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[ふる]
[謝罪には首を振り]
大丈夫、だよ。
ちゃんと、寝た。
[言葉に嘘はないけれど、声は少し掠れていた]
[姉より先にベッドから降りて、身支度を整え始める]
……顔、洗いたい、な。
[今朝の苦しさが蘇るような気がして、見えないところで眉を寄せた]
[姉にもそれが伝わっていたかもとは知らずに]
―厨房―
[すぐ戻るとでもいうように、アーベルとライヒアルトには軽く手を振っただろう。
ゲルダとは入れ違いになって、厨房へと入り、水差しに水とコップをいくつか盆の上に置いて]
気のせいじゃぁねえってか
[頭が少しチカチカとする感触とともに、意識して見たそれは]
―広間―
[自衛団長の遺体がある場所へは女は行かなかった。
自衛団員たちの足について行けなかったというのが正確な所。
覚悟していたとはいえ自衛団からの通告を聞けば衝撃が走る。
待っていてと言った人にただいまを言えぬまま言葉を失った。
不安からか胸元の十字架を右の手でぎゅっと握り締める]
……………。
[胸に仕舞った秘密を思えば何を言っていいかも分からなかった]
― 広間 ―
おはよ、お嬢。
今朝団長の爺さんが殺されたって。
[ブリジットにはそうさらりと告げた。
広間に自衛団が入ってくるのは、その辺りになるのだろうか。]
それならいいけど。
[その様子は大丈夫そうにはあまり見えなかったけども、
自分もあまり人のことをいえるような心持ではなかったので素直にその言葉を受けることにした]
下、降りようか。
俺も風呂とか入っときたいし。
[昨日は入り損ねたので、その理由にまで思い至ると少し暗い気持ちと恥ずかしい気持ちが湧き上がり。
急いでベッドから降りると、エーファと並び身支度を整え始めた]
―広間―
[水を取りに行くゼルギウスを見送って。
>>262ブリジットがやってきてすぐに、玄関から自衛団員が入ってきた。>>249
ブリジットに会釈するのもそこそこに、通達が伝えられて唇を引き締め、深緑を険しくした]
簡単に言ってくれるじゃないか。
人の命なんだぞ。
[後から入ってきたナータが目を丸くしているのに気がつくと、睨むような視線を外して近づいた]
おかえりなさい。
[自衛団への文句とは逆に、弱い声をかける]
―広間→厨房―
[ちょうど聞いていない自衛団の話。
ゆるく首をかしげたものの、とりあえずは今は先に用意すべきかと、厨房へと向かう。
一応、人数だけは数えて]
嫌味だろ、ぜってー。
[薬師に、死者が見えるなんて皮肉すぎる。人としての悲しさがあれども、死者の存在は薬師として、無念さと無力さの表れにさえ思えるのだ。
「なんで、もっとはやくこなかったんだ。」といわれる声が聞こえるようだ。
そんなの、なんでもっとはやく会えなかったんだ。といいたい。
「助けれないのかよ」といわれる声が聞こえる気がする。
そんなの、こっちだってできるなら助けたいんだよ。といいたい。
そしてそんな思いに同意するように自衛団長が恨みがましくこちらを見ているのは、気のせいなのだろうか。]
[エーリッヒの紡ぐ伝承という言葉にピクと肩が震える。
役目を終えたとばかりに宿から出ようとする自衛団員に]
私達だけで何とかしろ、と……?
こどもや団長のお孫さんは……
さすがに容疑者から外すべきではありませんか?
[そう言い募ってみるけれど首を振り一蹴されるだけ。
歩み寄るライヒアルト>>273の気配にふと其方に顔を向けた]
――…ただいま、ラーイ。
[十字架を握り締めていた手が緩み
ライヒアルトの服の袖へとその手が伸びる。
不安な時に誰かに触れたがる癖が出たようだった]
― →厨房 ―
[厨房に行くと水を持っているゼルギウスがいる。
ゆるく首を傾げた]
どうかした?
ああ、ゼルギウスは何か飲む?
ちょっと食事は作りたくないけど。
─広間─
わ、たし。
ちょっと、お水、飲んでくるわ。
[発作が起きそうな前兆を感じ、アーベルにかろうじてそれだけ伝えると厨房へと向かう。
そこにゼルの姿があるのに気付けば、青褪めた顔を見せぬように。]
─宿屋外 西壁─
[運ばれて行く爺の躯に一度視線を向け、軽く瞳を伏せる。
髪を長く垂らしたままだったのもあってか、それが女性的に見えたようで。
こちらを見ていた団員数名が少しうろたえてた。
……何なんだお前らは。
消沈していたけど少しむかっ腹が立って来て、オレはヴィリー>>275に続くようにして宿屋の中へと戻ることになった]
― 広間 ―
なー。ちなみに皆でヤダって言ったら皆殺シ?
[くすりと笑みながら団員に言うと、相変わらず自衛団員は険しい顔のままで。
それも辞さないが、その前にお前たちが人狼に殺されるだろうとぴしりと言い切られた。]
あはは、それもそーだ。うっかりしてたネ。
[本当にうっかりかどうか、傍から見ても解らないだろうが。]
……うん。
[頷いた]
[身支度は少しだけ早く終わって、姉の準備が整うのを待ちながら]
ルカねぇは、大丈夫?
[ちら]
[何となく元気がないような隣を見て問う]
[昨日の顛末は知らない為に]
[頭がチカチカするのは、話に聞いていた影響というものか。
深く息を吐き出し落ち着けると映された像も消えたところで話しかけられ>>280びくっとして振り返る]
……って、ゲルダさんか。
いや、ちょっと…まあ…ね。
水を取りにきたってだけだよ
[と、お盆の上に乗ってるコップと水差しを示してみせる自分がどうしたといわずに、何をしに来たかだけこたえ]
そだね。んじゃ何か温まるものお願い。
―広間―
[伸びてきたナータの手を避けることはしない。>>279
普段よりも少し温かい手で、逆にその手を握りもした]
こうなるかな、と思ったから。
一人で行かないでって言ったんだよ。
[ナータに触れられるのは大丈夫となってから、不安な時にはこうしてよく手を握ってもらった。
そのお返しではないけれど、元気づけようとするように加減しながらもぎゅっと力を入れた]
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