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─ 外 ─
…少しだけ、先に行ってろ。
お前がイヤだっつっても、多分俺は、お前の居る所に行くからさ。
[人狼が行く先が何処かなんて知らない。
けれど、人を殺める人狼が罪ならば、友を殺めた自分も罪を抱いた存在だから。
ユリアンの身体から力が完全に抜け落ちるのを待って、ようやく剣から手を離し]
…一人にして、悪いけど。
ちっと、待ってろ。
[もう動かない友の身体に声をかけると、ふらり立ち上がり。
血に濡れた手も身体もそのままに、黒珊瑚亭へと戻っていった]
─ 外→黒珊瑚亭 ─
─ 黒珊瑚亭 ─
そうですね…元通りは、難しそうです。
はい、無理はしません。
[注意を向けられ>>4、素直にそれに従って。
同じ箇所を何度も擦って少しずつ色を薄めていく。
何度かそれを繰り返すうち、床に残る色がタオルに移っていって。
一度タオルを洗おうとした時、外に出たはずのアーベルが戻って来た。
ユーディットとのやり取りに、瞳を何度か瞬かせる]
なに が……?
[会話は聞こえているのに理解が及んでくれなくて。
ふる、と一度身体が震えた**]
― 外 ―
奇妙な縁だな。
[アーベルの肉親の話をしっかり聞くのは初めてだった。
このような状況でなければもっと聞きたいと思えただろう]
似て、良かったんじゃ、ない、か。
人狼は、厭われるもの。
……殺すべき、もの、だ。
[己を人間であると思うことはずっとむかしに止めた。
だからアーベルの行動を肯定する]
――――…は、ぁ。
[刃に傷ついた中が悲鳴をあげる。
傷ついた箇所から溢れる血が衣服を濡らしてゆく。
熱に浮かされるように朦朧となる意識。
それを繋ぐのは目の前の相手]
俺と両思いなんて、や、だろ……?
[軽口をのせる。
途切れ途切れの荒い息が混じる声。
情けなく頼りない響きに心の内でわらう]
……死にたくない。
[ぽつ、と零すのは生への欲]
でも、死なせたく、ない、し……
[込み上げる血が言葉を遮る。
ぐ、と堪えるような表情をして]
守りたかったんだよ、なぁ。
[誰を、とも、何を、とも言わない。
思い浮かべたのが同胞でないのは確かだけど]
[強がっていられたのも其処までだった。
四肢から力が抜けるのを感じる。
手にしたアミュレットをきつく握りしめた]
アーベル
[名を呼ぶ。
『俺の分まで生きろ』と紡ごうと動くくちびるは音をなさない。
アーベルの剣を胸に抱いた人狼は、その場にくずおれる]
─ 外 ─
こんな縁で繋がりたかなかったけど、な。
[これが無ければ、自分もユリアンも何事も無く年を取っていけただろう。
お互い白髪混じり位の年までいけていたなら、酒の肴に話を出来たかもしれないのに。
そう思うと、叶わない悔しさが言葉に滲んでしまいそうで一旦口を噤んで]
…人狼だろうと、何だろうと。
お前は俺の、大切な親友だろうが。
[人狼は殺すべきもの>>+19とまるで他人事のように言うユリアンに返す言葉は本心からのそれ。
他の道を選べない自分の弱さを自覚しながら、それでも剣を振り上げて]
…ひでぇなぁ。
俺はお前にベタ惚れなのに。
[荒い息、弱さが入り混じる声>>+20に返すのは震えを抑えきれない声。
戯れを交えなければ、今にも嗚咽に変わってしまいそうだったから、だけど]
― →路地 ―
[ユーディットは詳しく場所を話したか、
ひょっとしたらそんな余裕も無かったかもしれないが。
とにかく子供は駆け出して、あたりをきょろきょろ見て回った。
あとからロミがついてくるのは気づいていたが、
子供は来るなとも来いとも言わなかった。
おそらくそんなには走らずに、
塀だか家だかの合間にある細い路地の奥から、
黒珊瑚亭で嗅ぎまくった匂いに気づいて、ぴたりと足が止まった。]
…………。
[日は昇っているのに薄暗くみえるのは、
安定しない天候のせいだろうかと子供は思った。]
[じりっと一歩踏み出すと、砂利踏んだ音がやけに響く。
一歩、また一歩、奥へと進むと赤い色がじんわり路地に染みていた。]
ユリにー…。
[その染みの元にいた青年に、呼びかけたが返事は無い。
もはや只の屍と成り果てていた。
立ち尽くす、足はそれ以上動かない。
怖いと思うほど無残な姿でなかったせいか、
子供の頭の中には、ぐらんぐらん同じ事が繰り返し回っていた。]
アベにー、なんで。
[何故どうして。
アーベルとユリアンが仲が良かったのは知っていた。
だから、何でこうなったんだと、そんな疑問しか浮かばない。]
― 黒珊瑚亭 ―
おい、アーベル?
