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[リディアが所持するIDカードは部屋の中には見当たらない。
それが何故かクローディアの傍に落ちていることなどは、機械犬には知り得ぬことだが]
[彼女の首の後ろには不自然な穴が空いており、そこから脳に至るまでの中身が失われていた。
更にその先の脳の一部が欠けていることも、少し調べれば分かるだろう]
[しかし今、機械犬の嗅覚は効かない。
ジョエルの時のように倒れた瞬間を見たわけでもない。
故にその目は、リディアの遺体を無機物としか捉えられていなかった。
途方に暮れたかのような右往左往は、次に訪れる誰かか、或いは放送が彼女の死を告げるまで続く**]
[自己犠牲。その言葉に小さな笑みが浮かんで居たのは誰か気付いただろうか。
浮かべた理由は、それが全くの見当違いだったから。
このアンドロイドは最期に、ただ、“人“を裏切っただけだった。]
[PMCに自分を重ねてるのか?]
[スティーヴの言葉。
それは正しくて、でも間違っている。
自分がPMCだとしたら、内面までもオリジナルへ似せる事ができたのだろう。
がっかりされる事も、失敗作だと言われる事も、きっとなかった。
アンドロイドは、
PMCが、
ただ、羨ましかった。]
[鳴り止まなかった電子音。
アンドロイドはずっと考えていた。
自分がPMCならどうするのか。無意味な思考。
いや、最初はまだ最善策を模索していたのだが、PMCに憧れ、電子頭脳は熱を持ち、オーバーヒートすれすれの稼働をずっと続けている内に、そうなってしまった。
そしてアンドロイドは、このシステムは実に良くできていると言う事に気付く。
何故なら、“人“に生き残る方法は用意されているけれど、PMCにはひとつすら、生き残る方法など残されて居ないのだから。]
[この状況でPCMが出来る事は、
道連れを増やすか、
システムを止める方法を、死ぬまでに見つける事。
時間稼ぎの案だった。
ただしそれは、PCMにとっての。
カルロスの言う通り、“自己犠牲では何も解決などしない“。]
[-jeeeeeeeeeee-]
[-vuuuuuuuuuuu-]
[何もない空間に響く電子音。今は誰にも*聞こえない*]
─ 第二階層・集会室 ─
[自分とジョエルのやり取りが他者に何を思わせたかなどは、当然の如く知る由もなく。
直後の提案には]
はぁ?
ジョエるん、それ、どーいう発想よ?
[呆れたように言いつつ、眉を寄せる。
響いた機械音声に、表情の険しさを増しながら。
黒銀の銃口が向いた先は──自分の中で一番信用できないままの相手。
一応、感情以外の理由もあるが、その割合は推して知るべし、といったところか]
……っつ……。
[とはいえ、しっかりとした狙いをつける余裕がなかった事と、先の銃撃で受けた傷の痛みは正確な射撃の妨げとなり。
撃ち出された銃弾は、研究者を捉えきる事はできなかった]
……ちょお、良くないなぁ……。
[一発撃つ毎の反動が、どうしても大きい。
早目に手当てはしておかないと──と、思いながら、『お守り』をゆっくりと下ろし。
どんな意図があったかは知れぬが、同じ相手を狙った者の方を一瞬見て、すぐに目をそらした]
……はぁ。
言うは易く行なうは難し……ってぇのは。
わかってないわよねぇ。
[流れる生存報告に対し、零れるのはこんな悪態**]
[ジョエルのモデルとなった人間のことは知らない。
そも、何故彼が製作されるに至ったかも一介の整備士には与り知らない。
だが、彼の身体と中に入れられた頭脳はあまりにアンバランスで。
そこから起きる諍いや、死者をモデルとした為の悪口。
それら全て彼のせいではなく、人にそのように造り上げられたのだというのにと胸を痛めていた。
けれどそれを無くすことなど不可能に近く、それならいっそ壊れてしまえば、こんな扱いをされることもなくなるのに、と。
そう考えたこともあったが、それも人の身勝手だと思うとどうすることも出来なかった。
だから。]
……すまない。
[そう呟いたのは、どれに対してだったのか自分でもわからなかった。**]
[リディアの呟きは、ジョエルには届かなかった。
彼女が何を思っていたかもアンドロイドは知る事はない。
ジョエル自身は、殴られても構わなかった。怒られても構わなかった。
”人”として見てもらえるのは、もしかしたら喜びだったのかもしれない。
ただ、一番怖かったものは、落胆。
オリジナルを知る人の反応。
ジョエルの電子頭脳の働きは鈍かったから。
バカだったから。気付かずにやって来れたのに。
BaiAシリーズは、人間を作る事を目的としたシリーズだ。
”オリジナルと似ても似つかない”
その言葉は、すなわち失敗作だと言われるに等しい。
ゾンビにすら成り損なった自分に、命があるなどという認識は出来なかった。]
[けれどスティーヴを撃った理由。
それは私怨でもなんでもなくて。
オーバーヒートしそうな電子頭脳の片隅で考えた。
PMCの一番近くに居た人間。
PMCの可能性が、一番高い人間。
だから。
スティーヴの指示通りに、プログラムに従ったまで。
それは矛盾行動だったけれど。
製作者(おや)を嫌えるはずがない。]
─ 夜/第二階層・集会室 ─
壊してみろって。
いきなり何言い出すんだよ。
[困惑顔でジョエルを見ながら、その手は機械仕掛けのように銃を抜き、持ち上げて、引き金を引いていた。
銃口の向いた先はジョエルの喉。言葉を奪うように正確に声帯を焼いた。
タイミング前後して他にも3筋の光線がジョエルを貫いた。一つは頭部を見事に消し去るほどの威力で、身体が硬直する]
なんで。
[眼鏡が照明を反射して光る。
生存者報告もオーフェンの叫び声も聞こえていない様子で、ひたすらジョエルだったものに顔を向けて。他の人間も動き出す頃にガックリと前のめりに膝を押えた]
―― Tolo.
[馬鹿と呟き、ククッと短く低く笑った]
─ 夜/第二階層・集会室 ─
寄生されたから言い出したのかと思ったのに。
[ジョエルからアメーバ状の何かが染み出してくる気配はなかった。高度な生体部品は死んでも人間と大差ない状態を作り出す]
別の理由があったなら、喋る順番逆だろう。
最後まで分からない奴だったな。
[足元を見たまま言って身体を起こす。
上着を脱ぐと無残な姿を晒すジョエルの頭に被せかけた。
室内を確認すれば倒れそうなフランが見えて。
正面から近寄って目の前で手を叩いた]
大丈夫か。
君の方が死にそうな顔してるよ。
─ 夜/第二階層・集会室 ─
学者さんにも判別方法の持ち合わせがないんだから、今のまま頭つき合わせてても何も出てこないよね。
怪我人は手当てもしないとだし。
それぞれ一度休もうよ。
[冷静そうに見えたエリカやスティーヴを振り返って提案した。
フランに拒絶されなければ彼女を部屋まで送り、自分も部屋で休む心算だった**]
[その答えは否。
けれども存在する影がある。
ヒトガタのモノには魂が宿ると、
謂れのある星はどこだったろうか。
それは奇しくもオリジナルの。
アカツキ博士の故郷だったかも知れず。]
[魂と呼べるのかは解らない。
自分が何者かも解らない。
けれどもそれは、存在していた。
そう、じわりと、水面下に、…以前から。]
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