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― 広間 ―
[ゼルギウスが驚いたような顔で「人間?」と呟き>>7、人狼じゃないから>>10などの言葉も聞こえれば、小さく安堵の吐息を零した。
ブリジットが亡くなった事は悲しく思うけれど。
それ以上に、ユーディットを亡くした今、さらに伯父まで亡くす事がなくて良かった、と。伯父をこの手に掛ける必要がなくなって良かった、と。そう思ってしまった。
クレメンスがブリジットを抱き締め、嘆いている姿を見て、ひとつ深呼吸をしてから。
リネン室へと向かいシーツを一枚適当に取ってくる]
……伯父上。ブリジットさんを、眠らせてあげましょう。
[他の人たちと同じ場所に、とまでは言わなくとも通じるだろうと思って、そう告げる。
俺がやる、という声>>15には、対である朱花に視線を向けた]
─ 広間 ─
………ああ。
[覚悟を決めている以上、死を受け入れられないわけではない。
ミハエル>>16に言われれば、直ぐに応じて身からブリジットを離した。
首元が当たった部分は血に濡れていたが、黒い服だったために目立ちはしない]
おぅ、んじゃ、一緒に行くか。
[ライヒアルト>>15の言葉にもすんなりと応じた。
ブリジットと青年が親しかったことは知っている。
ミハエルが持って来てくれたシーツにブリジットを横たえると、ブリジットについた赤を拭ってから包みに入った]
……すまねぇな……ありがとよ。
[自分を庇ったことに対する謝罪と、感謝と。
その言葉を紡ぎながら一度ブリジットの頭を撫でて。
それが終わってからブリジットをシーツで完全に包んだ]
― 広間 ―
[視界はまだ白一色だった。
整えずに力を使えば当然のように代償は大きい。
その力は、後世になって作られたもの。
無理やりに掛け合わせて、発現させた歪な力。
それを作った者達の手から取り上げられ、場の要素となる因子とは別の命視る力を持つ先代が、どうにか安定させたもの]
眠らせる。埋葬を。
[手伝いたい、とは言う前に拒絶されただろうか。
思考は麻痺していた。人狼でないブリジットを殺すのにも、快楽を感じてしまった自分を自分で否定して。
血のついたままな刃をのろのろと仕舞い、隅の方で頭を抱えた。頭痛が酷い。力を振るうのを否定することへの警告。
本当はもう一つ。
誰が狼なのか、自分の中の消去法では決まったはずなのに。
歪な力の一部が反乱して、そこを取り上げさせなかった]
─ →集会場外 ─
[ブリジットを運ぶのはライヒアルトが申し出たか。
そうでなければ自分が運ぶことになる。
前の時と同じように雪に穴を掘り、ブリジットの骸を横たえて。
静かに雪を被せて行った]
………………。
[その間の口数は少ない。
何か問われれば、それでも答えただろうが。
埋葬が終わればいつもより長く瞑目し、ブリジットの冥福を祈る。
それでもライヒアルトよりは弔いが短かったことだろう]
― 広間 ―
[クレメンスやライヒアルトが、ブリジットの遺体を外へ運ぶのを見守る。
ローザとゼルギウスは、彼らと一緒に埋葬に向かっただろうか]
………さて、と。
アマンダさん。
すいませんが……暖かいお茶の用意を、お願いできませんか?
伯父上たちが戻ってくるまでに。
それと、できれば…ゼルギウスさんの様子も見てて欲しいんですが。
[アマンダがその場に残っていたなら、彼女にはそう頼んで。
具合の悪そうな様子のエーリッヒと、ゼルギウスの2人を見て、エーリッヒに歩み寄る]
─ →浴室 ─
[広間に戻った時、ゼルギウスはどうしていたか。
未だ隅に居る>>18ようなら、その様子を一瞥してから北側の扉を目指す。
どこへ行くのかを問われたなら、服を洗うために浴室へ行くと答えた]
………………。
[浴室の洗面台で、血に濡れた服を洗おうとして、手を止める。
他者の手によって流された、ブリジットの血。
その赤がついた服が、いやに重く感じられた]
………殺さねぇと、なぁ。
[洗面台の鏡に映る、服に付いた赤を見詰めるクレメンスの瞳は、昏い。
決意の如く呟くと、意識を取り巻く昏いものが一層濃さを増した。
呑まれる寸前までに膨れた昏いもの。
抱いた殺意を増幅させる、殺戮衝動。
今はまだ矛先が定まっているために他へ飛び火することは無いが、この状態ではいつ意識を全て呑みこまれるか分からない]
[結局、服は洗うことなくそのまま来た。
まるで、ブリジットの命をも背負うかのように。
広間に戻って何かを腹に入れたりするが、口数は少ないまま。
かけられる声に反応はすれど、日が落ちれば早々に部屋へと戻るの*だった*]
エーリッヒさん、大丈夫…ですか?