[シスターと一緒に>>11手を止めた。
呼びかけにも殆ど反応せずに中に入って行く態度は尋常でなく、その手が赤いのにも気がついたけれど。ユーディットがすぐ追いかけたようなので>>6少し待った]
おいこら!
[ユリアンは外にと聞くと、子供達が>>14真っ先に飛び出してゆく。
二人一度に引き止められそうにはなく、カヤとは>>12どうも上手くやれていない。血に染まった雑巾を放り出していくのも、習いとしてできかねて出遅れた]
子供達を落ち着かせられるようなもの、用意できますか?
俺も行ってきます。
[頼むより先にシスターは動き出していたかもしれないし、人の死に何かを感じるらしいカルメンも先に動いていたかもしれないが。
雑巾と桶を端に寄せ、言い残してから後を追って]
─ 黒珊瑚亭 ─
[本当なら、力仕事に慣れている自分が率先してユリアンを運ぶべきだろうとは思う。
けれど、命を奪った上に自衛団に引き渡す手伝いまではどうしてもしたくなくて。
それも自分の弱さと解るから、余計に誰とも声を交わす気にもなれなかった。
扉の外、聞こえる声にユーディが追ってきた事を教えられるも、扉を開くことはせず]
…ん、頼む。
[出る前に渡した羅針盤を預かっておくというのに、かろうじて短く返事を返した後は、沈黙を守り。
ユリアンの残した言葉を裏切る事になるのは、どれ程の時間が過ぎた頃、だったか**]
―→路地―
[カヤ君の後に続きたどり路地に入ると、立ち止まったそこにようやくおいつき隣に並ぶようにし、息を整える。
最近特に嗅ぎなれてしまったような匂いに気づき、ゆっくり薄暗い路地に足を進めるのに、少し遅れてついていく]
ユリアン、お兄ちゃん…?
[路地に似つかわしくない赤の色には一緒に気づき、カヤ君に遅れて呼びかける。
返事は返ってこない、ユーディットお姉ちゃんの言葉のとおりに、死んでいることを示すものしかそこには見られない]
カヤ…君……
[なんでというカヤ君の服のすそを思わずつかむ。
二人は確か仲良しだったはず、そんな二人の間なのに……]
わからない、ナターリエお姉ちゃんだって、アーベルお兄ちゃんだって、
なんでしたくもないのに、しなくてもよかったかもしれないのに、こんなこと……
正しいことだなんて、私、思えないよ……
人狼が悪いって……、そういうことなの……?
