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―東殿の一室―
[十五竜王の封印による『混沌』は、いっそ見事とも言えるものだった。中も外もである。中に精神の竜王が居る為に平和、というわけでもないのは青年にもよくわかっていた。
必要不可欠と判断した休息を一室で取りながら状況を整理する]
現在時点において内側からは破れる事は無い。
ただし交信は不可能ではない様子。
外側からは単純な物理攻撃は効かず、結界を解くには氷破をもってしても一定時間が必要。
[記憶に刻んだ会話から必要な情報だけを抜き出していく]
[その頃、封じられた会議場では十五竜王の暴走による竜都もしくはそれ以上の破壊を恐れた有志により、完全に決着が付くまで開かないよう内部からの強化が行われていたとか。
それに伴い微かに外側から窺えていた備品破壊の様子も曇り硝子で隠されたように見えなくなった。それが竜王の品性の評判を守る為のであったかどうかを知るのは内側に居る十五竜王のみである]
─竜都・大通り→都の外れ─
あー……もう。
[走りながらも、義兄の暴れっぷりは伝わるわけで]
マジでねーさんじゃなくてよかった……胎教悪すぎ……。
[そんな事を考えつつ、たどり着いたのは竜都を巡る城壁の側。
そこまでたどり着くと、周囲と、それから上を見上げ]
よっ、せい!
[掛け声一つ、風を捉えて垂直な壁面を文字通り『駆け上がる』]
[たどり着いた城壁の上に腰を下ろし、やや晴れた空を見やる]
本格的に荒れ始めちまうと、オレにゃどーにもなんないんだよなぁ。
[他の風竜たちよりは多少強い力はあるものの、しかし、エインシェントならざる身には大掛かりな干渉はできず。
それでもできそうな事は一つ、思いついたので、実行しにきたのだが]
……上手くいきゃいーけど。
どっちかっつーと、オレは『風鎮め』よりも『風招き』に向いてんだけど、ま、しゃーないか。
ピア、フォロー頼むな?
[肩の小猿に声をかけると、ピアは任せて、と意識に声を返してくる。
それににい、と笑い返し、音色を紡ぎ始める。
風の流れを鎮める、『風鎮め』の旋律。
少しでも、天気の崩れを遅らせるために、と。
広がる旋律は、多少なりとも風の乱れを鎮めるか。
それと共に自身の気も鎮まり、常にもまして感覚が研ぎ澄まされる事になると気づくのは、*もう少しだけ先の事*]
後は若焔次第のようですが、さて。
[火炎の若竜が封印管理の任についており、その際に怪我を負って今は休職中である事は一部において周知の事実。
二つの力が結界を支えているのは間違いないだろうと目を伏せる]
― 東殿・回廊 ―
[ 忙しなく動き回るギュンターを呼び止め、得られた情報は、西殿で聞いたものとさして変わりはなかった。
ただ、今後の方針として、内側よりの強化、干渉へと干渉する手立て、もしくは「繋ぎ」と成り得るものを捜すこと――それらが挙げられた。結局の所、仔細が判明していないために、無難な案ではあれど妥当でもある。他の者にも同様の事を告げるのだろう。皇竜王の側近は、端的に述べるとまた執務へと向かった。]
……また厭な間に、事が起こるものだ。
[ 声に苛立ちが含まれるのが分かった。
己の顔の右半分に手を当てる。感触は、何とも言い難い奇妙なものだ。
駆けはせねど早足に歩を進める途中、影竜王からの通信が届いて足を止めた。]
[ 暫し言葉を交えていたが、不意に、始まりと同じ様に雑音が混じり、声が遠くなるような感覚が過ぎった。聞けば、封印のみでなく内部からの強化により、そのうちに通信は出来なくなるかも知れぬという。]
なれば矢張り、我等の手で解決せよということか。
[ 返らぬ答えは即ち肯定だ。
完全に途絶える前にと、一つの問いを投げた。
ある物の所在を。
しかし。落とされたのは先程とは異なる沈黙であり、直後に雑ざる音が酷くなった。均衡が、との短い声を最後に、ふつりと声は聞えなくなったのであった。]
……。
[ 内部で何かしら起こったのではあろうが。
蟀谷に力が篭る。声にせぬ代わり、壁に一つ蹴りを入れて歩を再開したのだった。仮にも皇竜の住まう宮殿だ、其の程度では傷はつくまいから。音はさておき。]
[部屋という壁に区切られていても完全に心の動きから離れられるわけでもない。
だが風を鎮める音色は気を静める効果もあるのか、それとも紡がれる旋律の美しさゆえか、再び伏せた瞼はやがて閉じられ短い白昼夢へと*誘われていく*]
―――西殿・外観
……。
[15人もの竜王が集まり、そして、結界により封印されている西殿を、ゆったりと見つめた。
その壁をゆるりと触れてみれば、手の先からはピリピリとした感触]
……「変化」
なるほど。これは、もしかしたら私が望むものだったのかも知れない。
これこそが私がここにいる理由だったのかも知れない。
主様。
このような変化を望んでおりました?
