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次の日の朝、占星術師 クローディア が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、新人 フラン、研究者 スティーヴ、少年 オーフェン、軍人 カルロス、航宙士 エリカ、通信士 ノブ、機械犬 パトラッシュ、船員 ジョエル、整備士 リディア の 9 名。
―第二階層・通路→―
[考えていたときに届く新しいノブからの報告]
なんでそんなところにっ!
[思わず声を荒げ、急ぎ足でエレベーターホールへと向かった]
[そのきっかけについては知ることができるのは後に船内に残った記録を洗いなおした後になるか、
それともそのきっかけすらも掴むことはできなかったかもしれない。
船内に鳴り響く銃声、それから悲鳴と、怒号。殺せといった罵倒の声。
それは一箇所二箇所ではなく、いくつもの場所で広がっていく。
それと同時にそこかしこで散る血と、命。
転がるのは船員達の死体と、PMCと呼ばれる生命体の死骸。
船内の各所にすでにそれは広がっていて、寄生されているものが何名もいることが判明するとさらに殺し合いは広がっていくことになるだろう。
そんな船内の一箇所、クローディアはあるプログラムを船内のマザーコンピューターに組み込んでいた。
ようやく見つけたPMC発見の糸口、けれどもそれはとても不完全なもの。PMCが発する独特の電波のようなものを捉える方法。
ただそれは船内をチェックするセンサーを流用し、船内にPMCがまだいるかどうかを調べられるだけにすぎず、固体を特定するには至らない。
そして、自分が死んだ時のために、そのままでもできる思いついたたった一つの解決方法、それをプログラムに組み込んでおいた]
[ともあれエレベーターに入れられて、扉が閉まった後で大事な事に気がついた。]
……はっ。
手が届かねぇ!
[自分が届くのは三階と四階のみだったのを忘れていた。
困ったようにボタンを見上げる。]
……どーしよ。
何か棒みたいなの無いかな。
[と周囲を見るも、そんなものがエレベーターの中にあるはずもなく。]
えーと、ええと何か……
[まだすぐ外に居るだろう、スティーヴに頼んで押してもらう、という知恵は残念ながら働かなかった。
ズボンのポケットをごそごそ。飴玉が出てきたが役に立たない。しまう。
上着のポケットをごそごそ。しまっておいたレーザー銃が出てきた。]
………………。
─ 第一階層・艦橋 ─
[他のクルーに習うように、船長の方へと視線をむける。
ざわめきは、止まってくれそうになくて、無意識、とるのは自分自身を抱きかかえるような姿勢]
(とはいえ、これって拒否りようがないよねぇ……。
それに付随して発生しそうな問題も多いんだけど)
[過るのは、そんな、思い]
[とりあえずレーザー銃を握りしめた。
上のほうを見上げて、大きく振りかぶって―――。]
ていっ!
[上方のボタンに向かってぶん投げた。
当たり所が悪ければ大事どころの騒ぎではないが、幸いな事にボタンに上手く命中してくれたらしい。
問題は、第一階層の部分が点滅しているということだが。]
─ 第一階層・艦橋 ─
……ちょっ。
[船長に視線を向けていたから、その事実に気づくのが遅れた。
ゲストIDの移動するエレベーターは生活居住区を通り抜けていて]
「即時閉鎖しないのは、PMCだからか!?」
[緊張からそれを口走ったのは誰だっただろう。
一気に艦橋内が殺気立った]
─ エレベーター内部 ─
うわちゃー………。
ま、いっか。
[とりあえず上へは行っている。多分問題ない。
と、子供解釈で頷きつつ、エレベーターは途中寄り道もせずに一階へと昇っていった。
向こうで誰かに押してもらおーぐらいの勢いでいた。
何やら外が危うい事態になっている、なんて事は思いもよらずに。]
─ 第一階層・艦橋 ─
……ん? なに、これ。
[空気の重さに耐えかね、ふと船長から視線をそらす。
モニタの上に走る光の文字が、とある『更新』を伝えているのが、目に入った]
……SS権限による、『おかーさま』への介入?
何それ……ってゆっか、誰?
[そのクラスの権限を持っているのは、船内では限られるはず。
一体誰が何を、と思うのと、叫びが響くのは、どちらが先だったか]
え、ちょ?
ちょ、ちょっとちょっと、何言い出すのん、いきなりっ!?
