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―懺悔室―
[分厚い木の壁で仕切られた、小さな部屋。
薔薇の透かし彫りが要所に施されている。]
では、ごきげんよう。アーヴァインさん。
[懺悔を終えたアーヴァインを見送る。]
……さて。本日の仕事はこれでお終い。
久々に温室の方まで行きましょうかねえ。
ふふふ、苺が見つかったらこっそり摘んで食べてしまいましょう。
[手早く片づけを終え、温室へと向かう。
その足取りは非常に軽い。]
[広間にいる、見慣れぬ男の姿に、きょとんと首を傾げる。
ここには月に数回訪れているが、しかし、彼の姿を見た覚えはなくて]
んっと……旅の人かな?
[覚えがないとなると他に思い当たる節はなく。
首を傾げたまま、こんな呟きをもらした]
[飲み終えたカップを戻し、使用人に声をかける]
で、俺はどこで寝れば良いのかな?屋根があれば御の字なんで贅沢は言わないよ。
[その言葉に使用人は「今、部屋を用意していますから」と笑って答える]
あー?そんな良い扱いじゃなくていいんだぜ?
いきなり押しかけたんだし…。
へぇ、ここの主の意向って奴?
それはありがたいね。
あぁ、分かってるさ、代わりに旅の話を、だろ?
でもって、その主ってのはもう寝てんだろうな…。
まぁ、急ぐ旅でもないし、村に置いてきた荷物も殆どないしな。
[そう言って、お茶に添えられていた菓子を口に放り込む]
…こんな山奥にしちゃ、いいもん出してくれるよな。
[お茶も菓子も上質な物で、やはりこんな所に住むのは金持ちの道楽か、と、心の中で苦笑する]
[ 薄暗い廊下に敷かれた緋色の絨毯は、歩む青年の足音を吸い込むとは言わないまでも大分和らげるも、其れすらやけに大きく耳に届く。幾度か訪れているとは言っても、未だに広大な屋敷内には見知らぬ場所も多くあるが、書斎から広間までの道は何度も通っている為に迷う筈もない。
途中、機嫌の良さげな壮年の男と擦れ違い、立ち止まって軽く会釈をすれば深い茶の髪が揺れた。]
嗚呼。今晩和、アーヴァインさん。
……何やら、御機嫌ですね?
[ 僅かばかり首を傾げてそう訊ねれば、館の主は柔和な笑みを浮かべて頷いた。何でも何時に無く大勢の客が訪れているから、賑やかで嬉しいのだと。
其れ程に人と交流をするのが好きならば、此の様な館に留まるべきではないと思うのだが――彼の考えは、ハーヴェイには解らなかった。ニ、三言会話を交えた後、また後で話しを聞かせて欲しいと言うアーヴァインに、困ったような表情を返す。]
俺の話なんて、聞いても面白くないと思いますが。
まあ、お望みならば……何時も御世話になっていますし。
[ 言葉を返して目礼をすると、其れではと広間に向けて歩を進める。]
[此方を見る視線に気付き、軽く会釈をして]
こんばんは、お嬢さん。
初めまして、だな。
俺はナサニエル。見ての通り旅の者さ。
ちょっと道に迷ってね、一夜の宿を借りに来たって所。
お嬢さんはここの人かい?
―ホール―
[他の部屋と比べ、空気が少し冷たいように感じる。
扉の開け閉めがあったのだろうか、と思いつつ。]
来客でもあったのでしょうか。
まあ、私には関係のない事ですね。
[苺を摘みに温室へ]
―ホール→温室→広間―
―広間―
ふふふ、大漁大漁。
[音も立てずに扉を開け、一人の牧師が入り込む。
小脇に抱えた黒の帽子には大粒の苺が山のように積まれている。
独り占めして食べるつもりなのだろうか。]
[お嬢さん、という呼び方に、ほんの少しだけむ、としたような表情が覗く。
男に見られようと女に見られようと、別に気にはしないれど、何となく面白くない、という意識が働いたようで]
こんばんは。
ボク、は、メイ。
麓の村から、用事でここに来てるんだ。
[意識してか無意識か、『ボク』と言う部分には妙な力が籠っていたようだった]
……旅の人かあ……どうりで、見た事ないと思った。
[返された言葉と表情に何かを感じたようで、軽く苦笑しつつ]
これは…悪い事を言ったかな、俺。
それじゃ、メイと呼ばせてもらうけど良いかな?
あ、俺の事は好きに呼んで構わないぜ?
麓の村から来てるのか。
来る時に寄ったが、いい感じの村だよな。
[ 広間へと向かうルーサーの後ろ姿が見えた。此れもまた、機嫌が良さそうに見えたのは気の所為か。遅れて中へと入れば、先の牧師に加え、見知った顔と、見知らぬ顔が一つずつ。一度瞬きをした後、本を抱え直して軽く頭を下げた。]
今晩和。其方の方は初めまして、ですね。
[ 儀礼的な笑みと挨拶の言葉。牧師の横を通り過ぎようとして、黒の帽子の中の瑞々しい赤が目に入った。]
……ルーサーさん、如何したんですか、それ?
[入ってきた牧師の姿にふ、と気づいて。
その腕に抱えられた物に、思わずきょとん、と]
……て、うわ。
すっごい苺……どこにあったの、そんなにー?
[温室が備えられているのは知っていたけれど、まさか、そこにあった物とは思わず、呆然と問い]
はっはっはっ。見つかってしまったようですね。
温室からちょい、と。ね?
