情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[自衛団長の言葉を信じるとはとは言え
罪の無い者にまで殺し合いを強いている現実や
年端も行かない少女が惨殺されたことは
自衛団員たちの胸に昏い影を落としていた。
そこに投げ込まれた
女商人の自分たちを詰問する言葉。
誰が好き好んでこんな役目をするものかという不満と憤り
村に人狼が潜んでいるという恐怖と焦燥は
徐々に、団員たちの理性を溶かし始めていった]
[誰が悪い?――団員たちは自問する。
人狼に貪られ、滅びる過酷を与えられる程、自分たちは罪深いか?
――否、と。
団員たちは自答する。
災いは、外からやって来るものと相場は決まっている]
……きっと、余所者の裡の誰かが
この村に人狼を招き入れたに違いない。
[誰かがそう呟いた。
怪しいのは、二人の女商人。
そして――黒いローブの女]
[女将やアーベル、エーリッヒが居なければ
きっと女の食生活は酷いものになっていただろう。
毎食、クッキーやビスケットだとかならまだ良い方で。
其れを思えば彼らには感謝してもしきれない]
……ん。
[ライヒアルトの眼差しにことと首を傾げる仕草。
思いが言葉にならぬままなら、瞬くのみで問いはせず]
じゃあ、食事が済んだら、
お言葉に甘えてしまおうかしら。
泉での方が効果が期待できそうだけど……
道具が必要なら、部屋の方がいいのかな。
[後半は独り言のように思案が漏れる]
……黒いローブの女。あの女は魔女だ。
[誰かがそう呟いた。
外から、ふらり現れた怪しい小娘じみた女。
彼女が団長と密談したその日のうちに
団長は人狼の牙に引き裂かれたではないか。
そして団長夫人が亡くなった、あの夜。
あの女は遺体の傍らで怪しげな薬を用いて
儀式らしきものをしていなかったか]
そうだ、あの女は魔女に違いない。
そして、邪魔な団長を先ずは殺したに違いない。
[他の誰かが、同意するように呟いた]
[それから暫く、周りの言葉に、耳を傾けたりしつつ
紅茶口をつけ、舐めるようにして少し、飲んだ。]
未だ胃はたまに痙攣していたから、
食事は取れそうにもなく。
チラチラと見るのは、ノーラの方だった。
疑われている事を知っている。
そして、自衛団にひとりを選べと言われている事も
覚えている]
[それから少し後のことになるだろうか。
アーベルの準備が出来れば、まずは無人の部屋へと掃除しに入る。
パタリと背で扉を閉めて、じいと真っ直ぐに彼を見る。
もし相手が人狼なら。
そんなことは、きっとアーベルだって思っている筈だ。
――ミリィとロミと、二人分の刺繍画を広げて見せる]
…ここ、コレ、み、見て。
わ、わワタしは、コウヤって…、ひとの、裡に居るもの、
を、え、描くこと、が、でできルの。
そ、そのタメに、そのヒトの、か、髪がイル、の。
だ、ダカラ、掃除の手伝い、し、シタイの。
[言わずに黙って探すことも出来たかもしれないが、
騙すような事はしたくなくて、素直に話す]
[じっと相手を見て、返事を待つ。
アーベルが了承する事なければ引き下がる積りだが、
何度かは食い下がることになるだろう。]
じ、人狼、みつけた ぃノ。
モウ、―――ま、周りデ人 ヲ。
し、な せせたくない、ノ。
[ぽつり ポツリと落とす言の葉。
発音も辿々しくなり始めた声は、ゆっくりと紡がれる。
食い下がっても断られれば諦めるし、アーベルが了承してくれたとて、また、掃除要らないと札が掛けられている部屋は無理だろうが―――誰の部屋がそうなっているだろうか]
――ならば、殺すか?