少し、部屋に戻って休んでください。
[エーリッヒの返答はどうだったろうか。
彼が渋るようなら、それ以上は何も言わずに自分も広間へ残るが。
エーリッヒが部屋に戻るならば、彼に肩を貸そうとし、断られても部屋の入り口まではついていく。
そして……]
エーリッヒさん。貴方は、何者ですか?
[エーリッヒと2人になる機会があれば、そう問いかけただろう。
ゼルギウスが偽りを言っていないならば、もう人狼の可能性が残っているのは彼しか居ないけれど。
何故か、彼がそうであって欲しくないと*思ったから*]
― 広間 ―
[結局、自分は見ているだけだった。>>0蛇毒の量だけ濁って見える刃も、>>4二人の間に入るブリジッドも]
ゼルギウス、やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉ!
[しかし、願いは届かない>>7 ブリジッドの喉に突き立つ刃。奪われた命。ゼルギウスが下した判定など耳元でごぉぉ、と鳴る血流の音でまるで聞こえなかった]
[村から離れて働くブリジッド。いつか帰省が被って、村のどこかで会った時に、どうしてか、と聞いただろうか。そして、自分も聞かれただろうか。
その答が似たようなものだと気付いたときは、二人で笑った]
[もう、彼女とそんな一時はもてそうにない]
―個室M―
[ミハエラの手を借りながら、部屋に帰る。のそりとした動作で上着を脱ぎ、ホルスターを外してベッドサイドテーブルに置いた]
なさけねーな、本当に。
[履物を脱いで、ベッドに腰掛けるだけで、ちゃんと立つという意識しないとできないことが1つ減って、その分楽になった]
俺はしがない研究屋の卵だよ。
でもひょっとしたら、俺はここで死んでしまったほうが、後々の誰かの為かもしれねーな。
[そして。村で接しているだけでは知りえなかっただろう、自分のことを話し始めた。
ずれている。何者か、を示すのは、『場』の中では人間か、人狼か。そのふたつであるはずなのに]
専門は化学なんだけれど、今は国立大と軍部で共同でやってる兵器の開発の手伝いしてる。
つっか、もともと俺の下宿先兼先生がそれやってるから、手伝ってるって感じなんだけれどもな。――何年前だ。おれが17の時だから……もう6年も前になるのか。ミハエラもこーんなくらいの時。
[やっぱり手を出すと犯罪な背丈です]
この村に温泉目当てに先生が来たとき、まぁ意気投合してな。実は養子に、って話もあったけれど、それは断った。
[養子になれば、社交界入りのルートもあったが、その前に立ちはだかる男男の壁でそこを突破するに至りませんでした]
近隣諸国も力つけてきてて、いろいろそーゆーのを開発してんだ。物騒きわまりないが。
でも、そういうの持っておかないと、今度は弱国として隣国連中にうちの国が絞られちまうだろ? それをさせない為に、兵器の開発は続けていかねーといけねえ。
たとえその用途が人殺しであっても、だ。
それも、今量産の方法を考えている最中。つっても、あれ全部俺が噛んでるのは弾丸だけだけれど。
[サイドテーブルのホルスターを顎で示し]
俺がココから出てやる仕事を果たせば、きっと、俺の仕業もあって人が死ぬよ。
でもいいんだ。それでこの国の平和が保たれるなら。
何人も俺の関わった品で人が死んでも、それで、この国でこれから生まれてくるだろう命も含めて、たくさん守れればいい。
そー思ってたけれど、実際は目の前で人が死んで、ぴーぴーきてて、ほんっと、情けねえ。
[ため息をつく。そこで、ひどい脱線をしていることに気付いた]
ごめ、こういうのがミハエラが聞きたい話じゃねーんだな。
[彼女をゆるりと見上げる。長い前髪をよけて、目を見て]
俺は人間だよ。
ユーリーみたいに傍にいれなくても、クレメンス先生みたいに、信頼を得られなくてもいい。
お前さんを守りたい。一緒に生きたい。
[虚勢を張ることもできずに、今まで留めていた何かが、口にのぼる。
