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─広場/封じを受ける前─
[アーベルと、ユリアンの返事。
それに感じたのは、強い安堵。
二人なら、弟をしっかり支えてくれるだろう、と感じつつ、上層部の者たちを見やる]
……ちょっと、待てよ。
[掲げられる理論に、口をついたのは悪態。
それから、声を上げようとするユリアンを制し、自身が口を開く]
いくらなんでも、強引すぎるだろうが!
この子は、何度かアトリエに出入りしてるし、俺の描いた『絵』も何度か見ている。
だから、筆跡を追えたとしても不思議はないはずだ!
[さすがに横暴だろう、と食って掛かるものの。
アトリエに出入りしていたのなら、絵筆の場所を知っていてもおかしくないのでは、と逆に反論されて]
……ちっ……。
これだから、古い連中はっ……。
[苛立ちと共に吐き捨てた後、唇を噛み締める。
このまま、こちらの我を通すのは容易いが、しかし、それがどこへ繋がり、何を導くか。
それは、容易に察する事が出来て]
……わかった。
[零れたのは、低い呟き]
[こちらを真っ直ぐに見つめる幼馴染、その目を静かに見つめ返し。
そちらには何も言わず、少女の傍らに膝をついて]
……ごめんなぁ。
少しの間だけ、我慢してくれ。
[ため息まじりの言葉は、消え入りそうなもの。
その後、アトリエへと戻り。
初めて生者を描いた事による消耗は、死者のそれを描いた際とはかけ離れていた]
……悪いが。
少し、一人で休ませてくれ……。
[絵を描き上げ、監視と称してついてきた上層部を追い出した、その後の記憶は*途切れたまま*]
[怒る者、悲しむ者、去る者、残る者・・・・全ては遠くその目に映る]
馬鹿げているな。
[くちゃり、と蜜蝋を奥歯で噛み締めて。男は空を・・・・空を閉ざす岩の天蓋を見つめて嗤った**]
―広場―
ビーチェが?
なんで?
[きょとんとして、
それから、ああと思い当たった。]
「お前もあれ怪しいと思ったのか?」
あれ?
違うよー。さっき泣いてる子がいたから
「なるほど。まあそんなとこだ」
サンキュ!
─封じを受ける前─
わ、わ、わ――司書さん?!
だいじょうぶだからっ、ごめんなさいっ!
[オトフリートに抱きあげられ、頬が赤くなる。
ふい――と、横をむいた]
……あたし。もう12さいだよ。
抱っこされて喜ぶ齢じゃないし……。
[そして眼前へやってきた一団、
何となしか地位などは雰囲気から察せられた]
[彼らよりつきつけられた罪状に対しては]
あたしが?絵筆を?
はあ。
しらないよ?
[頼りない言ばかり並べた後、
淡々と]
[誰にともなく言った]
こうしないと、おさまりがつかないんだね。
なら、あたしを描けばいいのだ。
他の誰かが描かれるのを見るよりは、マシなのだ。
たとえ絵筆どろぼうだろうと…生者を封じていいわけがない、
間違ってるのだ。
[アーベルの方には顔を向けず]
そう。
あたしのおばあちゃんをおねがいね。
診療所で、お薬もらってね。
[彼の声を聞けば、やや面倒そうに]
[オトフリートの腕を下りると]
ううん。
――ごめん。
[絵師の謝罪に、短い謝罪でこたえ]
[一度だけ。司書へ視線をやってから、アトリエへと]
―アトリエ―
だいじょぶ。しんどそうなのだ。
お絵かきって疲れるんだ?
[己が描かれるのを眺めていたが、
絵筆を操る絵師は、みるからに辛そうで]
[その筆が休められた一時、
表情もなく歩み寄って、
人形じみた動作で彼の手ごと、黒の絵筆を撫でた]
ねえ、絵師様って、
どうして絵師様やってんの?
[個人名は呼ばない。
手元の描きかけの絵を、きらっとした翠の目がのぞきこむ]
そういえば言い伝えだと、
心の力を集めて飛ばしてくれるって事だけど
絵師様の方は、どうなっちゃうんだろう。
みんなと一緒に行けるのかな。
エーリッヒ様は、空へ行きたい?
