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― 前日/黒珊瑚亭 ―
御粗末様でしたー。
[席を立つゼル>>0:124をみて、その食器をさげにいく。
そとの天気があれそうな様子にゆるりと瞬き。
ヘルムート>>6に呼ばれてはあいと返事を返した]
ちょっと待っててねー。
[スープとパンの一つ程度をヘルムートへと出し]
[エーリッヒ>>17に声をかけられて瞬いた]
ユーディットですよ。あれ、エーリッヒさんも島の人だった?
12年前……
[驚いたといわれても、ヘルムートも覚えていなかった残念な頭で覚えていることはなくて。
なんだか知らない人に知られているようで気恥ずかしくて笑って誤魔化した]
あ、はい。今日のスープがちょうどそれですよ。
すぐお持ちしますね!
[にこりと笑顔で返し。
父親がだした料理を運んだ時に、雨脚が酷くなる音が聞こえて]
あ! 洗濯物!
[ようやく気づいてわたわたとあわてて取り込みに走る。
折角乾いたものもあっというまに濡れてしまっていて。
濡れたシーツは洗濯物置き場へと戻る羽目になった。
そのまましょんぼりと戻り]
ゲルダも、もう危ないから宿にとまるといいよ。
他のお客さんは一人だし、あとはアーベルが来るぐらいだからお部屋もあいてるし。
[そんな風に声をかけて]
[アーベルがやってきたときにはちゃんと彼の部屋も用意されている]
遅いよアーベル。
はーい、お風呂はいつでも入れるよ。
[一度濡れた服を着替えたから、アーベルを出迎えたときは昼間とは違う服。
酷くなる嵐の音を聞きながら降りてこなかった客人を思い。
その日は眠りに築いたのだった**]
― 嵐の翌日:黒珊瑚亭→浜 ―
宿でこれなら、浜辺や船の被害が心配だな。
死傷者はいないといいが…。
様子を見てくるよ。
[昨晩ほど酷くはないが、島に住んでいた子供の頃にも
何度か嵐の経験はあり。その時のことを思い出したかのように、
一瞬、眉を寄せ固い表情を浮かべてから、
より人手が必要だろう、浜へ*向かった*]
─ 前日/教会・宿舎 ─
[ロミと共に湯に浸かり、新たに用意した服をロミに着せ、ナターリエもまた新しい修道服に身を通す。
ブロンドの髪はまだ水分を含んでいたためコイフは被らず、長く背に垂らしたままロミと共に他の孤児達が居る宿舎へと向かった]
皆、大丈夫ですか?
[教会に居る孤児は全部で4人。
ロミとカヤがいなくなった後、昼寝から目覚めていたようで、宿舎に残っていた2人は嵐の音に寄り添って身を縮めていた。
カヤはどうして居ただろう。
宿舎に居るなら安堵の色を見せるが、居ないならば一度不安げな表情を浮かべる。
誰かの家に避難しているのならば良いのだが、やはり不安は消えてくれなかった]
絶対に外に出ては駄目ですよ。
さ、夕食にしましょう。
[荒れ狂う天候の中、外へ出ようと思う子は居ないだろうが、忠告としてそう言葉を紡いで。
孤児達を連れて食堂へと向かう。
孤児達に食事をさせて、風呂に入れて。
一段落した辺りで洗濯物を外に干したままだったのを思い出したが、それは神父が取り込んでいてくれたらしい。
孤児達が寝る前にそれぞれ遊んでいるうちに取り込まれた洗濯物を片付けて]
さぁ皆、寝る時間ですよ。
[それが終わると孤児達に声をかけ眠りへと誘う。
嵐の音で眠れそうにない子達には眠るまで傍に居て、全員が寝たのを見計らって自室へと戻って行った]
─ 前日/教会宿舎・自室 ─
[眠る準備をして、激しい音が響く中、ベッドの中へと入る]
明日は教会の状態を確認して、アーベルさんに改めて御礼をして。
それから────
[声に出して明日の予定を確認していたが、蓄積していた疲労が睡魔を引き寄せて。
すぅと直ぐに眠りへと落ちて行った*]
─ 翌日/教会 ─
まぁ酷い、片付けませんと。
[起きて修道服とコイフを身に纏い外へと出ると、教会や宿舎の周囲には折れた枝や何かが壊れて飛んできたであろう板材の破片などが散らばっていた。
しかし飛んできたそれで壁が傷付いている他に被害は無いようで、ほっと安堵も覚える]
けれどここでこのような状態だと、浜はもっと酷いのでしょうね…。
お手伝い出来ることはあるかしら。
[頬に掌を当てて、しばしの間考え込んで。
その辺りで神父も外に出て来たため、一度思考は止めて片付けをすることにした]
─ 嵐の翌日/自宅 ─
よいせ、と。
んー、大体、片付いたかしらぁ。
[近所の人々とも協力し合い、一先ず自宅のある通りの片づけを終えて、は、と一息。
白猫が、ご苦労、とでも言いたげになぁぅん、と鳴くと、睨むような視線がそちらへ向いた]
……なんにもしてなかったのに、エラソーにしなぁい。
[怒ったような口調で言いつつ、小さな額を指先でつつくと一度家の中へと戻り。
片づけでついた埃や汚れを落とし、作業中は外していた髪飾りをそ、と乗せた]
じゃ、ちょっと出てくるねぇ、人手足りないところ、あるかも知れないし……描きたかった場所がどうなってるかも、気になるし。
クラニア、いくよぉ。
[支度が済むと母と白猫、それぞれに声をかけて家を出た]
─ 翌日/浜 ─
一先ずは応急手当だ。良いな?
