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「なんちゅーかまぁ、先が思いやられるペアが多そうやな」
その状態でどう切り抜けて行くかも試験の一つさ。
何もかも全て上手く行くとは限らんのが世の常だ。
[碧の異界龍とそんな会話をしながら、迷宮の壁に手をあて何やら弄っている模様。
楽しそうに見えるのは気のせいじゃない]
ああ、よろしく。
[短く、挨拶を返す。
気にするな、という言葉には、わかった、と素直に頷いた。内心には全く気づいてないが]
ん、まあ、物理的な能力は確かに低いが。
[身軽さ重視の複合魔法系影輝学科に防御力はない。
直接攻撃力も、カードを投げて斬る程度]
符術は応用次第で、物理的な物とも十分に渡り合える。
俺は使わんけど、次元魔法も応用範囲は広い方だろ?
何とかなるさ。
『……長期戦にならなければ、な』
……それは言うな。
[漆黒の突っ込みに、思わずぼそ、と呟いていたり]
[ベアトリーチェから返ってきた言葉を聞くと]
好きで小さいわけではないというが、大人になったら勝手に大きくなるのだ。
気にすることでもあるまい。
[と、今までの怒気がよく分かっていない様子で答える]
ふ。
まあ、大船に乗った気持ちでこのヘルムートに任せておくが良い!
騎士として!君に指一本触れさせること無くやってみせよう!
[そんなこと言っている間にとっとと先に行かれていた。
慌てた様子で追いかけ]
ま、待ちたまえ!
この私が先頭に立つのだ!騎士とは、いつも先頭で雄雄しく突撃して、勇気を見せ付けなくてはいけないものなのだからな!
当然、戦闘に関しても、先頭である!
[真面目な顔で、なんかダジャレを言った]
[行った後、無理やり先頭に立つと、優雅にベアトリーチェに一礼すると]
では、参ろうかお嬢さん。
我々はこの扉から進むのだったな。
さあ、今よりヘルムート=タウゼン=フォスラー=ヘルズガンテ=ホーク=ド=ゲーテニルヒ=ロクラルクエンの輝かしい道の第一歩の始まりだ!
[そう言って、扉を開け放ち]
ぬおーーーーーーーー!!
[即効、トラップの落とし穴に引っかかって落ちていった]
― どこか ―
[ぱりぽりぽり]
さて、そろそろいいですかね。
[差し入れられたせんべいを美味そうに平らげて、湯のみに残ったハーブティーを飲み干すと、正座していた座布団の上に立ち上がる。ちなみに三枚重ねなので結構高い]
『彼の地より落ちる影、彼方へと向かう光、我が内なる力を糧に、虚と実の狭間を開け』
[詠唱と共に、座布団の回りに描かれた巨大な魔法陣が深遠なる青の光を放つ]
[ああ。とこちらも軽く頷き返しつつ]
そういえば符術も次元魔術と同じく多種の魔術を要していたな。
だから一人ででもといっていたわけか。ま…私はよく迷宮に潜ることもあるから少しは単なる魔術師よりはできるだろうが
[それにこの服もあることだし。迷宮は暗闇で気分がいい。肌の艶や気分もよくなった気がする。能力も二割り増しだ…最後のは気のせいだが]
後はやりかた次第か。長期戦が無理なら速戦に持ち込めばいいわけだしな。そこさえ上手くいけば問題ないか
[なんで次元魔術を使わないかはと思いつつも、龍の突っ込みにはそんなこと返して]
では我らはらしいな…すぐいくか?
「お、早速一匹」
[トラップに嵌ったことを示す叫び声。
扉を開けて直ぐだったもんだから、スタートエリアに木霊した]
一歩目からお先真っ暗。
「……{4}点」
[辛口だった]
………ハァ。
「あの兄さん、豪快に落ちたな。」
[豪快に落とし穴トラップに引っかかった相手にため息をつくと]
……オーヴァン。
「わかってる。」
[水色の異界龍は落ちた先にいるだろうヘルムートを拾いに行った。
自分はヘルムートが落ちた穴を見ながら戻って来るのを待っている。]
『全ての迷宮の主たる無限の王、この地に留まり、我が意志に従え』
[指輪を嵌めた手の平を突き出し、ゆっくりと身体を回転させると、指輪から広がる灰色の影が、魔法陣の輝きに溶け込みながら床へと沈んでいった]
もっとも、俺は符術と占術以外は赤点だがな。
符術だけでも、何とかなる、と思ったし。
[軽く、肩を竦めて言い放つ。
潜在魔力の数値は高いらしいのだが、精霊魔法、治癒魔法共に最低ランクしか使わず。
次元魔法にいたっては、基礎である盟約龍との力の共振すらしない訳で]
『アルの場合、速攻で決めねば、体力が持たん。
符術は、血を消耗する故……』
仕方ねぇだろ、それ。
[ぼそぼそと呟く漆黒に、突っ込みを入れて]
ああ、北側だったか。
止まっててもなんだし、行くとするか。
あたたたたた……。
[したたかに腰を打ったようで、水色の異界竜に咥えられて戻ってきた後も、しばらく腰をさすっていた]
こ、こんな初めからトラップとはなんと卑怯極まりない!
騎士道の精神に反しているではないか!
だが、まあよい!
これで我が目は覚めた!
一撃で我が命を奪いきれなかったことを後悔するが良い!
[なんだか微妙にずれたことを言い出した]
よし!今度こそ行くぞ!
