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ライヒアルトさんが…?
[死者を視る人、と声に出すことなくつぶやいた。
疑うではなく、かといって信ずるでもなく、ただ確認するように。
エーリッヒのことを聞けば、その時を思い出してしまい目を伏せた。]
─玄関外─
そっか……。
…んー、つーことは、だ。
仮にクレメンスが花を持ってたとして、そうやって言えるってことは、エーリッヒはそのこと知ってたってことなんかな。
……クレメンス、他にも喋ったりしたのかなぁ。
[ゼルギウスの説明>>207に、オレは一応の納得を示した。
自分の中で整理しながら、言葉を口にしていく。
最後に呟いた言葉は、図らずもゼルギウスの問いとやや関連したようだった]
え、オレにあったら?
ん、んー………うーん。
真っ先に食べられる可能性あるんだったら、喋るの怖い、かも。
だって、誰が人狼なのか分かんねぇしよ。
[やっぱ死にたくねぇしさ。でも……]
でも……人狼じゃねぇって信じてる人には、言っちまうかもしれねぇな。
さぁなぁ。
[優しく微笑んで、幼いエーリッヒの頭を撫でる。
夜闇の猫を見れば、首を傾げて。]
エーリッヒ?
お前、黒いのなんて一緒にいたか?
[と、問うてみた。
猫も名前に反応すれば、ほんのり『何やってるんだ、お前は』と言う雰囲気が出たか。]
―広間―
……そう、だね。
[クレムは自分を屠った者の祈りなど聞きたいだろうか。
最後の記憶として残っているのは確かに笑顔なのだけれど。
ナータに言われて少し躊躇いながら。どうにか頷いた。>>211]
―広間―
[ゲルダとライヒアルトの遣り取りに微かに柳眉を寄せた。
俯き手にしたあたたかなカップの白を見詰める。
擦れ違い様にヴィリー>>206から声が掛けられて]
外に、埋葬……。
こんな寂しい場所に……
おにいさまが埋められてしまう?
[せめて養父の傍で眠らせてあげたいとそう思うけれど
今のうちにと急かすような言葉に小さな頷き]
―広間―
[エーファとフォルカー。二人がどちらなのか、すこしだけ、わからない気がする。
ただそれを口にすることはなく、ブリジットの表情に、小さな言葉を落とした]
大丈夫。
[それだけで。
後ろにいるエーファが呟くのに、不思議そうな目を向けるけれど、それ以上はなにもしない。
ただ、ライヒアルトの返らない答えには>>210、ナターリエへとうかがうような視線を向けた]
エーリッヒは発作があったみたいだったから、
[言いかけたけれど、話題に出しかけた本人が、クレメンスの死体を運んでゆくから、言葉は止まる。
変わりに、一言が落ちた]
みんな等しく、狼の可能性があるね。
[ナターリエの動揺を見れば、困ったような顔をする。
悲しみきれなかった、――むしろ死者が出るのを喜ぶような感情を持ったことを、今でもはっきりと覚えている。
おそらくそれは、続くこと]
……人狼かもしれないからじゃないのかな。
死にたくなければ、シスター。
殺すしかないんだ。
[言葉にすると、少し痛みやだるさというものが飛ぶよう。
ほっと息を吐いて]
本当に人狼かはわからなくても。
― 回想/朝・広間→外 ―
[ゲルダの声に>>154、全くだネとだけ軽く返し。
ライヒアルトの視線と反応>>163には、曖昧に笑むに留められた。
そして死体をシーツに包んで、エルザが来て、ヴィリーが来て。
ヴィリーが埋めるという言葉には、そうだネと口にする。]
んでもちょっと手間だけど、一回は部屋に上げときたいのよネ。
エーリの兄さんはともかく、クレの旦那は一応姉弟の許可もいるデしょ。
[勝手に埋葬するのもねぇと言いながら。
ゼルギウスが来た時は、昨日言っていた>>156だけあって、他より憔悴は薄いようで小さく、安堵するように笑んだ。
それから力優先でヴィリーと共に>>206、クレメンスを二階へと上げるべく体を持った。]
― 回想・終 ―
―広間―
公言はしたくなかったので。
俺も生き残りたいですから。
[ブリジットに名前を呼ばれてもう一度頷いた。>>214
>>218ゲルダへの頷きは違うように取られたのかもしれないが、これで否定はしなかったのだと知れるだろう]
[撫でられて、きゃー、という様子で嬉しげに目を細める。
この歳の頃は、他者と接する機会が少なかったから、撫でられるのは好きだった。
……そんなんだから、この歳になっても撫でられていたのかも知れないが、それはそれとして]
……くろいの?