[薄緑の軟膏を平たい瓶から掬い上げ、薄く塗り広げる。
ささくれた木片に傷付けられた掌を覆う様に布を当て、
更に其の上からきつく包帯を巻き付ける]
……文句を言うな。
解けぬ様にしているが、作業に緩むだろう。
解けてしまったならばもう一度此方へ。
そのまま終えられたならば包帯も布も外し乾かす様。
[目上の相手で在ろうと臆す事無く告げる。
渋々と頷き離れ作業に戻って行くのを見送り、籠を閉ざす]
─ 嵐の翌日/浜 ─
[どこに行こうか迷ったものの、最初に足が向いたのは、浜の方。
気持ちを切り替え、海の絵を描こうか、と思っていただけに現状は気になっていたのだが]
……あららぁ……。
[やって来た場所の状況に、眉が寄る。
今は浜の暮らしから離れてはいるが、幼い頃は男の子たちと共にここを駆け回っていた漁師の娘、嵐の齎した痛手は説明されるまでもなくわかる]
思ってたよりも酷そう、ねぇ……。
─ 翌日/浜 ─
[籠に布を被せ直し、ふと広場側へと紅玉を向ける]
……?
[見えるのはカルメンだろうか。
荒れた浜に合う衣服で来ているかまでは判断できず、
少しばかり首を捻った]
─ 翌日/教会 ─
[散らばる枝や板を教会と宿舎の周囲から取り除いて、放置は出来ない壁の傷の確認を神父と共にする。
何箇所か修理が必要な場所を見つけると、神父と相談して修理出来る者に頼むことになった]
それではお願いして参りますね。
子供達のこと、お願いします。
[そう神父に頼んで教会を後にする。
孤児達の中に一緒に行くと言う者が居るならば拒むことはせず、目的の人物を探すために先ずは広場を目指した]
―前日:教会―
[外の嵐は強まるばかりで、不安げにナターリエお姉ちゃんの服の裾をつかみながら]
お風呂……いこ、ナターリエお姉ちゃん。
[4年前のこと等が思い出され、不安げな顔をしていた]
[お風呂から戻ると、着替えも新しいのを用意してもらい少しだけ心が一心された気分になる]
はーい。
[外に出てはだめだと、ナターリエの言葉にみんなと一緒に返事をする。
ご飯を食べて、お風呂は先ほど入ったので自分はそのときはお風呂の準備のお手伝い。
洗濯物を片付けるときも一緒にお手伝いをしてから、夜が深まるよりも前くらいの時間。良い子はみんな寝る時間。
嵐にざわつく心は完全にごまかせたわけじゃないけど、毛布にもぐるように被って寝ようとする。
夜更かしして夜遊びに出歩く子が恐しい人狼に食べられちゃう、って御伽噺も孤児達は聞かされてている。
カヤ君はいるわけないとかよく歌ってるのに探してるけど。
あれ、なんかおかしい気が……とか考えてるうちに……]
―翌日:教会―
[朝起きると嵐の様子は過ぎ去ったようで、昨日のような激しい雨音は聞こえてこない]
カヤ君大丈夫かな……?
[結局昨日のうちに無事もどってるのを確認できていなくて心配ではあった。
起きてきて、ナターリエお姉ちゃんが何か神父様と修理についてとか話していて]
私も一緒にいってもいい?
