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[中央部の外周通路を通ろうとするアーベルに、一瞬悩む。
…でも、アーベルはアレだけガード…、えっとドロイド。覚えた。
を、倒せるんだから、多分大丈夫…だよね。…足手まといだけど。
一つ頷いて、その数歩後をついていく。
一応、気配が近付いたら直ぐにわかるように、周囲だけ張り巡らせて]
―屋敷二階・時竜の部屋―
[喧騒を遠くに聞くも、目覚めることはなく、
癒しの夢の中を、浅くまどろむ。
生命の子が巡らせた流れは廻り、
奥底からゆっくりと燃えあがるように満たされ、一部は淀みから灰のようにこぼれ落ちる。]
…ナターリエ……
[こぼれた名は、どちらの女のものだろう。
その身を救った慈悲深き聖獣か、
その身を害した闇へ堕つ魔女か…。]
[広間に居る者達を見回して。そういや挨拶がまだだった、とぴらぴら手を振る。それから声と姿を一致させていき、一人足りないような感覚に陥る]
あれ、マテウスは?
[声はすれど姿が見えず。そんな感じ。しばらく周りを見て、ようやく鼻先だけ部屋の中に向けているもけもけの存在に気付いた]
おお!?
何かすげー姿になってんな、マテウス。
……やっぱりその話ですかと。
[思いっきり、感じたのは頭痛だったとか。
生まれて間もない、仔竜の頃の出来事。
楽しげに語る雷精と、初めて会った時の事、とも言うか]
どうせ、俺は永遠の反抗期、と皇竜にも言われてますんで。
[憮然としつつ、返せたのはこんな言葉]
はい。お魚がまたあるんですね。
いつもありがとうございます。
それでは、少し待っていてください。
[ぺこりと頭を下げて厨房へと姿を消す*]
[ユリアンの話にはちょっと興味津々。
エルザの言葉には軽く首を傾げながら]
あれ、数間違えたかな?
どうだったっけ、オトフリートさん?
[振り向いた視線の先の人の様子に逆の方向へ首を傾げた]
やぁ、ナタリェ。
フェルのほうが呼びやすいなら、それでいーよ?
[振っていた手はすいと下ろし、イチゴのかけらは口の中に。
もぐりと嚥下しながら]
あー…無事も何も、さっきまでずっとむこう[といって果樹園の中を指差し]にいたからさ。
ずーっと今日は一日植物とお話してましたのことよ。
あんたも食べる?果物。いいのわけてもらったんだ。
[ぷちりと、丸々太ったマスカットの一粒を口にほうりこみながら]
ん?ああ、植えたのはやっぱりあんただったか。
はやく大きくなりたいってうずうずしてたから、起こしてやったんだよ、そのこ。
[もうひとつ口にマスカットを放り込んで双葉を指差す]
[喧騒は過ぎ去り、それなりにあたりが落ち着きを取り戻す頃、ようやくぼんやり目を開ける。]
…おなかすいた。
[やっぱりそれか。]
永遠の…
[時空竜の言葉に、ぷふふっ!と、噴き出して]
ぷくく…く!さ、さすが皇竜殿…言い得て妙…て、このことか…
[くすくすくすくす…笑いが止まらない様子]
[ブリジットの問いに、そちらを見やり]
ん……はっきりと確認したのは、三……いや、四、かな?
若竜がでくわしたらしいの、ここを襲ったのと……草原にもう一体。
後は、俺が海岸で一体倒して。
……まあ、まだまだいそうな気がしますが。
[地下で量産されている可能性もなきにしも非ず、な訳で]
[東部へと出る][広がる空は闇]
[吹き抜ける風][揺れる緑の原]
――……………?
