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─ →教会 ─
流石に戻っていると思うのですけれど…。
[ロミ>>156の疑問に返しつつ、不安は拭えない。
納屋に閉じ込められていたとは知らないため、昨日のうちに戻ってこなかったとしか認識出来ず。
今朝も神父と安否についてを話していたのだ。
程なくして教会が見えてきて、神父を探し訪ね行く]
あぁ、神父様。
カヤ君は戻っていますか?
[神父を見つけ先ず訊ねるのはカヤについて。
問うとナターリエ達が出かけた後に納屋に居るのを見つけたと言われ、ナターリエはようやく安堵の色を見せた]
そうでしたか…。
怪我などはありませんでしたか?
[問うと怪我はないが、朝昼食抜きの罰を与えたと返って来て、思わず苦笑する]
まぁ……。
とにかく何事も無くて安心しましたわ。
そうですわ、壁の修理についてなのですが───
[カヤのことが一段落してから、教会の壁の修理についての話へと移り。
本格的な修理は浜の事情からだいぶ後になること、応急処置は必要だろうこと、ヘルムートと言う人が手伝ってくれるかもしれないことを伝えた。
ヘルムートの名を出した時は、神父は懐かしげに瞳を細め、会うのが楽しみだとも言った]
応急処置用の板はヘルムートさんが調達してきてくれるそうですので、道具の用意を致しましょう。
[神父にそう言って準備をし始めた矢先、教会に来訪者を示す声が響く。
神父と共に応対に出ると、自衛団員が数名訪れていた]
何かご用でしょうか…?
[どこか厳しい表情の自衛団員に恐る恐る問いかけると、ナターリエ、ロミ、カヤの3人に呼び出しがかかっていると言う。
その言葉に神父と顔を見合わせて、視線は再び自衛団員へと]
呼び出しとは……一体?
[問うても詳細は黒珊瑚亭で話すと言われ、宿へ向かうよう急かされた]
ええと…私達は構いませんが、カヤ君は今居なくて。
探してからでも良いですか?
[紡いだ願いに対しては、それならこちらで探すと返され、ナターリエは一足先に黒珊瑚亭へと向かうことになる。
ロミも共に向かうことになろうか。
教会を離れ行く者達を、神父は心配げに見詰めていた]
─ 教会への途中→黒珊瑚亭 ─
黒珊瑚亭に集まるように?
宿を取ってるのだから後では戻りますが。
[板を教会に運ぶ途中だと言ったら、それは運んでおくと奪われた]
おい、強引すぎるぞ。
ったく…ちゃんと運んで下さいね。
神父様達には後で行きますからとも伝えてください。
[あまりに強硬な態度に諦めて黒珊瑚亭に戻る。
まさか、シスター達も呼ばれているとは思わなかったが。
それ以上に、自衛団長の話が衝撃的で言葉を失った]
人狼を滅ぼす結社の――…。
銀というと、人狼の弱点、だっけか。
[伝承にもある其れを思い出すようにぽつと呟き]
……少し変わった力?
[ギュンターの言うその力がどう繋がるかはすぐにはわからなかった。
力の影を辿るということが何を意味するのか。
話が進むにつれてようやく団長の言わんとする事を理解する]
伝承の中にもそんな話があったっけ。
[小さく零される息。
容疑者を絞ったのが彼の力とするならば
御伽話にあるような先が団長の口から告げられる]
─ →黒珊瑚亭 ─
[呼び出された全ての者が集まったのが確認された後、自衛団長が現れ口を開く。
集まった者の中にカヤの姿が見えると安堵の色を浮かべたが、それも自衛団長の話を耳にするとすぐさま消えてしまった]
……浜に、遺体、が?
[先程浜についてを聞いた時には聞けなかった話に、ナターリエは瞳を円くする。
死者が出たなら教会にも連絡が入るはずだが、神父から話が無かったことから、彼も聞いてはいないのだろう。
今まで隠匿されていたことに疑問を禁じえなかった。
その驚きが冷めやらぬ内に、更に衝撃的な言葉を耳にする]
人狼だなんて、そんな…!
[御伽噺の存在が実在すると言われ息を飲んだ。
戸惑いの感情が顔に表れる中、自衛団長の両手に刻まれた物を見せられ、痛ましさに円くしていた瞳を細め、眉を寄せる。
結社のことも知りようが無かったけれど、自衛団長が本気で言っていると言うのは見て取れた]
[その後、自衛団長の話に口を挟まず聞いていたが、人狼と力ある者と区別出来ぬままに集めていると聞き、ナターリエは僅かにびくりと身を竦めた。
膝の上で重ねていた両手が、きゅと硬く握り締められる]
……日に、一度……。
[決定事項だと断言するような宣言を耳にし、その部分だけを辛うじて繰り返して。
考えたくないと言うように頭を振り、握り締めていた手を解いて右手で顔の右側を覆った]
あぁそんな……主よ……。
[小さく小さく、声が零れ落ちる]
[語られる人狼の恐ろしさ。
村を守るを使命とする団長の言葉にまた息を零す]
…………。
[生まれ育った場所であり
今でも大事な家族のいる村。
それを守ると言われれば途惑いも口に出すを憚られたが
さすがに、日に一度、と続いた言葉には]
な、……!?
