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……だからって……だからって!
[無茶させる、という言葉。
どう返せばいいのか、一瞬、わからなくなった]
だからって、なんで、アーベルがこんなになんなきゃなんないの……。
ばかあ……人の気も、知らないでっ!
[歪んだ笑み。上手く、見えない。
とにかく、血を止めないと、と。
かけていたエプロンの裾を裂いて、少しでも血を押さえようと]
アル先輩とリィちゃんのおとむらい…。
……あたくしにさせていただけないかしら?
人狼っていっても、すこしくらいはひとの部分があるんでしょう?
[たずねるさきは、やはりフーゴーで。
こばまれても、ライヒアルトをここから移すことに手を出しはするの*だろう*]
ったく、呪術なんて代もんは手ぇ出さねぇならそれに越したことはねぇんだ。
失敗の埋め方なら他にもあっただろうが。
[アーベルに言いながら、リッキーにはありったけのタオルを持って来るよう指示する]
等価でかける呪術ってのは自分に対するリスクもでかい。
相手を死なせる呪術だってんなら、自分の命も落とすようなもんだろう…!
[治療の出来る状態では無く、ましてや呪術が関わっているとなれば手の尽くしようがなく。アーベルの生命力頼みになってしまうかもしれない。
アーベルにかかりきりになっているところでヘルムートに訊ねられると]
……ああ、それは構わん。
人から人狼に転ずることもあるんだからな。
人狼だって、獣の性質を持つ以外は、人でもある。
[何かを思い出すようにしながら承諾の言葉を向けた]
[膝を突くヴィリーを視界の端に捉え。
口許は歪んだまま]
人狼を見たコトがある、か。
[思い出したように洩らすのは、いつかの会話]
……アレが本当のコトなら、そん時に『変わった』のか。
それとも、そんなコトぁ関係なく、端っからそうだったのかねぇ。
[最早死した彼から答えがあったとて、男の耳には届かないが。
軽く息を吐き、懐に手を入れた]
[ゆっくりと、アーベルの元まで行くと。
パニックを起こしているクロエの肩を叩いて止血を代わろうと申し出た。]
俺の方が、力がある分。
止血の効果があるだろう。
……ライが、人狼だったとしても。
ライを殺したアーベルを、俺は許せない。
だが、もう、一人死んだ。
これ以上、死なせたくない。
[フーゴーが語る、呪術の話が聞こえる。
泣きそうになった。
もっとも、視界がぼやけているのは、半分泣いているから、ともいえるのだけど]
ヴィリ、兄、さん……。
[肩を叩く感触と申し出に、顔を上げてヴィリーの名を呼ぶ。
何か言えるわけではないけれど。
死なせたくない、という言葉に、小さく頷いた]
ごめん…。
[途切れがちな意識。
それでも気を失うこともできない。
それが代償。ヒクリヒクリと身体が不随意に動く]
…人狼も、人…。
[瞼を閉じた]
リッキー、灰皿くれ。
[取り出したのは銃でなく、いつもの煙草。
倒れたアーベルの傍には寄らず、ライヒアルトを運ぶ手伝いにも動かない]
売ってまで……ねぇ。
その割にゃ、死に掛けてるように見えるが。
[ユリアンの言葉が聞こえて、顔を向ける。
笑んだ口許と対象に、その目は暗い色をして見えるか]
…大丈夫だ。
アーベルを、信じろ。
[小さく頷くクロエの肩を、もう一度軽く叩くとすぐさま止血を代わって。
呪術とやらは自分にはさっぱり理解は出来ないが、流れる血を止めなければ死んでしまうということは理解出来る。
止血のほかにも、フーゴーやリッキーに指示を受けながらアーベルの手当てを*手伝った。*]
[しばらくすれば血は止まる。傷口も閉じる。
残ったのは痛みだけだった。
ただ、失血の影響だけはどうしようもなく。
手を借りて移動することになるだろう]
謝れば、いいって、もんじゃ、ない、よ……!