[嵐が隠した犠牲者を運ばなければ
ずっと隠して生きていけただろうか。
これまでのように在り続けたかったと思う。
けれどいずれ近しい者を手に掛けてしまう未来もまた恐ろしい。
だから、これで良かったのだとも、思っていた]
――……。
[こんな縁で、とアーベルはいうけれど
こんな縁でもないよりは良かったと思う。
縁繋ぐ相手があるなら、一人ではないかもしれないと思えるから。
思いを伝えたいと思うのに、声は出ない。
もう、口を動かすことも出来ない]
…………。
[親友と彼が言えば、生気失われゆく眸が濡れる。
軽口のような告白にわらいたいのに、微かな動きも出来ぬまま]
[震える声音に泣くなと言いたくなるけれど
涙流してしまったのはユリアンの方だった。
つ、と目尻に流れる一筋。
獣の孤独を和らげたのは、親友である彼の存在。
呼ぶ声が聞こえる。
続く言葉も薄れゆく意識の中聞いたけれど。
生きて欲しいという願いは変わらない。
人の姿のまま、事切れて、それでおしまい]
やっつけないと、人狼を、
早くやっつけないと…。
[眉根をきつく寄せて、さっきまで生きていた人を見るが、
きゅうにしなりと眉が落ちた。]
ユリにーの細工、
見せてもらう約束だったのに…。
[ぎゅうっと拳を握り締めると、じんわり目の端に涙が滲んだ。
ただただひたすら、悲しかった。]
[アーベルの立ち去る気配を感じる。
それでいいと思いながらも引きとめようと伸ばされる手。
何も持たぬ右の手が空を掴む]
――…アーベル。
[思わずといった風に名を呼んだけれど
生者である彼に届かぬのは必然。
仲間にさえ聲届かぬと知れていたから。
上体を起こし胸に触れる。
身体を失った魂の形に剣はない。
ふと下を向けば死した己の身体があり赤に染まるが見える]
あっけないな。
[己に向けてそんな呟きを漏らした。
ふ、と思いだしたように左手を開いた。
形見の品は其処に無く、少しだけ残念そうに掌を見つめている**]
― 4日目早朝/黒珊瑚亭 ―
………。いや、僕が行ってくるよ…。
君は…宿の朝の支度もあるだろう。
[アーベルの様子を見に行った方がいいだろうか、
というような話になったなら。
ゼルギウスを発見した時の彼女の悲鳴>>3:84>>3:85と、震える手を
カルメンに支えられていた様>>3:139が、ふっと脳裡を過り。
“ユー坊”とユーディットを呼ぶアーベルの声と、
親し気だった二人の様を思い出して。
ユーディットは彼女が行くというようなことを言ったかもしれないが、少し強い口調で自分が行こうと口にした]
……アーベル?
[アーベルの部屋まで行けば、間を置いて数度ノックして。
暫くたっても応えの無いのに、そっと扉を開けた]
― 4日目早朝/黒珊瑚亭 ―
[部屋に足を踏み入れた瞬間、血臭が鼻をつくも、
開いた窓の為にそれほど濃くはなく。
部屋の中央あたりから広がる赤黒い染みと、
寝台に俯せに横たわる――それだけ見れば眠っているのかと
思えなくもない、毛布を掛けられたアーベルの身体が目に入れば。
咄嗟に瞳を逸らすも、ややあってから近づいた]
……アーベルが…。
[仰向けになおした身体の、臓腑を失い広がる赤黒い洞と、
酷い喉の様が見えぬよう、毛布を喉元まで引き上げて隠してから。
微かにふらつく足取りで階下に降りた時には、
他にも誰か、起きてきていただろうか。
ユーディットの顔を見れば――言葉が渇いた喉に張り付いて…漂うのは数瞬の沈黙。けれど、血の気の引いた表情と強ばった声で、
酷く悪い知らせなのは、伝わってしまっただろうか*]
― 回想 ―
[ユリアンの死を確認しにいったカヤたちが戻ってくれば、その表情で本当なのだとしれて。
小さく俯く。
その死を見にいくことはできないまま、アーベルの部屋の前に、簡単なスープぐらいは置いておいた。
そして夜、部屋にもどってもほとんど眠れずにいて]
― 四日目早朝/黒珊瑚亭 ―
[けっきょく眠れなくてかなり早い時間におきだした。
父親の心配そうな視線にはちからない笑みを返すだけで。
エーリッヒ>>24が降りてきたのに、おはようと返し。
昨夜置いたスープはなくなってはいたけれど、その姿は見てないと答えて]
アーベルの様子、見にいったほうがいいかな……
[どこか不安げに呟く。
夜があけるたびに誰かが死んでいるのだから、もしかして、という思いもあって。
けれど強い口調で止められれば静かに頷いて、エーリッヒ>>25が様子を見にいくのを見送り]
[心配だけれども、朝の支度は続けたまま。
どれくらいか時間が立って降りてきたエーリッヒ>>26の様子に、手がとまり]
え、……アーベル、も……?