[問いに、翠と翠が互いを見合う]
わかんないけど、いる、よ。
[それから、少年はこてり、と首を傾げる。
夜闇の猫が自分の一部なのは、認識している様子。
当の夜闇は、耳をぺたり、とさせた。
その表情は、青年が眉をへにゃり、と下げる時のそれと良く似たもの]
[ヴィリーがナターリエに声をかけるのが聞こえ、そちらを向けばアーベルと二人、何かを包んだシーツを運んでいるのが見えた。
恐らくあのシーツの中にクレメンスが居るのだろうと思えば青褪めたが、目はそらすことなく彼を悼み。
ゲルダから大丈夫という言葉を聞くと、案じる視線を向けるだけで留まった。]
[脳が軋むような痛みに僅かに目を細め、小さく息を吐く。]
ええ、全部仮、なんですが…どうにも単なる犠牲者で済ませるにはエーリッヒさんの言葉が気になるので…
[だから、仮に、あるものとして考えられた。
まあどちらの花かまではしらないが、そんなことは...にとっては細かいことで]
うん、まあそうですよね。俺だって下手に誰かにいいたかないですしね、自殺願望なんてないので。
[とエルゼの意見>>215に頷いた。]
じゃあ…クレメンスさんが、他に人狼だと信じなさそうな…人っていうと…
[ただ自分でも確認するように呟きながらも、それは誘導尋してるようでもあっただろうか]
―広間―
……そうよ。
おにいさまはラーイを大事に想っていたもの。
[ライヒアルトの微かな躊躇いに気付きながらも言葉を重ねる。
広間には徐々に人が集まってきていた。
ゲルダから言い添えられた言葉。
エーリッヒの発作が如何繋がるのかが女には分からない。
彼の身体が弱いことは知っていたし。
代わりに続けられた言葉に息を飲んで]
――…狼の可能性。
[肯定も否定もせず鸚鵡返しに呟きゆると立ち上がる]
―広間―
[ライヒアルトが死者を見るもの。
はっきりと言わないものの、そうだというのが今度はちゃんと伝わって。
ストールに、そっと手を当てた。
言うべきか、言わないべきか。
ブリジットの視線には微笑みを。
大丈夫。というのには嘘だらけだけれど、
死んでいないのだから、大丈夫だと、そっと考えた]
─玄関外─
むむむ…じゃあ、クレメンスには花があったと考えるとしっくり来る、のか。
[>>225 伝承についての知識が乏しいから、オレはこの会話の中ではゼルギウスの知識に頼らざるを得ない。
話を聞いて、そういうもんなんだな、と考えていた]
うん、それは無いからな。
…他に、なぁ。
まぁ、言わずもがなじゃね?
[自殺願望については同意を向けた。
そんなものオレには無い。
続いた問いともつかない呟きには、オレははっきり返さなかったけど、多分伝わるんじゃねぇかな。
誘導とかは気付いてねぇけど、誰に聞いても同じ答えが返ると思う]
……司祭様がお亡くなりになったから、ですか?
[公言はしたくなかったというライヒアルトを見つめ、問う。
何故今、この場で言ったのか。
自分が彼ならば、まずは近しい者だけに話すと思った。
けれど、彼にとって近しい方は、一人失われた。
生きているナターリエは知っているのか、と思い彼女に視線を走らせて…立ち上がるのを見、どうしたのかと首をかしげた。]
ナターリエさん、何か…?
[結局男は、広間の状況には口出しする事無く、司祭の遺体を部屋に運び、シーツに包んだままの状態でベッドに安置する]
聖なる花の魂の天に至らん事を。
……さて、次は墓掘りかな。
[短い聖句を、ごく自然に唱え、次の瞬間には、現実だけを口にする]
ああ、アーベル。良けりゃついでに手伝ってくれ。
[アーベルにも、そう声をかけて、エルザに教えられた納屋へと向かった]
― 二階→納屋 ―
[エーリッヒが何者かを女は知らない。
疑われた理由もよく分からぬままゲルダの紡ぎに耳を傾ける]
死にたくなければ……
[昨夜死を選ぼうとしたが
死ぬことが怖くないものなどいないだろう]
生きる為に人を殺める……。
[人も獣も余り変わらないのかもしれない]
人狼は……、誰なのでしょう。
[未だ見つけられぬ者を思い溜め息まじりの吐息を零した]
そうそう、誰も彼もエーリッヒさんみたいな不良患者だと俺が死にます。
[思考を進めて、すとん。と、頭の痛みが治まって、だからエルゼの言葉>>229に少し軽口も出せた。]
…ま、そですよね
[二択しかない。と、明確に言葉にしなくてもエルゼと同じ答えだったのだろう]
ええ、あまり外に居すぎると身体も冷えちゃいますから戻りましょう
[と中に入ろうと促すエルゼ>>230に頷いて、元宿屋の広間へと入っていった]
― 玄関外→広間―
[そういえば、この頃は撫でれば嬉しげな反応をしていたなぁ、としみじみ思い出したり。]
そうか、分からないけどいるんだな。
[幼いエーリッヒの前では、あまり口には出さないが、
困ったような夜闇には、
『ミーレがいるのに、お前が猫になってどうする』
と、視線で送っておいた。]
なんでいるのか、は、徐々に分かってけばいいさ。
[無理に分からせるのは本意ではないから。]
―広間→納屋―
[ヴィリーとアーベルが二階に上がり、それから玄関の外に向かうのが見えると、皆に軽く一礼だけして]
ちょっと、行って、くる…
[言葉少なく、その後を追うようにして広間を出て行こうとした]
―広間―
[少ししか減っていない白の入ったカップをカウンターに置いて
ブリジットから掛かる声にゆると振り向く]
――…おにいさまに祈りを捧げに行こうかと。
埋められてしまうそうですから……。
[憔悴した様子で彼女に答え階段の方へと歩み始めた]
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