[答えがあろうと無かろうと、
眠くなってきたか、
くわぁ、子供の歯をみせ、欠伸をして、
すっ、と、離れて行った**]
[騒動から一夜明け。
兄のいる筈のアトリエへ向かう。
それは貸したままのバスケットを思い出し、引き取りに行くためであり、或いは一連のことで心配していたからでもあり。
途中、ミリィの名が囁かれるのも耳にしたが、立ち止まって確認するだけの余裕は今はなかった]
[そうして着いた先で目にした、アトリエに慌ただしく出入りする数名の要人。
己が中に入れてもらえたのは、それが判明して間もなかったからだけでなく、弟という立場もあったかも知れない。
部屋の奥、壁際のベッドで兄が眠っていた。
それだけなら、何ということもない光景。
だが傍に寄ってみれば、呼吸も鼓動も微弱で。
頬を叩いて、声を掛けても反応は返らなかった]
[声なく膝をつく、その耳に届くざわめき。
朝連絡に来たら既にこの状態であったと、第一発見者らしき男が語るのが聞こえる。
先日のギュンターや、昨日のベアトリーチェと同じ状態だ、という声が聞こえる。
『絵師』がいなくてこれからどうするのかと、囁き合う声が聞こえる。
そこに兄を――エーリッヒ=リヒトの身を案じる言葉は含まれていない。
ふつり、何かが切れる音がした]
…絵筆を。
[背を向けたまま、感情を抑えた声が響く]
『絵師』が必要なら、僕が。
兄さんが……いえ、当代が戻るまで。
僕がそれを継ぎますから。
[周囲は一度静まり返る。
その言葉のみでなく。
振り返ったその首筋に浮かぶ、蒼の月に]
[事態を把握した周囲から、またぽつりと声が洩れ出す。
やがては倒れた『絵師』のことと共に、己のことも伝わるのかも知れない。
何処かを睨むような緑は、今はただ、微かな震えが周囲に悟られないことを願った**]
―海水通路―
あー、落ちないー。
[ごしごしと手を擦っても、少女の手から青は落ちない。
てのひら一面が青く染まって、視界が一瞬黒くなったことを思い出した。
黒は塗りつぶしてしまうから好きじゃない。
誰にも見つからずにここにきていた少女は、仕方ないとばかりに立ち上がった。]
ま、包帯でもまいとこっかな。
ミリィせんせーのとこにいって、もらってこよ。
……見せないとくれないってこともあるかな。
うーん。
―アトリエ/封じ前―
……ああ。色々、疲れるんだよねぇ。
[しんどそう、と言う言葉に、汗を拭いながら答える。
親しい者が居合わせたなら、一目で虚勢と看破できる笑み。
元々、この絵筆で『絵』を描く事、それ事態が存在に大きな負荷をかけるのだ]
んー? どうして、かぁ。
絵ぇ描くのは、ガキの頃から好きだったからなぁ。
『月』……お印もらっちまったから、ってのもあるけど。
誰にも文句言われずに絵ぇ描けるからってのが、一番かもなぁ。
[次の問いに返したのは、こんな言葉。
続いた、『絵師』はどうなるのか、という問いには答えず、ただ]
空、か。
俺も……行きたかった、なぁ。
[最後の問いには、何故か、過去形で返事をする。
もっとも、欠伸をして離れる少女がそれを聞きつけたか否かは定かではないが]
―アトリエ/封じ後―
[途切れていた意識に、ざわめきが触れる。
だが、その声は、どこか遠く。
間を何かに遮られているような、そんな感触があった]
……な……んだ?
[惚けた声。
急に開けた視界に映るのは、見なれたアトリエの様子と]
……なんで……俺?
[ベッドに眠る、『自分』の姿。
交差する場のざわめきから、何が起きたかは察しがついた。
つまり、薬師と話していた事が、現実となった事に]
なんてこったい……。
[苛立ちを込めて吐き捨てた直後。
アトリエにやってきた弟の姿。
その宣言に、微か、痛みを感じたような心地がした]
ミハエル……。
ごめん……な。
[届かないのは、承知の上で。
それでも、その言葉は言わずにはおれずに**]
[ゆらゆら揺れる、無重力の夢。
毎日のそれから目を開いて、体を起す。
昨日と全く違うのは、ヒカリコケが地面に散乱してキラキラと
必要以上に部屋の中が明るいこと。]
ぅふぁぁ。
[大きな口を開けて緊張感の無い欠伸を零し、
何時ものように支度を整えると、
何時ものように家の扉を開いて外へ出た。
屋根の上からせり出した岩が薄い暗闇を作る家の周りが
零れたヒカリコケのせいで、ぼんやりと、明るい。]
ハンカチにしとこ。
でも一応、ミリィせんせーのとこにいってみようかなー。
[ぐるぐるとハンカチでてのひらの青を隠すと、
その場をあとにした。
かすかに光る、ヒカリコケ。
岩場の間に隠されたのは、綿毛の雲と、あわく光る金の髪、そして
海の底のあおと、
空の上のあおい色――]
―広場―
え、新しい絵師様?
