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─ 街中 ─
……ったぁ……まあ、この状況じゃ、動き制限されちまうのも無理ねぇ、か。
[カレンの返事>>13に、ため息一つ。
これはいよいよ持って、放り出せなくなったか、と。
そんな思いも込められていた]
こーなっちまうと、仕事どころじゃねぇしなぁ……。
とりあえず、お役所判断に従うか……。
[とはいえ、武器は支給されるまでもなく、常に愛用の物を持ち歩いてはいるのだが。
役所判断に従うなら……というのは、ちょっとだけおいとく事にした。
今は、カレンを落ち着かせる方が先、とそう思ったから]
……とりあえず、だ。ここ、騒がしいし、も少し静かな場所、行こか。
わんころも、行こうっつってるみたいだし。
[どうやら同じ結論に達しているらしいパトラッシュの様子>>17を見つつ、カレンに移動を促す。
もっとも、この状況では静かな場所など限られるのだろうけれど。**]
― 雑貨屋 ―
[こんな事態の最中ではあるが、一般的に綺麗と認識される女性2人の傍は居心地良い。
その辺の感覚は一般男子と変わりない。マイナスイオン出てるから、と理由はややズレ気味だが…。
珍しいといわれると、>>20んー、と言葉濁しながら。]
ああ表通りじゃ珍しいけど。
殺人事件自体は別にそうでも……って、まぁいいかそういう事は。
[明るい話題じゃないので、賢明にもすぐに引っ込める。]
ああ、PSM、何かそんなだったなぁ。
大学の奴らが噂してたよーな……って出ただけで非常警報出るもんだったんだ。
[その噂の最中、レポートにヒィヒィ言っていたせいで、認知は若干疎かった。]
え?
[壊れない?の声に、そっちを見ると
同時にばきっ、といい音がした。]
………………ふーちゃん、ごめん。
弁償するわー…。
[ばらばらとペンだったものの欠片が落ちる。
指が一瞬、ビリリと震えるような動きをみせて触手に変わったが、ほんの一瞬だったために残像のように見えただろう。]
─ 街中 ─
おんっ
[少女の袖から口を離すと、青年>>19の言葉を肯定するように鳴く。
二人をそれぞれ見詰めてから、ついて来いと言わんばかりに歩き始めた。
少女の動きが鈍いようなら、背中に乗せてでも移動させようとすることだろう。
子供一人乗せるくらいだったら、移動にも支障は無い]
─ →自宅 ─
[犬が足を向けたのは、中央部から離れた、西のエリア。
中央部と研究基地の丁度中間辺りにある場所へと向かい、とある家へ入ろうとした]
わふわふ おんっ
[二人を振り返り、ここだ、と言う様に鳴く。
それは犬が住まう場所、正しくは飼い主の家だった]
あおーん
[遠吠えのような鳴き声は、奥に居る飼い主へ知らせるもの。
少女ならば、ただいまー、と言っているのが分かることだろう]
[犬は遠慮しないでと言うように尻尾を振り、二人を室内へと招く。
そのうち家主である飼い主が現れ、犬と二人を出迎えた]
「パトラッシュお帰り。
…あれ、お客さんかな?
立ち話もなんだし、上がって上がって」
[アラートは聞いているだろうに、飼い主の応対する態度は軽い。
騒ぎ立てる方が得策ではないと考えてのことだったが、二人にはどう捉えられたか。
青年と少女が家に上がるようなら、リビングにて暖かい飲み物が用意される*ことになる*]
― 雑貨屋 ―
[ツッコミはなかったので、いい笑顔のままだった。
といっても面の下が見えるはずもないのだが。]
見つけ次第かぁ。
[よっぽど危険なんだろう、という事くらいは流石に理解できる。子供ではないのだ。ちょっと常識がズレ気味なだけで。]
へー、お姉さんもレポートなんて見るんだ。学生さん?
[などと呑気に尋ねるのは、いまいち事態の緊迫感を把握していないからだ。]
[ばっきり逝ったペンに、なむなむと心の中で謝罪する。
当然フランにはもっと謝罪するはめになるのだが。
怪我はとの声に手を広げると、手の中には青色の液体が。血の色まで擬態する事は出来ないので、これは素の色だ。]
ちょっと血ぃ出たみたい。
でも大丈夫、わりと丈夫だから俺。
[残骸はフランに言われたゴミ箱へ。
ぱっぱっと手を払うと、青が手のひらへと滲んでいった。]
さってと、とりあえず武器?貰いにいくんだっけ。
あーちょっと待つのは大いに賛成。
ぜってー混んでるよなぁ。
じゃ待ってる間ちょっと何か飲むかなぁ。
ふーちゃん、ブラオシルトクレーテある?