[誰かが意を決したように、呟くのに]
あの魔女は、人狼を見つける手伝いをすると言っていた。
その言葉が本当ならば、我々は取り返しのつかない過ちを犯すことになるぞ。
[他の誰かが答えた。
団員たちは口々に言葉を重ねる。
彼らとて、村の護り手としての自覚はあるのだ。
疑わしいからと言って、無闇に処刑するわけにはいかない。
結論の出ないまま、沈黙が続く]
どうも、連中は伝承がどうの、御伽噺がどうので
誰を処刑するのか決める心算はないらしい。
……だから、俺が魔女を査問しよう。
[そう口にして、食堂で話し合う人狼の嫌疑者を鼻で笑ったのは、
秘薬を調合するベアトリーチェを問い詰めようとした団員だった]
その結果で、どうするか決めればいいさ。
[ベアトリーチェに遣り込められた団員に
査問をさせるのは危険だという意見もあったが
人狼を招き入れた魔女かもしれない彼女と対する怖気が
結局、彼の言を受け入れることとなった。
――それが、悲劇を生むとはしらずに]
[梳き撫でるエーリッヒの手はいつも優しい。
その優しさが年下の者に惜しみなく注がれるものと思えば
甘えてばかりではいけないような気もして]
本当に何ともないならいいけど。
エリィは自分でも気付いてないことあるでしょう?
[だから心配なのだと呟いた。
見抜かれている事をイヤとは思わない。
何処かで安堵しているのは、隠し事をするのが辛いから]
――…ありがと。
今はまだ、こわくて、言えないけど
いつか――…、言えると思えたら、その時は聞いて。
[付け足された言葉に薄く笑んでささやかな声を向けた]
[半刻程が過ぎて、血に染まったナイフを手に戻った男に
他の団員たちは、顔色を蒼白にする]
……なんて、莫迦なことを。
[呻く副団長]
仕方ないだろう。
あの魔女、あの夜と同じに、俺を小馬鹿にしやがった。
俺たちに協力する気なんかないんだよ。
[男の開き直りの言葉に団員たちはざわめくが。
魔女は何れ、処刑されていただろうと、自分たちを納得させるように頷きあう]
[運び出される、ベアトリーチェの遺体を見る者があれば
白くたおやかな喉に走る、致命傷となった
深い裂傷に息を呑むだろう。
そして、人狼嫌疑者には、ベアトリーチェは人狼に協力している疑いがあり、拘禁を試みたが逃亡を図ったため
速やかに処刑を行なったと、ただ、それだけが伝えられた**]
[広間で、紅茶を貰った後、
話をしたりもしただろうけれど、
それは割愛する。
男はベアトリーチェがどの様に死者を判ずるのか知らない。
ただ、顔を見ない事を心配に思っていたのは確かで]
アーベル、ベアトリーチェの部屋って何処だ。
後で見舞いするわ。なんか持ってく食い物とかあれば持ってく。
付き合いはお前よりは長いんだから、下手に知らない奴が行くよりは良いだろ。
[そして男がその部屋に行った時、
――既に、遅かった]
[団員の一人がウェンデルに気付き、説明をする。
曰く、人狼に協力している疑い。
曰く、拘束を試みたが逃亡を試みた。
どちらも、男にとっては眉唾物だった]
あんなに体調の悪そうな彼女一人、
お前らは拘束出来ないってのか。
舐めてんじゃねえぞ。
ベアトリーチェは苦しんで――
[琥珀の目には怒りが灯る。
憎悪が。
だけれど、団員達にとっては男もまた、嫌疑者で。
乱暴に押しのけられれば、もうそれ以上の言葉はない。
ただ睨みつけるだけ]
殺してやる。
[彼らの姿が見えなくなった後、
男は、口元に笑みを浮かべた。
呪いの様に、誓いの様に、静かな言葉が落ちる]
――これが終わったら、俺が死ぬなら
其れより前にお前らを殺してやる。
[部屋の様子を確かめる。
血の痕跡はあっただろう。
その後、その部屋をしっかりと閉めて、
掃除をしないようにと看板を掛けて]
――団員から聞いたか。
ベアトリーチェが殺された。
あいつらの言う事の何処までが本当なんだか。
[食堂に人が居たなら其処で、男は続けて伝える。
一つの希望が、其処から無くなった事を]
――ベアトリーチェは、死者を判断する力を持っていた。
真実だ。
[何か言われたら、その都度返事はした事だろう。
だが、暫くすると、男は家に一度戻ると言った。
部屋は荷物があるからそのままで頼むと、アーベルには伝えた。