[きょとんとした。
話はちゃんと伝わっていて、ご兄弟でどうのこうのと盛り上がっている。
倒れたというのも、ミハエルが次の絵師だということも。
口を引き結んで、少女はアトリエの方を見た。
心配してるのかといわれ、こくりと頷くだけだったけれど。]
ミリィせんせーのところいかなきゃ。
うん、怪我しちゃってさ。
でも忙しいかなぁ?
[歌う声とテンポを合わせ、肩からかけた鞄が腰で跳ねる。
町へ出てすぐに、昨日とまた違うざわめきが
都市を包んでいるのが判った。
不思議そうな顔をして、箒を持ったまま話しをする主婦に近づくと、
当代の絵師が、とかなんとか話が聞こえた。]
えしさま。
[それでも少女は、今日はやる事があると。
キノコ畑の方へと、向かってぱたぱたと走って行った。]
え?
ああ、うん、意味がわかんなくってぼーっとしてた。
若作りの薬かぁ。
本当にそうなのかな?
ううん、なんでもない。
だってミリィせんせー、若作りするより絵師様と一緒にいたがりそうな気がしてさぁ。
ただでさえ幼顔なんだから。
[言いたい放題。]
はへ?
ああ、うん。
ほら、こんなかんじじゃない?
[不思議そうに声かけられて、ようやくその動きに気付いたのか、
少女は慌て気味に言った。]
絵師様のことお好きなんだから、
ミリィせんせーはきっと、お知らせを聞いて、倒れちゃったんだよ。
[キノコ畑を抜けて、水晶花の花畑へと。
その先の、水が湧き出る場所の川下で、
鞄に持って来た洗濯物を洗い始める。
水に浮かんだ水晶花の花びらを見て嬉しそうに笑い、
暫く冷たい水の中で手を動かしていた。]
♪レ アリシ スヴィルッパ
ヴェルソ イルシェーロ、
ヴォグリオ アンダレア ヴォラーレ
[歌声は、高く高く響く。
そのうち歌うことと、手を動かすこと
どちらがメインでやっているのかわからなくなる程。]
いったん家に戻ろうかな。
もしかしたら包帯は常備であるかもだし。
絵師様のアトリエ…
お見舞いいきたいけど、無理でしょ?
それにきっと、すぐ終わるって。
[じゃね、と、手をひらひらさせて*自宅へ戻る*]
― 図書館 ―
[今回やってきたのは伝令ではなく、都市の上層部を担う一人だった。絵師が封じられ、同時に継ぐものとして、ミハエルが名乗りをあげたこと、薬師までが倒れたことなどを、早口にまくしたて、かつての記録に、このような時の対処法が無いかと尋ねてくる]
ありませんね。
[あっさりと答えると、相手は絶句という形でようやく口をつぐんだ]
それで、ベアトリーチェのことは、どうする気です?
間違いだったのでしょう?
ならば、彼女の解放をミハエルに任せれば、彼の力を確かめる事も出来る。
[その言葉には、まだ無実と決まったわけではない、と、言い訳めいた返事]
なるほど、すぐに解放をしたのでは対面が保てませんか。
[笑みを含んだ声に、相手はむっとした様子になった]
ともかく、彼女は体力のない子供だ。もしものことを考えて診療所に身柄を移すことをお勧めしますよ。
[もしものこと、という言葉に、多少の不安を抱いたらしい相手が頷くのを見てから、更に言葉を継ぐ]
ミハエルが絵師として勤まるかどうかは、すぐに判るでしょう。
[やがて、難しい顔で客が帰っていった後]
どちらにしても、絵筆が二本揃わなければ、な。
[デスクの底から、小さな小瓶を取り出す。中には乾燥したキノコの粉]
もう、薬師殿に叱られる心配も無い、か。
[呟いて瓶を開け、直接、粉を吸い込む。五感の感覚を異常に高めると同時に、僅かずつの毒を体に貯める毒キノコが、急激に体を支配する]
[その感覚の導くままに、たどり着いたのは、ヒカリコケの狭間]
ここにいたか、エーリッヒ。
[あおに包まれた絵師の絵を見つめて、兄が死んでから一度も呼ばなかった、友の名を呼んだ**]
じゃ、糸つくってきまーす。
[新しい包帯を手にいれ、手のひらをぐるぐると巻いた。
あやしまれるかもしれないが、あの青を見られるよりあやしくはない。
海と空は、綺麗な青なのだから。]
―→糸工房―
―糸工房―
綿毛畑が駄目かぁ。
大変だね。
いつか綿毛と一緒に空にのぼるのにねー
「そうそう。男って野蛮よねー」
ねー
「で、それどーしたの?」
うん? この手?
ちょっとねー
ヘマやっちゃって
「また怪我したの? まったく鈍いんだから」
し、しかたないじゃんー。
よし、おわりっと。
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