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……なに、これ。
お爺ちゃん?
[声が喉に引っかかる。
これ以上見てはいけない、という警鐘と、見るのが自分の務めだ、という何かの声と。
相反する二つの何かが自分の中でせめぎあい──身体を動かしたのは、後者。
壁にもたれ、手足を伸ばして座るギュンターの傍らに膝を突き、その顔を覗き込んで──息をのんだ]
……ゃ……なに、こ、れ。
[最初に目に入ったのは、裂かれた喉。
ゆっくり視線をさげたなら、目に入るのは──赤黒い、空洞で]
や……やぁだぁ……。
[それが何を意味しているのか。
理性ではなく、感覚が認識する。
死んでいる、殺されている──喰らわれている、と何かが囁いて]
[認識が、繋がった瞬間]
……いやあああああああっ!!!!!
[最初に口をついたのは、悲鳴。
路地に響く甲高いそれが呼んだか、それとも血の匂いに気づいたのか、自衛団員や通りすがりの村人たちが集まってくる。
何があった、と問う声はきこえたけれど、答える事はできなかった]
なんで……なんでぇっ……!
[口をついた、今にも泣きそうな叫びはこの状況に対するものと。
人の死に気づいた自分自身への疑問の声。
案ずるように鳴く白猫の声も、今は耳に届かない。**]
― 昨日/黒珊瑚亭 ―
ヘルと一緒なら大丈夫だろうけれど、気をつけるんだよ。
[何に気をつけろというのか、自分でも定かでないまま、
ヘルムートと一緒に外へ向かうカルメンにそう告げて。
ヘルムートの昨晩の気がかり>> 1:198と
先程からの何処かつらそうな様子を思い出せば]
…ヘル、お前も。
[案じる言葉をそっと付け加え、二人を見送ったのだったか]
― 昨日/黒珊瑚亭 ―
………?
[それからどのくらい後のことだったか。修道女と共に来たと
記憶している少女が、まだ一人で黒珊瑚亭に残っていれば>>70]
こんにちは、お嬢さん。
ロミ、だったかな。一人でどうしたの?
[どこか所在なげな様子の彼女に、
少し心配そうな表情で、
片膝をついて目線を合わせるようにして、声を掛ける]
一緒に来ていた、あのシスター
ええと…ナタネー? ナターリエ?が、
そろそろ心配してはいないかな。
[二人の子どもがシスターを何と呼んでいたか、記憶を探り。
あまり一人でいない方がいいのでは、と案じる様子で小首を傾げる。少女が話てくれるようなら、幾らか言葉を*交わしただろうか*]
[どことなく羨むようなエーリッヒの声。
何を思うか気づかぬまま、ほんのすこし首を傾いだ]
そうだなぁ。
[笑顔で言葉交わせる空気でないのは確か。
自衛団長から提示された対策と覚悟を思い
苦さのまじる表情が一瞬過る]
――――……。
[眸翳る気配に片眉が微か動く。
あまり思い詰めるな、と、
そんな言葉を掛けるが精一杯だった]
[部屋を確認するため階上にゆく]
五号室、と。
[廊下で視線彷徨わせるようにしてあれば
目的の部屋はすぐに見つかった。
扉を開き、整えられた室内を見渡す]
よそに泊まるのは久しぶりだな。
[相談があるからと既知に誘われ客室を訪れる事もあったが
自分から泊まりにくることは殆ど無かった。
三年前、父を亡くした数日後、ふらり黒珊瑚亭を訪れて
ユーディットに部屋を頼んだのが最後だったかもしれない。
直後は母親の傍についていたものの、
どうにもやりきれぬ思いで一人の時間を必要とし、そうした]
― 昨夜/黒珊瑚亭 ―
あれ、ロミ。
エーリッヒさんも、どうしたんですか。
[ロミに話しかけているエーリッヒ>>81を見やり。
置いていかれたらしいことをきいて]
ロミが教会に戻りたくないならおねえちゃんとこに泊まっていく?
お部屋は空いているよ?
[帰ると言うのなら、送るのは誰かにまかせるつもりだけれど。
そんな声をかけてからゲルダへと視線を向け]
ゲルダも、泊まっていく?
