情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
─東殿・回廊─
[目の前より失せし二竜の姿。その内の一竜は己が対。バランスは一気に崩れ、断続的に起きていた微震の影響が少しずつ表れてくる。当初より強さを増したそれは、この竜都をも少しずつ揺らし始めた]
くぅ……やってくれる。
ここまでされて居ると言うに、奴らの尻尾は未だ掴めぬとは…!
[悔しげに漏らされる声。己を律すべく、右手は額のバンダナへと]
―西殿中庭―
あぁ…!
[目を見開いてその瞬間を水鏡の向こうに見る。
膨れ上がった力は空間を渡りやってくる]
ダーウ、様…!
[舌の回らなかった幼い頃の呼び方。
走り寄り、涙を流しながらその身体に触れる]
ごめんなさい…ごめんなさい…!
[焔竜の身体は酷く冷たかった。術を使った反動か、更に力に飲み込まれてそこまでに至ったか。炎の力はか細く弱く]
─東殿・回廊─
エーリッヒ?
ダーヴィッドがどうか……。
[どうかしたのか、と訊ねようとした時]
エーリッヒ!
[倒れるエーリッヒの身体。咄嗟にそちらへと駆け、床とエーリッヒの身体の間に己が身体を滑り込ませる。辛うじて、エーリッヒの頭が床に当たることは阻止したが、己の腰を打った]
あいたたた…。
…何があったと言うのじゃ。
ナターリエとやら、起こすのを手伝って……ナターリエ?
[助けを求めナターリエへと視線を向けるが、当のナターリエは呆然とした様子で固まっている]
―東殿・回廊 焔側―
……一体、何……が。
[目の前で起こった出来事に、何も対処できずただ時が過ぎていく。
焔の竜は虚空にでも飲まれるかのように消え去り。
鈍い痛みが、頭を襲う。焔の竜が消えた影響だろうか。
月闇竜からは、本来感じるはずの無い流水と天聖の気配が感じられる。
一度だけ、小さく頭を振るう。翠樹の仔を、今一度しっかりと抱きかかえて。
ブリジットへと与えられたパズルのピース。
命竜が告げた探査の結果、そして目の前で出来た出来事]
クレメンスの言っていた通り、若焔が揺らされていて……
若焔が、剣を奪おうと――?
それで、剣の力で、……彼を、どうにかした?
[思ったままに、自分の情報をつなげて行く。
本人から、解答は帰ってくるだろうか。月闇竜を、じっと見る]
……っ!?
雷!風!
[焔の消失を感じたとほぼ同時に、一緒にいたはずの雷と風の気配が消えた。
霧に生じた雷の残滓も、凪いでいた風の残り香も、今は無い。
嵐は終わりを告げたのだ]
うぅぅぅぅぅぅぅ!!
[短い時間とは言え、楽しい時間をすごさせてくれた二人。それから、対の一が消えたことにより、抑えていたはずの力が暴走しそうになる]
あぁぁぁぁぁぁぁ!!
[必至に抑えようともがく。
水竜王から教わった水の輪を目の前で回そうとしたが、それは、徒労に終わった]
―西殿中庭―
[天聖の力は全てに干渉し得る。
だがそれは決して推奨されるようなものではないが]
お願い…力になって…!
[しかも今の封じられた状態ではその効率も酷く悪いが。
それでも必死に願い、自分の力を変じさせてその身体へと注いでゆく。少しずつ、だが確実に]
[集中するその背後で揺らぐ影が一つ]
―回廊―
……え?
[ブリジットの言葉に、ネクタイの上から、首飾りをおさえる。
おさまれと願うも、それは叶わない。]
[ただ、話の内容からわかるのは。]
――ええ。
剣の力で、……剣が結界に送りました。
[水が。
堰き止められていた水が。
少しずつ溢れ始める。
最初は少しだけ足元を濡らす水が。
次には通路を覆うようにあふれ出す水が]
[―――外に降り続いている雨が、段々と強くなる]
[体から水が噴出す。
それは、小さな穴から、水を弾き飛ばすように。
すさまじい勢いで吹き飛んでは、壁に極少の穴を開けていった]
―東殿・回廊 焔側―
[ブリジットの言葉に一番耳を疑って吹きかけたのは、嘘を振りまいた張本人。
思わず片手で口元を塞ぐのは、ある種考え込んでいる様子に見えなくもないが。]
―西殿中庭―
[不意に風の力が強くなるのを感じた気がした。
振り返れば、すぐ目の前にある、カケラ]
…!
[動けない。触れれば活性化するかもしれない。
そして自分が焔竜を守る為の力を無理にも使おうとすれば、逆に傷つける事態になるかも知れず]
[イライラする。
やたらとイライラする。
それが何に起因するのかは、今の所は理解が及んではいないのだが。
ただ、やたらと研ぎ澄まされた感覚は、それの──混沌のカケラの気配は確りと捉えていて]
……八つ当たり、決定。
[まて、お前、と言われそうな呟きをもらし、気配を感じる方へと駆ける]
―東殿・回廊 焔側―
[剣を持っている、という月闇竜の言葉には、抱きかかえた翠樹の仔が
不思議そうな顔を浮かべているかもしれない。
ただ、ブリジットには仔の心境は分からずに]
……剣の力で、"揺らされたもの"に、対抗できたのね……
良かったと安心するべきか、もっと、早く対処して貰いたかったと言うべきか……
色々と、制約などが、あるのかも、しれないけれど……
[どこか苦しそうに告げる。
苦笑のような表情だが、いささかどこか、安心した様でもあり]
─東殿・回廊─
[倒れるエーリッヒを床に座るようにして支えた状態で、回廊奥から現れるノーラとアーベルの姿を見つける。何事か口にしようとして、それはナターリエの叫びに掻き消された]
ナタ───……いかん!
