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―緑地エリア―
ホログラフの空……
月も星も、太陽さえも、フェイクに過ぎない?
存在自体がフェイク……
意味をなさない?
……Bi…。
[イレーネは、ふらふらと移動し始めた]
[横薙ぎが来るのに気づいて逡巡。
避けられるかも知れないが、このままでは有効打は決めにくい]
……そういう事ならっ……。
[瞬間で策を決めれば、口元に微かに過ぎるのは、笑み。
叩き込まれる剣を一切避けようとはせず。
振り上げた刀をくるり返して、倒れ掛かる所に追い討ちの一撃を加えようと]
ちわすー!
[目をきらきらさせてユーディットを見た]
しるしる……じゃねえや、ユーディット、昨夜はびっくりしたけどかっこよかったぜっ!
[Ψ(`∀´)Ψケケケ笑いをしようとしたが、ユーディットの無言のプレッシャーに止められた]
ハインリヒ、もう大丈夫なのかよ?さすがブラックだぜ!
[エルに手を振りかえし]
っと……
[視界の隅にアーベルの影が映り、再び二人の戦いに視線を戻す]
[少女はほねっこがどうなったか知らない。
だって壁があるんだもん]
そろそろCCのお出ましの時間かしら?
[スクリーンを凝視しつつ、ラーメンずるずる]
まぁ〜ったく、エルちゃんは怒りんぼさんだなぁ〜
[「脳震盪起こしたばっかの人にそれは鬼の所業だ」と笑いつつ。
叩かれた個所を擦る。]
[とってこーいっていったい何の声だと思ったかもしれない。
でもそっちに犬がいることを思い出したので、放置決定。
絶対おいかけてるだろう。
と思いつつ真実は闇の中。]
CCが出てくるだろうな
[短くなった煙草を、灰皿に押し付ける。]
ああ、怪我としては打撲ぐらいなもんでね。
脳震盪さえ収まれば案外動けるもんだよ。心配サンキューな♪
[と、ティルに手をふれば。]
[そう言えば、もうお猫様の放送時間だが…
今日は敗者ってことで俺なのだろうか?
それとも犯行声明(?)の解析に忙しくて忘れてるのだろうか?]
ふふっ、ありがと。
[未だ実力が伴っていないと思いつつ、褒められて悪い気はしない。]
ティル君も強いヒーローになれるよう、頑張ってね。
[彼の合否は知らないが、成長すればきっと素晴らしいヒーローに
なれるだろう、と。
そう思った。]
今のうちに殴っとかないと、今夜でしばらくお別れだろうからな。
[さらっと言いつつ、目は勝負の行方を真剣に追っている。オリハルコンハリセンが何処から出て来て何処へ消えたかなんて気にしてはいけない]
―――…っ
[アーベルなら、体勢を崩した自分の横薙ぎなど
きっと訳も無く避けられる筈だった。
しかし、くるりと返る刀に思わず僅かに目を見開く。]
…ッ、正義のヒーローが
そんな気合の入れ方してたら早死にすっぜ!
[狙いを悟れば、に、と笑みながら軽口を叩き。
しかし、自らも一切避ける様子を見せずに、そのまま横薙ぎを振り切ろうとする。
…ただの負けず嫌いなだけかもしれないが。]
ハインリヒ、怪我がほとんどなくてよかったなっ
タフな相手には脳震盪が有効なのか!
[でも戦ってる最中にそこまで気が回るティルではない]
[ユーディットの励ましに、にかっと笑って]
おうっ!ありがとなっ!
いつかきっとしるしるより強いヒーローになってみせるぜっ!
[当然アナウンスの時間のことなど頭にない]
…………そう言えば、そろそろ猫様の放送時間だが…
[エルザの言葉にトレーニングルームにも設置されている
館内放送のためのスピーカーを見れば]
……そんなん、お互い様だろうがっ!
[返す言葉は楽しげで。
こちらも、刀の勢いは止まる事無く、そして避ける様子も全くなく。
……負けず嫌いも、多分お互い様]
[横薙ぎが当たれば多少は衝撃で多少手元は狂うだろうが。
それでも、切り下ろしは相手を捉えようと大気を断つはず。
……峰なので、相当痛いのは言うまでもないだろうけど]
[携帯灰皿はしっかりしまい、
壁に背をもたれかけさせたまま、うつむきがちに。
さらりとした髪の隙間から、緑の目はのぞくか。
スクリーンむこうの馬鹿騒ぎも、今は遠く。
苛立ちをひとつずつ、ピースを積み重ねて、くみ上げていく。]
怪我……俺は確かに平気だが…
[ティルの言葉に、いくら敵組織である相手とは言え
手酷く噛みついたリディを思い表情を曇らせれば]
…ああ、体形や年齢とかで、攻撃法を替えるのは有効な作戦だろうな。
体力がどんなにあっても、強化しきれない個所と言うのも有るし…
[ラーメンを食べ終わって、手を合わせ小声で「ごちそうさまでした」と食後の挨拶]
ところでミハエルが起きませんが、やっぱりこれって副作用とかで死んじゃったのでしょうか?
