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[ぐってりと机につっぷしたまま、みんなの話を聞いて]
なんにせよ、このままじゃ手がかりもないし何も解決しそうにないってことだな。
[自分で作ったサンドイッチのひとつに手をつけて、具はハムだったとか]
らいひょうぶか?くろっひ?
[もぐもぐと租借しながら首をかしげてそっちのほうを見た]
ゼルギウスさん…弱気になっちゃ、ダメだよ
イレーヌさんや、生まれてくる赤ちゃんの為にも…ね
皆の言う通り、見た目でって事は無いと想うよ、あのおじいちゃんだし
…それにこんなときこそ奥さんを支えなきゃ
[そう伝え二人を見やる。幸せそうな二人を引き裂くような事は、そんな痛ましい事はあって欲しくない。]
[なお沈むように見えた夫へかける言葉を選んでいた最中、
幼馴染の助け舟には、表情明るくし、こくと頷いた。]
そうよ、ゼル。
それに私は貴方の白銀の髪も、紅玉みたいな目も、
綺麗だと思うし好きなんだから。
それを悪いと思わないで。
[ライヒアルトに感謝の念を向けながら、
夫へはそう優しく語りかけた。]
え、あ、い、良いよそんな大げさな。
本当にそんな痛くはないか、ら…
…う…じゃあ、おねがい、します。
[ライヒアルトから座れ、と椅子を示されると手を煩わせるのもと慌てて遠慮するも、ゲルダの視線もあり断りきれず。
申し訳なさそうにしながらも示された椅子に座ってライヒアルトの前に右足を出した。
アーベルが出ていくのには気付けなかったが蒼鷹はそのまま傍にいてくれただろうか。]
う……―――
[更に重なる言葉に、尻尾があるならそれは情けなく下に垂れさがってる態。
特に妻を例えに出されると、弱いにもほどがあった。
クロエやユリアン、ライヒアルト、イレーネに順々に視線を向け、小さくありがとうと告げ、微笑む。
クロエの様子に、微笑は心配そうな表情に変わるのだけれど。]
私は、お父さんになるからって、思い詰め過ぎだったのかな。
[アーベルの呟きを拾って、コテンと首を傾げる。
煙草を内で吸わないのは、自分の言葉があってか。
気遣いに、ありがとうと呟いたところで、
やっと落ちつきを取り戻したよう。]
あ、サンドウィッチあるんだね!
べッティさんの手作りかな?
イレーネも、……ミハエル君も食べない?
[されど視線はもう父のものとなっているのか、
子どもと形容してもよいような少年の様子を見止めて、
努めて明るく*言葉を向けた*]
…………と、まあまずはクロエの治療が先か。
というか、ゲルダも怪我をしているし。
…………なに? 自衛団が? …………ほぉう。
[ゲルダの手首の痣の経緯を聞き、声が明らかに低くなる。]
俺の親友に傷つけるとは、愚かしいにも程があるな。
[そう呟き、くつくつと黒い笑いを漏らしていたとか。]
うん、ブリジットも一緒に来てくれるなら私は嬉しいな。
あ、でもブリジット。ギュン爺ちゃんあんまりいじめちゃ駄目だよ?
[ライヒアルトの手当てを受けながらブリジットの申し出を聞けば頷くも、真面目な調子でそんな冗談を言って。
ベッティからも大丈夫かと聞かれると恥ずかしそうに苦笑して頷いた。]
うん、大丈夫。
ちょっとね、驚いちゃっただけ。
よし、イイコだな。
ま、直ぐに済むから。
[濡れた布地でクロエの右足首を拭ってから
生薬を塗布したものを示された箇所に貼り付ける。
包帯を巻くのも手馴れたものであっという間に終わり]
念の為だよ。
後になって足が腫れたとかイヤだろ?