[ナターリエお姉ちゃんにそうお願いして一緒にいくことに]
― 前日/森入り口→小屋 ―
[雨なんて平気だと子供頭は思っていたが、経験豊富な大人頭のアーベルが言った通りにすぐさま強くなっていった。]
うひゃー!すっげー雨!
かみなり落ちるかな?
[嵐が怖い物だというのは子供でも知っている。
知っているが、ちょっとわくわくする気持ちがあるのは、あの暗闇を切り裂くように光る輝きには憧れににた思いを子供は抱いているからだった。
大きな音は、ほんのちょっと苦手にしているけれど。
ナターリエに言った通り、雨の中寄り道するつもりはなくて。
教会のすぐ傍にあるいつもの物置小屋に、スコップを置きに潜り込んだ。
古いからかたてつけ悪い扉はしまりが悪く、隙間から雨が入り込む。
えいっとめいっぱい力を込めてしめたら、なんだか変な音がしたが、とりあえず入り口から雨は入らなくなったと同時に外からの光も随分奪われた。]
─ 翌日/→広場 ─
[一緒に、とついて来たロミ>>49に微笑んで、慌しく人の行き交う広場までやってくる。
広場の中央から浜へと下りる道は漁師や自衛団員達で溢れていて、浜の被害の様子が容易に想像出来た]
浜は酷い被害を受けたみたいですわね。
……あっ、すみません。
[その行き交う人の中に目的の人物を見つけ、呼び止める。
事情を説明してみたが、修理他は浜の小屋や壊された船の修理を優先したいと言われ、引き下がらざるを得なかった]
そうですか…では、余裕が出来てからで構いません。
よろしくお願いします。
[教会の損害は浜に比べれば然したるものではない。
後回しでも構わないと告げ、頭を下げて先を急ぐ相手を見送った]
ふぅ……教会の壁の傷は、応急処置しておいた方が良さそうですね。
[短く息を吐いて、傍らのロミに困ったように微笑んだ。
大工仕事が得意なはずはなく、どうすれば良いのかも分からない。
この件に関しては神父と相談することにして、視線は一度浜へと向いた]
お手伝い、した方が良いですわよね。
[行ってみましょうか?と問いはロミへ]
[薄暗い小屋の中は、見知った場所とはいえちょっと気味が悪い。]
…べつにおれは、こわくねーぞ。
[意気地を吹き飛ばすように呟いて。
持ってきただろう場所に元通りっぽくスコップを置いて、早く出ようと入り口に手をかけたが。]
……うおやっべえ!扉あかねー!重っ!
[強風と、叩きつけるような雨に押さえつけられ、
納屋の扉が子供の力ではなかなか開かない。]
神父ー!ナタねー!!
[どんどんと扉を叩くが、雨音に紛れて気づかれる様子はない。]
どーしよ閉じ込められた!
…………やべー、おれ一生出られなかったらどうしよう。
[ざーっとこの時初めて青くなって。さほど広くもない小屋の中をあっちそっちうろうろ、出られる場所はないかとしぶとく図太く諦めずに探して回ったが。そのうちすっかり疲れてか眠り込んでしまい、気づいたら朝になっていて、第一発見者の神父には、こっぴどく怒られた。]
─ 翌日/浜 ─
[離れる手に向け、白猫、なぁ、と鳴き声一つ。機嫌の良さは、伝わるか]
……ぅ。
[怪我をしては、の言葉>>51に上がるのは短い声]
それはそうですけれどぉ……。
今から仕立てていたら、お手伝い、間に合わないかもですねぇ。
[手持ちの衣類はスカート類に偏っている、と遠回しに告げる。
幼い頃は女らしい装いを嫌っていたけれど、帰郷してからは当時の真逆。
結うのも嫌っていた髪には何かしらの飾りがなされ、細工師の所にも足繁く通うほど。
その変化が、周囲に何を思わせているか──までは当人、与り知らぬ事ではあるが]
そうですねぇ……船も大分、やられてるみたいですし。
しばらくは、外からの船も近づけそうにないかしら。
[紅玉の向かう先を辿った瞳に翳りが浮かぶ]
― 浜 ―
[予想以上の浜の惨状>>#0>>#1に、
「酷い…」という言葉を飲みんで、眉を寄せる]
[助け手の要りそうな所へ手を貸しつつ、
被害の状況や怪我人の有無を確認して歩いていると。
木端微塵と形容した方がよいような、船の残骸の前に、
落胆しきった様子で座り込んだままの老人。
案じて近寄れば、体にも目立つ傷が幾つか]
一先ず、怪我の手当てをしてもらいましょう。
治療の出来る人はどこに?
