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供養……ね。
まあ、なるんじゃねぇの?
[俺はそこまでやったらキリないが、と。
声には出さずに付け加える。
それは、自身が「滅ぼした側」に回った経験が少なからずあるが故に]
っても、世の中変えるとか、そういうのはまた違う話だし、そこまでは興味はねぇし。
何にもしないでただ「生きてく」だけってのも、面白くないからな。
[言いつつ、ひょい、と肩をすくめて。
それからふと、何か思い出したように]
っと……話し込んでる場合じゃねぇか、用事片しちまわねーと。
そっちも準備大変だろうが、あんまり遅くはなりなさんな?
[軽い口調で言いつつ。目的地である雑貨屋へと歩き出す]
そう、か。
[思い返すもの。]
…世の中とかは大きすぎる。
ただ生きていくことでも出来たらいいとおもうんだけどな。
[少し笑う。]
あぁ。お前も。
[見送って、それから。]
[耳を突くのはザァ、と湯の流れる音。
濡れた癖のある緑の髪は額に張り付く。
ぱたりと晒された肌を伝い落ちていく滴。
背には消える事の無い、深く大きな傷痕]
……………
[息を吐き出す。瞑目。
バルブを捻る。止む音]
…待て、っていえばわかるのか?
[犬を見て一言。]
[それからドライフルーツの店に入り、いくつか買って]
[店の中で目に入った赤に。]
[其れはラズベリィの赤い色。]
[早々に立ち去り、待たせていた犬に取り敢えず買ったばかりのりんごでも差し出すかもしれない]
[男は力尽きていた]
[丁度従者が犬に逃走を謀った頃]
[自身は階下へと降りて]
[スープを飲む少女と鉢合わせていた]
[色々と]
[其れはもう色々と]
[重要な点は誤魔化したものの]
[かなりの餌は撒いてしまったらしく]
[食いつくのを]
[かなり無理な理由を付け]
[二階の部屋へと逃げ込んだのだが]
[階下へ向かった目的である]
[旅支度の為の買出しは]
[結局何一つ出来ていなかった]
[息を吐けば脳裏に浮かぶは]
[先程の少女の言葉の内容で]
……どうしてあれがああなるんだ……
[愚痴に似た言葉が]
[ぽつり]
こんにちは〜。お邪魔しまーす。
[何故か2階からでなく、入り口から鞄を下げて入ってくる。]
[何が楽しいのか、ニコニコと微笑んだまま。]
[誰も居ない朝のうちに、こっそり外に出ていたなんて事は誰にも知らせていない。]
[それから近くにあったsweetのお店。]
…買って、いこうか。
[甘いものがクロゥディは好きだと、一寸言い訳めいたことを思う。]
[其の店に入れば、甘い匂いに漸く微笑が零れた。]
[疲れた風に]
[寝台に転がった侭で]
[前髪を掻き上げる]
[前髪に隠されている左の目]
[其の瞳孔は]
[完全に開いた侭]
[何処か濁った色を宿す]
[左目の視力を失ったのは]
[ほんの一週間程前]
[父の手の者ではなく]
[暗殺を目的とした者に]
[一瞬の虚を突かれ]
[気付かれてはならない]
[何よりも自身に仕える者に]
[要らぬ心配をかけるだけだから]
[音も無く廊下を歩む。肩に掛けられたタオル]
[ぱた、ぱたり]
[髪から零れる滴は床に落ちて小さな音を立て]
……
[妙に機嫌のよさそうな声が耳に入った]
これを…一つ。
[大きめのホールになっているから一応分けられると思ったのか。]
あと、これを。
[小指の先ほどのチョコレイト。]
[幾つもパウダーを纏うその袋詰めを、請求。]
[お会計する顔は少し嬉しげか。]
[廊下から歌が聞こえる]
[体を起こせば]
[ばさりと前髪は落ちて]
[如何するか]
[逡巡は長くは無く]
[関わりを避けることを選んだ]
[それから犬のために何か買ってやるような気性は持ち合わせてはいない。]
[そのまま、犬は好きにしろと言って、クローディアの側へ戻る。]
…ただいま。
クロゥディ、楽しそうだな。
[苦笑して。]
[鞄を部屋の隅に放り投げ]
[自身は寝台の上に飛び乗って]
あー疲れたー。
[溜息をついて寝転がる。]
[くすり]
[薄っすらと愉しげな笑い。]
[…実に暢気な声と、醸し出す長閑な雰囲気とは裏腹の]
[*冷たい嗤いを含んだ瞳。*]
[遠く]
[歌声が扉に消えるのを聞き]
[寝台から立ち上がる]
[今から買出しには少し遅く]
[階下は恐怖が待っている為向かいたく無く]
[かといって此の侭部屋に居る気もせず]
……どうしたものだろう。
[生真面目に悩んでいる]
迷犬 パトラッシュがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(迷犬 パトラッシュは村を出ました)
迷犬 パトラッシュ が参加しました。
チョコレイトを買ってきた。
クロゥディ、食べられるか?
[他の意味で満腹そうな妹に尋ね]
[細く切り分け、残りも机の上に。]
飲み物、取ってくるか。
…何を飲む?
[聞いてキッチンに。]
[オーダーのとおり、硝子の器に作られる、花のかおり。]
[悩んでいれば]
[慣れた気配と]
[犬の鳴き声が交差して]
[扉を開いて]
[見えた姿に]
[くすり]
[小さく笑い声が漏れた]
[其れが届いてしまうかは]
[当人には判らないが]
[作られたのは紅茶と薔薇の蕾の花茶]
[其れはティーポットの中に。]
[使ってばかりの硝子のカップに、一枚ずつ花弁を散らして]
[二つもっていけば、既に眠ってしまったクローディアの姿。]
[苦笑して、そっと頭を撫でて。]
[その傍らに腰を落として。]
…お休み、クロゥディ。
私が全部、変わってやるから。
お前が見たもの全部から、守るから。
[囁くように告げて、花茶に口付ける。]
[どうするかは決まらぬ侭]
[其れでも名を呼ばれれば]
[壁の傍に在った姿に歩み寄り]
……どうしても駄目なようだな。
[零れる笑みは]
[何処か]
[苦さを伴って]
……
[僅か宙を彷徨う緑の視線]
申し訳ありません。
このような、無様な姿を晒していては。
[いざと言う時に護れない、と。
呟くように言い、再び、頭を垂れる]
気にしなくて良い。
気負わなくても良い。
……此ればかりは仕方ないだろう?
[手を伸ばして]
[未だ濡れた侭の]
[緑の髪を掻き乱す]
[其れは何処か]
[兄が弟にするような]
[そんな温かさを伴っているようにも]
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