[強張った声と、沈黙とに。
手にしていた皿を取り落としてかしゃんと破れてしまった]
[エーリッヒが引きとめる声も聞こえないままに階段を駆け上がってアーベルの部屋へと向かう]
っ!
――アーベルっ!
[見えた室内に悲鳴のような声でアーベルの名を呼び。
毛布に遮られて見えない身体と、その下に色がる赤い色に。
昨日見たゼルギウスの姿がかぶさって、その場に崩れ落ちた**]
─ 三日目/黒珊瑚亭 ─
[瞬きを繰り返すユーディットの様子>>3:214に、楽しげに笑む、ものの。
続いた言葉に、僅かに眉が落ちた。
答えようのない言葉には何も言わず、こちらの言葉の意も問われる事はなかったから、それ以上は言わず]
……んん?
あー……言われてみれば、そう、ねぇ。
[示された羅針盤の裏。
印象に残った図形や図案を覚えるのは得意だったから、団長の手にあった徴も、記憶に刻まれていた]
(同じ徴……だとしたら。
同じ由縁を持つ、ってことかしらぁ)
[そこに思考が至るのは早く、なら、それが何を意味するか、と。
思考を先に延ばせば、過ぎるのは複数の予感で]
……ベルくん、が。
ユリさん、を?
[伝えられた事実に、零れたのはどこか呆然とした呟き]
……いか、なきゃ。
[それならば、自分は見なければならない、と。
そう、思ったから、再度、立ち上がろうとする。
消えぬ霞にもたつく間に、カヤと、彼を追ってロミが駆け出して行き。
二人を追ったヘルムートにも僅かに遅れて、外へと駆け出した]
……っ!
なんっ、で!?
[知らず、上がるのは、上擦った声]
なんで……なんで、黒いの!
なんで……なんで、ゲルダちゃんたちと、いろ、違うの!
[問うた所で、誰にも答えられるはずのない問いが路地に響く。
足の力が抜けてその場に座り込んだ直後に、黒い火は消えて、視界にいろが戻った]
なんでぇ……?
[幼い頃から見知っていて。
戻ってきてからは、彼の手で生み出される細工に心惹かれて、足繁く通っていた。
細工を見るのも、身に着けるのも、どちらも好きだったから。
繊細な細工を見ている間は、余計な事は忘れていられたから]
……新作、楽しみに、してたの、に。
[そんな思いが巡るから、口をつくのは日常的な言葉。
他にもっと、言わなければならない事があるはずなのに、言葉が上手く結べなくて]
もう、やだぁ……。
これで、終わって……こんな事、もう、終わらせて……。
[黒が何を示していたのかはわかる、から。
零れ落ちるのは、今にも泣きそうな震え声の呟き、ひとつ。**]
―回想・2日目夕方/黒珊瑚亭―
………。ありがとう。
お兄ちゃん、と言ってくれるのも、ね。
[ロミに、謝ることないよ、と言って貰ったことと>>169、
お兄ちゃんと呼んでくれたことに、微かに瞳を瞠り]
うん、悪いのは…?
[途中までの言葉に、続きを促すも。言葉を飲み込む様子に、
一瞬、案じるように小さな少女を見遣って]
……こんな状況だから、ロミが何を言っても、
僕は、悪口だなんて思ったりしない。
それに、僕の姉さんも、レディではあったけれど、
つらい時には、つい色々と言ってしまうこともあったよ。
[そんな時には、姉もよく、レディらしくないことを言ったと、
落ち込んでいたのを思い出して、ほんの少しだけ瞳を緩める]
[人としての姿でありたかったのは親友の前での話。
ギュンターを狩る際には獣の姿で挑んだ。
ゼルギウスに関しては狩りの場にも行かなかったし
その血肉を口にすることもなかったから
彼の亡骸の前で見せた姿は素に近い反応だった。
同胞と言葉交わすは最小限。
仲間と思いながらも元々情が深くなりやすい男は
絆を深める事を極力さけていた。
護るという姿勢みせた協力的なもうひとりの仲間に対しては
どちらかというとその在り方を案じてはいたが――。
己の死がその仲間にどのような影響を与えたかは想像の域を出ない]
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