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[牧師の広い背の後ろから、室内を覗き込んでその目を見開く。
内臓を引きずり出され、手足を引き千切られ、貪り食われているその肉塊。
だが、その中心で、心臓は未だに鼓動を続けている。]
…義兄ぃ…さん……。
[見開かれた片目だけの目と目が合う。そのまま動けない。]
[数人が広間の外へ向かう中。
どうしても、動けなくて、その背を見送る。
部屋は暖かいのに、震えが止まらない]
……やだ……よ。
ボクは、視たくないんだから。
[呟いて。左胸の辺りを右手でぎゅ、と押さえつける]
視たくない……聴きたくない……。
[掠れた呟きの後、その場にがく、と座り込んで。
そのままぎゅ、と目を閉じる]
[ルーサーについて部屋へと入る]
…な……っ…
[目の前に居る…いや、あるのは辛うじて人と判るもの。
それでも心臓が…むき出しの心臓は命を刻んで]
何で、こんな事が…
[あちこち旅をして、危険な目にも遭ってきたけれど。
こんなものは見たことが無く、ただ立ち尽くす]
[悲鳴。
それを認識した瞬間、…いや、それより前に駆け出していたかもしれない。
そして。
旦那様が、と呻く使用人。
目の前に転がる物体。それは何かに似ていた。
通常では、決してそれ単体では存在し得ない筈の――]
……足?
[理解するのに遅れて、錆びた鉄のような濃い臭いが鼻の奥を刺激する]
何を驚いているのです。
これが人狼のやり方ですよ。
[部屋の主をもう一度見やり]
……ま、これは少々平均よりもやや猟奇的すぎますかね。
[広間をでて、見えたものは。
わたしは呆然とした。なにがおきているのかよくわからない。
あし?
まるで、それは
棒のよう]
[ふらふらと、室内へと歩み入る。
しゃがみこんで床に広げられた臓腑へと手を伸ばし、それをかき集めようとする。]
…手当て、しないと……
[ポツリと小さく呟き、指先が血と体液で濡れるのもかまわずに。]
[むせ返るような臭気に口元を押さえ、それでも何とか近寄っていく。
確認。あの怪我をした男の言葉が気になっていたから。
明らかに、人の仕業とは思えない傷跡]
……まさか……
[喰いちぎられた臓腑と狡猾なまでの所業。
思い当たる事は一つで]
……人狼?まさか、そんな……
[無意識に呆然と呟いて]
[ 拳の震えを抑えようと強く握る。何かに耐えるかの如くに。]
――……メイ?
[ 暫し瞑目していたが、弱々しい其の声に瞳を開けば驚きを持ってメイを見遣る。
視たくない、聴きたくない。其れの意味するところはよく理解出来ずに、再び椅子から立ち上がれば少し離れた位置まで近付く。]
冗談、やめてよ……
[口の中がかさかさに乾く。
牧師様の声が彼の名を告げる。
わたしは。
残れという言葉もきかず、彼らのあとをついていく。]
[悲鳴をあげたまま、縋るように側の少女にしがみつく。]
ひ、ひと………!!
[口を動かして、何か言おうとするがあとの言葉は震えて声にならない。
自分でも、何を言いたいのかは分かっていなかった。
なぜ、こんなものがここにあるのか。
混乱状態のまま、使用人の少女にしがみついた。その目には恐怖の涙。]
[コーネリアスの後ろから、もう一度観察。]
……ふむ。
パーツが足りないようですな。
[コーネリアスのようにその体に触れることはなく、ただ見下ろす。]
玄関にあった足のように、どこか別の部屋に……?