[表情は無表情。
静かな湖面を表すかのような、ただただ静かな表情]
―――そんなはず、無い。
この変化は一時のもの。常に変化し続けるが、我が属性のあるべき姿。
望んで―――いません。
水は流るるもの。
高きから低きへと。
それこそ、我が望み。
[最後まで静かに呟いたまま、ナターリエは*その場を後にした*]
―東殿・客間―
[薄暗く覆われた部屋に灯火を並べ、増幅の陣を組む。
焚かれる香の香りは、廊下にまで漂うだろう。]
…で。
どこからやりゃあいいんだか…
[一番肝心なところをまだ決めかねて迷い中*]
― 竜皇殿・中庭 ―
[ 先に翠樹の仔竜と会話を交えた場所。
微かながら成長の兆しの見えた芝は夢幻だったか、土に膝をついて掌を翳す。対にもあらねば明確には分からぬが、微かな力の痕跡は感じ取れた。]
……ふむ。
[ 先の一撃が及ぼした影響もさておくとして、お陰で多少の気は晴れた。その場に腰を下ろし、そよぐ風と流る音色に眼を細めた。薄らいだ雲、降り注ぐ光は影を作り、心地好さが包む。
久々の目覚めは、幾分か疲れを呼んだらしい。
木の幹に凭れると自然と下る目蓋に逆らわず、*一時の闇に浸る*]
げほっ、ごほっ!ブハアッ!!
―― 竜都の外れ ――
[もぞもぞとグライダーの残骸の中から這い出して来た。顔は煤やら何やらで真っ黒だ。外で所在無げに旋回していた機械竜が、カシャカシャと羽ばたいて寄って来る]
はふ、やーっと見つけた。動力系が完全に溶解してなくて良かったよ。
[残骸に背を預けるようにして座り、機械竜に手にしている小さなキューブを見せて笑う。内側から、淡く天青石色の光を放つキューブは機械竜の額の石と呼応するように明滅した]
ん?心配してるの?ユル。大丈夫だよ、このままユルにだけ力を渡していたら君が壊れちゃうし、俺も不安定なままだし…それに、ダーヴはほっとくと確実に無理するだろ?
[青く瞳を明滅させる機械竜に笑いかけて、左手の革手袋を外すと、その手でキューブを強く握りしめる]
封印第二段階解除…
[メタルの指が制御を緩めてかけた圧力に、墜落の衝撃にも壊れなかったキューブはあっさりと砕け散った]
MEMORY OPEN!
[一瞬、辺りを強い青の光が照らし、機鋼の力が強く脈打つ。しかしそれは見る間に青年の内へと吸収されて、何事もなかったかのように静まった]
検索開始…て、わ!兄さん!?