一晩を過ごすのは、自宅で。
視線はあったけれど、男は気にも留めずに。
本の積みあがった机から取り、ベッドの上で読む。
何度も読み重ねたページは、擦り切れている。
タイトルの無い、本]
[翌朝の目覚めは、早かった。
タイトルの無い本は小さな袋に入れ、宿へと持って行く。
そんなに早くから、珍しくも起きている事に何か言われたりしたら、
笑って返す]
寝れてねーの。
[白に走った赤い色が、脳裏に*こびり付いている*]
[ウェンデルの言葉が食堂を滑る。
ベアトリーチェの死を伝えられた時よりも
その能力を伝えられた時の方が、
ゲルダの目は、見開かれたのだった。
胸元で手を握る。
落ち着かない様子で視線を泳がせてから、
俯いて、地面を見詰めた。
ぎゅ、と寄せた眉に、想いをすべて閉じこめて。
[やがて部屋へと戻るのは夜も更けた頃。
しんと静まる洞窟内に流れる冷たい空気。
目を閉じて背筋を伸ばし、手元に銀に光る針を携え、
随分と長い時間を過ごしたあと。
ゆらりと上げた手をゆっくりと、下ろす。
糸の波が色とりどりな線を産み面を埋める。
途中少しも手が止まることは、無い。
まるで空気の流れすら織り込むように手を動かし、
終わったときには、ひどく痩せた気が、した]
[出来上がったものをロミとミリィの布の横に並べ。
こほ、かは、と数度、乾いた息を吸って吐いた。
喉元を、手で撫ぜる。
掠れた音が出ただけで。
吐き出した息は、ひどく、重かった*]
─ 宿屋・食堂 ─
ん、じゃ、何か食べたら、って事で。
[カルメン>>33に頷いて返す。
独り言のように漏れる思考には、僅かに思案の色を覗かせて]
……ま、泉に行く途中の道はああだったし……まだ、通れないかも知れないしなぁ。
[そんな予測をぽつりと述べて。
食事の準備ができたと知らされたなら、多少無理してでも、胃に入れた。
食べておかないと持たない、という意識は常になく強かったから]
[ベアトリーチェの死──『処刑』が自衛団から伝えられた>>43のは、その後で。
聞かされた理屈に、翠は瞬くものの何かいう事はなかった──できなかった。
けれど、その後に、ウェンデルからもう一つの知らせ>>50が齎された時は、やや、表情を険しくして]
死を持って、判ずる者がいなくなった……と、なると。
[殺めた相手の真偽は、文字通りの闇の中、という事になる]
……きっついな。
[ぽつり、と呟く。
誰を選ぶか、という二重の選択。
その難易度がまた上がったな、と、息を吐き]
─ 食堂→自室 ─
[ふる、と首を横に振る。
とりあえず、眼前の約束を、と。
意識を強引に、そちらへ向けた]
……俺、部屋に戻ってるから。
都合のいい時に、来るといい。
[カルメンに短くこう声をかけ、部屋へと戻り。
一時、一人になると、は、と短く息を吐いた]
……とっかかりが、なさすぎる。
[全くない、わけじゃない、が。
その要素は、見極めるに足るとは思えない。
ならば、自分の出せる手で要素を増やすべき……では、ある]
賭け、だが。
闇雲に動くよりは、マシ、か。
[小さく呟き、ベッドに腰を下ろして。
手に取るのは、異国の装飾の施された横笛。
自身の気を鎮めるため、そして、鎮魂を願うため。
ゆるり、紡ぎだすのは穏やかな調べ。**]
― 宿屋/食堂 ―
ええ、じゃあ後で。
[ライヒアルトと食後の約束をして腰を浮かせた。
漏れた思考に一瞬動きが止まる。
何処かで考えないようにしていた一件。
ヨハナとギュンターの姿が浮かんで、蒼が揺れた]
そうかもしれないね。
[ぽつ、と返すは独り言のように小さく。
ゆるとした会釈を残して女はカウンターへと移動する]
[食堂のカウンター席で物思いに耽るように
手許で揺れる水面をぼんやりと眺めている。
思い悩むような吐息は微かなれど繰返し溢されて
温度を失いつつある紅茶を静かに飲み干しカップを置いた。
片付けを、と思った矢先、団員からベアトリーチェの事を聞いた]
――…あ、 嗚呼。
[驚きの音に次いで、後悔の音色が漏れる]
そんな……、嘘よ。
ど、して……
[理由もまた紡がれるがふるり女は首を振る]
[戻ってきたウェンデルが
ベアトリーチェの力について話すが聞こえる]
ベアトリーチェが死者を判断する者……
ね……、いつから、知ってたの ?