[それでも、口をつくのはこんな言葉。
ヴィリーの言葉には、小さく頷いて、手当ての様子を見守る。
途中、ゲルダからも、落ち着くように諭されて。
少しずつ、気持ちは静まっていった]
[タオルをフーゴー達のところへ持ってきたリッキーは、続けて頼まれた灰皿をウェンデルへと用意し。状況を見ておろおろとした表情になっている]
傷口をタオルで直接縛ってやれ。
手首のは間接的にも対処しておく必要があるな。
[ヴィリーの手を借りながら、所謂直接圧迫止血や止血帯法を利用して傷口をそれぞれ押さえて行く。一通りが終わった頃、アーベルも誰かの手を借りて起き上がれるくらいにはなっているだろうか]
……それだけのことは、した。
[許せないというヴィリーに返す]
それでも。ごめん。
[クロエに言う。
フーゴーに動けるかと問われれば頷きを返し]
一人じゃちょっと。無理だけど。
[ユリアンの嘲笑は睨もうとして失敗した。
今度は疲れから目を閉じた]
[アーベルの返答に、「やれやれ」と息を吐く]
ヴィリー、クロエ、こいつを部屋に放り込んで来い。
この様子じゃどの道しばらく動けねぇだろ。
休ませておけ。
[そう指示を出して、フーゴーはアーベルの傍から離れた]
[相手から何か返ったにせよ返らないにせよ、続けて何か言うことはない。
指示の声を横に、男はリッキーから灰皿を受け取って常のように火を点けた。
その頃には遺体はもう移動していただろうか。
彼の倒れたその場所を眺めながら、天井まで紫煙を上らせる。
一点を見つめている筈の目は何処か遠く、いつしか笑みは失せていた]
……アーベルが人狼だった場合は、仲間を売ってまでやる可能性はあるんじゃねぇかね。
自ら死にかけながら仲間である人狼を殺す……普通ならあり得ないと思うだろ?
[ユリアンとウェンデルの言葉に対し、そう言葉を紡ぐ。それはあの状態になったアーベルさえも未だ疑いの対象だとしていると見えるか]
人狼が一匹だとは限らんしな……。
過去の系譜では二匹三匹居たこともあるらしい。
[重ねて謝られれば、それ以上は言えず。
視界をぼやけさせるものを拭って、一つ、息を吐いた]
……ホント、に。
ばかぁ……。
[まだ少しだけ、震える声で、呟くように言って。
フーゴーの言葉に、一つ、頷く]
わかった。
……ばかやんないように、ウチが、しっかり、見張ってる。
[返す声は、泣きかけた反動なのか、比較的しっかりとしていたけれど。
それが、違う意味での虚勢──意地張りなのは、誰の目にも*明らかか*]
……ふぅん。
確かに、裏をかくにゃぁいい手段かも知れんが。
ちぃと、リスクが高いようにも思うがねぇ。
[煙草を指で挟んで口から離し、フーゴーを横目で見た]
あぁ。
人狼は群れで行動するたぁ、聞いたコトあるな。
[言葉と共に深く、煙混じりの息を吐いた]
リスクが高くても、それで信じられて処刑対象に上がらないのであれば、生き延びる可能性は見えて来る。
…ま、可能性と推測の域は出ないがね。
この手段を選んだかどうかなんざ、人狼の連中にしか分からん。
[言って、軽く肩を竦めた]
今回この島に来たのが一匹だったってぇならそれはそれで良いんだが…。
何匹居るのかまでは分からねぇ。
まだしばらく容疑者扱いは変わらねぇだろう。
……人狼による被害が無くなるまでは。
…ちと出て来るな。
自衛団に報告して来る。
[ウェンデルだけでなく他の者にも出かける旨を伝え、フーゴーは宿屋を出た。今日は連行に来なくても良いと言うことと、人狼が見つかったと言うことを*伝えるために*]
泣かせたかったわけじゃ、ないんだけどな…。
[泣き声ではなくなったもののどこか張り詰めているクロエの声に、口にするつもりのなかった内心が零れる]
遠くて悪いんだけど。
[フーゴーに言われたクロエとヴィリーに頭を下げた。
意地だけでは歩けなかったが、自業自得だからというのか、少しでも寄りかからないようにして奥の部屋へと*向かった*]
どうかね。
奴等、そこまで賢いようにゃ思えなかったが。
……まぁ、そりゃそうだ。
[肩を竦める様を見、煙草を咥え直した]
被害が無くなるまで、なぁ。
何をもって判断するやら。
まだ居るかも知れねぇ、全滅すっまでヤれ、……なんてぇのは御免だぜ?
