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[殺しあう。
青い髪の男の言葉が耳朶を打つ。
そう、人狼審問とはそういうことだ。
人狼事件に直接かかわり合ったことのないヘンリエッタも、それは知っていた。]
狼を全て処刑すれば、ここから出られるの……?
[処刑する。自分で紡いだ言葉の響きに、ヘンリエッタは戦いた。]
[周囲の視線や声には、何も答えようとせず。ただ、小さく息を吐いて]
……アーヴァインさんの最期の姿、視た。
声は、拒絶したから……何を言ってたのか、わからなかったけど。
視えて、聴こえたのは、力が目覚めたからで。
力が目覚めたなら、始まりなんだって。
ばーちゃんは言っていた。
……だけど。
[それまで、淡々と語られていた言葉が途切れ。無表情だった瞳が、揺らぐ]
ボクは……人の死は、視たくない……。
声も……聴きたくなんか、ない……。
[わずかに、震える声で呟いて。それ以上は抑えが効かなくなったのか。
感情があふれ出す前にと──立ち上がり、広間から駆け出した]
[ルーサーの「いる」とか「出る」という言葉と場違いな笑みに、ははっと乾いた笑み。]
ぅそ、でしょう…?
またボクを怖がらせようと…思って……?
[そんな事のために、わざわざ全員の前でそんな作り話なんてしないだろうとわかっているのに。それでも口にしたのは、そうだと言って欲しかったからで。]
って……!
[ メイの声に僅か感情が宿るのに落としていた視線を上げるも、其の時には既に小柄な背中は去っていくところで、反射的にガタリ音を立てて椅子が引かれた。然し立ち上がったコーネリアスの姿を見留めれば、何処かバツが悪そうに座り直す。]
[駆け出すメイの背に、思わず立ち上がって、逡巡するようにハーヴェイを見た。
只人には見えざる物が見えてしまう彼女の気持ちはヘンリエッタには分からない。
おそらく、ハーヴェイもそうだろう。
けれど、昨日文句をいいつつメイを運んだ彼を、ヘンリエッタは見ていた。]
─二階・客室─
[部屋に駆け戻り、ベッドに飛び込んで。
ぎゅ、と身体を丸める]
……う。
[泣きそうになるのは、押さえ込む]
……ダメ、だよ。
ひとを頼るのは。
苦しいだけ……。
受け入れて、でも、裏切られるなら。
踏み込まれない方が、いいんだから。
[言い聞かせるように。小さく、呟く]
で、ですね。
この『人狼審問』の被害者は「全員、人狼に食い殺された」事になっているのですよ。
……「処刑された者もいる」なんて知れたらどうなるか。おわかりでしょう。
[くす。]
……それで、どうやって捜すんだ?
ただ、疑わしい奴を突き出せばそれで良いのか?
捜す方法は無いのか……
[理由もなく殺されるのはごめんだ、と。
自分は余所者、まず疑いが向くのは自分であろう、と
そう考える]
[順番に、ゆるりと首を巡らせる。]
『牧師様…ううん、神父様なのかな。お茶目な所のある、なんだか憎めない人。けれど、今はとても怖い…色んな意味で。
ハーヴェイさんは…物静かな毒舌家(彼視点)だけど。でも本当はイイヒトなんだって、知ってる。
メイさんは…苛めっ子だけど、嘘を付くような人じゃなくて。
ローズマリーさんは…きれいで優しい。』
……。
[ 笑みながら紡がれた神父の言葉には沈黙を返すのみで、もう一つ、赤の果実を口内に放り込めば無造作に其れを噛み潰した。]
ありますよ。探す方法。
[さらりと、簡単に言ってのける。]
一つは、死者から聞き出し生者の証言との齟齬を見つけること。
一つは、占いにより生者の正体を割り出す事。
どちらも出来なければ、お互いの話から真偽を割り出す他ありませんね。
[ルーサーが告げる言葉…含み笑いさえ浮かべて。
その意味に気付き、呟く]
全て人狼のせいにしたって言うのか?