[ウェンデルへと確かめる声。
其れを知っても仕方ないともわかっていたから
女はゆるり首を振り返事を求めるを止める]
――…っ。
[俯いた女の表情は隠されて
くちびるを噛むのが微かみえるのみ]
[ライヒアルトが部屋に戻る際の声掛けには頷き向けて]
……ええ。
わかったわ。
[彼の部屋が何処か確認をして見送った。
漏れる息は何処か重い。
暫し間をあけてから席を立ち]
部屋で、少し休んでくる。
アーベル、食事の時間に、呼んでくれる?
[アーベルに頼みごとをして食堂を後にする。
カップと蓋の開かないジャムの瓶はカウンターに残されたまま]
―宿屋/個室―
[他の部屋と中はさほど変わらない。
違っているところといえば他より机が少し大きい事。
机の引出しの中に彫刻用の道具がいくつか残されている事。
此処でお世話になった時にこの宿で作った翡翠の一輪挿し。
一輪挿しには月下美人の華が彫刻されている]
――…。
[口を開けば弱音が零れそうになる。
滅入りそうになる言葉を避ければ吐息しか残らない]
[ベアトリーチェが描かれたスケッチブックを見詰め
女はその紙をそっと、撫でる。
ふるり、また首を振るい、新たなページを開いた。
深い呼吸を繰返し、お守りの玉を握る。
とくり、とくり。
規則正しい鼓動は生きている証。
覚悟を決めたように、スケッチブックに向かいペンをとる。
其処に描くのは6年前に知り合った美術商の伴侶。
白い紙に描かれた彼女の姿は普段と変わらぬ姿。
動かぬのが不思議とも思えるその絵に余計なものは一つも無い]
――…は、
[張り詰めていた糸が切れる。
抱いた思いは複雑に絡み合い自身にも把握しきれない]
覚悟、を
[決めなくてはいけない。
ライヒアルトやエーリッヒの言葉が思い起こされて
覚悟をと思いながらも未だ迷う心]
……、っ
[こわい、とくちびるのみで綴り置いたペン。
女は顔を両手で覆い、肩を震わせた**]
[食事は胃にも優しく、体を温めるスープを作り振舞って。
団員や、ウェンデルからベアトリーチェの話を聞けば、
青年にしては珍しく、壁を叩いて苛立ちを示した。
その後、ゲルダを伴って部屋の掃除>>36へと向かい。
聞かされた事>>37に頭痛を覚えた。]
……ねぇ、ゲルダさん?
ほいほい自分の能力言っちゃっていいの?
もし俺が人狼だったらゲルダさんが真っ先に狙われるけど、それでもいいの?
[少し困ったように告げて。**]
それでもいいなら、手伝って?
[と、手を伸ばした。]
[アーベルが振舞うスープは予め少なめに装ってもらい
気持ちばかり口にする。
食べなくては体がもたない。
わかっていたが結局必要と思われる半分も食べられなかった。
声かけを願うは掃除がはじまる前。
夕餉までには食堂に戻る心算だったが
それまでに心を決められるか否かは自身にもわからない]
[ウェンデルの報告も受けると、衝動は更に高まった。
注視している者がいたら、手で隠しきれない唇の端が少し震えているのも見えただろう]
そう、それで。いいえ、でもおかしいわね。
自衛団の方はそれも知っていらっしゃったのかと思ったのに。
団長さんのお話があった日、ベアトリーチェさんとよくお話していらっしゃったから。でもそれなら選ばれませんわよね。
[聞き耳を立てていたのか、見張り役の団員が窓の外で居心地悪そうに身動いだ。団の総意ではないと言いたかったのかもしれない]
どちらにしても、今日はもう誰かを選ばなくても良くなってしまったのですわね。
アーベルさん、湯を使わせていただいていいかしら。
身体が冷えてしまっているようなので。
[掃除に向かう前のアーベルに風呂を借りたいと頼んだ。
芯から温まれば不調も消えるかと思ったが、そう楽にはいかなかった。身の内深く、毒のように回るものはすぐには消えない]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新