[名を呼ぼうとして、危険を察知した。ナターリエの身体から飛び出した水が目の前を横切り、傍の壁に小さな穴を開ける。咄嗟に砂の翼を広げ、壁を作り。エーリッヒを背負うと低空飛行状態のまま近くから離れた]
一体何が…。
そう言えば、ダーヴィッドがどうと、エーリッヒが言って居ったかの。
……よもや、あやつまで……!?
[そうであるとするならば、このナターリエの暴走っぷりも頷ける。剣の影響で増大した力に、更に対の一つが欠けたのだ。抑えきれなくなったのだろう]
―東殿・回廊 焔側―
……、クレメンス?
[考え込むようにしている命竜を見て、覗うように名を呼んだ。
吹きかけているとは露知らず、何か思うところがあったのだろうかと]
[ぴくり。
深い眠りに堕ちたままだというのに、無意識の防御本能はそれを捉えていて。
淡い灯火は二つ、三つ…辺りを囲むように灯る。]
[波がうねる。
大波が逆巻く。
ナターリエは、半分暴走状態のまま、自らの形態を波へと変化させて移動。
移動する場所は、当然、流水の気を感じる方向へと]
[海原が荒れる。
激しい渦を巻いて、波が高く高く上がった]
[波は高速で移動。
通路いっぱいに残っている混沌のカケラを巻き込み、蹴散らしながら。
―――そうして、移動した先に見えるのは、月と氷。それから、生命の姿。
ナターリエは、波の移動を止め、天井近くで上半身だけを元の形態に戻して、叫ぶ]
誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!
[言葉は言葉にならない。
意味の無い言葉をただ叫び続けるのみ]
え、ええ。
[どうしてそういう結論なのか。
と、いうのを、問い詰めたい。
が、問い詰められない。]
[はっと仔の視線に気付いて、]
ブリジット殿、すこし、良いですか?
[逃げた。]
ベアトリーチェ殿。
[名を呼んで、近付く。
そうして、そっと、囁いた。]
後で、ちゃんとお話しますね。
一緒に、王様を、お出ししましょう?
[咄嗟に思いついたのは危険な賭け。
それでも胸の刻印に触れるよりは、よほどマシなはず。
自ら手を伸ばし、カケラに触れる。
それが半実体化する所に、自らの身体ごと突き飛ばした]
ツッ!
[蜘蛛のような姿をとり始めたカケラの、鋭い棘が肩に腕に刺さる。
それでも動き出さないようにと、押さえ込んだまま]
―東殿・回廊 焔側―
あ、いや。
[すぅと息を吸ってから手を放せば、辛うじて体裁だけは取り繕えた。
氷竜に覗き込まれたので、思わず頭を撫でておいた。ええ思わず。]
いや、こうも簡単に見つかるとは思ってなかったから、よ。
[何が、とは今は言わない。他の竜の気配が近づいてきているからだ。]
―東殿・回廊 焔側―
[とそこに現われたナターリエの様相に、若干の危機感を感じ半歩下がった。]
うぉぁ!?
な、何だぁ?どうしたナタ!?
[あまりの様子に、眉を潜め。]
―東殿・回廊 焔側―
[何故だろう。月闇竜と生命竜が自分を見る目がおかしい気がする。
もう一度、自分の情報を整理してみた。
うん、間違ってない、多分。きっと。恐らく。――多分。
ただ、そんな風に思うのも、脳の随分かなり隅っこの方でのこと。
今は大きな頭痛が大半を占めており、それを抑えるのが精一杯]
……、オトフリート?
[翠樹の仔へのひそひそ話や、ばれたら怒られる、という言葉には、
素直に頷くのみ。
命竜に撫でられれば、不可思議そうに睨みつけただろうか]
─ →西殿・中庭─
[走りつつ、感じたのは違和。
つまり、近くに感じる気配と、遠くなった気配の存在。
二つは丁度、入れ代わったようにも感じられ]
……ここ……って。
[微かに戻った冷静さが、一つの予測をはじき出し。
やがて、たどり着いた場所にいた者の姿に、それは確信になるが、その前に]
……それ、そーじするから。
下がってな。
[声が低いのは、気にしちゃいけないと思われます]
―東殿・回廊 焔側―
――ッ!?
[頭痛がさらに酷くなった時。回廊の奥から、通路いっぱいの荒波が押し寄せてきた。
幾分離れたところで波が止まると、はるか高みに見覚えのある上半身が出で生まれ]
流水のナターリエ……!?
[暴走しても見える、彼女の容貌。そして、声に、驚きを隠せない]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新