ほら、おしまいだ。
─宿屋・裏口─
[裏口から出て、壁に寄りかかる。
ポケットから出した煙草に火を点けて]
……ったぁく……勘弁してくれよ、っとに。
[煙と共に吐き出すのは、グチめいた言葉]
……探すために『見極める』のも、そのために『選ぶ』のも。
簡単に出来る事じゃねぇんだっつーに。
そこらわかってねぇだろ、『結社』の連中は……。
あ。
ゲルダに怪我させた人は手加減なしで良いからね。
[黒い笑みを洩らすブリジットに、しれっとそんな事を言う限り少女も一部の自衛団員に対しては怒りを抱いていたようだ。]
[アーベルの姿を見送る目は、若干複雑な心境で、
それも一瞬のこと、机につっぷしたまま手をふりふり]
いってらっしゃい。
[サンドイッチを手にする人たちには]
あ、遠慮なく食べてくれ、そのために作ったんだしな。
代金はいらねぇよ、お互いこんな状況だしな。
……とは、いえ。
本当にそうなんだとしたら。
[呟きながら、空を見上げる]
いや……『結社』が動いた時点で、疑いようはねぇ、か。
……ったく……厄介な。
二度と、関わりたくなかったんだけど、な……。
[零れ落ちる呟きは、紫煙と共に風に溶けて、消えてゆく**]
ブリたん、やるなら…手伝うぜ……?
[ブリジットの様子に顔上げてにっと笑いながら]
ゲルルンの麗しき乙女肌を傷つけるようなやつは、重罪だからな。
[クロエからの返答にはそのまま笑いかけて]
もちろんクロっちに傷つけるようなやつも、重罪だな。
[イレーネの反応にゆると目許を和ませ頷く。
彼女の言葉が一番ゼルギウスに効くだろう。
反論出来なくなったゼルギウスにふっと笑い]
イレーネを哀しませたくないなら
もう言うなよ。
[流石に幼馴染のように容姿を褒める事はしない。
念を押すように言葉を紡ぐだけ。
サンドウィッチへと意識が向くならそれ以上は言わず
その様子を微笑ましげに眺めていた]
なぁに、大丈夫さ。団員含め、じわじわと真綿で締めるように優しく諭してやるだけだとも。
何ら問題はない。
[クロエの言葉に、変わらず黒い笑いを漏らしながらそう答えた。
と、そこでベッティの用意したサンドイッチに気付く。]
……おっと、そういえばじじぃの乱入で朝飯食いそびれてたな。
ベッティ、俺もサンドイッチ貰うぜ。
[そう言って、答えを聞く前にひょいぱくむしゃむしゃと食べ始める。]
[もぎゅりと頬張ったのはハムサンドだった]
うん、美味しい。
これは味わってからの方がいいな。
[ゼルギウスがミハエルに勧めるのを聞いてそんな一言。
他の中身に乳製品な天敵も含まれてるのはまだ知らない]
……女の子同盟って強いなあ。
[ブリジットやクロエのちょっと黒い発言に小さく呟いてみたり]
―宿屋 食堂―
それじゃあ、遠慮なく。
[ベッティの快諾を受けて、胡瓜のサンドイッチを一つ摘みながら]
気をつけなさいね。
向こうの方が人数多いのだから。
[詰所に向かうという女性陣にはそんな言葉を向けたが。
物騒な気配に対して何も言わなかったのは意図的なのか否か]
う〜…
[ライヒアルトからイイ子だと言われると、子ども扱いが恥ずかしいやら手を煩わせるのが申し訳ないやらで赤くなるも大人しく手当てを受けて。]
ありがと、ライ兄。
手当てまでさせちゃってごめんね。
[足首に巻かれた包帯に手をあててライヒアルトに礼を言うと立ち上がって何歩か歩いて調子を確かめた。]
うん、大丈夫。
[処刑という言葉が重く内にあり、
あまり周囲に気を配れるほど意識は向けられなかったが。
夫がミハエルを誘うのを見れば、
自身ももっとしっかりしなければと思うのだった。
ふいに物騒だが軽快な言葉>>361>>365>>368が耳に届けば。
何事だろうかと誰と無しに理由を聞いて、ゲルダの怪我を知る事になる。]
……二人とも、あまり自衛団の人を刺激しすぎないようにね。
[下手に動かない方が言いとか言っていたのは、ブリジット本人だったか。
とはいえ彼女らの友情には、思うところもあり。
具体的には、ライヒアルトやアーベル、ゼルギウスが同じような目にあえば、
自身だって心配や抗議をするだろう事が目に見えていたから、
止める事はしなかったものの、やんわりと遠まわしに注意はしておいた。]
クロエは少しくらい甘えた方が丁度好い
[こくんと頷き、恐らくはそうしないであろう幼馴染を見詰めた。]
でも、怪我をしたら痛いよね?