迷惑になる、身分がちがう、そもそも年齢も性別もアウトだろう。――変になってから、数年たって。ようやくことばにできた]
……ごめ、迷惑かもしれねーと思ったけれど。
いつ言えなくなるかもわからないから。
[その頬へと、手を伸ばした**]
─ 広間 ─
[向けられる視線>>16に、天鵞絨が向かう事はない、けれど。
対なる蒼花であれば、何かしら、感じるものもあるか。
朱の茨の静かなる浸蝕、その予兆。
そして、朱花が孕む異様な熱も]
……ちょっと、まって。
[用意されたシーツがブリジットを包み込む前、小さくそれを押し止め。
冷たくなった頬に手を触れて、しばし、言葉を探して、でも]
……ごめん。
[やっぱり、それしか言えなくて。手を離すと、包み込む作業を任せるべく、一度下がる]
……大丈夫。
[短い言葉は、姉に向いたもの]
─ →集会場 外 ─
……つれてく、から。
[シーツで包む作業が済むと、また、言葉少なく申し出る。
抱え上げた身体は軽い。
立場上、死者に触れる事はここに来る以前にも幾度かあって。
ここに来てからのそれには、何も感じない──感じないように、努めて。
けれど、さすがに、今はそれ無理だな、と。過ぎる思考は、他人事めいたもの。
埋葬の間、特に何かいう事はない。いえない、というのが正しいのは、姉には見て取れるか。
弔いの後、クレメンスが戻っても、その場から動かずにいた。
姉には戻ろう、と促されたけれど、子供のように首を横に振って]
……大丈夫。ちゃんと、戻る。
俺のやるべき事を、やる、から。
[やるべき事。それが何を意味するかは、朱花知る姉には伝わるか。
諌められたとしても聞き入れる事はなく、少し一人にして、と訴えて。
同じくらい頑なにその場に残った茶猫と共に、舞い落ちる白の中に佇んだ]
……俺……。
[姉には気づかれていたろうか。
少なくとも、養父たる老神父には気づかれていた。
皆に聴かせる時と、彼女に聞かせる時の、ピアノの音色の違い、そこにあるもの。
他とは違う『大切』の意味]
……ちゃんと、いえなくて。
ごめん。
[けれどそれはやはり、言葉としては紡がれない。
ただ、多くを言わずにいた事で、苦しめていたのは感じていたから。
それへの謝罪だけを紡いで。
哀しげに鳴く茶猫を撫でて、集会場へと戻る。
佇んでいた時間の長さは、黒髪の上に舞い落ちた白の量が物語っていた。
広間に戻れば、姉の姿はまだそこにあって。
温まるようにと促され、今は素直にそれに従った。
けれど、その場に長くいる事はなく、温かいものと暖炉の火で身体を温めた後は、すぐに個室に引っ込んでいた]
[個室に戻ってから、眠りの淵に沈むまでの時間がどれだけのものだったかは、正直、記憶にない。
気づけば意識は落ちて、そして、夢を見た。
教会のピアノを弾くのに慣れ始めた頃。
いつものように、思いつくままに音色を紡いでいたら、物陰から声が聞こえて。
え? と思って、振り返った先には、なにやらバランスを崩してわたわたとしている様子の姉の姿があって。
何してるの、と問いかけたら、なにやら決まり悪そうな様子で、音色に合わせて踊っていた、といわれて、更にきょとん、とした。
──幼い頃の記憶、やさしい色合いの夢。
それは不意に──あかいいろに染まって、砕け散った]
─ 翌朝/個室I→H ─
……っ!?
[閉ざしていた天鵞絨を開き、文字通り跳ね起きる。
冷たい汗が滲んでいるのが感じられた]
なん、だよ……いま、の。
[紡いだ声は、酷くかすれていた。
余りにも、不吉すぎる終わり方の夢。
自然、天鵞絨か隣室の方へと向かう]
……姉、さん?
[言葉で言い表せない、嫌な予感。
それに突き動かされるように部屋を出て、隣の部屋のドアを叩いた]
姉さん? 姉さん、起きてる?
[問いかけに、答えはない。
眠っているだけか、とも思うけれど。
姿を見なければ、今の嫌な予感が振り切れないから]
……入るよ!