[名も知らぬ美人に同意して一旦待つと決め込むと、フランにいつもの物の在庫を尋ねる。
ブラオシルトクレーテ、という大層な名のジュース。見てくれは普通の物と大して変わらないが、その実体は『亀ゼリーin青汁ジュース』という、どぶ臭いという評価が一般的な亀ゼリーに、これまた青臭い青汁をブレンドした、かなり際どい一品だった。
だが宇宙人(なお現状ケイジと同種族の宇宙人に限られる)にはえらく好評で、お土産これにしようと思わせる代物で。出てくれば、エリカにも見えない笑顔で薦めたりしただろう*]
ぶらおしるとくれーて?
[初めて聞いた名前>>30に小首を傾げる。
フランが出してくるまでは興味津々だったが、その実物を知って表情が凍りついた。
自分も半分は宇宙人と呼ばれるものの血が流れている。けれどそれは、とてもじゃないが飲みたいなどと思える代物ではなかった]
やー、フランちゃん、私は遠慮しとくわ。
ほら、さっきの飲んでみたいからさ。
[薦められると頬を引き攣らせながら、駄菓子の箱に刺さっていたビニールチューブっぽい棒を一本引き抜いた。蛍光緑色をしていたそれに一瞬焦り、ブラオなんちゃらよりは絶対マシなはずだと、端を噛み千切り中身を啜った。
甘ったるいけど飲める味にホッと息を吐く]
─ 街中 ─
[こちらの言葉を肯定するように鳴くパトラッシュ>>23に、一つ瞬く。
前々から犬にしては敏いというかなんと言うか、という印象を持ってはいたが、打てば響くような反応は、人と遜色ないようにも思えた]
(……まあ、世の中いろんなわんころがいるからなぁ)
[とりあえずは、それで納得しておいて。
どこかへ案内する、とでも言わんばかりの様子にがじ、と頭を掻いた]
ま、どっちにしろ、選択の余地はねーか。
いこーぜ?
[ざわめきの熱は少しずつ上がっている。
こういう状況がヤバイ、というのは経験上思い知っていた。
だから穏やかな口調で移動を促し、パトラッシュについて行く事を選び、そして]
─ 自宅 ─
わふわふ
[青年の問い>>35に、犬は口角を上げながら尻尾を振る。
それが肯定を示すと言うことは、何となくでも伝わることだろう]
「こういう時こそ慌てちゃダメでしょ。
ま、めんどくさいことになったとは思うけどね」
[飼い主もまた青年の言葉に返して笑い、招きに応じる様子に家の中へと通した。
犬は不安が増さないよう、少女の傍に居続ける心算らしい。
背中に乗せていたならそのまま中へと、そうじゃなくても中に入るよう少女の袖を銜えて軽く引っ張ってみたりしていた]
「珈琲で良いかな、それしか無くてね。
そっちの子にはホットミルクでも淹れようか」
[青年をリビングに通しながら、飼い主は端末を使い遠隔で飲み物の用意をする。
残念ながら選択肢は無いらしい]
パトラッシュ?
どこか…、おうちに連れていってくれるの?
[袖を引っ張られ、連れられるのには戸惑いながら着いていくことにした。
場所まで理解したのはその気持ちや考えが伝わったからこそ、
ゆっくりとした足取りだけど一緒についていくことにした。
辺りが騒がしい、いやな感じがいつもより強くまわりから感じる]
「あの判断おかしくないか?電子人格もPSMにのっとられてるんじゃね?」
「ばっか、実体も無いのにのっとりもなにもないだろ。
それよりハッキングとかされたんじゃねーの?」
[難しい話なので良くわからなかった]
(しっかし、犬が連れて来た見ず知らず相手に、のんびりっつーかなんつーか)
[飼い主の態度>>36に、ふと、こんな思いが過ぎったりもしたが、それは表に出さずにおいた。
こんな所は、一応とはいえ客商売の自制心が役に立つ]
まあねぇ……今騒ぎ立てて熱くなっても、イイコトなしなのは間違いない。
……っても、面倒なのは確かですが……って、あ、珈琲で問題ないです。
[カレンの傍に添うパトラッシュの様子を横目に見つつ、こう返して、それから]
っても、ある程度したら、情報拾ったりなんだりしないと。
……シャレになんないモンが出てきたようですし。
[馴染みの情報屋が無事なら、連絡を取れば大体の状況は拾えるはず。
とにかく、正確な情報がほしい、というのは今の偽らざる心情だった]
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