それに…傷は、痛むものじゃなくて、訴えるものなのだよ
[微笑む彼女に、笑み返してそんな事を伝え。撫ぜられれば、猫の如く擽ったそうに目を細めた。幼馴染らが声を上げるのに、ぱちくりと眸を丸くして。]
ンン、ブリジット…僕の怪我は僕のヘマなのだよ
傷つけられたんじゃなくて、嫌がった僕の所為だからさ
[そんなに起こらないで欲しいと伝え。勿論ベッティにも同じ事を伝えた。]
[自分を気遣うように背をなでるゲルダの手をありがたく思いながらも、平気だよ?と微笑み返して。]
それに、私もギュン爺ちゃんと話がしたいし。
聞きたいこと…ううん、聞かなきゃいけないこともあるんだ。
[そういった少女の表情は、何かを決意したようなもので。
でも、とそれをすぐに和らげて自分を気遣う幼馴染に微笑んだ。]
まずは朝ご飯済ませてからにしない?
せっかくベッティが作ってくれたサンドイッチ、食べないのはもったいないよ。
[ね?と首を傾げて久しぶりに揃った幼馴染たちへそれぞれ笑みを向けた。]
仲が良いなぁ。
[女性陣の結束の良さにそんな呟き。
クロエが調子を確かめる様子を見れば
安堵するように目許を和ませた]
行くなら気をつけてな。
ゲルダも無茶するし、お前さんも危なっかしいし。
保護者が必要か。
[ポツと呟いて思わずついていこうかと思ってしまうが
其れは胸のうちに留めておいた]
[むしゃむしゃとサンドイッチを頬張りながら、クロエとベッティの言葉に頷くと、]
もちろん、重罪人にはハートフルボッコな対応を取らざるを得ない。
不遜な男は、滅茶許せんよなぁ。
そんな男は、いっぺん地獄を見るべきそうすべき。
[と、とても怖いこと言い出していたり。]
[卵とネギを手に入れた。
作ってくれた本人の前で固まる事態は避けられたようだ]
どれも美味しいな。
俺の商売は、何の因果かゲルダちゃんもカルメンさんもライさんもここに一緒にいたりするんだよね。
呼ばれたせいで不成立とはならずにすむかな。
[タダでいいというベッティにありがとうと笑う。
ゲルダとは一応纏まっているから、カルメンとライヒアルトの二人を交互に見ながら。もぐもぐごくん]
う…えと、物騒なのは、やめよ?
僕の所為で誰かが怪我するのは厭だよ
[自分に怪我をさせてしまったとも言える自衛団員。危害を加えてしまったとしても、制裁されなければいけないという道理は無い。]
普通にお話をしたいだけなのであってだね…
勿論、おじいちゃんとも平和的解決を望むのだよ
[クロエの脚が大丈夫そうならば、うんと頷いて。]
ライヒ君も有り難うなのだよ
…保護者?
[きょとんとした様子で彼を見詰め。]
[自分やブリジットに同調するベッティにはやっぱり幼馴染だなぁとこんな時なのに嬉しくて微笑んで。
程々に、と諌める声がカルメンやイレーネからかけられれば大丈夫だよ、と笑って返した。]
女の子だもん。乱暴なことにはならないよ、ねぇ?
[そういってブリジットとベッティに微笑むが、さてどんな返事が返ってきたか。
ゲルダから少しくらい甘えた方が良いと言われるときょと、としたもののその言葉は嬉しくて。
続いた言葉と笑みと共にわかったと微笑み返した。
そんなに怒らないで、という言葉には頷くことは出来なかったけれど。]
ゲルダが痛い思いさせられたのに怒らないのは、無理。
そうか?
ゲルルンがそういうなら、ここはゲルルンに免じて許しやろうか。
でも嫌がる年頃の女の子無理やり連れこむとか、立派な犯罪だぞ。
[いろいろと語弊のある言い方をしてから]
まぁ、下手なことして目つけられてもつまんねぇか。
いろいろ前科あるしな。
[小さい頃はなにかとお世話になっていたらしい]
[仲が良いな、というライヒアルトには当たり前だよ?と首をかしげた]
大事な幼馴染だもん。
ライ兄だってイレ姉やベル兄は大事でしょう?
[そう言って問いかけるも、こちらの足の具合が良さそうなことに安堵した表情を向けられると申し訳ないやら恥ずかしいやらで視線を外し。
気をつけろと言われれば頷くが、続いた言葉にはむ、と少し頬を膨らませた]
私そこまで危なっかしくないよ。
ゲルダはそりゃ、優しいし無理するから心配だけど。
って、保護者?