[そう、声をかけて、ドアを開き──ひらかなければよかった、と。
そんな思いが一瞬、過ぎった]
……っ……。
[最初に目に入ったのは、あか。
それから、ベッドの上にゆるりと広がる長い髪。
最初に目に入ったいろさえなければ、ただ、眠っているだけと。
そう、思った──思いたかった]
……なん、で。
[けれど、そこにある臭いと。
ベッドの上の姉を取り巻く、あかいいろは。
そんなささやかな願いを否定して、打ち砕く]
ど……して、だよ。
[零れたのは、疑問の声。けれど、返る答えはない]
俺……は。
俺……の。
[『大切』が失われて、『大事』も奪われた、と。
あかに彩られた姉の、身体の欠損が、端的に物語る。
失われている鼓動の源、それを奪って喰らったのは誰?]
……っ……ぁ……ぅ。
[何を言えばいい、どうすればいい。
わからない。
わからない、から]
……うわああああああああああっ!
[ただ。
叫んだ。
──それは……それが、ひとつの切欠]
……っ!
[感じたのは、熱。
首筋と、胸と。
特に熱いのはそこだけれど、既にそこに留まらない。
熱を逃したくて、無意識、襟元を開く。
首筋を絡め取っていた茨は伸びて、身体の全体を絡め取るように伸びている。
その一端は手首にも至り小さな茨が花弁を開くか。
名実共に、『朱花の宿主』となる事を妨げていたものが失われて。
支えとしていたものが奪われて。
それによって、砕けたこころは朱の茨に閉ざされる。**]
[叫びに気づいて集まった者たちに向けられるのは、無機質な天鵞絨。
昨日までは確かにあった、感情のいろは見えず]
……闇の眷族の牙により、見極める者は失われた。
[淡々と綴る言葉と共に向けられるのは――淡い、笑み。
緩められた襟元や、手首から見える朱の茨とも相まって、それは異様な様相を織り成す]
……終わらせなければ。
朱花宿せし『神の使徒』の名において。
……全てに、制裁を。
[闇の眷族に、ではなく、全てに、と。
紡がれる言葉の意図に気づく者はあるか。
砕けたこころを閉ざした茨は、そこから溢れた思いを糧に、狂った花を静かに咲かせて。
いっそ、穏やかとも言える微笑と共に、狂える茨はその棘を向ける先を探す。
狂気を咲かせるきっかけを作った――望まずして作ってしまった者の姿を。**]
―前日/個室M―
[>>32 ミハエラの、迷惑じゃない、って言葉に、迷子が出口を見つけたかのように笑んで、赤くなった頬に触れ]
よかった。
[頬に触れた手は、肩に滑り、そこを借りた。再び立ち上がる為に。そして、混乱している彼女を落ちつけさせる為に、そっと壊れもののように抱きしめて]
――あー、あれだ。好きでもないやつにこんなことできるほど、俺は器用じゃないからな。
[そして、始まりの一言は、否定の否定でしか伝えられない残念さよ。落ち付いたなら、抱擁を解いただろうか。彼女が自分のことをどう思っているのかわからない。嫌われたくないので、そこであふれる言葉の水門を閉じた]
[それから、休むわ、と一方的に言い切って、ベッドに転がり眠りについた。
その日は、浅く眠ったり、起きたり。誰かが薬や食べ物を持ってきたらそれを食べたりもしただろうか。ただ酒だけはやっぱり駄目だった。当然である。]
― 前日/個室M ―
[混乱している中、立ち上がったエーリッヒに抱き締められれば、体を硬直させただろうか。
心臓がバクバク言っている。口から飛び出そうなくらいの勢いで。
先に掛けられた言葉を頭の中で反芻してたところで、さらに掛けられた言葉の意味を理解するまで何秒くらい掛かっただろう。
おもむろに、休むと言ってベッドに転がられれば、逃げるように部屋を出ようとして]
…………ボクも、好きでもない人にあんな事言われてあんな風にされてたら、さすがに抵抗してますから。
[真っ赤な顔のままで、そんな事を言い捨てて行った。
その後は、しばらく部屋で真っ赤になったままジタバタしているかもしれない。
どうやら少しは自覚したもよう。
あ、ユーちゃんとのじゃれあいは、さっきのアレとは別次元だと認識していますよ]
― 前日の夜/個室E ―
[しばらく部屋でジタバタした後、少しは落ち着いてきたなら、広間に出て伯父かアマンダが作ったものを分けてもらって食べたり。
ついでに、少し少なめの一食分をトレイに乗せて、エーリッヒの部屋の前に置いといたりもしただろうか。
夜、クレメンスが自室に戻った後、しばらく迷った末に伯父の部屋を訪れる。
一緒に各部屋を回った時に「この部屋は見なくていいんですか?」とでも尋ねて、伯父の部屋は把握してただろう。
ノックをして、話があると声を掛ければ、部屋に入れてもらえるだろうか。
相談したい事はいくつかある。
しかし、伯父の様子はブリジットの件がある前から、どこかピリピリしていたので、真っ先に騒動の事を相談する気にはなれず]
………伯父上、お願いがあるんです。
この騒動が片付いて、ふたりとも生きて無事に帰れたら………ボクの父上になってもらえませんか?