[そんな風に問いかけた。
それからあとは一階奥にある自室へと引き上げる]
……あー。
なんでこんな時に思い出すかな。
[苦笑を浮かべ男は独り言ちる。
記憶と共に沈んでいた心まで蘇るようだった]
俺もまだまだってことか。
[トン、トン、と胸のつかえを落とすように拳で軽く叩く。
気分を返る為に客室の寝台へと歩み寄り
ピンとはられたシーツの表面に指先を触れさせた。
つ、となぞるよう動かせばなめらかに滑る感触]
しっかり客扱いだな。
俺相手なんだからユーディットも手を抜けばいいのに。
もう立派な看板娘かぁ。
[月日が経つのは早い、と年寄りじみた呟きが漏れた]
― 初日/自宅 ―
[それから着替えなどの荷物を取りに戻った。
母親は自衛団に呼ばれた理由を気にしていたが]
……ちょっと、ね。
暫く黒珊瑚亭で寝泊まりしようと思うから
戸締りだけはしっかり、それから、店は開けなくていいから。
休みと思ってゆっくり過ごして。
[いたわるような響きで母親に言葉を掛ける。
必要と思えるものを大きめの鞄に詰め込んだ。
其処には作りかけの作品を含め仕事道具もおさめられた]
― 初日/黒珊瑚亭 ―
[借りている五号室に荷物を運びこむ。
机が汚れぬよう厚手の布を敷いてそれから仕事道具を並べた]
これでよし。
[満足げに一つ頷く。
暫く机に向かい珊瑚を研磨していたが
頃合いをみて食堂におり、黒珊瑚亭自慢の料理に舌鼓をうった**]
[ユリアンから受け取った代金はいつもの場所に仕舞いこみ。
彼が泊まるのは三年ぶりか、と上を見上げた。
あの時はシーツにしわが寄ってたりしたけれどそれには何もいわれず。
それから父親ととくに会話もせぬまま、その日は終わって]
― 翌朝 ―
[いつもどおりの時間に目覚める。
朝食を用意する父親を手伝いながら降りてきた人たちへと食事をわたし]
え……
[団長が殺された、との声が宿に届く頃。
驚いたように手を止めて、外の様子を見に行こうとした**]
─ 翌朝/自衛団詰所裏路地 ─
[何が起きたかわからない。
否、わかっている。けれど、認めたくない。
崩れ去った日常を前に、そんな思いがぐるぐると回る。
自衛団員が交わす怒号が耳に届く。
けれど、意味のある言葉としては、入ってきてくれない。
どうしよう、どうすれば。
そんな思いを打ち破ったのは、肩を揺すられる感触と、ここから離れるように、と促す誰かの声。
黒珊瑚亭で待機しているように、と指示を出しているのは、自衛団の副団長だったかしら、と。
そんな事をぼんやり考えながら、促されるままに立ち上がる]
……ぁ。
[立ち上がる途中、再び視界に入る亡骸の周りに、白い色の何かが見えた、と。
思った直後にそれは消え失せ──入れ代わるように、灰色だった視界に色が戻る。
目まぐるしい変化、その意を考える暇も、座り込む事で汚れたスカートを気にする余裕もないまま。
促されるままに、黒珊瑚亭へ向けて歩き出した。**]
― 広場 ―
[黒珊瑚亭からでて、きいた現場のほうへと向かおうとした。
そのころ、ちょうどこちらへと向かっていたカルメン>>93をみつけて]
あ、カルメン。
団長が、殺された、って……
[知ってる?ときこうとして。
どこかぼんやりとしたように見える彼女に首をかしげた]
― 前日/自宅 ―
[閉ざした扉を背に、一人深く息を吐き出した。
黒珊瑚亭から此処に至る迄の視線は遠く、痛く。
既に話が伝わっている故に理解できない事では無かったが、
其れでも歳を感じつつある肩には酷く重かった]
[籠は机に置き、家の更に奥に進む。
広くは無い居住スペースの片隅にある寝台へ身を投げ出した。
昨夜休めなかった身体は疲れを訴えて居たが、
自衛団長の話に冴えた意識は眠りを拒む]
……無理か。
[眠るのは諦めて瞼を下ろす。
眠れなくても、唯、休息が欲しかった]
― 前日/自宅 ―
[目を閉ざし、けれど思考は揺蕩う合間。
時折戸を叩く音に瞼を押し上げる]
……如何した?