そんな事本気で……っ、
[団長の真意を確かめんと発した声。
けれど目を伏せ語る団長は冗談を言っているようには見えない。
本気なのだと知れる彼の決意を感じ、
その時は詰所に戻るをただ見送ることしか出来なかった]
―→教会―
うん、たぶんカヤ君のことだから、本当に危ないことわかってるだろうし大丈夫だと思うけど……
[ともにナターリエお姉ちゃんと戻りながら、返された言葉に再度返すのはどこか妙な信頼のような言葉>>201。
教会につくとナターリエお姉ちゃんに神父様がカヤが納屋にいたことを教えてくれて、一緒になって安心した様子で]
よかった……
[罰については若干いい気味だと思ったけど、レディだから表面にださないでおいた。
応急処置用にと話す様子はいい子に黙って聞いていて、来訪者にと向かう二人を見送りながら]
私はお部屋に戻るね。
[そう二人に告げて、部屋へと一度戻ることにした。
すぐに神父様に呼ばれて、先にいったナターリエお姉ちゃんの後を追うように宿へと向かうことになったけれども]
―黒珊瑚亭―
[集められ場所で聞かされたギュンターの話、
浜辺に打ち上げられた遺体のこと>>1:159、
御伽噺ではなく実際に人狼が存在するということ>>1:160、
ギュンターおじちゃんがその人狼を倒すための組織の一員だってこと、
その人狼の疑いがあるから自分たちが集められたということ>>1:162、
そして…、誰かに一日一人…、死んでもらうということ…>>1:163]
そんなのって……
[いろいろと聞かさた話に立ち尽くして震えてしまう。
嵐は過ぎ去って皆無事に、そう思っていたけどもちっともそんなことはない…、
いままさに大荒れに吹き荒れようとしている。それは嵐なんかよりももっと形の見えないおそろしいもの。
不安げにナターリエの服の裾を摘んで、その手は震えていた]
─ 黒珊瑚亭 ─
[視界にかかった霞が晴れた所で顔を上げ、改めてそこにいる者を見回す]
……日に一度、一人。
[小さく呟いた後、眉を寄せる]
探す基準もないのに。
どうやって、そんなの、決めろって。
[そうでなくても、見知った者が多すぎて。
突然の話を受け入れられていない事ともあわせて、戸惑いだけが渦を巻いていた]
― 黒珊瑚亭 ―
[震える手を握り締めて、集められた人たちをみる。
人狼など信じたこともなかったからこそ、余計に戸惑い]
……
え、と……
[何か言おうとして、けれど何もいえぬまま。
ため息を一つ零し、気づけばいつの間にか、お茶が配られていたのは何も言わぬままの父親の為業だろう]
─ 黒珊瑚亭 ─
[服の裾を引く感覚>>211。
それに気付いてロミに手を伸ばし、抱き締めてその背を撫でる]
大丈夫、大丈夫ですわ…。
[根拠無く紡がれる言葉。
手を震わせるロミを落ち着けようとしたものだったが、どこまで効果があっただろう。
ナターリエ自身落ち着くためにも、しばらくはロミに触れて居たかった]
― 黒珊瑚亭→詰所 ―
ああ、決めたことだ。
[アーベル>>171に頷き、ユリアン>>209に鋭い視線を向けた。否定しないことが肯定に繋がる]
他に確実な方法がないからの。
全てを滅ぼすよりは、マシだと思うことにしておる。
[エーリッヒ>>214の苦悩には白い眉を僅かに下げて。
具体的な質問がなければそのまま出て行った*]
―浜辺―
うぇ?
……いいけどさ。
あ、仕事道具とか持って行っていいよね。
[自衛団員に呼ばれたことに、あたしはびっくりしたけど、そこを聞くのだけは忘れなかった。]
─ 黒珊瑚亭 ─
[戻った頃には何人集まっていたか。
殆どが良く知った顔なのは当然だが、呼び出された理由が解らず軽く眉を寄せた。
その中、島の住人ではないはずの二人の男性には何故か見覚えがあるような気がして首を傾げるも、全員が集まったのを確認した自衛団長から切り出された話に全て持っていかれて]
…島丸ごと疑い合うのも防ぐ為、だろ。
[確実な方法がない>>217というそれに返す声は、感情を抑えようとしたせいで低くなる。
要は可能性があるものを片っ端から集めて、その命と引き換えに他の住人を守ると言われたと同じだ、と。
ユリアンの視線>>220に返す表情は、どうにも収まりのつかない感情を堪えるような苦いもの]
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