[口調は軽く。
知らせると出て行くフーゴーを見送り、煙草が短くなるまでは暫く*そのままで*]
[泣かせたかったわけじゃ、という言葉に、また、反発が口を突きそうになる、ものの。
それは、ぎりぎりで飲み込んだ。
もしかしたら、ヴィリーやゲルダに突っ込まれたりしたのかも知れないが。
手を借りながらも、寄りかかろうとしない様子には、少しだけ呆れたようないろを覗かせ]
……ん、後は、ウチ、ついてるよ。
だから、兄さん、休んでて。
……ありがと、ね。
[部屋までたどり着いたなら、ヴィリーにこんな言葉を向ける。
それは、先に自分を落ち着けてくれた事への礼だけれど。
それ以外の意味合いも、少なからずあった]
[ヴィリーが戻って行くのを見送ると、小さく息を吐いて。
ベッドサイドまで椅子を引っ張り、ぽふ、と腰を下ろす。
力の行使に伴う疲労が今更のように感じられたが、それは押さえた]
……そういや、さ。
聞いて、いい?
なんで……最初にみたの、ウチだったの?
[読み易いところから、と。
そんな言葉も聞こえた覚えはあるけれど。
それは、ずっと引っかかっていた事だったから。
やや、ためらいがちに、*問いかけた*]
[実際何が具体的に困っていたかと問われれば、
占い師二人が諍いを始めたことではなく……。
ある種、予感めいたものを感じていたからか。]
…――思うより、疑われていまいましたね。
やはり、心の動きというのは、私にはよく分かりません。
[小さく小さく零れた独白を聞いていたのは、
目の前にある、鳥籠の中の小鳥だけ。]
…―――っ!!
[そして何処か狂った儀式のような占いを始めたアーベルから、
短剣が投げつけられた。
生物学者――否、人狼である男はそれを反射的に避けた。
避けながら見詰めていたのは、鳥籠の中の小鳥。
おそらく、自分の手で自然には還せないだろうと、
こんな時に関わらず、そんなことを思いながら、
アーベルと揉み合いにもつれ込む。]
(死ぬ時は、抵抗などしないと思っていたのですけれどね。)
[そんな心裡とは裏腹、
本能で生きようと抵抗する手足は止まらない。
けれど
――それでも人狼化して相手を殺そうとしなかったのは何故か。]
[自問を行いながら、本気でもない抗いによって、
アーベルの肩を押さえ込む。
人型の今でも、唯の人よりは腕力は勝る。]
…――っか、ハッぁ
[傷つけるのも、殺すのも容易いはずなのにと、
首を傾げたところで、腹よりも胸に近い位置に衝撃を感じた。
碧の眸が衝撃を感じた場所を捉える。]
ぁっ…―――
[くずおれる身体。
ただ刺されただけならば、容易に死ぬことは無い身だけれど。
血液に乗って、身体を巡る灼熱に、死ぬのだなと理解した。]
(なるほど、銀ですか…――。
嘗ては、私も銀によって命を永らえましたけれど)
[死の間際でも、マイペースに怒るでも恨むでも悲しむでもなく、
思考を巡らせる。]
(人はそうして生き長らえた、私のその後を哀れと思うのでしょうか)
[急速に失われていく、様々な感覚。
その中で薄れ行く景色の中――見やる先。]
…―――。
[動かした唇は最早、声を紡げず。
それでも、無表情だった顔の、唇の端。
誰にも分からないほどささやかに持ち上げて、
海と森の中間のような眸は、光を失った。]
─宿屋─
…ならば、死ぬな。
[それだけのことをした、そうつぶやいたアーベルを一瞥すると、険しい表情で言い放つ。]
お前が、人ならば。
