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─第二階層・通路─
[撫でられる間は大人しくされるがまま。
撫でる手が止まれば押し黙る様を見上げて、その思考は知る由もなくはたはたと尾を振って]
!
[不意に鳴り響くエマージェンシー>>#0に、ぴんと両耳を立てた。
すぐリフレッシュルームへと向かうスティーブを余所に、同じ体勢で静止したまま。
その瞳の奥で、瞬く光の色が赤色に変化した]
[エリカが情報を引き出していた。横から見たところで、中等教育すらほぼ受けていないに等しい自分ではよく分からないに違いなくて]
……訳わっかんないし。ありえないし。
[ぺたっと背中壁にくっつけて、待ってた。
いきなり背中の壁をエイリアンが突き破ってきたらどうしようとか思ったけど]
[ピンと逆立つエリカの尾。
それが急に視界に入ってきたもんだから、ひっと小さく悲鳴あげたりとかして]
……そっか、武器、ないと……
行く。うん、行く。行かなきゃ。
どうしよう、うぞうぞしたのとか、緑にぬめった奴とか、倒せる気がしない……。
エリカ、男、おとこの人のそば、いかないと!
[笑いかけてくれるエリカに、自分も落ち着こうと、より早口で。大きく頷き、移動することに同意した]
[先ほど例に出したホロムービーの印象がとても強かったから。
だから、全然今の状況にそぐわない提案。
―― そもそも、『擬態』ってなんだっけ。
普段なら思い出せるようなこともちょっと焦ってわからない]
[そこから後は、エリカに促されるまま。
もし途中で分かれるなら、ちょっと泣くけど引き止めることはしない**]
[周囲が落ち着いたのを確認してから端末を操作していた船員の傍に]
俺にも少し見せてくれ。
[公開されたデータを見ながら]
隔てなく生物に寄生するわけ…か。
[生態部品を使ったロボット等も対象となる可能性があることも追記されている。
対処方法についてはめぼしいものはなく、ただ寄生された生物を殺すことで駆除できるとの書き込みにひっかかりを憶える。
武器を配給されることと合わせればあまりいい気持ちはしなかったがそれを表面に出すことはない。
何人がその言葉が意味することを理解していただろうか]
俺は配給してもらわなくて大丈夫そうだが…
[自分には手持ちのレーザーガンがある。使い慣れない武器をわざわざ借りる必要性を今は感じない。
オーフェンに武器を持たせるというのは父親として余り気は進まなかった]
─ 第二階層・食堂 ─
[アラートが鳴る前に、向けられた、父親の台詞>>9には喜んだものの、一部否定したり。]
おれ問題なんて起こさないよ!
[ぷぅと文句垂れた。ノブの棒読み>>13には、ちょっと胸を張って。]
だから心配かけたらいけないんだって――
あ、ちょうだい!
[ノブ草団子を示されれば喜んでそっちに近づいて>>13ひとつ受け取ってあむり。「ふめぇ。」
うまい、と言ったつもり。
ノブが影で何を思っているか、なんて子供が悟れるわけなく。
普通に笑っているように見えたので、こっちもにこりと笑っておいた。]
[アラートが鳴ったのはその最中。
驚いていたら直ぐに父親に>>11抱えられた。
周囲の雰囲気に緊張するものの、父親に抱きかかえられているので恐怖感は無い。]
─ 第二階層・通路→リフレッシュルーム ─
……ホント、訳わかんないし、在り得なさすぎだわぁ……。
そもそも、そんな厄介なの、逃がすな、ってぇのよ。
[これだから学者ってのは、と。
違う方向にヒートアップしていた意識は、尻尾の影響には気づかずに]
あー、ウチもぬとぬとべとべと系は勘弁よぉ。
……んじゃ、いこか?
[男だからって役立つとは限らない、とは持論だが、わざわざ不安をあおる必要もないだろうから、と言わず。
嫌がられないようなら、手を引っ張ってリフレッシュルームへと移動した]
─ 第二階層 リフレッシュルーム ─
[白衣からカードを取り出し登録認証を行い、配給された武器を手に取る。
与えられたのはレトロなリボルバー銃の形をした電子銃。
変なところに力入れてんじゃねぇよと内心で突っ込みつつ。
エネルギー残量や補充用のパックを確認すると、それらを全て腰のベルトへと下げて。
壁際にある別の端末を操作し研究責任者へと通信を繋ぐ]
キャップ、やらかしてくれたな。
逃げ出したサンプルは何体だ?
……ちっ、そうだったな、逃げた時点での数は当てにならんか。
増殖してないことを祈るぜ。
[逃げ出した生物の数を確認しようとしたのだが、数えるだけ無意味と言うことを思い出し。
隠さず舌打ちをしてバンダナの下で眉根を寄せた。
ささやかな願いを口にした後に通信を切り、苛立つような様相で壁に背を預け口許を左手で隠す。
親指は顎鬚を撫で、いつもの考え込む姿でしばし黙り込んだ]
─ 第二階層・食堂 ─
[情報端末のコネクタからケーブルを引き出して眼鏡の蔓に繋ぐ。提示された情報を確認するとすぐに外して]
軍人さんは自前でお持ち?
