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[動けない榛名の様子に、軽く眉を寄せ、その手に自分の手を添えて離させる]
ちょっと、こっち持ってろ。俺が取ってくるから。
[やんわり言って、差し出すのは先に取り落とした傘]
[手を添えられたことで、ふ、と史人を見て]
…う、ん……ごめ…、あり、がと…。
[「おね、がい…」と言ってドアノブから離された手を胸元で握った。差し出された傘を受け取り、じっと史人の動向を見つめた]
[無言で頷く。
相変わらず濡れ続けている聡の傍に寄り、傘を差し掛け、]
とにかくダレか、・・・ヤ、着替えが先か?
その子は・・・取り敢えず中に。
[先程出て来た店を示す。]
−少し前、桜の丘にて−
ほんと。気味が悪いくらいにね。
[黙祷を捧げ、見上げる。
見事に花開いた桜。枝振りから予想できたようにそれは、見事な。
軽く微笑みながら、内心では冷たいものを感じていた。
裕樹に促され、旅籠へと戻る途中で足を止めた。ぱたぱたとポケットを叩く。]
あ…っ、何か軽いと思ったら。
ごめんちょっと戻るわ。煙草落とした!
濡れる前に拾ってくるー。先に行ってて。
[ひょっとしたら一服するかもしれないしーと二人に言い残し、半分くらい降りた丘を再び*登りはじめた。*]
―回想―
[史人を残し、今にも降り出しそうな雨雲が覆う中、櫻木の家へと。伯父はどこかやつれた様子で、だが頷いて奥へと入れてくれた]
[準備が整うまで、と一室へ通される。
そこで綾野の宮司姿を見たのは、まだ数日前のことで]
――ッ。
[目元を乱暴に拭った。今は泣くわけにはいかなかった。
呼吸を整えてもう一つの準備を。やらずにすめばと思いながら]
まぁた、そうやって謝る。
[口調だけは冗談めかした物言いをして。
ドアを開け、玄関の中へ。
一見すると、変化らしきものはない──が、微かに感じる臭いが、大きすぎる変化を物語っていた。
再度のフラッシュバック。それを振り払うかのように、靴を拾って、外に出る]
……これで、間違いない、よな?
ところでお前、歩けるか?
[持ってきた靴を見せつつ、抱える懸念を投げかける]
…もう、癖、だよ…。
[相手の口調につられるかのように言葉を発し、少しだけ緊張が和らぐだろうか。持ってきてもらった靴を見て肯定の頷きを返し]
うん、これ…。
…多分、大丈、夫。
[靴を受け取りその場で履いて。歩けるかと聞かれると曖昧に返す。これ以上心配をかけたくないが、本当に歩けるかの保証は無かったために。身体は、相変わらず震えている]
[孝弘から傘を受け取ると、それを肩にかけて、しゃがみ込む。]
っふーーーー…。[大きく、ため息。]
[ふと、気づいたように]
…あ、おい、この村に警察はいるのか?
この村に通じる道が土砂崩れを起こして塞がってるんだ。
俺はその事を西行院、ってのに知らせに行くところだったんだが。
―旅籠の一室―
[考えることはいくつかある。事件のこと。今後のこと。
だがそれよりも、きっかけが気になって]
警察を…と言いましたが、今回の事件は単純なものなのでしょうかね
[率直に言えば伝説などない。といいたいが、感覚がそれを否定する。それはなんとも皮肉な理由。自分は両親とは違っていて]
本当上手いこといかないものですねぇ…ですが最初から踏み違えていても、踏みとどまれなかったのは自分ですし…
[だが今はそれはいい。それよりも、もし、伝承通りだとするならば、己にも何か―]
宿命…ですかね
[頭を振る。らしくないと。だが]
[晴美の反対にも関わらず、古老どもの結論は警察には報告しないというもの。
それはつまり隠匿を村の意志とするということ。
もちろん、それを良しとする晴美ではなかったが、]
……ちっ。糞虫どもがこんな時に限って要らぬ知恵を回しおる。
[西行院の安全のためと言う名目で屋敷内を闊歩するのは、古老子飼いの用心棒。
その真意は恐らく、晴美が独断で警察へ通報することを監視するためだろう。
至極不機嫌に、爪を噛む。]
[癖、という返事にそういう問題か、と返しつつ、靴を履く様子を見守り。
曖昧な答えに、はあ、とため息一つ]
……多分、ってなんだ、多分、って。
んじゃ、この方が早いか?
[あっけらかん、と言いつつ。
抱え上げようと、手を伸ばして]
あァ、どっか、電話繋がるトコありゃイイケドな。
どっちにせよこの雨じゃ、何時になッか。
[もう一つ、転がっていた傘を拾い。]
イヤ、警察は・・・
・・・・へ?
