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― 書庫→客間 ―
[与えられた部屋へと戻り、ベッドに腰掛けて本をめくる]
……ほう……やはり、似たような伝承はどこにでもあるのですね。
そうなると、元になる話が変化をしつつ広まったと考えるべきでしょうか……
[ぽつぽつと、一人呟きながら。
いつしかそれも途切れて、本の世界へと引き込まれていくだろう**]
─ 広間前 ─
[ヘンリエッタが広間に戻ると、そこには客人の姿が全く無くなっていた。
各々用を済ませに出てしまったのだろう。
誰も居ないことにヘンリエッタはすこぅししょんぼりした]
…お話、聞きそびれちゃった。
[ぽつ、と呟いて、廊下に身を置いたまま広間の扉をゆっくりと閉める]
あぁでも、しばらく居るみたいだし、またの機会にしよう。
[右手の人差し指を唇に当てて、しばしの思考の後、一つの結論を出したことでしょんぼりしていた表情はいつものものへと戻った。
それからパタパタと廊下を進み、階段へと向かう。
目指すのは自分達家人の部屋のある3階]
― 広間 ―
[かつての家についての噂は多岐に渡る。もっともらしいものから、一笑に付してしまいそうなものまで様々。
真実が何れかは僅かな人間のみが知る]
うむ。
此処で会ったのも縁だ、再興を果たした暁には立ち寄るが良い。丁重にもてなしてやろう。
[もう暫くでユージーンの旅が終わる>>63予定とは知らずに、そんな発言を返す>>48。
それが出来ないなどとは微塵も思っていないらしい、自信に満ち溢れていた]
うむ、こちらこそだ。
[他人に対する態度が大きい代わり、相手の態度が多少軽くとも気にする様は無い。
一応は今の身を弁えている、のかは不明だったが。
兎も角、ヒューバート>>49には一つ頷いて]
10年か。道理で親しげな訳だ。
[何処か納得したような面持ちで、ヘンリエッタの方を一度見遣る。
尤も彼女が懐いた要因が、単純に年数だけというわけではないだろうが]
[やがて広間からぽつぽつと人影は無くなり]
…… ふむ。
少し、館を見せて貰うか。
[用事は既に済ませてしまっているが、此処へ至る道の険しさを知る為か、家人からは急がなくても良いと言われている。
更に用意して貰う事になった菓子>>67の出来上がりを待つ意味もあって、そう結論付けて]
アーヴァイン殿にも挨拶に向かわねばな。
後で往くと伝えて貰えるか。
[その場にいた使用人に言付けてから、広間を後にした。
ヘンリエッタが戻ってくる>>70より少しだけ前の事]
― →外/林檎の木傍 ―
[屋敷の一階を巡り、ついで外へ出た。
玄関を潜る前に見た青年の姿>>1は既に無く]
……。
[林檎の木の下から、垣間見える青い実を観察するように目を細めた**]
― 客間 ―
[少しの間ほんに浸っていた顔をふっと上げる]
そう言えば、他の方々はどうしていらっしゃるでしょう……
[元々、あまり人付き合いは得意な方ではない、けれど、こうして篭っていると、他に余計な気遣いをさせるのではないか、と]
広間にいたほうが、何かと面白いでしょうか。あちらでも本は読めるでしょうし……。
[開いていた本を閉じて立ち上がる。胸元、銀のロザリオが揺れるのを目に留める]
姉さんが見たら、変わらないと呆れるでしょうね。
これでも、子供の頃よりは社交的になったつもりなんですが。
[自分とは正反対の、勝気で活発だった姉。
そんなことを思うのは、昔の話をしたせいかも知れず]
一人でいるとつまらない事ばかり考えてしまいますね。
[ふ、と口元だけ笑みの形に歪めて、本を抱えて部屋を出る]
― →広間 ―
[広間に着いたのは、主の娘である少女が立ち去って少し経った頃か。
広間には客人の姿は無く、それにどことなく安堵したかの表情を浮かべ、空いている椅子に腰掛ける]
皆さん、それぞれ用件があっていらしているようですし、ね。
[ただ立ち寄っただけの自分とは違うから、忙しいのだろうと]
それにしても……
[書庫に向かう前に、ラッセルと交わした言葉>>71を思い出す。
