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誰か…
[医者を…言いかけて思い出す
医者は、来ない]
『……ぅ…』
[トビーが微かに呻いて、その顔を覗き込む]
しっかりしろ、な?大丈夫だ、これくらい……
[嘘。
このままじゃ助からない]
『……何で…ろ…さん……まも……』
もう良い!何も言うな…もう……
[少年の言葉が、少しずつ弱くなる]
……あ。
[トビーがナサニエルに殴りかかって。
ナサニエルがトビーを殴り飛ばして。
その瞬間]
……やめて。
[異能の視界は、ふわりと飛び立つ少年の影を、捉えて]
いやだよ……?
[呟くけれど。
『声』が。
聴こえて]
われらにとっては、人間など搾取するべき資源に過ぎないのだ。
[すっと人の形を取り、彼を覗き込むようにその顎をとる。]
あなたは、苺のほうが人間より可哀想だと、いうのだな。
…そして、職務のためならためらわず誰でも殺せると。
[其れは為らず][もどかしい程の緩慢さで]
[恐慌][不安]
[青い髪の青年が、動かぬ少年を抱き上げようとし]
[少年の頭と][床が][血に染んで]
…こんな話を知っているか?
人狼の牙に襲われて、それでも死ななかった人間は…
その毒に侵され、いずれ獣になると。
われらのような生まれながらのモノとはちがうが、な。
…彼は、殺したな。
大切なものを壊された腹いせに。
[くつり…動かなくなった少年と、うろたえる男をみて哂う。]
まあ、順番に答えましょうか。
[顎を取られても、一切動じず。]
苺云々は言葉の綾ですって。大袈裟ですねえ。
[しばし沈黙。]
……今回の事件が起きるまでは、そうでした。
死んだ今だからこそ明かしますが、ウェンディを実の娘のように思っている事に気付いたのです。
故に、彼女がもし人狼だったのなら殺せたかどうかわかりませんね。あはは。
[自嘲的に笑う。]
…そう、お互い殺し合うのは人間だけ。
神から爪も牙も与えられなかったが故に、
自ら作った禁断の爪と牙で、お互い殺し合う。
[感じた思念に、そうつぶやいて哂う。
既に己の声は其方には届かぬが。]
[抱き起こす、その腕の中で
少年は力を失くして
ぱたり
腕が床に落ちる]
…トビー?
……俺が、殺した……?
[呆然と、目の前の事実を確かめるように呟く]
俺が……
[半ば放心したように、座り込んで]
……毒に侵され、獣に。
へえ。その話は初耳ですね。
生きていれば、手記でも出して書いて差し上げようと思ったのに。
[くつくつ哂う。]
…義兄は姉を殺したのに、お前はあの子を殺せぬのか?
お前の方がよほど、誰でも殺しそうに思うのだが。
[よくわからぬと、困惑の顔。]
[広間の前迄来た時、不意に一瞬だけ、怒声が途絶えた。
ふわりとどこからかスープの匂い。
食欲をそそるはずの南瓜の甘い香りが、何故か場に不似合いに感じた。
そして、少年の名を呼ぶ声。
それに答える声は、聞こえない。]
ナサニエルさんがトビー君を殺したのは、単なる弾みですよ。
『殺した』のではなく、『事故』です。
言葉は慎みなさい。
[静かな声色で、感情の色はなく。]
─父さん…母さん…ねぇさ…………………おにいさん…─
[それは、聞きなれた少年の声で。
今朝、自分を必死に呼んでくれた声で。
それが意味する事なんて、理解したくないのに。
巫女の力は。
それを。
現実を突きつけてきて]
……ねえ……どうして?
[掠れた問いは、誰に対して投げられたのか]
あはははは。
人を大量殺人鬼みたいに言わないで下さいよ。
まあ、傍から見れば一緒ですかね。
人の姿をした人狼と人、区別付きませんから。
[くすくす。]
[それはあまりにも突然の出来事。
赤い黒い染み。
緑の髪を、絨毯を染めて。
理解は追いつかずに]
……トビー…様?
[掠れた声だけが洩れた]
[ 激しい怒声よりも耳を突いたのは硬い物がぶつかる鈍い音。少年の新緑を思わせる髪の合間から零れるのは鮮やかな緋色。黒の瞳は益々大きく見開かれ合わせる様に口を開くも其処から音が洩れ出る事は無く躰は其の場に縫い止められる。
然れど少年の批難の声は止まず青髪の男を尚も苛み続けるか。然し軈て其の声すらも途切れ広間に訪れるのは呼吸の音すら聞えそうな程に不自然な静寂。
俺が、殺した。
呆然とした呟きが少年を抱えた男の口唇から零れる。腕の中の幼い子供はもう動かない、笑う事も泣く事も怒る事もない。其れは恐らくは少年の慕った女性と同様に。暖炉の薪がパチパチと爆ぜる音は遠く、今は目前で命の灯火を消した少年へと視線が注がれる。]
そういえば、結局宿題出した時の約束が守れなかったのでアレですが。
『欲しいもの』、何かありましたかね?