[ライヒアルトの言葉に反論するも、続いた言葉にゲルダと同じようにきょとんとして首をかしげた。]
[手にした一つを胃に収めてから、ユリアンの言葉を聞き、はたと手を合わせた]
忘れるところだったわ。
お食事が終わったらいいかしら。
[椅子に置いてあった籠を手元に引き寄せる]
他の方が終わった後でもいいけれど。
[とそんなことを言っていると、当事者から制止の声が入る。
ふむ、と僅かに思案すると]
まあ、レディのエスコートを満足に出来ない時点で落第点なのだが。
とはいえ、ゲルダがそう言うなら仕方ないな。
[そう言って、微笑みを浮かべる。]
ハート9割ボッコにしておいてやろう。
[1割だけ減ったらしい。]
[ユリアンの声>>380に思い出したように麻袋を漁る]
忘れてた。
お前さんにも味見用のを持ってきてたんだった。
ま、陽の高いうちから飲めとは言わねぇけど。
[トン、とワインの瓶をユリアンの方へと置き]
――…ん?
[ゲルダ>>381に見詰められればコトと首を傾げた]
如何致しまして。
保護者というか、保護者代わりか。
危なっかしくて目が離せねぇって事さ。
腹が減ってはなんとやら…かな?
僕は朝食済ませちゃったけど…一つは摘ませて貰おうかな
[決意を固めたらしきクロエにはそう応え。
娘は其の変化に気が付いたかはさておき。]
行くなら待ってるから、ゆっくり食べると好いのだよ
[3人で盛り上がる幼馴染達。何処かむず痒い気もするが、鬱屈とした事件からの脱却を願うならば其れなりの勢いは必要を迫られるのかも知れず。クロエ達の怒りも理解出来ない訳では無かったからそれ以上の進言はせずに。]
ゲルダも皆も優しいなぁ。
[ゲルダの言葉に解ったと答えるベッティとブリジットの言葉を聞いて、ゲルダの言葉を聞いてもまだ怒ってる自分が狭量な気がして溜息をついた。
ハート9割ボッコが優しいかどうかはさて置いて。]
[ゼルギウスの隣に寄り添ったままなのは、
勿論夫が心配なのもあったが、それより
自分の安定を保つためでもあった。
ずっと、処刑という言葉を聞かされてから、内に芽生えた事がある。
自分は人を殺す事が出来るだろうか。
そんな物騒な問いには、迷わずに答えることが出来るだろう。
「お腹の子供の為なら、何人殺してもかまわない」と。
それは人としては残酷な答えだが
母親としては、極自然な答えだった。
追い詰められれば、守るためならばきっと、刃を向ける事を厭わない。]
[そんな内に決意を秘めながら、夫に進められるまま、
ベッティが作ったサンドイッチを一つ手に取った。]
ベッティちゃん、いただきます。
[そうして中のよさげな年下の娘たちを見れば、その姦しい姿に、
内の決意とは裏腹に、表情は緩まっていった。]
戦に赴くわけじゃないけどね。
うん、折角だし。
一つくらいならおやつ代わりで食べてもいいと思うよ。
ベッティ、私たちにもサンドイッチちょうだいー。
[そう言って冗談めかして笑い、ゲルダにも勧めて。
幼馴染に声をかけるとサンドイッチを手にとって口に*運んだ。*]
ま、大事は大事だが……。
クロエやゲルダの事もずーっと見てたし
妹みたいなもんだと思ってるからなぁ。
[だからこその保護者発言だった。
クロエに視線を外されれば不思議そうに瞬いて]
どっちも心配だって言ってんだ。
なんだ?
ゼルギウスにした例え話をしてやれば納得するか?
[クロエとゲルダを交互に眺めて
相手の立場で考えろというアレを持ち出す]
[ふとあたりを見回す。ユリアンとカルメンは商談に入るのだろうか。
籠の中身が気になるのか気にする素振りを見せ。
ややしてイレーネらに視線を向けると、首をゆるく振って。]
御免ね、イレーネさん…騒がしくしてしまったみたいで
おなかの赤ちゃんも困ってないと好いけど…
[しゅんとした素振りを見せて謝罪を口にし。]
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