[足を止めて、天を仰いだ。]
[視界の端]
[星とは異なる散る光を見た気がして]
[雷撃の精が放った稲光とは知らねど]
大変だけど一番性に合ってる仕事なんでな。
一回こけて、命拾いしてっから、引き際も分かってるし。
[言いながら腹部に手を当てるか。傍から見れば腹が減ったかと思わせるような仕草]
[実際はそんなことではなく、ただ過去を思い出しているだけで]
……何を面白がってますか、と。
[笑うユリアンの様子に、翠と紫の異眸、半眼になったやも]
仕方ないでしょうに、真面目に存在が永遠なんだから。
[でも、そういう問題じゃない、きっと]
ん。おー。
結構不便だなーこの屋敷の扉は小さい。
永遠の反抗期…なるほどな…。
[マテウスには爪のついた黒い手をぶんぶん振り。
オトフリートの言葉には、なんとなく納得してしまった←失礼]
…もっと多かった。じゃあ400体?
[ちょっと声が震えてる。まだまだいそうとか言われたのでそう繋がってしまったらしい]
天職っていう奴なのね!
…おなかすいたの?
[案の定、ハインリヒの仕草は勘違いしました。
だって直前に食事の話題出てましたし]
[真面目に存在が永遠、という言葉に、ますますツボに嵌ったようで]
くは…は…ち、ちょっと外、見てきま、す!
[堪え切れずに広間を出る。けれど、まだ完全には直っていない壁の向こうから、爆笑する声は聞こえただろう]
[通路を抜けて。さく、と草を踏む足音に、少しだけホッとした。
アーベルが居たからだけど、……何とかここまで戻ってこれた。
あのままだったら、もうちょっと時間掛かったかもしれない。]
…?どしたの?
[上を見るアーベルに、不思議そうに首を傾げる。
丁度下を向いてて、何も見えなかったからよく判らない。
後ろをついてくる、ミリィにも視線を向ける。
――何だろう、何か、言いたげな感じだけれど。
凄く、不安。]
…その大きさだとマテウスさんも更にいっぱい食べるの?
[厨房の方へとちらりと視線を投げて。
料理どれだけ作ることになるんだろうと思った。
お手伝いした方がいいかなとか。
きっともっと大変なことになりますけれど]
……いや、納得しなくていいですから。
[マテウスを振り返りつつ、ぽそりと呟いて。
震える声を上げるブリジットの様子に、一つ、息を吐く]
正確な数は、わからんけどね。
まあ、安易に警戒を緩めるのは危険、って事で、それぞれ警戒するしかないでしょ、今は。
[挨拶するイレーネにこちらもぺこりと挨拶すると、先に歩き出したアーベルとそれについていくイレーネに続いて中央経由で東部へ向かう。
彼女のほうは、ガード・ドロイドのことは然程気にしていない模様。
途中、何度かイレーネを追い抜き、アーベルの隣に並ぶが]
……えーと。十年前……ううん。何でもない
[結局聞きたいことを聞くことなく、元の位置に戻る。]
[彼の麗人の言葉に、私は目を丸くして、もう一度双葉を見た。
萌え出たばかりの緑は瑞々しく、生命力に溢れていて。
大きくなりたがっていたという言葉が、素直に胸に落ちる]
…嗚呼、そうでありましたか。
ありがとうござりまする……ヘルガ殿。
[名を呼ぶは苦手であれど、なんとか正しい発音で礼を述べる。
果物と言われ鼻先を上げれば、美味なる香りがくすぐろうか]
…そう言えば、今日はまだ何も…
[昨夜、野菜の鍋をいただいてから何も口におらぬと。
私は無意識に手が胃の腑辺りを押さえ…勧めに小さく頷いた]
[どこか楽しげに見えるユリアンと、ふてくされてるようなオトフリートを不思議そうに眺めつ。]
[そういえば、あのドロイドに一撃を食らわせていた少女がここにいないのは疲れきっているからだろうか?などと思いながら。]
んー……4体も……ねぇ。
[頬に手を当て。]
まー、それぞれやれる事やるしかないのでしょうね。
誰かに頼りっきりじゃぁ、下手したら共倒れだし?
そりゃそんだけでかかったらなぁ。
元に戻れねぇの?