生きて、使命を果たせ。
お前が、人狼だとしても。
生きて、償え。
[そのまま手当てをすませ、フーゴーの指示に従ってアーベルを部屋まで連れていき。
クロエの言葉には、ただ、気にするな、とだけ告げて部屋を後にする。
ゲルダはその背についてきただろうか。
ヴィリー兄、と声をかけられれば、振り返りもせず。]
…俺は、家に戻る。
少し…一人に、させてくれ。
……すまない。
[立ち止まって、そうとだけ告げると、そのまま自宅へと戻り。]
…ライ。
[呟いたのは、幼馴染の名。]
俺は…お前を。
友だと、思っていた。
理解していると、思っていた。
…それは。
間違って、いたのか。
[そう、呟くと、ただそのまま、立ち尽くして虚空を見つめ。]
……お前は、俺を…
友だと、思ってくれていたか。
俺は、お前を。
苦しめた、だけか。
[そこに、幼馴染の姿があるかのように、ただ、語りかけた。
答えなど、返ってくるわけもないのに。]
[ライは人狼だと、アーベルに告げられた。
クロエも、そうだと言った。
ならば。
リディを殺したのも、ライなのか。
否。
フーゴーは、まだ人狼がいるかもしれないと言った。
己自身の知る伝承も、複数名の人狼が人に混じっていたものが多かった。
だから、せめて。
リディを殺したのはライではないと、信じたかった。
そんなことばかりを、考えて。
まんじりともせずに、いつしか白み始めていた空を見つめ。]
……朝、か。
[一睡もしてはいなかったが、眠る気にもなれなかった。
それに、宿に残っているだろう面々も気にかかった。
クロエは恐らくアーベルの側についているだろう。
ゲルダは、家に戻っただろうか。
それとも宿に残っただろうか。
…一人、置いていった自分をどう思ったろうか。
それも、気にかかって。
まず、ゲルダの家に寄り。
家人が帰っていないことを己が目で見て、改めて宿へと向かった。]
おや、まぁ…―――。
[そして、死を感じた次の瞬間。
死した人狼は、自分の遺体を見下ろしていた。
けれど、なんの感慨も浮かばずに、首を少し捻った。]
死んでも私は私……ですね。
[淡々と無機質に響く声もそのままに。
吐息を一つ吐く。]
私には何も思い残すことなどないのですが…――。
さて、私はこれからどうすればいいのでしょう。
[何がどうなるという気配はなく。
ほとほと困ったと立ち尽くしていると、脳裏に響く声。]
おや、死んでも会話できるものなのでしたか。
嗚呼、結局、生前は意味をお訊き出来ませんでしたね。
[同胞の言葉にそう返すも、応えは返ってくることなく]
…―――。
[去来した何かを、どう表現していいのか。
人狼と化す時に、おそらく壊れた心故に、
その感情を示す言葉を、男は持ち合わせていなかった。
ハタハタと瞼を動かし、押さえる胸元。]
…――貴方は最期まで愉しむと良いのですよ。
[その後、自分の居ない会話で交わされる無いように、
ホツリと小さく零すと、視界に移った幼馴染の後をつけるのは、
――何故か、その場に居たくないと思ったからで。]
……?
[最初に、気付いたのは。
この数日で何度も嗅いだ、鉄錆の臭い。
それは、宿に近付く毎に、強まっていって。]
………ゲル…ダ…?
[宿のすぐ横の路地に広がる、大きな赤い池。
そこに横たわる者を、見止めて。
呆然と、名を、呼んだ。]
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