ちょッ、嘘だろ?
[問いへの応答は、思いも寄らない情報によって途切れる。]
[やがて届いたのは呼び声ではなく]
[怒声]
「道が塞がれた」
「見つけなければ」 「皆死ぬ」
「西行院に」 「もう動いて」 「村でも既に」
[立ち上がり玄関へと。数人の声]
「…遅かったようだ」
[伯父の声。奥歯を噛み締めて一つ頷く]
わかりました。ならば私も…村を見てきます。
[静止されかけた手が止まる]
「…必要なら、いってきなさい」
さっき、何度も、走った、から…。
発作、起きなかった、のが、不思議、な、くらい。
[泣き止みはしたが、呼吸はまだ整ってなくて。未だ肩で息をしている]
……え?
[この方が、と言われ視線を向けると同時に身体は宙に浮いていただろうか]
わっ…!
お、重い、から、良い、よ…!
[その体勢の恥ずかしさから頬を朱に染め、体重を理由に下ろしてもらおうと。じたばたするほどの体力は無いようだ]
[とは言え、それしきで黙っている晴美ではなく。
監視の目を盗んで、電話をかけることに成功する。
足下に数人の気絶したチンピラが折り重なっているのは気にしてはいけない。
だが、思ったより梃子擦ったため、その時点で既に日が昇って(天気は雨だが)幾許か過ぎてしまっていた。]
とりあえずは、一段落か。
[ひとまず安堵する晴美だが、まさか崖崩れで警察が足止めされることになるとはこの時は微塵も思っていなかった。]
えへー。うれしいなー
[優しいってさ!ゆきおねーさんだいすき。
でもガキとかさっちゃんに言われたけど!むっかー]
え?
どしゃくずれ?
見たこと無いけど……道とか、やばくない?
[そうこうしてたら、ゆきおねーさんが電話つかえないっていってる。
うーん、]
電波も入んないのにだめだなぁ
[言っちゃった。つい。]
あ、いってらっしゃいさっちゃん
[そうして見送って、お茶を飲む。うーん、おいしー]
……この雨の中で発作とか、勘弁してくれな?
[今更ながら、こちらに来ようと決めたのは正解だったと思いつつ]
って、何言ってんだ、軽すぎるくらいだぜ?
あ、傘の支え、頼む。落としゃしないから、安心しろ。
[重い、という主張はさらりと受け流した。
同時に、腕にかかる重みと、雨と外気で冷えてはいるが、それでもはっきりと感じる──生きたのもの感触に、安堵のようなものを感じていた]
[浅い眠りを軽く取り、雨の音を聞きながら部屋を出て階下へといき]
おや、裕樹と涼さん。帰ってきていましたか。
榛名さんは送り届けていましたよ
・・・マジかよ。
[語る様子は嘘とは思えず。
眉間に指を当て、深々と溜息を吐く。
暫く沈黙が降りた。]
・・・・・
とにかく、此処にいたッて仕方ねェな。
西行院サントコ行くか?
…起きないことを、祈るよ。
[実際自分では発作はどうにも出来ず。安静にしているしか方法は無い。こちらの主張は軽く受け流され。結局そのまま運ばれることになる]
う、ん…分かっ、た…。
[歩いている途中に倒れるよりは良いのかも、などと考え直し。雨に濡れぬよう傘を支える。体勢上、史人によりかかる形となり。伝わる温もりは徐々に呼吸をも落ち着けていった]
……み、んな、大丈夫、かな……。
[自分の周りで起きた惨状を思い出し、運ばれながら、ぽつりと漏らした]
[そして現在。
まあ、少なからずチンピラを熨したため、父親の命で奥座敷に謹慎される。
ご丁寧に窓には鉄格子、扉も重い鉄の扉。
壁に腰掛け、僅かに聞こえる雨音に合わせるかのように、カチンカチンと懐中時計の蓋を開閉させていたが]
……おかしい。
電話してからもう4時間は経つ。
それなのにサイレンのひとつも聞こえないとは。
……出るか。
[ポツリと呟くと腰を上げ、コッコッと壁を叩いて]
おらぁっ!!
[どぐぉっとヤクザ蹴り。ぽっかりと穴が空く。]
あ、はっちゃん!
うん、ちゃんと桜みてきたのー
本当に咲いてたよ。
びっくりしちゃった
[お茶もう一つ、はっちゃんにあげよう!]
はるなちゃん、だいじょうぶそう?
