情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―自宅―
ただいま。
[家に帰り着いてまず目にしたのは、カチューシャに頼んでいた薬草。一応手に取ってみたが、確かに違いなかった。
妹が一緒に見ていたのだから当然だけれど、僕はそのことは知らない。]
キリル。
[その妹の姿は、近くには見当たらない。
灯りは点いていたから部屋にいるのだろうと当たりを付け、扉の外から小さく声を掛ける。
返事はあっただろうか。もう寝ていたかも知れない。]
[声を掛けてはみたけれど、その後何と言っていいか分からずに、少し黙り込んだ。
もう夜も遅いし、何があったか聞くのも憚られる。それにそんな事をすれば、イライダから聞いたと言っているようなものだ。]
…… 無理するな。
[結局そんな当たり障りのない言葉しか言えなかった。
返事があってもなくても、小さく息を吐いてその場を離れる。
その後は集めて貰った薬草を仕分けただけで、いつもより早めに部屋に戻った。**]
[部屋は既に、しんと静まり返っていた。
兄の呼ぶ声に応えは返らない。
ただ、先に灯したあかりだけが、
帰りを待ってゆらゆらとテーブルの上に揺れている]
[それから先、少しの間沈黙が落ちた。
それを明かりをつけない部屋の中で、ボクは聞く。
ドアを開けるつもりはなかった。
開けるなら容易に開くだろうけれども、
そんな兄ではないことも良く知っている]
────…。
[響く声をただ聞いた。
気遣いだろう、それへその場で言葉の返ることはない]
―篝火前―
[どれだけの時間が経っただろうか。
不意に立ち上がるマクシームに気付き、]
んぁ?どした?
[「ちょっと」と言うのを聞いて、察する。
家まで戻るのかと思っていたが、繁みの方へと向かって行き。]
おいおい…。あんま遠くまで行くなよ!
(見えるとこでされても困るが…。)
[暗闇に消えて行くマクシームの背を見送った。
ほんの少しの間だ。
そう思って、一人ロランから借りた本を読み耽った。
あまりに遅いようなら様子を見に行くつもりで。**]
―― 自宅 ――
[住み慣れた家に戻ると入浴を済ませ清めた。
飴色の髪は湿り気を帯び常より色濃くある。
額に張り付く其れをかきあげて男は寝台に腰掛けた]
――…。
[チラと見遣るは机に置かれたクッキーの包みと
その向こうにある手の平サイズの水晶玉。
今は触れる事せずただ眺めるのみ]
人狼がお伽噺の存在なら
僕もお伽噺になってしまうな。
[あの水晶を扱っていた母もまた同じ。
は、と深いも短い息を吐き出した]
[自室から広場の篝火は見えない。
外には闇色が広がるばかり。
深い深い森の奥から遠く獣の声が聞こえた気がした]
――…シーマ、大丈夫かな。
[ぽつり零し案じるのは幼馴染の一人。
平気そうに振舞ってはいても
対策として篝火を焚いてみたりと
彼が一番其れを意識しているように感じた]
後で、見に行ってみるか……
[ぽふ、と寝台に身を沈める。
仰いだ天井もまたいつもと変わらない色]
[少しだけ、と思い目を閉じる。
前日の火の番が堪えたのか眠りが訪れるのは早かった。
す、と落ちてゆくような感覚を覚える]
………、
[目を閉じるだけの心算が
眠りへの誘いは拒みきれなかったらしい。
僅か開かれるくちびる。
それは音を紡がぬまま閉じられて
篝火の番をしているはずの幼馴染には会えぬまま――**]
―篝火―
おせぇ…。
[本を読み耽っていて、どれだけの時間が流れたかは把握していなかった。
けれどあまりにも遅いので、マクシームが消えた方向へと足を運べば。]
お、………い…ッ
[まだ辛うじて体温を残していた彼の姿を見つけたか。
茂みから引きずり出すと、しばしの間、…篝火の前で放心する。
我に返ったなら、一人住まいで歳の近い男、ユーリーの家へ報せに走っただろう。**]
―― 自宅 ――
[どれだけの時間眠っていたか。
騒がしさに男の意識が浮上する。
聞こえるのは扉を叩く音とミハイルの呼ぶ声か。
朧な意識を覚醒させようと頭を振れば飴色が目の前で揺れた]
ン……、ぁ。
……は、分かった、今、行く。
[応えてはみるが寝起きの男の声はさほど響かない。
のろのろと起き上がり玄関へとゆく。
鍵の開く音が小さく鳴り、扉は開かれる。
其処に居たのはミハイルで――]
――…、如何かしたのかい?
顔色が優れぬようだけど。
[案じるように声を掛けた]
[ミハイルの口から幼馴染の訃報を聞けば
男は目を瞠り言葉を失う。
喉骨が上下して、は、と息を吐き出し]
ま、さか。
そんな……、…シーマ、が ?
