25 月下の乱舞 ─バトルRP模擬戦場─
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少年 ティル
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さてさて。
バトルの方も佳境っぽいけど、そろそろ寝ないと今日が辛いんで、先に落ちるねー。
みんなも無理せずに。
じゃ、おやすみー *ﾉｼ*
研究生 エーリッヒ
/*
リディさんもおやすみなさい。
…ええと、マテウスさんは大丈夫、か、な…？(汗
うっかり妙な動きして悩ませてたりしないか心配です…
傭兵 マテウス
[前方に槍を構える……。
それは...にとっては十分早い対応であった。が、それでも手にした武器の重量差なのか、構えに力が行き渡る前に繰り出されたエーリッヒの短刀は、槍を僅かに押して...の皮膚を数センチ切り裂いた]
クッ……！
[声に苦痛が混じった。それでも意識を前面に押し出して、短刀ごとエーリッヒを弾き飛ばすべく槍に力と体重をかけた]
おおおおおおおおぉぉぉぉぉ！
研究生 エーリッヒ
[刃を通し伝わる手応え]
[それに気が緩んだのか]
[元よりそこまで重くもない身体は][全体重を掛けた力に簡単に押され]
――ギ,
[たたらを踏み][後方へと下がる]
[耐え切れずにバランスを崩し][片膝をつくことで漸く止まった]
[距離は随分と離れ]
傭兵 マテウス
[体重までも乗せたのが功を奏したのか、エーリッヒが思ったより距離を空けて後退した。だが、まだ完全に立ち直っていないのか、片膝をついた体勢のままであった]
（一気に決めてやる――！）
[これでも、...は数十箇所の戦場を渡り歩いた経験があるベテランであると自負している。それを変わった青年相手に負けてしまうのは、彼の持ったプライドが許さなかった。
体の前方に構えた槍の柄尻に右手を当てて持ち、エーリッヒに背中を向けるほど捻ると、まるでゴムによって加速をつけたように撃ち出した！]
喰らえ！
[弾丸と見間違える速度で、ハルバードが空中を駆ける。しかも、...はエーリッヒに当たる寸前に手首を返し、回転までも加えた一撃を放つ――]
研究生 エーリッヒ
――zizi,
[体勢を立て直すより早く]
[飛来するモノを捉え][警告音]
[腕に青く電流が走る]
[握り締めた短刀を振り上げ][その勢いのまま相手へ飛ばし]
[同時に身体を左へ捻り][相手の武器を避けようと試みる]
研究生 エーリッヒ
[勢いのついたハルバードは躱せど尚腕を傷付け]
[服のみならず皮膚までも裂き][赤や青の配線――人にあるまじきモノを僅かに覗かせる]
[だが直撃しなかった故に][致命傷には到らない]
[自らの放った刃の行方を横目で追いつつ]
[目標が逸れたことによる隙を狙い][懐に飛び込もうか]
傭兵 マテウス
[ハルバードが回避を試みたエーリッヒの腕を切り裂き、肉体を蹂躙していく。そこに飛翔した電力を帯びた短刀。短刀を避けつつトドメとばかりに、体ごと槍の穂先の方向を動かそうとして、不意に極め細やかな皮膚の下から現れた無機物な配線に、腕が止まった。
その瞬間、意識から外れた短刀が視界を横切った]
しまっ――！
[必死に致命傷となる胸を避けようとするが、それでも完全に避けきれず、左肩に命中した]
くあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！
[電流が走った。
肩口から進入した電気は、即座に心臓を襲い、そのまま血管を伝って全身を駆け巡る。視力が真っ白な領域に侵され、思考がプツリと途切れた]
か、ハ……。
[マテウスは短刀の刺さった肩から煙を吐き出しながら、床に倒れた]
研究生 エーリッヒ
[相手の動きが止まるのを見]
[すとん][その手前で着地し]
[倒れた男を見下ろす][感情のない碧]
済みまセん。
少々加減を間違えたようでス。
[謝る先は何処にか][左側について屈み]
[事も無げに][短刀を男の肩から抜き取った]
傭兵 マテウス
[左肩から短刀を抜き取られた痛みで、...の意識が覚醒した。小さく頭を振って顔を上げると、感情のない瞳が自分を見下ろしていた]
やれやれ……。負けちまったか。
[戦う前はプライドがある。しかし、結果が出た以上、柔軟に受け止めて次に生かすのが彼のモットーだ。...は笑顔でエーリッヒを見ると一言呟いた]
あんがとさん。楽しかったぜ。
研究生 エーリッヒ
[相手の笑顔を捉え][瞬き]
…こちらこソ。
よい経験になりまシた。
[やや間が空いて返し]
[短刀についた血を袖で拭う]
では、失礼しまス。
[一礼し][傷付いた片腕を手で押さえながら]
[男に背を向け][*闇へ消える*]
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