情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―北通り・路地裏―
[北通りは、遺跡を訪れる冒険者やトレジャーハンターを目当てにした商品を取り扱う店が多い。それらは大概、一般生活には全く不要な品で、なかには殺傷能力を求めた物も少なくない。
そんな通りから裏路地へ入ると、夜が近付かないと扉の鍵を開けないような、怪しげな店々に鈍く揺らめく明かりが灯り始めて居た。]
[そういった店を訪れるのは、自称強者のならず者が多い。]
[殆ど前も見ず歩いていたミハエルが衝突した男も、そういった路地裏事情のご多分に漏れず、全身からいかがわしい空気を発散させていた。]
[アマンダは不思議そうに目を丸くして、笑う]
・・・・・
うん、おはよう。お嬢ちゃん。
空とっても、素敵ね。きれいきれい!
[わかられているのかなんて気にせず、空の色に目を細める。
端的だった口調は、舌足らずな口調になっていたけれど、どれほどの違いがあるのだろう。
ただ、頭上の千花は動くことなく、円らな目を閉じたまま]
―北通り・路地裏―
[定型文による恫喝からはじまり、黙るミハエルをよそに、男はさっさと抜刀する。いやに巨大なクレイモアが、空を焼き夜を呼ぶ茜色の陽を受けてぎらついた。]
[お前みたいな生意気そうな餓鬼は斬り甲斐がある、とかいう男の長口上はすべてミハエルの意識を上滑りしていた。全くそれどころの気分では無い。]
[外套の裾を払ったミハエルは帯刀していない。]
[それを見るや、ミハエルが魔法を使う者だと判断した破落戸の口上は更に続く。クレイモアの刃にびっしりと埋め込まれた石は、魔法を封じる効果があるとか、今まで何人の魔法使いを斬ったとか何とか。]
─Kirschbaum・庭─
[目を覚ました時にまず感じたのは、柔らかな地の力]
……巨蛇の御大?
[とっさに口をつく名前がそれというのもどうなのか]
いや……んな訳ないな。
[当然である。
傍らの白梟は、そんな彼に呆れ果てた視線を投げ]
ベアトリーチェだよ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
[まるで初めて逢う人みたいに、ベアトリーチェは名前を云いました。]
お日さまは天末に姿をお隠しになって、月がやって来るまでの、わずかな間。
白も、赤も、青も、黒も、
まったく違ういろなのに、今だけはいっしょになるんだ。
[云うとおり、そらにはたくさんのいろがありました。まるでとりどりの宝石を鏤めたように、きらきら、きらきら、輝くのです。けれどもそれは、今にも闇の彼方に沈んでしまいそうでもありました。]
綺麗で、不思議で、少しだけこわい時間だね。
[くるくる、くるり。無限の輪を、小指の先に引っ掛け、回します。]
ふう……さすがに、昨夜の無茶が祟ったか。
……よもや、命竜の御方様の夢を見る事になるとは……。
[自嘲的な笑みがこぼれる。
正確には幼竜として生れ落ちたばかりの頃──魂の抱える知識と力に、器が追いつかずにいた頃の自分の夢なのだが。
そこには彼を育てた生命の竜王の姿が必ずあるから、その夢と言っても間違いはない]
―北通り・路地裏―
[ミハエルの挙動は、毅と腕を向けただけ]
[クレイモアの刃に埋め込まれた石が、男の目の前で砕け散った。特注らしかった石の埋め込んであった箇所からは、氷の結晶が生まれて見る間に育って、鋼の剣を食い破っていく。
男の手の中で、大剣が砕けた。結晶の先端は鋭利で、男の手と、手首を通る太い血管を突き破った。育ちすぎた氷が弾け、細かな結晶が夕日を受けて輝きながら散った。夕日に染められた氷はあかく、男の血の色よりも鮮やかだ。]
[きらきらと]
[赤い結晶が散り落ちるのを見据えながらミハエルの心は落ち着きを取り戻していた。]
[心を凍らせるのだ。]
[流るるのは水、燃え揺らぐのは炎、凍てつき動かぬものは氷]
[ミハエルが去ったあとも、路地裏には冷えた空気が渦巻いていた。夕日が姿を消すより前に、風が吹き込んでそれを*散らした。*]
さて……さすがに、この状態では真面目に何か食べないとまずい、か。
「……当然ですな」
……はい、はい。
俺が食ったら、お前にも付き合うよ。
[白梟の突っ込みに苦笑しつつ、店内へ]
─…→店内─
[アマンダは、ベアトリーチェの自己紹介に頷く。
けれど、口から零れるのは前と同じ呼び方]
うん。しってるよ、お嬢ちゃん。
そう、一緒なんだ。仲良しだね。すてき、すてき!