[僅かに青い輝きを残した腕を空に翳した瞬間、青年はぱちぱちと目を瞬かせる]
あー、うん。状況は伝わってるんだね?わかった、こっちはまだ動けないけど。うん、うん、心配しないで、俺一人じゃないし。え?一人じゃないから心配?酷いよ、それ。
[くすくすと笑う]
うん、それじゃまた。
[兄弟達から受け継いだ、知識以外の「記憶」の解放と同時に、長兄から繋がった通信を終えて、未だ淡く輝くメタルの腕を手袋の下に隠す]
……やっぱりまだデータ不足か。
[その間にも続けていた記憶の検索によっても、即効性のある打開策は見出せず、小さく吐息をついた]
経験不足ってこういう時響くのかなあ、新しい考えが浮かばないなんてさ。
[ぼやきながら立ち上がって、伸びをすると、カシャカシャと羽ばたく機械竜の首元のクリスタルの輝きに目を細めた]
ま、なんとか頑張るしかないよね?
[明滅する青い光に笑いかけて、煤まみれの顔をごしごしと拭ってから駆け出した**]
[暫くすると、色々なものがとびかったりした。
月闇の竜王のたのしそうな様子が聞こえ、頭が痛くなったのか、頭を抱える。]
王……
[この騒ぎの、間違いなく原因の一人である王。
きっとその分、影竜王は苦労しているに違いないと、途中で会った竜王の姿へ内心で詫びた。]
[そのようなことがあったのでは、内部からの強化は当然であっただろう。]
――本気になれば破れるんじゃないですか?
[強化する、という情報が入るときに、思わずそう問い返していた。
が、その回答は得ることができなかった。]
[結界が強化される前、オトは西殿にいた。
頭も痛かったし、結界の状態も知りたかったのだ。]
[天聖の竜がやってくる。
東殿の話を聞き、そうしてこの状況を一番詳しく理解していそうな竜のことを尋ねた。
東殿と聞いて、そちらに歩を進めていたのだった。]
―東殿・回廊―
[どこにいるのかとギュンターの姿を探す。
と、動き回っているその姿を見つけたのは、回廊の端のほうであった。]
あ、側近殿。
[呼び止めると、忙しそうな彼は止まり。
さまざまな説明を求め、回答が返る。]
そうですか。
目的は、何なのでしょう…?
[詳細の答えはなく、彼の姿はまた離れる。
めぼしい情報もなく、ため息を吐き出した。]
―中庭―
[風が少し落ち着いたようであった。
理由はわからないが、疾風の竜が何かをしたのであろうとあたりをつけ、天を眺める。
重い曇天。]
[本は部屋に置かせてもらった。
長い歴史書だ、この問題が片付くまでには読み終わらなかろう。]
[闇が訪れてはいないが、光の下よりも調子が良いのは確かで、オトはようやく、少し落ち着いた息を零したのだった。]
[目を伏せて周りの気配を探ると、そばに対の一つがある。
瞬き、そっとその方へ近づく。]
――ノーラ殿。
[少し動けど、眠っているように見えたので、そっと呟くにとどめた。]
ええ。
[少しぼうとしている様子の影輝の竜。
そっと膝を折り、その横へ。
子供に対するようだが、そっと手を頭へ伸ばしていた。]
お早うございます。
このような場所で、ゆっくり休めますか?
風と、木と、いまはやさしいから。
……それに、中の方が混沌としてそーじゃん。
本当に大変なのは中なのだろうけど。
下手すればそのうち何処も同じようになりそうねぃ。
……。…。
お早うございます。……何を?
[思い至る口調はいくつかあれど、あえて口にすることはなく。]
いえ。
とても気持ちよさそうでしたから。
[微笑み、手を離して]
ご不快でしたか?
いえ。
そうする、ものなのでしょうか。
……。
内部の事は、お聞きになりましたか?
手立てが見つかればよいのですが。
待っていても、仕方のないことですね。
そうですね。
寝ている子にはつい……
いえ、ノーラ殿が子供というわけではありませんが。
[問いかけに小さく頷き]
話は聞きました。
そうですね、待っていても。
かといって目的が何かもわからないでは。
――竜王たちの力、でしょうか。
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