[殺気立つ艦橋内に、知らず、声が上がっていた]
─第一階層・整備室─
[始まり>>#0は、丁度メンテナンスを終える頃だったか。
忙しなく動いていた両耳がぴんと立って、一方を向く。
赤い光を内包する金の瞳が開かれ、それもまた同じ方向を向いた――何処か遠く、銃声の鳴った方角へ]
[続いて起こった悲鳴、怒号、先とは種類の違う銃声がまた一つ。
次第に近づいて、否、大きくなってくる音に、整備室の空気も色を変えて行く]
―第二階層・エレベーター前―
[情報をもらったエレベーターパネルの表示を見ると向かった先は第一階層のようで]
待て待て、なんでそっちにいくんだよっ!
[思わずの突っ込み。
エレベータの操作をしようと端末に触れようとしたところで、あたりに響いた銃声と悲鳴]
ちっ…!
[事態は思ったよりも早く最悪に向きつつあるらしく]
オーフ…無事でいてくれよ…
[オーフにも携帯端末はもたせているが、なにぶんそこに連絡を入れても普段それに気づくのは送ったことを目の前で言った後になることがほとんどで、そちらに連絡を送る習慣は自然となくなっていた]
─ 第一階層・艦橋 ─
……ちょっとちょっとぉ……。
ウチらが取り乱して、どーすんのよっ!
[飛び交う騒ぎに、一際大きな声を投げ込む。
それに対する反論も、当然の如くあるが。
それで引っ込むような殊勝な気質は、残念な事にしていない]
やっかまし!
大体、騒ぐだけならあかんぼでもできるでしょぉ?
今は、そんな事やってる場合じゃ……。
[ないでしょ、と言おうとした視界の隅に引っかかるのは、出口へと向かう姿>>9。
一瞬きょとりとするものの、そこへ突っ込みを入れるよりは、艦内での異変──各所での銃撃の始まりを示すアラートが響く方が、僅か、早かった]
─ →第一階層・エレベーター付近 ─
[そんな感じで一人呑気に、現状を知らない子供がエレベーターからひょっこり、顔を出した。
二階層に居たような見張りは見当たらない。いきなり銃を突きつけられる事態にならなかったのは幸いだったろう。
騒ぎを聞きつけそちらに向かっていったのかもしれないが、子供はそんな事知る由も無い。]
あれ、こっちは人いないんだ。
……んっ?
[それでも程近くから、何やら声が聞こえてくるから無人でないことは知って。
声のする方へとかしゃかしゃ歩いていった。]
─ 第三階層 エレベーターホール ─
[エレベーターが動いたのは確認したが、それがどこへ向かったかまでは見ていなかった。
見ていたところで眉根が寄るだけの話なのだが。
しかしそうなる前に耳に届く音に気付き、視線は後ろへと向かっていた]
…まさか…!
[最悪の事態を容易に想像させる音と声。
反射的に物陰へと隠れた。
子供から取り上げたカードは白衣の懐へと仕舞われ、右手は腰のベルト付近へと伸びる]
Shit!
時間の問題だとは思っていたが、長くは持たなかったな。
[危険に晒されていると言う緊張状態、配布された武器、解決の糸口が見えない状況。
不満が爆発して暴動が起きる可能性は頭の片隅にあった。
それを解消する術が、状況打開以外に無かったことも理解している。
この状況が起きる前に解決策を見つけたかったが、やはり時間が足りなかったようだった]
迷ってる暇はねぇな。
行くか。
[右手に電子銃を掴むと、物陰から通路の先を覗き様子を窺う。
通路の奥から、各研究室の中から、悲鳴と怒声と銃声が響き渡っている。
この状況で優先するのは自らの命。
銃を向けられた場合、報復することに躊躇いと言うものは全く*無かった*]
─第一階層 整備室─
よし、良い子だ。
[>>1:219指示通りパトラッシュが装置に入ったのを確認すると、いくつかのスイッチを入れていき順次チェックを済ませていった。
嗅覚機能がやや落ちていることと、尻尾の先の可動が微妙に悪くなってきているのが気にはなったが通常行動に制限があるわけでなし、修理するほどではないと判断した。]
…よし。
起きて良いぞ、ラッシュ。
……何か、起きたか…?
[解析の間ついでに整備した銃を腰のベルトに引っ掛けながら声をかけ、装置からパトラッシュを降ろしたところで何やらざわめいた気配が外からし。
そちらに視線を向けながら眉を微かに寄せて呟いた。]
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