[マテウスの方に近付いてその大きさを確認するように見上げたり、振られる手に自分の手を伸ばしてみたりして。しっかり勘違いしたらしいブリジットには]
んーやー…まぁ確かに腹は減ってるが。
寝起きだし。
[強ち間違ってもいなかったので否定はしなかった]
[道中の少女の質問]
[何でも無いと言われれば]
[不可思議そうな視線を向けただけ]
[はっきりと発されたなら応えたかも知れず]
[けれど、]
……?
[今はともかく][光へと意識を奪われている様子]
[オトフリートの実態については知らないために、外から聞こえるユリアンの爆笑には首を傾げるばかりで]
ドロイドの数は不明。
各自で警戒、か。
出てこねーのが一番なんだが、そうも行かんかねぇ。
[聞こえた今後の対応についてぽつりと漏らした]
んーたぶん変わらないかな?
大丈夫、ダーヴィットの兄さんほど食べないよ。
[ブリジットには熊の顔でにこりと笑いかけ、みなの話に耳を傾ける。
オトフリートには、やはりにこりと笑ったつもりだが表情が読めるかどうか。]
…うん、そうだね。
[オトフリートには素直にコクリと頷いて]
じゃあ楽しみだね!
[ハインリヒには厨房から流れてくるだろう香りを示してニッコリ]
[エルザの不思議そうな視線には、ちょっと複雑だったやも。
この場に、仔竜の頃を知るもう一人──イレーネがいない事に少しだけ安堵しつつ]
結局は、そういう事になりますか。
どうにかして……機鋼竜を止めないと。
中央塔が解放されれば、ドロイドも止められる。
[そして、ガード・ドロイドに遭遇することなく中央経由で東部に到着。
そこには、瞬く星空。そして、遠方で一瞬光る稲光を何となくだが、対の存在として感じ]
ふぅん。
戻れはするが…ちょっと大変。
開放するほうは楽なんだけどなー。
[伸ばされたハインリヒの手は、そっと傷つけないよう爪を逸らしつつぺそ、と触れてみたり]
大きさは関係ないの?
それならきっと間に合うね。
[マテウスにもニコリと頷いて。
そこで話題の人の気配を感じて振り返った]
ダーヴさ…ん?
…もう起きて大丈夫なの?
[眠そうな様子と、昨日も感じた僅かな違和感。
でもきっとそれは昼間戦闘をしたという話のせいなのだろうと]
ん……。
[降りてくる火炎の気。それに気づけば、視線をそちらへ向けて]
若竜、大丈夫か?
[先に感じた異常の気配もあってか、声には案ずる響きが宿る]
[マテウスの笑顔には、肩の白梟が気づいたようで。
楽しげな様子で、羽ばたき一つ]
おぅ、んだな。
[厨房を示して笑うブリジットに、にっと笑い返す。伸ばした手にマテウスの手が触れれば、徐にその肉球をむにむに]
見かけによらずやっこいなー。
腕とかは筋肉で硬いんだろうが。
[しばらくの間、肉球をむにむにむにむに]
んー…。
そんなに感謝されるようなものでもないとおもうけど。
[もうひとつマスカットをぱくん。
かすかに首をかしげ]
何がいい?好きなの食べていいよ。
えーと、イチゴに葡萄にマスカット、リンゴ、オレンジ…。
[籠の中身が見えるようにナタリェのほうへと向けながら。
その籠の中には本当にいろいろ果物が入っているだろう]
?
[理解しているらしい翠樹の少女の声]
[意識を僅かに戻して首を傾げる]
ああ。
話、好いの?
[何かを言いかけていた事は察したらしく]
[厨房からお盆をもって姿をみせる。何度か往復してテーブルへと料理を並べている。特筆すべきは数えるのが嫌になるほどの量のスフレと一抱えほどもあるババロア。
そして、数mはあったのではないかと思われる巨大魚のムニエルだろうか。]
お待たせしました。
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