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[生き延びて欲しい。
でも死なないで欲しい。
ひとつはどれで、ひとつは誰か。
矛盾、矛盾。
感情が はみ出す。
壊れる前よりも、豊かに。]
[そして向かった視線はスティーヴとノブの方。
スティーヴが血を流しているのははじめて見た。
蒼白なノブの表情。
二人の会話。]
…
─ 第二階層・集会室 ─
[パトラッシュの方に気をかけながら、ハズレ、>>6という声は聞いた。
さっき女の人が倒れているのは視界の端に入れたので、あの人死んだのかな?とは漠然と理解する。
あんまり見ようとしないのは、いつも通り、子供の自衛本能がそうさせた。
パトラッシュに巻く布はハンカチにした。
「出かけるときはハンカチとちり紙を持って行きなさい」との母の教えは多分だいたい守っている。]
ぱとごー血は出てないから、これでおっけーだな。
しゃきーんだ。
[壊れた箇所を巻くと、どっかからペンを持ち出してきて、布の上に『(`・ω・´)』と落書きしておいた。おまじないみたいなものらしい。]
……大丈夫、か?
[手を繋いだまま、自分よりも背の高いジョエルを見上げ問いかける。]
いつまでこうしていられるのかは解らないが…
見ていることしか出来ないのも、中々に厄介だな。
─ 第二階層・集会室 ─
……完徹して、艦橋データ漁ってたぁ、とか言ったら、コレでどつくよ?
[言いながら、一度は収めた黒銀を出し、そのグリップを示して、戻す。
いつもよりも、皮肉さの強く見える笑み>>13に、僅かに眉を寄せて]
……ま、じょーだんはともかく、休める時には休んどかんと。
まだまだ、続くわけだし、ね。
[続く、という言葉はため息混じり。
それから、ふる、と首を一度振って]
……さて、ここにいてもどうにもならんわけだし……ウチ、先に部屋に戻るわ……。
[じゃね、と。
出来る限り軽い口調で言って、手をひらりと振る。
歩き出す足取りは、そこだけ見るとしっかりしているようだった**]
大丈夫、
大丈夫…
[訊ねられる言葉に繰り返す。
けれど視線は二人のほうへ。]
本当だよな
壊れた後の事を、見れるなんて思ってなかったし
─ 第二階層 集会室 ─
[立ち去る者が居るなら止めることもなく、横目で視線を向けるだけにし。
自分も治療のために一度自室に戻る必要があるかと考える。
銃口を向けた相手である機械犬が子供によって”治療”されているのは、一度視線を向けるだけに留めた。
向こうがどんな風にこちらを見ていたかなど気にしない態]
それなら良い。
[返される通信士の言葉>>19には短く返して。
呼び止められることが無ければ、自身もまた部屋に戻ろうと集会室を出ようとする。
今にも倒れそうな相手が居るにも関わらず、肩を貸すなどと言う行動に出ることは無かった。
性格的なものでもあるのだが、緊急事態が起きてからと言うもの、誰かに触れると言うことは極力避けている]
―第二階層・自室―
[息子が付いてくるのなら、その歩調は緩むことになる。
部屋に着くと真剣な様子で息子の肩を掴み]
オーフ、お前は俺と母さんの息子だ。
だから強い子だと信じている。たとえ何があっても生きていける子だってな。
[突然の話は混乱させるかもしれない]
…スティーヴ達の選択が、全てだ。
なるようにしかならない。
[大丈夫と繰り返すジョエルの顔から彼の視線の先に目を向けてそう言い。
続いた言葉に、こくと頷いた。]
私もだ。
死んだらそのまま消えるものだと思っていた。
…不思議なものだな。
─ 第二階層・集会室 ─
ん、大丈夫だよ。
[風邪引いたわけじゃないし、とオーフェン>>17には苦笑する。
ピーマンについては何も言わずに笑っておいた。カルロスに遠慮した、わけではなさそうだ。誰しも苦手なものはある。だからこそ橙色は手伝ってあげたりしたわけで。
パト号の手当ても実効果としてはどうかと思ったが、動けなくなってはいないようだし、何よりも微笑ましかったから。
オーフェンがいなくなってから固定だけし直して、元の通りにハンカチを巻いておいた]
だーかーら。
完徹はしてませんって。
[時間の経過と共に普段の調子を取り戻すようで。
エリカの見せた黒銀には、前にフランにしたようなホールドアップで答えた。艦橋にいたのはそれこそ表面的にも記録を調べれば分かること。隠すことはしなかった]
ああ、解ってる
スティーヴの事だから、
きっとどうにかするんだろうとも思ってるんだけど
[同じ方向を向いた彼女に言葉を返した。
頷くのが視界の端に見える。]
…うん
不可解すぎて、理解はできない
でも、こうやって見れる事が嫌かと聞かれると
きっとそうでもないんだよな…
[オーフェンがラッシュの手当てをする様子を見て、少し目を細め。
そのまま誰かを探すように視線を動かした。
たった今命を絶たれた少女も自分やジョエルと同じようになっているのではないかと思ったのだが、まだその姿は見えないようだった。
ジョエルと合流する前の自分を思い返すと、一人でいることはきっと良くない。
もしかするとこのようになっている自分達の方が稀なのかもしれないが、そうでないのなら。]
…出てきてくれると良いが。
[そう、小さく呟いた。]
─ 第二階層・集会室 ─
ちゃんとメンテナンスとかしてやれればいいんだけどな。
俺にはそこまでの知識、無いから。
[休むために戻ってゆく者達を見送って。
パト号の頭をポンポンと叩いた。
それから確かに部屋に戻って]
…それでも、心配はする、か。
[ジョエルの言葉に、微笑んで目を閉じた。
こうなったことがきっと嫌ではないという言葉には、少し間を置いて、また頷いて。]
─…そう、だな。
何も出来ないことがもどかしくはあるが…
それでも、こうして見届けるだけでも出来るなら、悪くない。
…いや、見守るの方が正しいのかな。
[>>+8フランと顔を合わせるのを悩むジョエルの顔を見て、小さく息をついた。]
それは、実際に顔を合わせてから決めたらどうだ。
どうせもう死んでいるんだ、好きだ嫌いだと言った所で何も変わらないさ。
大体お前のことを嫌っていたなら、私も嫌われている可能性は高いんじゃないか?