[はて、と首を傾げ。]
…だが、殺した。
はずみであれど、われらは仲間に手を上げることなどしない。
祖母がよく、昔話を聞かせてくれた。
人間は、自ら作った鉄の牙と鉄の爪で滅ぶ…。
[緩慢な動きで座り込む。動かない少年の傍らに]
…………。
[しばしの沈黙。
それから、薄紫の瞳が、座り込む蒼髪の青年へ向けられて]
……「悲しまないで」って。
[ぽつり、と。呟くのは、今朝聴いた『声』]
「苦しまないで……ごめんなさい」って。
多分、あなたへの言葉。
あのひとから。
[静かな言葉。そこに、感情はなくて]
[眸の焦点は何処かずれて]
[見ている様で何も見ていない][定かならぬ視線]
「俺が殺した」
[青い髪の青年の][苦渋に満ちた其の声に唱和するように]
…………俺が、殺した……………………。
[悲哀][後悔][苦痛に塗された]
[呟き]
[くすっと笑うと手を離し。]
…そうそう、一つだけあなたは勘違いされていた。
"あれ"は、形見分けですよ。
尤も…足は使用人に渡すついでに、時間を誤魔化すために時計塔に引っ掛けておいたのですがね。
僕の分は、この中に。
[そう言って、胃の辺りを撫でる。]
ふむ。
死者から答え合わせをされるとは。
なんとも複雑な気分です。あはは。
[からから笑う。]
……で、ですね。
普通あんなモノ形見分けされたら引きますから。
ヘンリエッタさんなんかもう大泣きだったんですよ?
[てい、と頭にチョップ。]
[フッ、と][眸の光が失われ]
[立て続けの衝撃に精神の限界が訪れたのか]
[ゆらり][ふらり]
[身体が揺れ]
[其の儘*その場に頽れる。*]
[それまで動かなかった足が不思議と動き出す。殆ど惰性のように。
広間の扉を潜る。
――少年は動かない。
呆然とした男性の傍を通る。
――床に落ちる小さなナイフ。
テーブルに鍋をごとりと置く。
――幽霊に怯え、からかわれていた少年。
振り返り、また彼らのほうを見る。
――隠れていた彼女の背中から出て、「ありがとう」という小さな声。
もう、元には戻らない]
そうそう。
気付いてたとは思いますが、私はアーヴァインの死を悲しんでなどいません。
その事実はウェンディくらいしか知らないでしょうけど。生者の中では。
[チョップした手を引き、にこり。]
……伝えたから。
[短い言葉の後。瞳は再び、動かぬ少年へと。
死を視る事への恐怖は刻めども、それ以外の感情を死者に対して映そうとしなかった、薄紫の瞳が。
揺らいだ]
……こんなの……やだっ……。
こんなのは……いやだよぉ……。
[振り絞るような声と共に、*滴が零れ落ちて*]
大体は物品で済ませてるのですよ、形見分けは。
肉だと腐るでしょ。
目とかもうエグいですよ。
墓守の方には尊敬の念すら抱きます。
[ブラックジョークを言える位、心の余裕はあるようだ。]
[近付く気配にゆらりと放心したまま顔だけを向けて。
此方を見て告げられる言葉に、少しだけ生気が戻る]
言葉…?
[「悲しまないで…」
「苦しまないで……ごめんなさい」
その言葉は]
…ローズ、の?
[ゆらり、瞳の奥が揺れて
涙、気付かないままで]
…何で?何でローズが謝る…?
守れなかったのは、俺なのに……。
[目の前の、少年の亡骸を見る
彼はもう、ローズと出会っただろうか?]
そうだな、皆悲しんでやらない。
なのに、あの女の死も、あの少年の死も悲しむ。
…よくわかりません。
彼の死を嘆いたのは、お前たちがどう思うか見たかったからなのですけどね…。
…どう思うか、見たかっただけ。
彼の破片を見て、どう思うか。
彼の死を見て、どう思うか。
そして、大切だといったものをとりあげられたら、どう思うか。
[くつり、わらう。]
あなたの大事な姫君は、あなたのために人を殺せるでしょうかね?
[少年はいつも何かに怯えていて
だけど、きっと、守りたいと思っていた気持ちは…
だから]
……ローズを、頼むな?
[そういって、そっとその髪を撫でた]
いつか見たものを真似しただけですよ。
あの娼婦の娘は、そうやっていた。
…娼婦は、喰うのが楽でしてね。どんなに悲鳴を上げても、誰も気づかない。
嬌声にしか、聞こえませんから。
……うーん。
彼女には、手を汚して欲しくないのですよね。
ああ、それだけは伝え忘れてしまったか。
いや。うん。
『聖書』を託した時点で、「仇を取ってくれ」と解釈されても仕方がないのか。
困ったものです。あれは形見のつもりだったのですが。
[からからと豪快に笑う。]
うわあ。
とても聞きたくない話を聞いてしまいました。
耳栓耳栓。
[反射的に、服のポケットを探り。]
……って、仮にあっても意味ありませんね耳栓。
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