[柳眉を寄せ信じられぬと言った風情]
冗談、だろう ?
[そうあってほしいという願いから
ミハイルへと縋るような眼差しを向けるが
その事実が覆ることはなく]
―――…ッ
[悔恨と悲哀が心を満たしてゆくようだった。
やりきれなさに男の拳がダンッ、と扉に打ち付けられる]
………案内を、頼めるかな。
[ミハイルにそう願いマクシームのもとへと足を運んだ。
茂みから引きずり出された幼馴染は篝火近くに横たわっている。
マクシームの傍らで膝を折りその首筋へと手を宛がえば
微かなぬくもりが伝い淡い期待が過ぎった。
けれど、鼓動は感じられない]
シーマ、……。
[幼馴染を愛称で呼びかける。
待てど返事はなく沈黙が過ぎった]
如何して、こんな事に……
[遣り切れない思いが薄いくちびるから零れる。
帰るように強く言えばよかった。
俯いて影になる男の顔は何かを堪えるように歪んでいた]
[赤く染まる幼馴染の身体。
柳眉を寄せながら、じ、と観察すると
胸には抉られたような深い傷痕がある。
所々失われた肉片が何処にあるかは知れない]
――…人に襲われたんじゃ、ない、よな。
けど、獣に襲われたにしては……
[考え込むように一瞬間が空いて]
マクシームの近くに居たんだよね。
声は、聞こえなかった?
獣が襲ったなら口を塞げない。
悲鳴くらいは、聞こえると思うんだけど。
[ミハイルへと問い掛ける。
人か、獣か、もしくは人狼の仕業なのか。
幼馴染の命を奪った犯人を知るために]
――…他の、みんなにも、知らせよう。
[マクシームに近しい者――
カチューシャとイヴァンの顔が脳裏に過ぎる]
それから……、
シーマを弔って……
[哀しみの淵に沈みそうになる意識を
何とかもたせようとなすべき事を考え、口にしていた]
ミハイル……、手伝ってくれるかな。
[知らせてくれたミハイルに願う言葉を向ける]
[男は一度家へと戻り白く大きな敷布を抱えて
マクシームのもとへと戻る。
幼馴染である彼の亡骸を白で覆い包むが
彼の身体から流れた血が白を赤に染めてゆく]
――…、
[目を伏せて幼馴染を思い捧げる祈り。
先ずは家族であるカチューシャの家を訪ね
彼女に其れを知らせることにした。
扉を叩き、カチューシャの名を呼ぶ]
カチューシャ、
……悪い知らせだ。
[断りを入れてから
彼女にマクシームが襲われた事を伝えようとした]
― 昨夜 ―
[兄が火の番をするというのにはちょっと心配そうな目を向けて。
「差し入れとかはいいから戸締りして先に寝ておけ」と言われてちょっと不満そうな顔をした]
……はぁい。
[それでも心配されてるのはわかったからしぶしぶ頷き。
一足先に帰るときに、篝火の傍に残っている人たちに手を振って家に帰る]
おやすみなさい。
[広場でミハイルがマクシームを説得しようとして失敗した事は知らないまま。
昨日煮込んでおいた鹿の脛肉と野菜のシチューを、小さめの土鍋に移してロランの家にもって行く。
大抵の食事は届けているのだからこの日もそのつもりで。
ロランはまだ広場にいたのか、それともちょうど帰ってきたところだったのか]
ちゃんと暖めて食べる事、と。
[そんな忠告を書いたメモを置いて――若しくは伝えて、家に帰る]
[広場で番をする兄には差し入れをもっていくことはせず。
ミハイルが一緒にいることも知らないから、家に帰ってきたときに食べられるように、サンドイッチを用意しておいた。
そして入浴を済ませて自室に戻る]
――なんかいろいろあったなあ。
[今日一日を思い返せば、ほんと沢山の事があって。
考える事は沢山あったし、気になることも多かったけれど。
なれない森の中を歩き回ったせいで疲れている体は、ベッドに横になればあっという間に眠りに落ちた]
え? ――――うそ、そん、な……
おにいちゃん、が……?
[もたらされた訃報に、驚いて問いかける。
かくん、と膝が崩れ落ち。
ユーリーが支えようとしてくれた腕にすがって、嘘だといってほしいというように*見つめた*]
―― 翌朝 ――
[マクシームの訃報を伝えに来てくれたのは誰だろう。
ただ、夜のうちは自分の家に誰かが訪ねてきてもそこに自分の姿はなかった。きっと伝えられるのは早朝、畑で早熟な花を摘んだり手入れをしたりしている頃だろう]
…………嘘だろう………?
[何度かその知らせを聞き返し、意味が浸透すれば荷物を放り出して遺体のところへ走るのだ]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新