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冒険家 ナサニエル に 1人が投票した
お尋ね者 クインジー に 2人が投票した
学生 ラッセル に 3人が投票した
流れ者 ギルバート に 1人が投票した
学生 ラッセル は村人の手により処刑された……
次の日の朝、のんだくれ ケネス が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、村長の娘 シャーロット、冒険家 ナサニエル、お尋ね者 クインジー、見習い看護婦 ニーナ、流れ者 ギルバートの5名。
[隙を狙い切りかかったのは自棄でも他を守ろうという自己犠牲でもなんでもない。生きる為だ。
獣は二匹、シャーロットは手負いで階下、クインジーはどちらに付くかわからない。残る味方はギルバート一人。隻眼の青年一人に獣二匹は相手出来ない。だからこそ、生きる為に自ら*足掻く*]
[緋が揺れる。
震えるように。
それは、紅が齎される事への喜びか、それとも悲しみかは、知る由もなく。
蒼氷は空から、城へと向く。
絶望も希望も、触れる叶わぬ彼岸に彷徨える身には無為。
故に、何かを求めるでなく。
何かを願う事もなく。
真紅の蛇と共に、緋の中に*佇む*]
[男の耳は少年の最期の言葉を聞き取った。]
[向けられた眼差し]
[揺れる瞳も目にした。]
[だが男には、その真意を理解することは、遂に出来なかった。*]
[城へと向かった女が足を留めたのは、泉の畔]
[女自身の躱が、そこには有った]
[緋く、赤け、朱く、赫く、]
[なお、あかく]
[最期まであかを映そうとした碧の色は閉ざされて]
[白皙の肌は、あかより変じた黒に染まっていた]
まるで、暗示の様。
[太陽と月の光に似た背の豊かな金色と]
[緋の色を映し続けた水を湛える碧と]
[混じらぬ一色を纏う花のあかと]
[そうして、しろはあかから、くろへ]
[ひによって、もうすぐおわりが]
[言の葉遊びをして、女はくれないを歪めた]
私には悲しい思い出だと言い切れはしないのだけれど。
この花を齎した人は、どうだったのでしょうか。
或いは――か、――か。
[緋の花に纏わる言の葉を2、3呟き、横に首を振る]
[また、背の豊かな金色が揺れた]
いいえ、意味など無いのやもしれません。
そう。終焉のその後にも、傍らにあかが有って嬉しい。
その私の気持ちで、全て。
それが意味。
[ひそやかに、女は微笑み]
[泣いた]
きれいなあか。
まんじゅしゃか。
[今は緋花の中で城を]
終焉の使者。
使者の終焉。
最期に訪れるものは、何?
[ただ*見つめている*]
―2階―
……何にせよ、「赤い海」とやらは御免だ。
仮にそいつで死んだら、神の国に行けないことは確実な気がしてね。
悪いけれど、俺は「君たちが望むもの」で包まれた世界を、拒否させてもらう。
さあ――……
[構えていたナイフの鞘を抜き、その切先を「獣」に向けようとした瞬間――…]
ネズミっ!!!
やめろっ!飛び出して来るんじゃない!
お前が近づいたら、告発したお前の命が………っ!
[床に下ろされた赤毛の獣は、銀色に閃くナイフの輝きに何を見たか――ギルバートが叫んだ次の瞬間、ケネスのナイフがラッセルの身体に深く刺さり――]
……ちっ!!
[彼の周囲は、獣の血に染まった。]
[赤毛の獣は、ゆっくりと崩れ落ちる。
彼の側には、虚空に浮かぶ闇のような色をたたえた、彼の同族――「獣」の男の姿があった。]
……お兄さん。
ネズミに手を出すことなかれ、だよ。
君の行ったことを考えれば、君の同族が殺されることもまた道理。獣と人間――永遠に交わることの無い平行線で、またひとつの殺戮が行われただけだ。
[ナイフの先を、ナサニエルの方に向けた。]
[シャーロットの足が止まるのを見て、階段へ足をふみだしかける]
[だが、目はラッセルへと進むケネスを追った]
[否、ラッセルの手が燭台にのびるのを、見た]
――っ、ラッセル!
[制止の声で、止まるはずもない]
[男は揺れる炎が、台が、バランスを崩すのをみる]
[まさか外で、同じ動作をしようとしている人がいるとは、男は思わない]
[揺れる燭台はなんとか落ち着くかもしれないが、階下で止まったシャーロットは体を打っているのだ]
[緋がふわりと舞い、紅が溢れ、朱はゆらぐ]
[黒紅に三つのあかが入り込み、頭の奥がひどく痛むが、――今は死なせたくないという気持ちが先行した]
[実際にはそれは僅か数秒であったろう、]
[本当にその一瞬は、流れる時間(とき)がまるで粘性のある液体に変わったかのように]
[ゆっくりと流れ]
[男の遮る腕をすり抜けて、銀の刃が少年の胸に吸い込まれてゆくのを]
[ただ茫然と眺めることしか出来なかった。]
クインジー!来るんじゃない!!
貴方は生き延びるべきだ!
ここに来れば死ぬぞ!!
獣はもう1人居る!逃げろッ!!
[刹那、ラッセルが揺らした燭台に、視線が向かう。
燭台に手を伸ばし、その動きを止めようとした。]
血も御免だが、火事も勘弁だ……!
[床に崩折れた年若の同族の傍らに男は立ち尽くす。]
[男の意識は、
空白に支配されている。]
[それを現実に引き戻したのは、間近のギルバートの声であったか――]
[少女は立ち止まったその場から、ただ成り行きを見つめることしか出来なかった]
[不精髭の男の刃が赤の少年を貫く。階上で緋色が広がった。そして少女の滅紫の右目は更なる緋色を捉える]
……紅い華!
[終焉の使者であると示す、紅い華が赤の少年の骸で咲いていた]
[けれど既に終焉の使者の正体が割れた今、この力も大した意味を持たず。死の確実性を理解するだけのものとなっていた]
[気付けば近くにはクインジーの姿。赤の少年の死を感じ取り、どこか複雑そうな表情でクインジーの顔を見上げる]
[片手にナイフ、片手に燭台。
壁に片手を預け、爪先立ちという姿勢で、ナサニエルの身体の揺らめきを見つめる。]
……何だ。何が可笑しい……?
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