噂でしか知らないけれど、それでもかなり苦境に立っていたと聞いていて。それでも、将来への自信に満ちた様子は、男には少し羨ましく思えた]
私も、あの、ほんの何分の一かでも自信が持てればいいのでしょうけど。
[当人や、他の誰かに聞かれたら笑われそうな事を溜息混じりに零して。そうして苦笑して]
いけませんね、こんな様子では。普通にしませんと。
[ただでさえ、敬遠されがちな容姿なのだから、と]
[お茶の用意について尋ねてきた使用人には丁寧に断りを入れた]
本を読んでいると冷めてしまいますから。
[そう言って、もう一度座りなおして本を開く。
夢中になれば周りは気にはならない、けれど
広間に人が現れたなら、読書はやめて、人との会話を楽しむつもり**]
─ →自室 ─
[すれ違いになっていたなどとは露知らず、ヘンリエッタは階段を昇り自分の部屋へ。
扉を開き中に入ると、真っ直ぐに白いカナリアの下へと向かった]
イェニー、今日はお客さまがたくさん来たのよ。
色んなお話聞けるかも。
[カナリアの居る鳥篭の傍に椅子を置き、それに腰掛けて朗らかに笑う。
話しかけた後、ベッド傍の壁に視線を転ずれば、今より幼いヘンリエッタが描かれた絵があった。
それをまぁるい瞳に映し、ヘンリエッタは感情を表すように床から浮いた足をゆらゆら揺らす]
こんなに良い日なのよ。
だからイェニー……お声、聞かせて?
[鳥篭の中のカナリアを見上げて強請るも、相変わらずカナリアは沈黙したまま。
しばらくの間は自室でカナリアが鳴くのを願い、鳥篭を見上げて*いた*]
― 主の書斎 ―
[時は幾分前後する。
其れは未だ会わぬ儘の書生と隻眼の巡礼者の間を縫う形になろうか]
[広間を辞した後に訪れた書斎。
事前に使用人から連絡は通っていたのか、驚く素振りも無く至極にこやかに来訪を喜ぶ屋敷の主に自然と笑みが浮かんだ]
やあ、久しぶりだね。君も元気そうで何よりだ。
――ふ、確かに珍しい事だね。君の元へ来客が重なるのは。
だからこそ、一先ずの要件は手短に行こうか。
皆と挨拶を交わした訳では無いのだろう?
[左肩に負う鞄のひとつから、板状の――小振りのキャンパスを取り出す。
広がるのは濃淡鮮やかな、蒼]
抜けるように遠い空と深く沈む海。
同じ『蒼』ではあるけれど全く違う色を、ね。
上手く描くことができたから、是非君にと思ったんだ。
[無論、元気であるかも気になったんだけれど。
笑って、手渡す]
[彼へ絵を贈る事は多くは無い。
訪う回数が少ない事もあるが、好みが似ているからこそ供する場合には緊張もするのだ。
何時もこうやって――喜んで受け取ってくれはするのだけれど]
ああ、そうだね。
……本当に君たち親子はよく似ている。
ヘンリエッタも私の話を聞きたがっているんだよ。
[旅先で得た話をと求める言葉に、くすり、思い返して小さく笑う。
一瞬言葉を詰まらせた主に其の隙を突いて、けれど、と置いた]
また、後にしよう。
私はまた暫くお邪魔させて貰うつもりだから、時間はあるだろう?
他の皆とも話したいのではないかな。
[其れでもまた暫し言葉を交わして居たけれど。
やがてはその部屋を辞して**]
メイド ネリー が参加しました。
どちらさま?
[胡散臭そうなのと眠たいのとが混ざった、非常に微妙な顔で>>5長い台詞は右耳から左耳へするっと抜けていきかけたが、書物と、拝見、の単語はかろうじて引っかかったようで、突然ぱっと明るい顔を向けた。]
なんだー、そういう事なら、表から来るといいですよ。
ここの旦那様は、その様な方も歓迎する方ですから。
[問い返しにはうんうんと、二度ほど頷きいい笑顔。]
ささ、どうぞー。
[気軽に表へと促したその足で、自分は屋敷の中を横切り表へ向かう。
ぱたぱたと足音を立てる仕草からは、メイド業に慣れていないか、向いていないかがうかがえる。]
― 玄関→広間 ―
[表で同じ事を言われたが、一度目は殆ど耳に入っていなかったのだからまったく気にせず客人を迎え入れ、まず案内したのは広間だった。]
お茶淹れてきますね、外寒かったでしょ?