[フランとは面識は無かった為に彼女とジョエルの関係がどうかは知らないが、ジョエルと普通に接していた自分に対して過剰な反応を示すものは少なくなかった。
彼女が自分を知っているかは知らないが、知っていたなら嫌われている可能性は大いにある。
それでも一人にしておくつもりは無いが。]
― 朝・第二階層通路 ―
[それはまだ暁闇と言って良い時刻。
居住区を出て歩いていった先には一体の犬が倒れていた。
周囲に争った様子はなく、武器も使われること無く沈黙させられたのだと分かる]
どうやったんだか。
[生体部品である脳は千切られ食われていて。
記録が無事だったのは視覚センサーの一時メモリだけだった。
そこに残されていたのはリディアの姿]
ほう。
これはまた見事な。
[どうみてもリディアとしか見えない。
けれどリディアは死んでいる。つまりは、擬態ということになる]
あれ、痛いよな
[心配という言葉に、呟いた。
痛いという感覚は、未だに解らないけれど。表情は歪む。]
見守る
[その言葉を繰り返す。
守るという単語が使われているそれを、自分がするという事に少しの抵抗を感じる。
けれどその言葉の意味は、当てはまっていた。]
…うん
─ →第二階層・自室 ─
[歩調が緩まると>>21嬉しそうにひょっこりひょっこり付いて行った。
だから部屋に入るなり肩を掴まれて、突然言われた言葉には盛大にぽかーんしていた。]
へっ?
[とりあえず、言われた意味が頭に浸透するまで時間がかかった。
30秒ぐらいしっかり固まった後で。]
うん、かーちゃんきれーだけどすげーたくましかったから!
あととーちゃんの子供だから強いよ!
[母親はどこぞの令嬢だったのだが、しおらしい、可憐、とは何だか無縁な人でもあった。
だから軍人の父親とくっついたのか、くっついたからそうなっていったのか、そこは子供には解らないままだが。
ともあれ言われたことにはこっくり頷く。
ただ何があってもの部分はいまいち理解していなかった。]
― 朝/第二階層・通路 ―
まったく。
[感心と呆れとが入り混じったような声で呟き。
パトラッシュの損傷部位を確認していく]
武器は使用前に壊されている。これはレーザー痕。
首の傷は研究主任やリディアと同じ。脳が引き出されている。
他の生体部分も殆ど残っていないのは絶対量が少なかったから。
分析としてはこんなところか。
[他の場所に移そうかとも考えて、思い直すと部屋から毛布を持ってきて上に掛けた。証拠隠滅を疑われても嫌だし、こうしておけばオーフェンがいきなりご対面してパニック、という確率も減るだろう。毛布を捲ってしまえば同じかもしれないが]
何か飲みながら待機かな。
[誰も来なければそのまま食堂の方へと向かった**]
─ →第二階層 自室 ─
[普段も実験室の前室に泊まることの多い、あまり活用のされていない自室。
カードでキーを開けると、左側頭部を押さえたまま中へと入った]
然程じゃねぇな…。
洗い流しちまった方が早いか。
[流れていた赤も止まり、肌に多少こびり付いているような状態。
直接圧迫に使っていた焼き切れたバンダナはゴミとして捨て、洗い流しついでにシャワーを浴びることにする。
バンダナが外された頭に噂されたような機械が埋め込まれているようなことは無く、手の加えられていない生身の人間であることが分かる。
自分が持ち得る記憶力の良さは、機械ではなく自前の能力のようなものだった]
[烏の行水と言わんばかりの時間でシャワーを浴び終わると、今まで手に入れた情報を頭の中で整理する。
頭の中では関連する事柄ごとに情報が”文字通り”纏められ、一つのグループとして頭の片隅に置かれた]
撃たれた者、食われた者。
その中のどこにもPMCの気配は無い。
あの五名の中に居る。
……ってのは誰にだって分かることだな。
接点の少ない連中を見極めろってのが無理な話だ。
[父との接点があった通信士ですら、個人的な付き合いと言うものはほとんど無い。
細かな行動からの差異を見つけ出すと言うのは、自分にとってはかなり困難なことだった]
…明日生きてたら、悩むことにするか。
[PMCが昨日と同様、夜中に誰かを襲う気で居るなら。
それが自分へと向けられるのであれば。
今あれこれ考えても無意味だろうと、その日は直ぐに休息を取ることにしたの*だった*]
[ロザリーのことを言われれば、その記憶にある彼女のことを思い出す。
いいとこのお嬢様でありながら、おてんば娘と言う言葉が似合いそうな面を持つ彼女。自分の愛した女性。
その相手との忘れ形見である息子に微笑みかける]
いい返事だ。男の約束だぞ。
[くしゃりと頭を撫でてから、彼の持つレーザー銃を出すように言う]
整備しておいてやる。
[まるでやり残したことを無くそうするかのような様子は、まだ幼い息子には感じ取ることはできなかったかもしれないが]
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