[船を失った嘆きと嵐への怒りを口につつも
時折傷の痛みに呻く老人に肩を貸して。
周囲の人に尋ねながら浜を歩けば、
遠目にも見覚えのある銀髪を括った姿>>51があった]
― 浜 ―
……先生…?
[思わず呟いた声は、懐かし気にも苦し気にも聴こえ。
先生、先生と、彼を慕っていた子どもの頃の記憶が蘇りそうになった時、
肩を貸す老人が、ゼルギウスを知っているのかと問うてきた]
ええ、昔、僕の家族が
ギル先生のお薬にお世話になっていて…。
[ゼルギウスのいる場所までは、まだ距離があり。
少しでも老人の嘆きや痛みが紛らわせられるなら、と世間話のように言葉を交わす]
―翌日:→広場―
[ナターリエお姉ちゃんと一緒に広場へとやってくると、人も多く自衛団員達の姿も見て取れた。
自分が浜辺で見つかったときもこんな感じだったのだろうかと思ったり。
ナターリエお姉ちゃんが目的の相手を見つけて、それでも他のことが優先らしく、頭を下げるナターリエお姉ちゃんに続き]
宜しくお願いします。
[一緒に礼儀よく頭を下げて見送った]
― 前日/黒珊瑚亭 ―
研究者というのも楽ではなさそうだね。
[曖昧な表情で誤魔化すような>>19エーリッヒの言葉尻に軽く首を傾げたが、浮かんだ苦笑が聞かれたくなさそうに見えたので、深くは追求せずに流した。
数日掛かる船旅は退屈なものなので頷いて]
はは、ありがとう。でも弾く方はまだ独演のレベルじゃないよ。
歌の方では、忙しくさせてもらってたけど。
[鍵盤に触れるようになったのはここ数年のこと。
そして歌の方でも、今の時期に休みが取れたのには嬉しくもない事情が絡んでいたりする。
エーリッヒが浮かべたのと似たような苦笑を浮かべて肩を竦めた]
そうだね、ゆっくりはしたい。
……小さい船の方が揺れたからさ。
[天候悪化の気配に首を振って、スープとパンを運んでくれたユーディットに感謝を伝え、スプーンを手に取る。
身体を案じるようなエーリッヒの視線に気がつくと、大した事じゃないと、これも笑って誤魔化しておいた]
─ 翌日/浜 ─
はぁい、気をつけます。
お手伝いに来て、ゼル先生のお仕事増やしちゃったら、本末転倒ですものねぇ。
[息吐いた後の注意>>57に、大人しく頷く]
クラニアは、ぼくよりも鋭いから大丈夫ですよぉ。
[ねぇ? と言いつつ視線向ければ、返るのは、なぉう、という肯定の響き]
……本当に、大変な状況……しばらくは、本職休業して頑張らないと、かしらぁ。
[波間に見えるものが何かを確かめたなら、自然、こんな言葉が零れ落ちる。
悠長に絵を描いている暇などないのは他者に問うまでもない事で]
……シスターさんとのお約束も、無期限延期ねぇ。
[ぽつ、と零れるのはこんな独り言]
そーだ!これやるよ!
[と、彼女に渡したのは小さな箱。
手に持つと意外と軽く、振ればかさこそ音が鳴る。]
お別れする奴には、“せんべつ”ってのが必要なんだって
死んだじーちゃんが言ってた!
じゃーなー、ベアねー!
あっ、箱は船の上で開けろよな!
[言うとショベルを持った反対側の手をぶんぶんふって、背中を向けてまた元気よく走り出す。
なお箱の中身は、取れたてのヘビ抜け殻丸々1匹分だった。]
― 神父に発見される前日の事/森 ―
できる男はそれくらいで出来るもんだって
死んだじーちゃんが言ってた!
[>>26突っ込まれて胸を張って返す。威張れる要素は何も無い。
アーベルの説明にはふんふんと逐一頷いていたが。]
「かがいしゃ」って何だ?わかんね!
[難しい単語が出てきて早々にギブアップした。
が、解らないなりにも言葉に含む物は察しよく汲み取ったようで。]
…アベにーも、神父みたく、
対人狼すぺしゃる落とし穴とか掘んなって言うのか?
[じーっと、下から覗き込むように見上げる。
こつんと小突かれると、痛くも無かったが「痛ぇ」と言って頭をさすった。不思議なもので、口にすると本当に痛い気がしてくるから自然と唇はへのじに曲がる。]
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