[荒れた翌日は怪我人が多い。
自宅に戻ったのは、其れ故に訪う人も多かろうと思ったのだが。
……常の嵐の後より、薬の減りが遅い]
[予想は出来て居た。
お伽噺では無かった現実の恐怖に近付きたくは無いだろう。
其れが例え、疑惑の中の一人と云うだけであっても]
……水は、急がなくても良さそうだ。
[浜に出た一時で水は目減りして居たが、
帰宅した後の訪問の回数からそう判断する。
嵐の後の森は常よりも危険が伴う。行かぬなら其れが良い]
― 前日/自宅 ―
[其れが良い、けれど]
……
[吐き出す呼気は何度目か。
彷徨った紅玉は、瓶の下の紙に留まって]
……書き直すか。
[乱雑な走り書きに眉根を寄せた後に、
新たな紙とインクを引き出した**]
─ 翌朝/教会・聖堂 ─
[祈りは祭壇の前で一晩中捧げられ、天井近くにはめられたステンドグラスから光が差し込み始める]
──── あぁ、主よ。
[紡がれる声はやや疲れを含んでいたが、どこか晴れ晴れとしたような色も乗り。
ナターリエは伏していた顔をようやく上げた]
─ 翌朝/→自衛団詰所傍 ─
[折っていた膝を伸ばし、服を軽く払って。
新鮮な空気を吸うために教会の外へと向かう。
空は光を降り注ぎながらも、時折雲が流れ光を遮り。
遠くには暗雲が流れ行くのも見えた。
天候は、しばらく安定しないのかもしれない]
……?
[外に出ると広場の方が騒がしい。
気になり恐る恐る広場へと近付いて行くと、集まって居た人達から警戒するような視線を向けられた。
その視線に気付いたが、騒ぎの方が気になり声をかける]
あの。
一体、何が…?
[声をかけた数名は関わりたくないと言うように逃げて行き、結局、答えてくれたのは自衛団員の1人だった。
ようやく得られた問いの答えに小さく息を飲む]
じん、ろう…。
団長さんが、です、 か。
[紡ぐ声が震えた。
それと同時、団長に対して「人狼に食われてしまえば良い」と言ったカヤのことを思い出す]
……違う…あの子では……。
…いえ、なんでも、ありません。
……黒珊瑚亭で待機、ですね。
分かり、ました。
[震えるために紡がれる声は小さく。
邪魔だと言わんばかりに黒珊瑚亭での待機を命じられた。
それには逆らわず、承諾してその場を離れる]
─ 前日/黒珊瑚亭・二階 ─
ま、それしかねーか。
[がんばれというユーディ>>62に、こちらが返すのは先よりも少し力の戻った笑み。
カヤだけでなく、心配させてしまっただろうユリアン、居合わせて気まずかっただろうエーリやゲルダ達にも謝るべきだな、とは内心で独りごち。
立ち上がるのに借りた手は離すべきかとも思ったけれど、伝わる温もりが今の自分には有り難くて。
ユーディからも離されることが無かったことに甘えて、部屋に着くまではそのままにさせてもらった]
…強いのは分かってんだよ。
[呟きに返された言葉に、苦笑で答える。
体も心も、責任感も。自衛団長が強いことは解っているからこそ、案じるのだとは口には出せず。
部屋の前に着き、かけられた声に手を解ったと頷き手を離そうとして、少し止まり]
えーと、その、何だ。
…ありがとな、ユー坊。
[空いていた手で彼女の頭を数度撫でてから手を離し。
階下に向かう彼女に手を振って見送ると、昨夜から借りている部屋へと入った]
カルメン……?
[カルメンが口にした言葉に首をかしげ。
泣きそうな様子にあわてて近寄った]
ちょ、大丈夫?