とりあえず先に暖まっちゃってください。書庫は寒いですし。
[そう言いながら手際よく、口を挟む間もなくカップを渡す。]
それじゃ、暫くごゆっくり。
[そうお茶を渡すと、礼取りくるりと扉を閉めた。
背に結んだエプロンのリボンが、ふわりと踊るように揺れた。]
お客さん来てるから、粗相しちゃダメよ。
[そう言い広間に案内し、来客用にと置いてあったポットでラッセルにも茶を淹れ渡した。]
何時も通り、勝手に飲んじゃってもいいからね。
じゃ旦那様に届けてくるわ。
[ごゆっくり、と言いながら広間をするりと出てゆく。]
旦那様、ハーヴェイさんがお届け物を直接と伺いに。
それから、こっちはイザードさん所の坊からですよー。
[あえてそんな物言いをしてから、荷物は書斎のテーブルへと置いておく。
それからハーヴェイを部屋へと招き入れると、自分は一礼とり退出した。
何故かバトラーの礼を取るのだが。]
― 広間 ―
えーと、お客さん!
お部屋の準備が出来ましたので案内しますね。
[名は聞いて無かった気がするので、そう呼び招き出す。
書庫の案内も快く引き受けた。]
ああそうだ、私、ネリー・ヴォルケーノと言います。
しがないメイドですよー。
[よろしくです、と明るく笑みながら片手を差し出した。
こういう素振りも、なかなかメイドらしくはない。]
― 書斎・外 ―
あ。
[客を書斎へ入れた後、去ろうとしたが、尋ね忘れた事があったのでその場に踏みとどまる。
ぼんやり待っている間、ふと、窓から見える林檎の木を見つけると目を細めた。]
赤い林檎に、唇よせて…。
[歌うように呟くと、ふふ、と束の間、自然口の端が上がった。]
― 台所 ―
たっだいまー。いやぁ疲れた疲れた。
なになに料理長。夕飯のメニューどうしようかって?
セロリ料理でいいんじゃない?
セロリこの間届いてたし。
なんかご執心な人がいるみたいだし。
[華麗な笑顔でそう伝えたので、出てくる食事にはセロリのスープとセロリのサラダあたりが盛られていただろう*]
─ 館内 ─
[主の書斎を辞した後、最初に向かったのは書庫。
その場では一先ず、借りていた本を返すだけに止めておく]
……さって、どうするか。
急ぎの仕事は、入ってないし。
[書庫を出た後、小さく呟く。
本来の稼業──手紙やら書類やらの代筆を請け負う代書屋としての仕事は、元々そう多くない。
故に青年の本来の仕事は知らず、骨董屋の店番、と認識している者も少なからずいるだろう。
当人は全く気にしていないが]
ま、久々に来たんだし……。
[は、と一つ息吐き足を向けるのは屋敷の庭園。
季節に応じて何かしらの彩りのある庭は、個人的には好きな場所だった]
─ 庭園 ─
[ふらりと訪れた庭園に揺れるのは、これから訪れる季節を凌いで咲き続ける花数種。
春先や盛夏と比したなら、物寂しくはあるが、これはこれで好きな光景だった]
…………。
[絵心などは全くないから、その様子を写し取る事など叶いはしないが、最近はこちらに中々これない祖父に伝えるために、と。
庭園の様子を記憶に刻もう、と立ち尽くす。
……そうやって、どれだけ時間が過ぎたのか]
……さすがに、冷えるな。
[吹きぬける風にこんな呟き一つ、落として。
温まらせてもらうべく、広間へと足を向けた]
― 林檎の木傍 ―
[木を眺めていたのはそう長い時間では無く。
館へ引き返す前に空を見上げる]
…… 降りそうだな。
[太陽は厚い雲の影になってしまっている。
ぽつりと呟き、吊り橋に目を向け、そこで顔を顰めたのは、メイドの揶揄うような笑み>>85を思い出した所為だ。
不得手なのは事実である為、大して言い返せはしなかったのだが。
ともあれ、館の中へと戻るべく踵を返す]
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