うんときれいな子(宝石)達も、敵わないね。
[アマンダは闇に沈むの最後の光が煌くのを、嬉しそうに見上げた。
けれど、少女が無限の輪を回し始めれば、一歩後ろへと下がる]
…うん、そうだね。怖い。
[アマンダの視線は、砕く力持つ力の輪へと釘付けになる]
─Kirschbaum・1階─
「お目覚めか? 余り、無茶をしてくれるなよ」
[店内に戻るなり、投げかけられたのはこんな言葉。
声の主──店主を見やれば、険しさを帯びた碧の瞳に見据えられ]
……はは……申し訳ない。
[それに返せたのは、苦笑を交えたこんな言葉。
取りあえずは、とカウンター席に座って、紅茶と、軽い食事を頼む]
うん、わかっているよ。
お嬢ちゃんではないよ。ベアトリーチェだよ。
[もう一度だけ、云いました。
後ろに下がるのと、眼が注がれるのには、気附いたでしょうか。くる、くる、回る輪は宙に放られ、そらのまん中に姿を現した月に重なるようなかたちになって、それから、また小さな手の中に納まりました。]
なんにもしないよ。
ベアトリーチェには、なんにもないのだもの。
[ざわざわ、ざわざわ。周りではたくさんの人がお喋りしています。]
……影輝王。あなたは……。
[食事の合間にふと手を止めて、問いを投げようとするものの。
……やはり、それはやるだけ無駄かと思えて。
なにか? と言いつつこちらを見つめる碧の瞳になんでも、と返して、食事を続ける。
食べ易いようにと気を使われたリゾットの器はやがて空になり]
……ごちさうさまでした、と。
さて、それでは俺は相棒の食事に付き合ってきます。
[いつもの微笑を浮かべつつこう言って、店を出る。
そのまま広場を過ぎ、何故か北の遺跡へと]
─…→北の遺跡─
─北の遺跡─
[夕闇迫る時刻でも、遺跡の賑わいは変わらぬらしい。
それでも、引き上げてくる者が多い中、その流れに逆らって奥へと進む姿はやや異質に見えるだろうか。
勿論、当人は気にした様子もないが]
……さて。
[ある程度進み、人気のない場所に出ると、肩の相棒を見やる]
……ここで、少しの間、陣を展開してみる。
その間に、食って来い。
[静かな言葉に白梟は一つ頷き、森の方へと翼を広げ]
……さて、と。
[その白い姿が見えなくなると、右手首の腕輪に触れる。
音を立て、姿を見せるのは無限を連ねた長い鎖]
[無限の輪を注視しつつも、ベアトリーチェの言葉には困り顔]
うん、わかってる。お嬢ちゃん。
……むずかしいの。
[陶磁器の仮面は動かしにくく、滑らかな言葉は紡ぎにくい。
けれど、説明はしない。出来ない]
うん、お嬢ちゃんは、優しい。知ってる。
…でも、それはとても、怖いもの。
ばいばい。
[アマンダは身を翻し、その場から逃げて行く]
[さすがに完全に回復したとは言い難い身、集中には手間取るものの。
二筋が絡み合い、螺旋を織り成す鎖はやがて、音を立てて彼の周囲に輪を描く]
エターナル・ロンド……力を、追え。
[短い言葉に応じるように鎖は揺れる。
銀色の波が巡るその様を、紫と翠の瞳で*ただ、じっと見つめて*]
[ざわざわ、ざわざわ。お花見をする人たちは賑やかで、ご機嫌そうです。けれども、少し離れたベアトリーチェの周りは、ずっとずっと静かなのでした。まるでそこだけ、別の世界で、音が消えてしまったように。