自分たちの罪まで、全て……?
……殺させておいて、そんな、事を……
[訝しげなハーヴェイの顔を、少しの非難を込めて見上げる。
それが、彼の所為ではないことは知っていたけど。]
泣きそうだった……。
[言わずとも、それが誰のことかはわかるだろうから名は告げない。]
[立ち去るメイの後姿を、何処か哀れむような視線で見つめると。
少女は果実を齧り。そして咀嚼と嚥下を繰り返しながら、武器庫の鍵を見つめる。]
[と、耳を掠めたルーサーの言葉に]
人狼に…食い殺されたことに…?
[不思議そうに首を傾げて――]
[――そこまで考えて、二人の少女を見やる。
1人は、神父の言葉を肯定し。
もう1人は、処刑と言う単語を口にして。
ぐらり、身体が傾ぐのを気力で支える。]
[捜す方法、それがあると聞きその言葉に聞き入る。
死者から、というのは、多分先ほどのメイの言葉通りなのだろう。
そして、いまひとつは]
占い……?
そんな事が出来る奴がいるっていうのか?此処に……
[辺りを見渡す、縋るように]
……。
[ ヘンリエッタの非難の視線にか紡がれた言葉にか溜息を吐けば、再び椅子を引いて立ち上がり、コーネリアスを追うようにして些か乱暴に広間の扉を開く。]
[ルーサーの口から語られた、人狼を探す方法。
その方法を聞き、少女はすっと目を伏せる――]
やはり…そのような不完全な方法でしか…
人狼は探せないのですね…神父様――
[言葉から真偽を見出す方法。それは身内とカテゴライズされる村の住人の方が有利で――
少女の記憶にも、その事実ははっきり残っており――]
じゃぁ…真っ先に疑われるのは…部外者の…私ね――
[そう言って、自嘲気味に微笑む。
他の人物の名を上げなかったのは――少女の優しさか…]
[メイを案じて広間を出て行くコーネリアスの姿に、少しの安堵。
けれど――不意に蘇る姉の声。]
「むかしむかし、あるところに――」
「おおかみはおばあさんを食べてしまい、その服を着ておばあさんのふりをしました――」
[彼と幼い弟に、物語を読んで寝かしつけるのは姉の役目で。
そして、彼女が語る物語には何故かよく狼が出てきていた。
本を買い与えたのは両親で。家畜を飼う生活ゆえに、狼の危険を幼心に気をつけさせようとしているのだと信じていたけれど。
真実は、何処にあるのだろうか――?]
じゃあ、結局占いも霊視も信じられないって言うこと?
[簡単に狼が見つけられるのではと喜んだ分、声には落胆が混じる。
けれど、先ほどのメイの様子を見れば、彼女が嘘をついているようには見えなかった。]
メイがもし嘘をついているなら、あんなに嫌がるとは思えないよ。
[ウェンディの言葉に首を振る]
…いや、俺も同じだ。
俺も余所者…しかも身元不明と来てる。
疑われるのは……
[それ以上言えず。
口の中は渇ききっていて]
[ 意外にも早いコーネリアスの足に追い付けたのは階段を昇った頃で、部屋から洩れる明かりに照らされる銀の髪は煌きを零し、其の様相は肖像画の女性を――そして何より人成らざる者を思わせたか、僅かばかり躰が震えた。]
……。
[ 呼び止めて何を云おうとしたのだろう、言葉はなかなか出でずに、]
済みません。俺に……行かせて、貰えますか。
[漸く言えたのは其の一言ばかり。]
[メイを追って出ていった二人の背中を見送って、少しだけ満足げに微笑む。
あの人ならきっと大丈夫。そう思うのは、自分もまた今日の朝彼に救われたからだろうか。
二日酔いで具合が悪そうにしていた印象しかない銀髪の男も、メイのことを気にかけていたのは少し意外だったけれど、彼もまた優しい人なのだろう。]
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