オーフェン君の分もあるならいいけど、そうじゃなければ確保してきた方がいいですよ。
「全員携帯」の船長命令が出てるからゲストにも当然配られる。
逆に受け取っておく義務も発生してる。
どう使うか、使わせるかは別としてもね。
― 第二階層 リフレッシュルーム ―
[端末へと視線を戻す。
目に映るのは無数のデータ。思考回路が残念なだけで、データ記憶は一応問題なく出来るはずだった。
生物に寄生。生体部品が使われているものにも可能性あり。
つまりは自分たちのようなものもという事だ。
自覚・無自覚、どちらの可能性もある。
寄生されたものは、殺されていく。]
…
[手を口元に当てる。
生命がない自分たちにも、死ぬ可能性があるのかと。
使い古された冗談のような事実は、古い電子回路でも容易に思いつくことが出来た。
ので、口の端が少し上がってしまった。]
[自分のモデルとなった人物は、もうずいぶんと前に死んだと聞いている。
その死に様を詳しく思い出すことは今はないが、特別な感慨も何もなかった。]
―第二階層 通路―
…ん?
武器の配布はリフレッシュルームだったか。
ならまずはリフレッシュルームに行くべきだな。
[端末を操作してみた情報の中に、武器配布を告げる内容もあり。
自分が聞き間違えをしたことに気づいて、踵を返して向かう先を変えた。
リフレッシュルームに着くまでに誰か知る顔があれば手を振る程度に挨拶をするくらい。]
― →リフレッシュルーム―
─ 第二階層・リフレッシュルーム ─
[ぱたぱたと駆け込んだ先には、アラートを聞いて集まってきた船員の姿が見受けられた。
とりあえず、フランが少しでも落ち着いているようなら、配給を受けさせて。
自分は、と問われたなら]
ああ……ウチはいいよ。
護身用、持ち歩いとるから。
[航宙士が何故、と言われそうではあるが。
船長に掛け合い、色々と思い入れのある実弾式の小型リボルバーを常備する許可はもらっていた]
できれば、お守りのまんまにしときたかったんだけどなぁ……。
[零れるのは、ため息]
─第二階層・リフレッシュルーム前─
[耳を通じて、危険生物に関する様々な情報>>#0が流れ込む。
同時に機械の脳内で]
<マニュアルに従い、一部プロテクトを解除します>
[そのような機械音声も付け加えられて、かち、と何か外れるような音がした。
ぶるぶると頭を振る。
見た目はエマージェンシーの響く前と殆ど変わっていないが、金目の奥の赤い光は消えていなかった]
ああ、俺の分は大丈夫だ。
[ノブの言葉に頷いてから]
こっちでも配給はする予定らしいからな。来るのを待つことにする。
今頃リフレッシュルームはごったがえしているだろうしな。
[食堂の方に来る人数は少ないところを見ると船内にいる船員の数などから向こうの混雑は予想できた。
そうしてしばらくするとこちらにも武器を配給する係りの船員が来ることになるだろうか、オーフェンを連れていきながら]
いいか、武器はむやみに使うものじゃない。でも必要なときは…迷うな。
[できるならば、使うことがないといいがと祈るのは心のうちにのみに]
─ 第二階層・食堂 ─
[団子を美味そうに頬張っていた少年は可愛く]
最強のおとーさんの息子も最強だろう。
草団子パワーでやっつけちゃえるさ。
[軽口混じりの口調でオーフェンの頭をポンポンと叩いた。
痺れていた手も、もう大丈夫そうだった]
うんぁ?
ああ、こっちでもするんだったのか。
[カルロスの言葉に瞬きして、マヌケな声を出した。
眼鏡に触れて首を左右に振る。
見かけ上と違って冷静ではない証拠かもしれない]
―第二階層 リフレッシュルーム―
―…これは…すごいな。
[室内には既に武器を手にした者、今から武器を受け取る者で溢れそうになっていて。
しばらく落ち着くのを待とうと、喧騒から少し離れた壁際に身を寄せた。]
─ 第二階層 リフレッシュルーム ─
[口許に手を当てたまま小さく呟く]
PMCが俺らのサンプルに寄生している可能性も否めんな。
折角捕獲した連中を無為にするのは心苦しいが……背に腹は変えられんか。
どこから拡大していくか分かったもんじゃねぇ。
[考えるのは今自分達が研究している未開地の生物について。
生物全般に寄生するとされるのであれば、それらに寄生する可能性も多分にあった]
─→第二階層・リフレッシュルーム─
[一通りが終わった後、漸くリフレッシュルームの中へ。
整備士の姿>>27を見かけたなら、はたはたと尾を振った。
集まった船員たちの間を器用にすり抜け、邪魔にならない場所にちょこんと座る。
配給は人間を優先させて、武器を貰い受けるのは最後あたりになるだろうか]
……レーザー銃ってどれ?
[父親と同じような物がいいと、武器を配っていた人に尋ねると、手渡されたのは、見た目も色も、玩具のような銃。
全体的にピンク色、一部黄色。先っぽには、よくピストルごっこをやる際にする指の形がついていて、通常ならトリガーがある部分にはプロペラがついていた。
これはレーザー銃です、と言ってもぱっと見信じてもらえないくらいに、おもちゃおもちゃしていた。]
これ、ほんとにとーちゃんが持ってるようなレーザー銃なの?
おもちゃみてぇ…ためしにどっか、ちょっとだけ撃ってもいい?
[無邪気に問いかけたが、当然即座に却下されたのは言うまでも無い。]
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