団長……ほんとに?
[座り込んだカルメンを支えようと手をのばしながら、自衛団員が説明してくれる言葉を聞く。
カルメンを支えて立ち上がらせて]
とりあえず、うちに、いこ?
[ほら、と歩き出した]
─ 前日/黒珊瑚亭・二階個室 ─
[部屋に入り、家から持ち出してきていた皮袋に手を伸ばす。
中から取り出したのは、鞘に収められた短剣と、掌よりも小さな羅針盤。
二つとも、祖父が自分にと遺していったもの]
爺様んとこ、いかねぇとなんだけど、な。
[個別に話したい事があれば詰所に>>1:164と言っていたのを思い返し、呟く。
本当に人狼がいるのなら、今すぐ自衛団長の元に話に行かなければと思うのだけれど、今行けばさっきカヤに向けたような態度しか取れそうになくて。
少し休んでからにしようと、寝台に上がりかけて]
…一応、持っとくか。
[袋から取り出した短剣を腰に、羅針盤を手に握ってから改めて寝台に上がる。
「もしもその時が来たら、絶対に手放すな」とは、いまわの際に祖父が言ったこと。
今がその時だとは、信じたくはない、けれど]
─ 前日/黒珊瑚亭・二階個室 ─
………本当に、人狼が、いるのなら…
[今から見るのは、夢ではないと。
祖父から聞かされた話に、さっき別れた少女を重ねながら意識は落ちて。
深い眠りの中で見えたものは、夢ではなかった。]
─ 黒珊瑚亭・個室 ─
………ん、だよ…これ、…
[目覚めは重く、気怠く。
外から差し込む光に、少しどころではなく休んでしまったことに気づくも、即座に起き上がれぬ程疲れていた。
それは祖父からの話で聞いていたことではあった、けれど]
…ここまでとか、聞いて、ねーぞ…
[祖父から受けた注意を身をもって知るもこれ程の疲労感があるなんて思ってもいなくて、つい悪態をついたのだが]
…っ、そうだ、爺様…!
[自分の力が動いたということは、自衛団長の身の危険が懸念ではなくなったということ。
どうか無事であってくれ、と重い身体を起こして部屋を出て]
悪ぃ、ちょっと爺様のとこいってくる!
[すれ違った相手に声はかけるも、返事は聞く事無く外に飛び出した]
― 二日目/黒珊瑚亭 ―
[鳥の囀りに起こされたのはまだ早朝と言える時間。
共寝するもののない日にシャツが肌蹴るような事はない。
けだるげに息を吐き出し寝心地の良い寝台で上体を起こした]
…………はぁ。
[今度は溜息に似た音色になった]
なんでこのタイミングで見るかな。
[ぼやくように独り言ちて天井を睨む。
夢に出てきたのは父親だった。
というより、過去の一場面が蘇った形の夢――]
[三年前に亡くなった父。
原因は病だった。
それが分かった時にはもう手の施しようがなかったらしい。
痛み止めを薬師に処方してもらい、命を繋ぐ日々が暫く続いた。
亡くなる数日前、病床で父は言う。
特別なまじないを教えてやろう、と。
大事な人を守るためのまじないだ、と。
特別大事な人がお前に出来るまでは
そのまじないで母さんを守ってくれと言い残した。
それが父の最期の頼み事。
律儀にもそのまじないは毎日欠かさず続けられていた]
暫くみなかったのに。
[忘れたことはないが夢にみる事は少なくなっていた。
三年前にも此処に泊まって考え事をしていたから
その時の記憶と重なったのかもしれないと結論づける。
軽く寝癖を整え、身支度し終えたはずの細工師の頭にバンダナはない。
朝食の時間になれば、おはようの声とともに食堂に現れた。
黒珊瑚亭の主人とユーディットが用意した食事は
とても美味しく感じられおかわりまでしてしまったのだが
丁度食べ終えた頃合いに、自衛団員が訪れて団長の訃報を告げる]
――…え。
[驚いたように漏れる声]
団長って、ギュンターの爺さんが……?
[確かめるような尋ねを向ければそうだと短く返る声があった]
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