ミハエルも綺麗だと思う。
イレーネもね。
[もっと小さい頃には羨ましいと拗ねられた事もあっただろうか]
[狩りの名残かこんなときだけ妙に鋭い]
[ゆっくりと撫でようとした]
─村の通り─
あ……う…………
[呆然とした視線は意味もなく地面へ落ちていたが、エーリッヒに声を掛けられ、目線を上げる。
そうして、しゃがみ込んでいるエーリッヒを呆然としたまま見ていたが、頭に手を乗せられ優しく撫でられると、目尻にじわりと雫が溜まり、]
エーリッヒ、さん。ウェンが、ウェンが……うっ……
うわぁぁぁぁぁぁん…………
[雫は止まることなく零れ落ち、座り込んだまま泣きじゃくる。]
―村の通り―
[ごくごく普通に話していたはずだった。
背中が少しあついと思った。
警告のようにかすかな痛み。
そして、それっきり。]
[何がどうなったのか。
しばらくわけがわからなかった。
自分は、二人の前にいるはずなのに、どうも声をかけても届かないようだった。
背の痛みも熱ももうない。
何がどうなっているのか。
答えは案外簡単に出た。]
なるほど。
刈られたってこういうことか。
……困ったなぁ。
[目の前で泣くベッティの様子に、心底困ったような顔になった。
思わず手を伸ばしてみるけれど、触れることはできない。]
泣かないでよベッティ。
─狩場─
[パンを齧り、兄妹の話を聞きながら、ふふふ。と笑う。]
二人は仲が良い。
……母様が好きだったのだな。
[二人が母について語る声からか話からか、
感じた事をそう述べて]
おお。そこは──
語り部の師匠のようだな。
ボクも、覚えが悪いと本で、ぽかり。だ。
[レナーテが頷くに、感心したようにそう言って]
―自宅―
[ユーディットの視線には、高い位置から見下ろす視線で返したか]
自分で言ったことだ、忘れんなよ。
[神妙な面持ちに、一つ頷く]
何日かしたら、また診せに来い。
[そうも告げて]
─狩場─
[顔に出てしまったのだろうか、兄に頭を撫でられると少し罰が悪そうな表情になるも嬉しそうに笑って。]
ありがと、兄さん。
[ミハエルから、二人は母様が好きだったのだな、と言われれば笑顔で頷いた。]
うん。今でも好きだよ。
母さんがのこしてくれたものもたくさんある。
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