陽はとっぷりと暮れて、天に住まう星たちが闇のそらに光を燈します。聖なるものは姿を消して、魔の蠢く刻が訪れます。輝く月は、金というにはどこか足りない、不思議な黄いろを宿していました。]
なにかが、あるんだ。
[眼を彼方に向けたままに、ベアトリーチェは輪を握っていないほうの手を、胸元にそっと押当てます。けれどもそこには、*なんにもありませんでした。*]
─北通り・路地裏─
[夕闇の街を歩いていたが、血の香りを嗅ぎ取り、路地裏へ
そこには、手から血を流し蹲る男。そのそばには刀身の砕け散ったクレイモアが転がる
男はナターリエの姿を見やると「助けてくれ」と情けない声を上げる
それを冷めた眼で見ていたが]
失血死まであと僅か。残念だけど君はもう助からない
嗚呼、残念。君が女であれば快楽の中で死なせてあげても良かったのに。本当に、残念
[クスクスと口を歪ませ笑っていたが、スッと腰の長剣を抜きズブリと彼の額に突き刺すと]
どうせもう残り滓だ。全部食べて良いよ
[そう言うと、亡と剣が光り、どさりと男は倒れ伏せる
すべてを食らい尽くされたその骸は灰となり、サラサラと風に流れて消えていく
スッと、その場に残された氷の欠片を拾い上げると]
……犯人はあの精霊殿か。まったくよっぽど欲求が溜まっていると見える
[呆れたような声色であったが、僅かにのぞいたその口元は笑みの形に歪んでいた]
―Kirschbaum2F/東の部屋―
[ずっと、部屋の中に居た。
ずっとずっと、部屋の中に。
右の手、手首より先は、ずっと大丈夫であるように気をつけていたのだった。
それでも、今はそれは細く、黒ずんできている。
子どものような手ではない。
枯れ木のような、老いた手。]
時間が、ないんだ。
[昨日のアーベルの言の葉を、思い出して、苗床は呟いた。]
守り続けられないのなら、
何かが起きる前に――
……悩めるうちに、たくさん悩め、か。
[聖なる力の人の子を、思い返して口元にほのえみ。]
まだ、答えには早いのかな。
ねえ、“ ”?
君が見たいと言った桜は、きっともうちょっと持つのだろうよ。
僕はもう持たないけれど、君をあの桜は待ってくれる。
それで、良いだろう?
[小瓶に口唇を近づけて、苗床は一度、目を閉じた。]
影の王、こんばんは。
昨日は御免なさい
[水を貰って、飲む。右の手は今は決して動かさない。]
少し、外にいってくるや。
……手出しはできないけどね。
[これ以上、壊れるのは嫌なんだ、なんて、軽く軽く口にして]
―→外へ―
[そのまま北へと足を向けるのは、力を感じる侭にだろう。
右腕はまだ、落ちはしまい。
何といっても茎がいる。
ふと、魔の気配を感じ取る。
足を止めて脇道をみやった。]
―北通り―
―図書館―
[相変わらず鐘の音に起こされた後、図書館で文献を漁っていたその時、其れを感じ取った。]
[あまりの冷たさに、思わずちろと唇を舐め。]
あはー、なかなか激しいのな……。
くわばらくわばらっと。
[どうせやられたのはごろつきだろうし、ほっといていいだろうと判断。]
[そうして、再び本の山に*没頭していく。*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新