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薬師 ゼルギウス に 5人が投票した。
宿屋の息子 フォルカー に 1人が投票した。
薬師 ゼルギウス は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。何かの介入か、それとも……?
訪れたのは、夜明け。差し込む光に、人は何を思うのか。
─ 宿・一階 ─
[思考を巡らせながら階段を降りてきて。
ふと、場の空気の緊迫に気づく]
……なん、だ?
[呟くのと、少年の手に光るもの>>5:129が目に入ったのは、ほぼ同時で]
……っ!
[とっさ、そちらへ向けて駆けていた]
― 宿一階 ―
僕はクロさんが間違ってるのを知ってた。
[目を細めてこちらを見ていた薬師が笑った。
これまで浮かべていたことのないような笑みに見えた]
だって判るのは、僕だ。
[行商人>>1が薬師の背後を絶った。
胸の前に構えたまま、胸に突き刺そうと駆け寄った。
腕で振り払われた。簡単に弾き飛ばされて、床に倒れる。
手から抜け落ちた銀はカラカラと、駆け寄ってくる学者>>0の足元へ転がっていった]
─ 宿・一階 ─
[背後に回るイレーネ>>1と、銀を手にして駆けるフォルカー>>2。
駆け出したのは、自分とは、違う思考で同じ結論に達したらしい彼らの援護のために]
……フォルカーくんっ!
[が、たどり着く前にフォルカーは弾き飛ばされ、手にしていた刃が足元に転がってくる。
逡巡は短く。
それを爪先で蹴り上げ、空中で受け止めた]
行商人殿、よーけとーいてっ!
[口調は軽く呼びかけながら、蹴り上げた足を戻し、近くの椅子を引っ掛けて、リーゼロッテの方へと蹴り飛ばす。
もっとも、単に椅子を蹴った程度でどうこうできるわけではないのは、わかっている。
狙ったのは、椅子を振り払う事で生じる、隙]
……本職学者とはいえ……伊達に、何度も戦場横切ってないんでねっ!
[どんな前歴だ、と、突っ込まれそうな事を言いつつ、一気に距離を詰める。
椅子を振り払ったリーゼロッテが、こちらを向いた。
浮かんだ表情はどうだったか、それを確かめる暇もなく。
繰り出した銀刃は、命の鼓動の刻まれるその場所へ、突き立てられる。
空白の後、刃を持ったまま、手首を返して。
引き抜きながら、後ろへと、下がる。
間を置いて、虚空に開くは緋の一輪。
それはすぐに花弁を散らし、あわせるように、薬師の身体は崩れ落ちた]
[少女はフォルカーを信用していた。
だから少女は彼に敵意向けることは無い。
ライヒアルトとオトフリートもまた感情的な事から――
害なすことを無意識のうち考えないようにしていた。
イレーネも話してみた感覚では何か違って
残るはリーゼロッテであったが――
薬師としての彼女は尊敬していたが、如何かと問われれば答えられない。
残る誰かの中で選ぶとすれば、今は彼女しかなく]
……っ!? オトフリート、さん?
[伝承学者とは思えぬその動きに思わず驚きの滲む声を漏らし
その光景に、軽く息をのんで見守る**]
― 宿一階 ―
[前と同じように床へと叩きつけられた。
手にしていた銀も失ってしまったが、まだもう一つある。
少女>>5:128が祈ってくれたブローチだ。
ポケットから転がりかけたのを握って意識を保つ]
オト、せんせ。
[学者>>3の声が聞こえた。
倒れたままじゃいけない。約束のためにも立ち上がらなければ。
身体を起こすと椅子が飛んでいって、その後を風のように学者が駆けていった]
……あ。
[目が熱くなる。崩れ落ちてゆく薬師の体を凝視する]
[最後に赤い狼の世界に聞こえたのは、断末魔だったのか、それとも何か語る声だったのか。
ぞわりとしたものが背中を駆け抜けて行き。
心臓が、跳ねた。]
ぁ………は、ア゛っ!
[翡翠の中央が、獣のように細められる。
体中の血が、逆に流れているような錯覚を覚えた。]
ゃ、めろ。
ぉレは、マだ………っ!
[聞こえない耳にあざ笑うかのような笑い声が聞こえた。
それはリーゼロッテに似たようで、どこか違う。
勿論パストゥレルでもない、彼女はそんな笑い方はしないはず。
ならこれは誰だと、考えて。]
[自らに牙を突きたてた、惚れていた女の名が浮かんだ。]
ぉクたヴいァ……
[お前の呪いかと、脂汗かきながら胸中で思った。
だが名を口にすると、内に燻る衝動がすっと引いていく。]
………ぁ、はっ……
[衝動が過ぎ去ると、どこかまだしっかりとはしない足取りで階下へ降り。置いていた獲物を握って、血の匂いのする方へとゆっくり向かった。]
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