[清々しい笑みを浮かべつつ、空いた手でジェスチャーを。]
[不意に開いたドアに目をやれば、牧師らしき男が此方を伺っていて]
…初めまして。
俺はナサニエル。
山歩きをしていたら道に迷ってしまって、ここに。
貴方は?
[小脇に抱えた帽子の中身とその顔を交互に見遣って問う]
[苦笑で返されれば、またむぅ、とするものの。
それでも、悪意がないのは感じてか、一つ息を吐いてこく、と頷き]
うん、それでいいよー。
好きなように、かぁ……ナサニエルさん、だとちょっと言い難いから、縮めてナサさんって呼ばせてもらうねー。
うん、いいとこでしょ?
同じ位の年の子は、何にもなくてつまんないって言うけど、ね。
なんでしたら皆様、ご一緒にいかがです?
おいしいですよ、これ。
[言いつつ、天辺に積まれた苺をひょいと取り上げぱくりと食べる。]
申し遅れました。
ルーサー・オブライエン、麓の村で牧師をしております。
[気付けば広間にまた一人、本を抱えた若い男。
この館は宿でもやっているのかと少し考える]
こんばんは、初めましてだな。
あんたもここに泊まってるのかい?
[そういって、牧師の帽子の中身が苺と知ると驚いて]
こんな季節に?
で、そんなに沢山どうする気なんだい?
温室からかぁ……そういや、あそこって色々あるんだっけ。
ボクも、後で行ってみよっと。
[ルーサーの説明にぽむ、と手を打って納得した後。
ご一緒に、と言う言葉に目を輝かせて]
え、もらっていーの? やたっ。
ちょいと、って……許可、取ったんですか?
[ ルーサーの言い様に、微かに苦い笑み。彼の館の主であればそんな事等気にも留めぬのであろうが。食卓まで歩めば其の上に本を乗せ、椅子を引いて腰掛けた。]
……折角ですから、頂きます。
[ 朝に食べたきりで何も入れていない胃は音までは鳴らさずとも空腹を訴える。採れ立ての苺の誘惑には逆らえず、口角を僅かに上げて笑みを作り悪戯っぽい表情もへになって手を伸ばした。]
共犯、かな?
[ 指先で一つ、瑞々しい赤を摘みあげる。]
−自室−
[客間とはまた違う、質素に落ち着いた調度品の室内はあの頃と変わることもなく。
…いつ帰ってきても良いようにしておいて欲しいとの姉の言いつけを、使用人はきちんと守って居てくれたらしい。
クロゼットに揃えられていた服のうちの一着を選び、袖を通す。
ややクラシカルなチュニックは、亡き姉の趣味で選んだもののようで。
…丈が少し短く感じたのは、しばらく来ぬ間に僅かに背が伸びてしまったからだろうか?]
[牧師…ルーサーの仕草に笑って]
それ、牧師がすることかぁ?
[そう言いつつも自分もひとつ摘んで口に放り込む]
罪はみんなで分け合おう、ってね。
あ、甘いな、これ。
みんな共犯、かぁ。
[楽しげに言いつつ、自分も苺を摘んでぱくり、と]
ん、美味しいっ。
[瞬間、ふわ、とこぼれた笑みは年齢よりも幼く見せたやも]
−広間−
…ずいぶんとまぁ、賑やかな。
[僅かに笑み、集まっている客人に軽く挨拶を。]
苺、ですか。
まだ残っていたのですね…あの頃植えた苗が。
小振りで酸いくらいが好きなんですよねぇ。
ほの甘く芳しき、輝ける紅の果実の天上の味は、
盗人の罪すらも、赦し賜う也?
[牧師にそう耳元で囁き、白い包帯を巻いた手で苺を一粒摘み取る。]
大丈夫。
頼み込んでしまえばイヤと言えない方ですからね、アーヴァインさんは。
それに、酒盛りは大勢の方が楽しいに決まっていますよ。ねえ?
[酒の飲めるお年頃の面々を見回しつつ、にまっと笑う。]
[ また一人の人物――ぼやけたランプの灯に照らされる長い銀の髪が特徴的だ――が入って来たのを見れば、椅子に座った儘ながらに顔を其方に向けて会釈する。]
今晩和。
[ 手に巻かれた包帯の白を認めれば僅かに眉を寄せるも、青髪の男の名乗りを聞けば再び笑みを浮かべて、]
ナサニエルさん、ですね。宜しくお願いします。
そんな事は……無いと、思いますよ。
様々なものが在りますから、御滞在になられるなら貴方も読んでみては。
[紅い実に軽く唇を寄せ、そっと歯を立てる。
甘酸っぱい仄かな香りが立ち、その香りにふさわしい瑞々しさが口腔に広がっていく。]
やはり、良いものですね。…旬のものにはかないませんが。
[ついつい苺に夢中になっていたものの。
やって来たコーネリアスに気づいてきょとん、とし]
て、あれ?
[一瞬、名前が出てこないものの、印象的な髪の色はすぐに記憶の中から見つける事ができて]
もしかして……コーネリアスさん?
[首をやや傾げつつ、小さな声で呼びかけてみた]
……まあ確かに、飲める歳ではありますが。
[ 酒は百薬の長とは言えども、普段飲む環境に無い彼にとっては些か刺激物に近い。両手を組んで膝の上に乗せつ、困惑を含んだ曖昧な表情をルーサーに返す。]
余り、長くは御付き合い出来ないと思いますよ。
ええ、そりゃもう。
ヴィンテージ物のワインがわんさかありましたし、
ワイン以外のお酒も保存状態は良好ですから。
きっと、貴方好みのお酒も見つかると思いますよ。
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