兄さんですらあんなに遠かった。
なら探す時には。
[使わないと駄目かな、と独り言を口にしながら道を下る。
僅かに左足を引きずりながら、それでも早足で]
どうして咲いてしまったの。
咲いたら、散らなくちゃいけないんだよ。
[途中足を止めて、浮かび上がる薄紅を振り仰ぎ呟いた]
……どうして呼んでしまったの。
同じことが繰り返されてしまうのに。
[今更とは分かっていても呟かずにはいられない。
そうか、あれがそうだったのか、と思うものがあるから]
そうでしたか。
そりゃ驚くでしょう。私でも驚きます
[改めて聞けばずっと咲いていなかった光景を見てきている分だけ奇妙な気分となる
お茶を受け取り適当な席に着きながら]
ええ、とりあえずは。安静にしてさえいれば大丈夫だと思いますよ。
そっかぁ。よかった。
はるなちゃん、元気ないと、みんな悲しいもんね。
ゆっくり休んでてくれてるかなぁ。
――あ、はっちゃんは、桜を見たの?
[落ち着いていく様子に、ほっとしつつ、ゆっくりと歩いていく]
……わからん、が……。
取りあえず、野崎のおっちゃんの旅籠まで行ってみるか?
あそこは人が集まるから、話も聞きやすいし。
[すぐに家に帰って玲や父の安否を確認したいという思いはあるのだが。
まずは、榛名を落ち着ける場所へ連れて行かなくては、という思いが現状では僅かにそれを上回っていた]
あァ。
・・・できれば落としてから、とか言ッてる場合じゃなさそーだ。
[ちらと服についた血を見、首を振った。
行き先で何が起こっているかなど知らず。]
本当。そうですね。
ああ、ですが、涼さんも元気でいてくれたらみな喜ぶと思いますよ。
[直接交わす言葉は少なかったが利吉たちの様子を思えばそう想像出来る]
まだ見ていませんね。とはいっても、この雨ですので落ち着いてからいこうと思っていますが…
ところで、外に行っていたときは…大丈夫でしたか?
[閉鎖的な村を思えば自然と気になる]
ありがとー
はっちゃんも元気が一番だよ!
[なんだか嬉しい。]
外はぜんぜんだいじょーぶだったんだけどねー……でも、雨降ってきて。
酷いよねー… それでね。
[あんまいいことじゃない。だから言いたくないけど言わなきゃだめだよね。]
あのね、さっちゃんが言ってたんだけど、雨で、土砂崩れが起きて、道がなくなっちゃったって。
電話も壊れてるみたい。
うん…そう、だね。
あそこ、なら、誰かしら、居るかも。
[史人の提案に頷く。それから少しだけ俯いて]
…本当、は、家、戻りたい、よね。
玲ちゃん、達が、心配、だし…。
…ごめん、ね、史人…。
[自分に手がかかるために相手がやりたいであろうことを後回しにさせているのではないか。それはいつも思っていること。やはり、申し訳なく思う]
はい。元気が一番です
[涼の明るさにやはりそうだろう。思いながら頷き。外で何か変な目に合わなかったことにはほっとするが
土砂崩れと電話の件では少し固まった後、困ったようにこめかみをかき]
変なことは重なるものですね。
…誰か報告にいきましたかね?西行院家とかに
[俺様理論全開な晴美は、小さな頃からこうして奥座敷に閉じこめられることもしょっちゅうだったため、逃走経路は用意済み。
そうして、中庭に出たのだが]
……?
これはいくらなんでも静かすぎるだろう。
[怪訝に呟くと、屋敷の中へ。
ぴしゃりと障子を開けると、そこには]
…………ほう、これは。
[そこに転がっていたのは、深紅の池に沈む古老とその取り巻きども。]
うん、さっちゃんが行ったよ。
[ドアを見る。なかなか戻ってこないなぁ。色々、大変なのかなぁ]
雨だし、まってよっかなぁって。
それに何人も行っても邪魔だよねー。
ところで西行院って……?
[聞いたような、うーん。]
ああ、あそこにゃ蓮実もいるはずだしな。
[言いつつ、足を少し早めて。謝罪の言葉に、微かに苦笑する]
……まあ、確かに、玲や親父も心配だけど。
でも、お前の事だって大事だし、心配だし。
……だから、謝るな。
俺は、俺のしたいようにやってんだ……いつだって。
[通りすがり、人影は見当たらなかった。
本来ならば騒ぎで何人もいるはずなのに]
……。
[つまりは騒ぐことも出来無い程の、事態だということ]
可能性があるのは。
野崎さんのところかな、やっぱり。
[黒の番傘、白の上下。
勢いを増す雨の中を、ゆっくりと旅籠に向けて歩いた]
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