[言いながら、ずんずんと前へ進みだす。
一応、後ろのベアトリーチェの様子は気にしながらのようではあるが]
む。
[迷宮への僅かな干渉。
それを感じ取り、小さく声を漏らした]
あちらも準備は出来たみたい、かな。
俺も移動用の道を確保しとかんとなぁ。
[迷宮の壁──外見は立ち並ぶ木々──へと手を触れたまま。
呪を紡がず盟約龍との共鳴のみで次元への干渉を行う]
ははは、騎士の理を前提に作ってるわけないじゃないか、大袈裟だなぁ。
[それは干渉により伝え聞いたヘルムートの言葉への返答。
尤も、当人には届きはしないだろうが]
ああ、ではいくか…それにしてもよくそれで、一人でといっていたな…
[成績などについては知らなかったが、符術の特性などの説明を改めて聞いて遠慮なく呆れたようにいう]
そうそう…私は、ご存知の通り次元魔法が扱える。また治癒は…治癒だけだ。能力強化までは手を出してない…ま、次元魔法で代替が聞くがな
後は古代言語もある程度扱える。闇。雷撃。火炎が得意だな…逆に神聖系は使えないしされるのも苦手だ。
[と説明。アンデットにしか聞かないはずの魔法でも気分が悪くなるやつ]
後はいっておくならこの服だな。生き血をすすりすぎて黒くなったとか呪われてる品だが攻守に使える結構便利な品だ
[さらっとそんなこといいながら。目の前の扉を開ける。洞窟だ。暗闇だ。気分が更によくなった]
…ここ、騎士養成所じゃないから、
別になんでもありだと思うんだけどなぁ…。
「…言ってやるな。」
[ちょっと突っ込みもずれてる気がしつつ。
ちょこちょことヘルムートの後ろをついていくが、]
……暑い。
[と、気温の高さに対する愚痴らしき物をもらす。]
……。
[口には出さないが、しっかりと後方のベアトリーチェを気にしながら、ただひたすらまっすぐ進む]
ふむ。
しかし、酷い足場だな。
このような場所で戦闘になったとするならば、しっかりと踏みしめられるかどうか微妙なところではあるな……む。行き止まりだ。
[行き止まりと言うか、まっすぐ行き過ぎて壁に当たっただけと言うか]
まっすぐ以外に進むというのは気に食わんが、ひとまず後退だな。
[そんなことを言って、何故かまっすぐ今来た道を引き返していく男一人]
殺られる前に殺る、ってヤツだ。
それに……非常手段も、なくはないんでね。
[呟くように言って、視線をちら、と右腕に向ける。
闇に近しく、敏いものならば。
月闇の龍のそれともまた違う、闇の気配を僅かでも感じ取れるやも知れず]
……どこまでも闇系って訳か。
まあ、俺も神聖系の魔法とはあんまり相性はよくないけど……って。
呪いのアイテムかよ、それ。
[ちょっとだけ呆れたように言いつつ、踏み込んだ先の薄闇に目を凝らす]
一応、灯りは用意するか。暗視だけだと、トラップに対処できんかも知れんし。
[言いつつ、指先にカードを走らせ、光のルーンを描き出す。
生み出されるのは、小さな光球。それを、前方にふわりと浮かべて]
……いきなり分岐、と。さて、真っ直ぐ行くか曲がるか。
そういうことだな。何も相手のスタイルに合わせる必要はない…あわせないように崩す必要がまずは出るがな
[非常手段というのには心強いというように右腕を見る。その闇に違うものを感じるのは気のせいか…?と考えつつも、明かりほんの少しだけ仰け反って]
そりゃ私はデビリッシュだからな。光大嫌い闇大好きだ。
人間は呪われてるものは装備は基本できないが私は弊害もなく扱える…使用しない手はないだろう
[明かりから見える道を見る。光のルーンをもってもその奥までは見えない。故に。]
どっちでもいいだろ。トラップがあれば踏み越える。
[なんか無茶なこといいつつ、左手の法則にしたがって真っ直ぐいこうとする。]
デビリッシュ、ね。それでか。
[ぽつり、と零れたのは小さな呟き。
闇の眷族であるなら、ある意味では自分に近い。
珍しく、他者からの誘いに応じる気になったのも、その辺りはありそうで]
踏み越える、って豪快だな、おい。
[とか言いながらも、自分も特に気にした様子もなく。
直進するのに合わせて、真っ直ぐ進んでいくわけだが]
─入り口付近→A-3─
─食堂─
[どうやら、陽光のお馬鹿さんの相方も決まった様子。
アレの相手をせざるを得ない幼女(多分貴方より年上です)に南無と心中で十字を切る。]
……さて。それじゃ私たちも行きましょうか、カルメンさん。
[そう言うと、寮母から携帯食を受け取って、迷宮の入り口へと向かった。
ちなみに、ティエラを抱きかかえたままである。]
む…そういえばいっていなかったな。この学園は種族に寛容だから忘れていた。
[呟きにはあっけらかんと言いながら]
まあそりゃな。洞窟ではトラップが発動したことで開く扉もたまにあるし…開けた場所に出たな
[ライヒアルトの明かりと暗闇大好きっこは夜目で開けた場所を眺め見て]
……ちょっと待って。
なんで、来た道戻るの?
[とりあえず、突っ込む。]
右手の方。
…ヘルムートの方から見ると左手の方に曲がり角、あるんだけど。
「(…なんか、猪だな。)」
[オーヴァンは小さくそう思ったとか。]
とりあえず行ってみるか。
[今更引き返す気もおきず、に進むと。足元からほんの微かに。カチリという音がしつつ。次の通路へ向かおうとして…]
ん…?ぬおっっ。
[およそ女性らしくない驚きの声を上げながら。ふわだまりに驚く]
ぬくっ…なんていう眠りの罠
[ちょっと埋もれ、寝そうになる]
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