[少女にはそうとしか思えない]
―メインルーム―
……Pi。
[いつの間にか独り、メインルームへと移動していた]
指令は何故私をこの場に…、…候補生に……?
[独り、ぽつりと呟く。
静かに、隅へと移動した]
三途の川をわたりきる直前で、
引き返してくるんじゃないか?
[ミリィの声がかかると、顔をあげてそう言う。
ちらりとミハエルを見るも、
なんとなく係わり合いになりたくないのは、
間違いなく博士のせいだと思う]
[その頃。CCは琥珀の瞳でリアルタイム観戦しながら、銀の瞳でメディカルスタッフに回収させた黒のライセンスと緑のそれとを比較中。
勿論アナウンス時間を忘れたりはしてなかったが、犯行声明の解析や、精査要因が色々あるので後回し]
んみゅぅ〜、どちらかは偽とはいえ、かなりの出来のよさにゃ…。
[CCの銀の瞳孔が針のように細くなる。精密調査開始。
CCが騙される確立は97%(発覚率1%を下回れば偽発覚)]
ッ、
[横薙ぎが入った、と手応えを感じたと同時に
切り下ろされる刀の衝撃が身体へと響く]
―――…っつー…、…!
[まぁ…確かに予想していた。
予想していたが。 やっぱりもっそい痛かった。
後ろへとバランスを崩していた所に一撃を喰らえば
まさか、踏み止まれる訳も無く。バッタリとそのまま床へ倒れこんで]
……お、俺は正義のヒーローとはきまってませんー。
[悶絶しながら、ぽつりと呟きつつ超負け惜しみ。
負けず嫌いっつーか、これではただの子供である。]
[ミハエルをつつきながら答える。
ミハエルの口から何かがでているようにみえるのはきっと気のせい]
途中で引き返してこればよいですけどね…。
正直よく今のところ私もオトフリートも生きているなあ、と思……
[少女は言いかけて言葉が途切れた。
ナニカを思い出しかけたらしい]
……
何も思い出すな。
何も思い出させるな。
[声は妙に重く真剣だ。]
生きているってすばらしい。
[どっかおかしくなってるかもしれない]
[通った衝撃はやはり大きく、多少、威力は削がれたものの。
重力と勢いの手を借りた一撃は相手を捉え。
……ただし、こっちもまともに食らっているので、かーなり、痛い。
がくっとその場に膝を突く。
倒れこまない辺りは意地の賜物か]
……なぁに、言ってやがんだか……。
コドモか、おま……。
[息を切らしつつ、それでも突っ込みは忘れません]
[がたがたがた]
私は何も思い出してない。
私は何も見てない聞いてない体感してない。
うん。生きているってすばらしいですね。
[こちらも壊れているかもしれない]
[ハインリヒの言葉に]
戦術って奴だよな
一応授業で習ってるんだけど、身につかねえんだよなー
わかってんだけど、こう……
[両手をわきわきしている。ちなみに目は二人に釘付けのまま]
すげぇ……相打ちか!?
[ 暫し考えた上、ソレに毛布を被せた。
うん、こっちはこっちで見てない、見てないよ。
キャインなんて声も聞こえない、聞こえないよ。
ほねっこゲットして暫くしたと思ったら、アヌビス星人どころか、
本物の シ ー ズ ー 犬 になっちゃった司令なんて。
そんなことある訳ないじゃんおおげさだなあ ]
[勝負がついた、というか、意地の張り合いが終ったらしいと見て、ぎゅっと拳を握り締める]
すげえぜ、二人とも!
[そして思わずスクワットを始める]
ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!!
うんだばああああああああっっ!!
…………若さっていいなぁ……
[なんとなくアーベルとユリアンにそんな感想を漏らしつつ。
つーかこれと対峙するとか、犬の姿でも大変そう…]
そういうことだ。
何もかも忘れて何もかもなかったことにすればいい
[ミリィに真顔。すごく真剣。
誰も否定できないだろう。
あ の 悪 夢 を く ぐ り ぬ け た ら 。
司令が犬になっちゃったなんてそんなの、
まだましだ。]
[それはまあともかく。
ライセンスでは真偽が衝かなかった為、さっくり朝の決闘の勝敗で隔離者決定。違ってたらもう一人隔離すればいいやという両成敗思考(それは違います)。
実は<<ランプ屋 イレーネ>>を隔離したかったというのは秘密だ]
勝負がついたようにゃね。
では本日の隔離者と…犯行声明について説明するかにゃ…
[CCは肉球を天にかざし、大きく丸を描いた]
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