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[えらい剣幕で突っかかってくる瑠璃に益々ため息を深くし]
まったく。複雑というより、いっそ自分勝手と言えるような理論だな。
まあ……、
[湯飲みを置くと]
俺はそういう瑠璃の自己を通す点は評価しているがな。
[そう言って不敵に笑う。]
あ…うん…。
[気付けば史人の家へと向かう足は止まっていて。史人の言葉により再び歩みを進める。
呟かれた言葉には、不安げな表情を浮かべながら、こくりと静かに頷いた。
裕樹の、声を聞いた気がする、と言う言葉に、驚いたように瞳を瞬かせ]
裕樹君、も?
私だけじゃ、無い…?
運命…。
そっ、か…不思議な感覚だったから、変なものだと思ってたけど、悪いものとは、限らない、か。
[それでも不安が拭えないのは何故だろうか]
[にこり、笑って]
ん、榛名先生が、そう真直ぐに小説を好きだって言うのは聞いてて嬉しいな。
そういうポジティブさってのは、生きてく上で大切でしょう?
それに何より、好きなものが多い人とか、とことん好きな事に突っ走ってる人ってのは、見ててカッコいいですからね。
俺の上司とか、そう言うところだけは憧れますよ。
ええ、俺にとってとか、個人的な意見ですけど。
それで嬉しいと言ってもらえるなら、こっちも嬉しくなります。
[史人の提案には頷いて、彼が先導するならばついて行こうと]
…何…?
[目を瞬くと晴美の方を振り向いた]
呼びました?
…じゃなかった、ごめんなさい。
[フル、と軽く首を振って。
意識を逸らしていたことを軽く謝った]
ああ。戻ってきた、かな?
[それから更に視線を転じて立ち上がる。
ちょっと失礼します、と晴美や琉璃に声をかけて玄関へ]
……聡。今おまえ、ものすごく失礼な事を考えてなかったか?
[呆れ顔を見咎めて、軽く握った拳を打ちつけようと。
大した速度も威力も無いのだが]
女の人ってのは、些細な事で不安になるくらいが可愛いもんだろう。一男子としては、こなれて無いな。
[聡が立ち去る様子には、ひらり、手を振るに留める]
俺のは、本当に曖昧ですけどね。
他の候補地と此処を見比べてきた時に…。
その時は、直感というか天啓というか…深く捉えてなかったんですけど。
声、って言われると、そんな風にも思えますね。
[不安そうな様子を慰めるようにか、明るく笑って。
さらに、ぽんと、肩を叩こうと]
そうそう。悪いものの事を考えると、本当に悪いものは出やすくなりそうですし。
[あまりフォローにならないフォローを告げる]
[手を振る聡には、史人の影からそれでも会釈を返して。
裕樹の言葉には]
そう、だね。
大事だと、思う。
そう言えば、やりたいことをやって、頑張ってる人って、見てても、気持ち良いよね。
私も、そう言う風に、出来てるのかな。
[小説に関しては前向きになるが、それ以外では史人が言うようにネガティブに陥りやすく。自分でも出来ているのか、と首を傾げた。
ややあって、史人の生家である葛木家の門前へと辿り着くことだろうか]
兄さん、遅いっ!
[玄関の引き戸を開くと、開口一番、そう言って指を突きつけ。
共に榛名や祐樹がいるのに気付けば、慌てて引っ込める]
…じゃなかった。おかえり、なさい。
ええと、お客様、ですか?
榛姉もいらっしゃい。
あのね、晴美さんもいらしてるの。
兄さんに会いに来たんですって。
[祐樹が昨日会った人物だとはすぐには気付けず。
ただ知らない人、という認識で少し気後れしたような様子。当然のこと、その性別も誤解しているだろう。
そのまま早口で状況を説明し]
直感…天啓…。
私のとは、またちょっと、違うのかな…。
私のも、何か聞こえた、くらいのものなんだけど。
[肩を叩かれると、ふ、と不安げな視線が裕樹を捕らえて]
気の持ちよう、って、ことかな…?
