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─広間─
おぅ、おはよ。
[常よりオレは挨拶されないと挨拶を忘れる奴だったから、エーファやライヒアルトの挨拶を受けて、ようやく挨拶を返す]
……えーと、フォルカー?
[オレはエーファを見ながら言う。
…合ってるかな]
[スコップを地面に立て、その柄に両手と顎を乗せるようにして、男は、笑いながら少女を見つめる]
俺を、人狼じゃないかと思ってるのかい?
[今度は、先の問いを真似るように直球を返した]
[エーファの服を着て同じ髪型で、しゃべり方もそれに近く、
小さく短い単語だけではアーベルにもそれは判別はつけにくいだろうか]
そっか……
[用心棒をとの言葉、片目にある怪我を見れば荒事をこなしてきた証拠には十分に感じる。
だから、記憶に残ってるあの姿が、気になって]
じゃあ、怪我とか、いっぱいするのかな?
[その片目を見ながらそう聞いていた]
ええ、とりあえずは…安心なのかな
[ゲルダの姿を見て一際ほっとしているエルゼ>>251を僅かな微笑を交えてみて]
いや、素直に心配されてくれるのは俺からすれば楽だからね。
謝る必要はないよ。お礼はもらうけどね
[昔謝ってることが多かったブリジットに謝るよりお礼をっていったのはいつの頃だったか。なんて今更思ったりしながら、こちらを見上げるブリジットの視線>>247の意味に気づいて頷き返す。
表情はいつもどおりとはいえないかもしれないが、それでも酷くはないだろう]
―広間―
[ナターリエの表情には、小さく口許だけで笑い返す。
彼女が見つける者ならば、隠し通さなければと
そっと思いながら。
頷いて、見送った。
だけれどすぐにライヒアルトも続かない。
首をかしげて彼を見る。]
ライヒアルト?
ナターリエが一人で行ってしまうよ。さすがに一人は心配だけれど。
―広間―
[混乱していない時ならゲルダの小声すら聞けただろうか。>>249
けれど見落として、聞き落としてしまった。
感じるものはなきにしもあらずだけれど、確証もなく]
あ、はい。
行きます。俺も。
[ある意味間抜けな挨拶をした後、ゲルダに名前を呼ばれて。
ようやく足に力が入り立ち上がった。ナータの歩き方なら、上がりきる前には追いつけるだろうか]
[問われた事にどう答えた物か、数瞬迷うも]
……そうだな。
ほんの少しだけ、な。
でも、お前らがいてくれるなら大丈夫だよ。
[あまり言うことのない弱音を一つ零した。
恨む、とかそういった感情はない。
仕方のないことだと、何よりもわかっていることから。]
そういえば、ブリジット。
ナターリエさんと、ライヒアルト。やっぱりショックだっただろうけど…俺が居ない間調子が悪そうとかなかったかな?
[と、当人たちはいたけれども、気遣うようにブリジットへと声を潜め聞いた]
─広間─
……修道士さま?
[ライヒアルトの呼び方は元のままに]
[様子のおかしさを感じたか、少し首を傾げる]
[他からフォルカーの名を呼ばれれば、出て行ってしまったはずの姿を一瞬探して]
……え、?
[エルゼの声がこちらに向けられていると悟り、瞬いた]
─広間─
[立ち上がったところで、エーファの呼び方に一寸硬直して。
ゼルギウスの潜めた声は、今度は届いたからそちらを振り返る]
大丈夫です。
[顔色が青いのは、こんな状況なら当然のはず。
冷水を浴びてきたからというのもあったけれど。そうしたものまで気づかれるかどうかはこちらからは分からない。
そのまま階段の方に歩き出そうとしたけれど、いつものようにキビキビとはしていなくて、追いつくのに更に時間がかかった]
─広間─
[エーファに声をかけたのは、さっき出て行ったのはどっちなんだろう、と言う軽い疑問から。
だけど、その反応>>266からオレは間違っていることに気付いた]
……ごめん、間違えた……。
じゃあさっき出てった方がフォルカーか。
[オレはちゃんとエーファに頭を下げて謝り、フォルカーが出て行った方へと一旦視線を向ける]
似たような格好してるから、間違えちゃったよ。
[オレは結っていない髪に手を触れ、ぽり、と軽く掻いた]
貴方のお仕事、わざと増やすつもりはないもの。
[心配されてくれる方が楽だというゼルに、そう悪戯っぽい笑みで返した。
幼い頃はゼルと少し話しこんだだけでも発作が出たりして、その度に怒られてしまう彼に謝ってばかりで。
何度謝らないでといわれたか解らないけれど、いつしか謝罪は感謝と共に告げるようになった。
それは、彼や彼の母からの、謝るよりも感謝してくれた方が良いという言葉を聞いたからだったように思う。
こちらの視線に気付いて頷きを返したゼルの頭に手を伸ばし、緩やかに撫でて。
ライヒアルトがゲルダの言葉でナターリエを追いかけるのを見れば、ただその背を見送った。]
[視線は向けず、視界の端で一瞬アーベルの腰の方に意識を、
そこにいつも彼が下げているナイフがあるかだけを確認してから]
頼りになる人、探してた……
[疑問の言葉に感づかれた可能性を考えて、
嘘の言葉を一度、実際にはそういう人を探したい気持ちがなかったわけでもないが]
だって、死んでほしく、ないから…
[その言葉は本当で、それが自分の半身のことを指すのはどちらと見られていても伝わるだろう]
―広間―
良かった。
[ライヒアルトが人狼だと知らない。
だから、もしかしたら聞かれていたのかもしれない。そんな危惧を抱くわけもなかった。
立ち上がるのにはホッと息を吐いて]
うん、いってらっしゃい。
気をつけてね。
具合が悪いなら、すぐに言ったほうがいい。
[見送りながらも、一応その言葉だけは添えておいた。
心配そうにして]
―クレメンスの部屋―
[扉はあけたまま。
シーツに包まれたクレメンスの遺体は寝台にあった。
傍に寄りシーツを捲る。
義兄の顔が露になればじ、と菫の眸は見入るよう。
痛々しい傷痕も垣間見えて哀しげに柳眉が寄せられる]
私がおにいさまの代わりになれればよかったのに。
[そろと彼の髪を労るように撫でた。
じわりとまた視界が滲む。
女は床へと膝をつき目を閉じた。
胸元できられる十字]
――…魂はこれを授けし神の元に帰らん。
[神のいとし子たる義兄に紡ぐ聖句。
義兄のことだけを思いなされた祈りが届く事はあろうか]
お二人…?
私も、さっき来たばかり、だから…
あ、でも…ナターリエさんは司祭様に、お祈りを捧げに行かれて…
ライヒアルト、さんは…
[彼が死者を視る者だと言ったことを伝えようかと一瞬迷って。
ゼルを見つめた。]
― 納屋 ―
旦那は綺麗な体だよネ。
[エーファ?を後押しするわけではないが。
にこりと見た事実を笑って口にした。
それが自分がヴィリーを人狼だと思っている理由の一旦でもあった。
エーファ?の視線の先には、常に身に着けてあるナイフがあった。
その様子に、内心ではおやと首をかしげる。
エーファをよく知るわけではないが、どこか違和感が生まれた。]
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