[主の部屋へと去る彼らの言葉にも反応を返すことはなく]
…
[彼女の身体は硬直し。
見開かれた双眸はその転がるモノを凝視し。
顔は血の気を失って。
けれど、堅く閉じた唇から悲鳴が洩れ出すことはなかった。
その代わりに、――ぎり、と奥歯を噛み締めた]
[名を呼ぶ声は、果たして届いたか。
まだ、『それら』に直接接するには至らぬものの。
扉の向こうから聞こえる声。
それらが、そう遠くない『接触』を兆しているのは感じていて]
……やあ、だよぉ……。
[目は閉じられたまま、紡がれるのは、幼い子供のような拒絶の言葉]
……人が死ぬのは……やだ……。
[ベッドのシーツで、血に汚れた身体を拭いてやろうとする。
何事か言いたげに義兄は唇を動かすが、言葉は声にならず、ひゅうひゅうと息が漏れるだけで。]
[手当てを、と言うコーネリアスに手遅れでは、とは思うもののその様子に何も言えず。
ルーサーの見たとおり幾つかの部分が失われて]
そうだね…足りない。
左腕と、目…?
食べた、ってわけじゃ無さそうだけど……
いったい何処に…。
[それでもしがみつく少女の存在に気付くと、僅かながら硬直は解かれた。
まだ少し震える手が、赤毛の少女の髪に触れる]
[視線はまだその“モノ”に注がれたままだったけれど]
[ 他人を気遣う事等、青年は表面上でしか知らず、其の様な上辺だけの言葉が届くのかは解らなかった。自らの事すらも儘成らないのだから、放っておけば好いとも思うが、良心故か其れは躊躇われて、]
メイ? ……如何した、確りしろ。
[しゃがみ込み拒絶を続けるメイに声を掛ける。先程の震えも今は止まっていた。]
[流石に臭気に耐え切れず、一度部屋を出ようと振り返り。
そこに硬直し見つめるローズを見つけ]
なっ…見ちゃいけない、これは君が見て良い物じゃないから。
[そういって、その視界からその光景を隠そうと]
しかしまあ、これはちょっとご婦人方や子供達には刺激が強すぎますな。
しばし、直接見えないようにした方が良いと思うのですが、コーネリアスさん。
[アーヴァインのベッドからシーツを引っ張り出し、被せようとする。]
[片方だけ残されたアーヴァインの瞳は、
旧知の仲の牧師を懇願するように見上げ、
口元は、「 こ ろ せ 」と、動いたかも知れず。]
……や、よ
いや、よ
アーヴァイン…………?
うそ
冗談はやめてよ
契約は、どうなるの
やくそく
した…………じゃ、ない?
[においも、その光景も。
どこか靄がかかってしまったようだ。わたしは思う]
……やくそくしたじゃない
[視界が遮られる。その人の姿をみようとしたけれど、目が壊れたように景色を歪ませていて、おちてゆく滴も気にすることもできず、
わたしは、わたしの目の中にやきついた光景を見る]
……ひと……しんだら……やだ。
みたくないもの……いろ……みえる……から。
きえたはずのこえが……きこえる……から。
[今、呼びかけている声は、『それ』ではないと。
意識のどこかは認識しているのに。
その声に答えられずに、ただ、呟いて]
『わたしを死ぬまで許さないでくれると、言ったじゃない』
[からだがこわばったまま動きもしないで、わたしは思う。誰にも教えない契約の内容を。
どうして行くの?
本当の答えはそれしかない]
生憎、私も彼とは親しいわけではありません。
ただの『共犯者』ですし。
[口元の動きを確認したらしい。
どこからか取り出した拳銃でアーヴァインの心臓に銃口を向け。]
さようなら、アーヴァインさん。どうか安らかに。
[ぱん、と軽い声が響く。
銃をしまい、形式的な祈りを捧げてから十字を切った。]
[ローズが、涙を流すのを恐怖故かと思えば、呟かれた言葉は意外なもの]
…約束?
[それはまるで無意識の問いかけ。
立ち尽くしたままのローズをそっと抱き締めて]
彼と、約束を?
[どこか胸が騒ぐのは何故だろうか?]
[あまりにあっけなく、その銃弾は剥き出しの心臓を貫き。
かくり、と糸が切れたように、それは事切れる。]
…にぃ……さ………。
[呆然と、崩れ落ちていくその身体にすがる。]
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