…考えないようには、してみる、よ。
[性格上、難しいところでもあるのだが、励ましてくれるような素振りに、「ありがとう」と告げて微笑んだ]
ええと。
居間の方にどうぞ。
今、お茶もお持ちしますから。
[よろしく、と案内を任せると、自分はパタパタと台所の方へ。
やがて運ばれてくるお茶は3人分、お饅頭は2人分。
史人の分が無いのは、きっと密かな*八つ当たり*]
[葛木家に辿り着いてすぐ玲が出てきて。史人に対し指を突きつける様子に呆気に取られる。それから緊張が解けたように表情を綻ばせ、クスクスと笑った]
こんにちは、玲ちゃん。
ちょっと、お邪魔するね。
[続く史人に対する説明に、晴美が居ることを知ると、表情が少しだけ変化する。苦手な何かを目の前にした時のような表情へと。
もう一度「お邪魔します」と玲に告げると、家の中へと上がらせてもらい。そのまま居間へと通される。居間に居た琉璃と晴美にも「こんにちは」と挨拶すると、空いている場所へ適当に座る。運ばれてきたお茶菓子が一つ足りないことには、やはり笑いが漏れるだろうか]
まあ、俺はまだ全然その域には到達出来ていなくて。
でもそれこそ、これからなれるよう努力すれば良いかなあなんて思ってたりします。
榛名先生もまだなら、きっとこれからなんですよ。
[にこりと笑うも、到着した先の葛木家の美しさに眼を円く]
…すごいな。…すごく、いい。
[呟きは、家から出た少女の声に掻き消され。
その剣幕にさらに眼は円く]
[事情は史人から伝えられるかと思いつつ、自分からも用件を軽く告げ、促された居間へ向かう。
途中で榛名の礼を聞けば、どういたしましてと返して]
…あ、はじめまして。
[先客に軽く頭を下げる]
[声をかけられれば、返しもするのだろうけれど。
出されたお茶菓子に口をつける事もなく、視線は辺りを落ち着きなくさ迷う]
本当に素敵なお宅だな…。
[呟く声も、おそらくはほとんど*無自覚*]
[これからだ、と言う裕樹に、「そう、なのかもね」と笑んで返し]
そう言えば、おじさんは作業中、かな。
切りが良いところで、声かけてみないと、ね。
[ここへ来た当初の目的。それについて史人と会話を交わしたりしつつ。お茶とお茶請けに舌鼓を打つ。
時折裕樹から漏れ聞こえる声には]
本当に、こう言う家が、好きなんだね。
[と小さく笑った]
[史人が帰ってきたのか玄関へ駆けていく玲を見送り]
さて、やっとのご帰還か。
待たされた分は相応の外の話で手を打つとするか。
[くつくつと笑っていたが、やがて想定よりも団体で帰ってきたのに目を細める。
そうして、敬意を抱いているものの苦手とされている榛名の存在には取って喰ったりなどせんのにと思いつつ、落ち着きなく部屋を見回している裕樹には不審の目を向けつつ、年上の多い中一切の遠慮などせずに不遜に会話に*参加していくのであった。*]
[史人の父親に余裕が出来たなら教えてもらえるよう頼んで。なされる歓談の輪に入る]
…あ、そうだ。
[ふと、何かを思いつくと、持っていた執筆道具を少しだけ広げて、その隅に走り書きをする。どうやらそれは小説に追加しようとしている文のようで。誰かが覗こうとしたのなら、「内緒」と言って笑いながら隠したり]
[史人の父親の時間が取れたなら、史人と裕樹と共にこの屋敷を裕樹に見せてくれるよう、交渉を持ちかける*ことだろう*]
村の設定が変更されました。
[お茶を一口啜ってから立ち上がり、奥の部屋へと。
暫くすれば父親と一緒に戻ってきた。
晴美には簡単な挨拶をして、琉璃には軽く頷いて。
史人はジロリ見るものの、客人の前では小言も落とされず]
「…フム」
[3人組の説明を聞いた後、無言のままじっと裕樹を見ているその人の答えは。やはり榛名の*説得次第?*]
[涼の剣幕には楽しそうに笑って。]
だって言い出しっぺだし。
………高校生?
ごめんごめん、てっきりもっと下かと思ってた。
って一年前とか、高校生ならそれもちょっと問題あるような。
[流石に小学生に見えたとか具体的な事は言いません。
ひとしきり笑ったり雑談を交えた後、ふと気になった事があったので口にする。]
そういえば涼ちゃんは、利吉と何処で知り合ったの?従兄弟とか姪っ子さんかと思ってたんだけど、違う?
[妹、にしては年齢が離れているように見えたのでそう*尋ねた。*]
アーッ、疑った!今の間、ぜぇったい、疑ったでしょ!
[どうせちっちゃい子に見えますよーだ!しかたないじゃんか、背がちっちゃいんだから。]
えー、中学ならりきっちゃんもゆるしてくれるよ!
りきっちゃんとの出会いはー、
[にかーっと笑う。指はブイの字、片手は腰に。どーん!]
二人だけの秘密なのだ!
なんちゃって☆
ま、くわしいことはききっこなしだよ、おねーさん。
ほら、ええと、りきっちゃんがロリコンっていうのは、きっとショック受けちゃうから!
ほんとは幼女趣味じゃなくて……従妹でも姪っ子でもいもーとでもないんだよー。
いわゆる、隠し子ってやつ?
[にやりと笑ってみせる。]
罪作りなりきっちゃん!
そういや、おねーさんは、ここにはどーしてきたの?
やっぱり、おまつり?
おばーちゃんに聞いたんだけど、何年かに一回なんだっけ?
おっきなお祭りなのかなー
桜、見てないけど、おっきーのかなー
あ、あと、おねーさんは、りきっちゃんとどんな関係なの?
りきっちゃん、カイショーないから、やめといたほうがいいよ!
[うん、カイショーナシって言うんだよね、たぶん!]
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