[とりあえず別方向から、という事で何か言い出した]
― 翌朝/個室D → 2階廊下 ―
[声は聞こえたか聞こえなかったか。どちらにせよ、ライヒアルトの叫び声>>40では目が覚める事はなかったが。
胸の蒼花が対たる朱花の異常な気配を感じ取って、酷い胸騒ぎに飛び起きた。
朱花の持ち主である彼が襲われたのかと思った。
とりあえず、夜着の上に上着を羽織って部屋を出て。蒼花が導いたものか、迷わず2階へと駆け上る]
え……ローザさん!?
[ライヒアルトの姿が廊下にあるなら、彼の視線の先にある部屋を。彼の姿がローザの部屋の中にあるなら、扉が開いたままの部屋を覗いて。
どちらにせよ、紅の中に倒れる姿を見ることはできただろうか]
制裁を、“全て”にって……
[感情の色のない瞳が向けられれば、姉が殺されたと言うのに笑みを浮かべている様子にゾクリと鳥肌が立つ。
続けられる言葉を聞けば、彼が既に心を手放してしまった事を*悟った*]
―残念な男の回想 5―
[この気持ちは変か、好きか]
[蒼花を見た時から、それは、変か好きか、ではなく、別の二つのものに置き換わって、ぐちゃぐちゃになってしまった]
[自分はいったい、どうしたいのか。
愛しいものを庇って死んだ誰かを見て、新たな疑問が投げかけられる]
[一つの疑いが呼び水になって、彼女と話しているうちに整理がつく]
[たった一言だけで。そばにいるだけで。どれだけの救いになるのか。
そんな存在がこの世にいることを知った]
[一握りでもいい。可能性があるならば。
女神より出された一つの命題。自分の答が真に正しいか証明する為、神にすら銃口を向けることを厭わない]
[銃の手入れが終わり、マガジンを挿入する。残り6発。そのひとつひとつが血染めの証明となるだろう。続く]
―翌日早朝 個室M→風呂→個室M―
[早くに目が覚めた。ミハエラが持ってきてくれた食事は空になっている。
機嫌はすこぶる悪いが、体調は悪くなかった。ちゃんと食事をしたお陰だろうか]
[事件が発覚する前に、食器を洗って返し、先客がいなければ風呂に入った。
誰かが朝ご飯の支度をしに起きているのなら、挨拶や軽い会話を交わしたかもしれない。昨日埋葬を行ったものだったら、手伝えなくてごめん、と謝っただろう]
[風呂はいい狭い空間である。ここにいると、『場』からも隔絶されている気がする。オリーブのいい香りが、硝煙やら穢れにまみれたわが身を包んでくれる。そうして、ぽかぽかと暖を取れればのぼせる前に風呂から出て、部屋に帰った]
……そう、全てに。
[駆けて来た対なる蒼花の言葉に、一つ、頷く。
それ以上の言葉は継がない。
狂えども、朱花に対を害する意思はなく。
砕けたかけらは、友を傷つける事を僅かながらに拒んでもいて。
けれど、それすらも定かならぬ均衡に成り立つもの。
――狂気を阻むのは、小さな弾みでも砕けてしまいそうな、薄氷の境界線。**]
―2F廊下→個室H―
ラーイ!
[自分の部屋から転がりように廊下に出て、開いた扉の部屋へかけつけた時、目撃するのは変わり果てた老神父様の子供たちだった。>>40>>42 ローザの変わり様には、こみ上げる吐き気を我慢し、ひぐ、と喉が変な音をあげる。]
[無機質な天鵞絨の視線には、心あらず。ウェンデルを殺した時に見た朱の筋は、皮膚病に侵されてしまったかのように広がり、そして、……]
[穏やかな微笑みに鳥肌が立ったが、それよりも先に来たのは]
ラーイ! しっかりしろよ!
[――心配から来る怒りだった。ライヒアルトの頬を平手で叩こうと。その顔は赤く染まり]
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