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[空気にまとまりがなくなった、と他人事のように考えている内に、どうやら各々、動きもまたバラついてゆく。
これ幸い、と、しきりにいじくり回していたスマートフォンから顔を上げて、適当に声をかける。]
俺、電波あるトコないか見てくるッス
すぐ戻るンで
[一旦スリープモードに切り替えた端末を尻ポケットにねじ込んで、するりと大広間を抜け出すように。]
─ 廊下 ─
……あー。
ホントにわけ、わかんねー。
[大広間を出てから向かった先は違ったようで、頽れ蹲る姿>>18は目撃する事はなく。
廊下を進みつつ、零すのは愚痴めいた言葉]
結局原因はなんで、何をどーすりゃ元に戻れるんだか……その辺り、もう少しはっきりしろってーの。
[言うべき相手が誰かはさっぱりだが、そんな文句を口にしつつ廊下を歩いて。
何歩目かを踏み出したか踏み出さないか、というタイミングで、その異変は到来した]
……っ!?
一体なに、これ……!
[周囲を埋め尽くす、白い色。
視界は完全に閉ざされ、それ以外の感覚も曖昧なものとななり──]
[多分霧、だと思った。
ただそれは尋常ではない濃霧だった。
なんせ見えるのはギリギリ自分自身だけで、その足が踏みしめている筈の床すらまったく見えなくなった]
いや本当に何なんだって……!?
[一寸先に何があるかわからず、手探りで進む事すら躊躇う。
それでも多少は動いたかもしれない。
周囲が元の光景に戻るまで、随分と長い時間が経ったようにも思えた]
[それほど時間は経っていなかったように思う。
見つめていた液晶画面から顔を上げた時、周囲は白く、靄がかっていた。]
――あれ、
[一体今度は何だと言うのか。徐々に濃くなる白色に、視界は完全に遮られる。
平衡感覚を狂わせるような空気に、咄嗟に、目を細める程度の反応しかできない。
数度咳き込んで、顔を庇って場をやり過ごした矢先、響くのは悲鳴>>16。]
……?
[声を上げるほどの余裕もなく、自然と悲鳴がした方へと、足が向く。]
―→浴室前廊下―
[廊下に崩れるような珠樹>>16に、じんわりと、頭が物事を結びつけていく。
ああ、悲鳴を上げたのは、彼女で、そして?
彼女が怪我をしている様子は、ざっと見る限りでは、ない。
かといって、虫か、怪しげな影でも見たか、というほどにも楽観的な考えが浮かばなかったのは、この場の空気のせいだろうか。
……薄く、鼻につくにおい。鉄錆のような――]
……なんのにおい?
[訝しげに、珠樹と、先に到着していた聡>>26に向かってつぶやきつつ、眉を顰める。
なんだか、相変わらず、夢でも見ているように感覚が遠い気がした。**]
─ 浴室前廊下 ─
[その場へ到着したのは、聡と裕樹が到着した後の事]
なに、今の悲鳴。
何があったんだ……?
[ただならぬ空気に眉を顰めながら、きっと他が既に問うているであろう問いを繰り返す。
片手にはスマホが握られたまま。
そこから微かに着信音が鳴った事に、誰か気付く余裕はあっただろうか**]
─ 浴室前廊下 ─
[驚きの方が勝って、恐怖がまだ沸いてこない。
その状態は良かったのか、悪かったのか。
泣き喚かずに居るのは、きっと周りが助かったことだろう]
ね、ねぇ、さっき、この人、広間に居たはず、だよね?
なんでっ、ここで、しんでるの!?
あんなに濃い霧の中でどうやって移動してっ……。
[そこまで言って、奇妙な霧が発生したことを思い出した。
館の外ならばともかく、中に霧が発生するなど聞いたことが無い。
そして、その中で人が死ぬ事態が起きた。
それも珠樹の直ぐ傍で]
……………も、やだ……
もうやだ!
あたし耐えられない!!
[泣きそうな顔で叫んで、尻餅をつく形から立ち上がりながら廊下を駆けて行く。
足元が覚束無いためよろめきながらだったけれど、足は確実に玄関がある方へと向かっていた。
玄関のドアノブに手がかかると、扉を開けて珠樹は濃霧の中へと飛び出す**]
[鷹津>>17の問いかけに、うーんと顎に手を当てて実にのんきに答える。]
どうやら菊地さんは、見かけによらずシャイな方のようですね。
[良い大人がノリノリで女性RPを楽しんでいたというのは意外性のあることだが、そこまで恥ずかしがることだろうか。
お茶を淹れてくるという鷹津に、僕の分もお願いしますとちゃっかり押し付ける。
楠木も電波を探しに出掛けてしまった。
いつのまにか人のいなくなった大広間でため息をついた。]
[青ざめた顔で床を見つめていた香月に気づき、彼女のもとへ近づく。]
あなたも、相当顔色が悪いですね。貧血でも起こしてるみたいになってますよ。
ソファに横になりますか?
[聞けばそうする、とソファのもとへ移動する香月。
何か掛けてやれるものはないかと、大広間を見渡そうとして。]
っ !?
[一瞬気を失ったかのような、謎の感覚。
何か歯車が、がちりと動いたかのような違和感。
一瞬前のことが、ずいぶん前のことに思えるような不思議な感覚。]
あ、れ…… 僕は……
[片手で頭をおさえ、自分の行動を思い出そうと――そう、香月にかけてやれるブランケットか何かないかと大広間を見ていて――
ソファを見る。
先程まで確かにいたはずの、香月の姿が、無い。]
香月、さん……?
[呆然と名を読んで、応答を待つ間もむなしく。
扉の外から甲高く、人の叫び声が聞こえてくる。
自分のいない場所で何があったのだろうか?
見に行きたい、いやな予感がする、ぐるぐると相反する思考が頭のなかでぶつかりあう。
奮い立たせようと握りこぶしをつくって、すっかり冷たくなった己の指先に驚く。]
と、とにかく、ここにいたって仕方ない……
[自分以外のものが既に彼女の亡骸を目の当たりにしているとは知らず、ゆっくりと大広間の扉を開き、廊下に出る。
だが、叫び声が聞こえた場所がわからない。
鷹津と歩いた廊下を行き、玄関ホールで腕を組む。]
単独行動は嫌なんだけどな。
皆、どこにいるのやら……。
[うーんうーん、と唸っていると、そこに飛河がひどく錯乱したように駆け込んで来た。]
えっ、
[こちらのことは見えていないのであろう、玄関の扉へまっしぐらに向かった彼女は、遮二無二外へ飛び出してしまった。
制止する間もない。]
飛河さんっ、
……馬鹿か!
[思わず悪態をついて、相変わらず濃霧のひどい外、彼女がいるであろう空間に呼び掛ける。]
おおーい!
戻ってこーーーいっ!!
[ここで追い掛けられたら良いのだが、ミイラ取りがミイラになるわけにはいかない。
せめて彼女が戻って来るための指針になるよう、声を張り続けるしかなかった。
口に手を当てて囲い、戻ってこいと繰り返し続けた**]
……ったなぁ。
あっちもほっとけないけど、こっちもほっとけない、よねぇ、コレ。
[言いながら見やるのは、いろを変えていく紅に染まるひとの姿。
現場維持とか、そういう発想がすぐに出てこないのは状況の異常さがまともな思考をどこかに飛ばしているから。
ついでに、ある種の現実逃避も含んでいるかも知れない。
一気に色々起きすぎて、思考が中々追いついてくれなかった。*]
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