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[子供の言葉には、答えられない]
………私には、未だ、そうは思えません。
[エーリッヒに返す口調は、短く、跳ね除けるよう。
『聖なる証』を抱いた左手を、胸に当てる。
じくりと痛む。
肯定してしまえば、きっと――もっと]
[言い争いよりは、遠い位置。
声は耳を掠め過ぎ去っていくばかり。
誰が話の中心に挙がっているかは理解出来ても、何が正しいと判断するまでには至らない。
厨房から出てくる、ベアトリーチェを抱えたゼルギウスの姿。
ゆるりと立ち上がり、彼の居る方へ視線を向けた。
見るのではなく、ただ、視界に入れるだけ。]
[エーリッヒやウェンデル達。
アーベルの死を近くで見た人々の会話は届きにくく。
耳に入るのは、寧ろナターリエとゼルギウスの声ばかり]
うん、二人を離した方が良いのは、確か。
[ゼルギウスがベアトリーチェを連れて行くのを短く肯定し。
近くに来たナターリエを見つめる]
ナターリエは、イヴァンを信じる?
[こくりと、マテウスに頷きを返す]
何か分かったら、後で教えてくれ。
[信頼を含む視線には信頼を持って返す]
[こちらも、彼に信を置いているのは以前からのこと]
[それはこの状況になっても変わらない]
…迅速に、人狼を見つけ出すのも大切かも知れない。
けれどそれに確実性がないのなら、結局は同じだと思う。
[ナターリエに返す言葉はやはり相手の考えに反するもの]
[それは以前エーリッヒに返した言葉にも似ていた]
[相手の追及が無いと見ると、ベアトリーチェを抱えたまま厨房を後にする]
─ 一階厨房→二階へ─
―時は移ろい―
[部屋に戻ったのは何時になったか。どっと、疲れていた。
ベットに横にはならず、腰かけ。
服の中にしまっておいた木箱を膝に乗せ、今日もその場に座ったまま暫し時を過ごした。
イヴァンにつけておいた印は、誰にも気づかれる事なくまだ生きていた。]
あまり、触れ回りたくなかったんだけれどな。
[だが誤魔化してもきっと彼は納得しない。
どころか逆効果になると思った]
人と人狼を見定めるには二つの方法があるらしい。
一つは生者を見極める術。
もう一つは…死者を、見定める術。
[支えている同居人を見下ろす]
アーベルが人狼でないと言い切った。
それを聞いていたのなら、分かるだろう。
そういうこと。
[そして顔を上げてウェンデルを見る]
…花を持つもの、かな。
俺はそちらに関しては本当によく知らない。
ただ、証となるものがあるとしか。
[跳ね除けるような回答。
胸を押さえるような仕草に目を細める]
ウェンデル。
お前も、大丈夫か…?
[思考が霧に飲まれようとしかけた時に――かたと、箱が揺れた。]
…!
[箱の角、組み合わさった木板の僅かな隙間から、零れ落ちるのは銀色のきらめき。
立ち上がり、銀を追う。
それは窓辺から一度外へと流れ、粉雪に紛れて大気に溶けた。
再びそれが姿を現すのは、牙を持った獣の前。
銀の粒子は獣が触れえぬ結界となり、イヴァンのその身を守るだろう。
遠く、銀が動くのは感じ取れ。何が起こったのか理解できた。
イヴァンが起きていたか。牙を持つ者が一体誰なのか。
それは分からなかったが。
自分は、選んで、そして守れたのだと。]
…よかっ……。
[人知れず、部屋の中で膝をつき。
肩を抱くと、菫から零れた雫が、床に一粒、落ちて消えた。]
[マテウスの台詞は聞こえた。
しかし、何も口にはしない。
エーリッヒの問いかけにも曖昧に首を振るのみで。
無言のままに踵を返して、水場へと赴く。
付いて来る子供を、拒否することはなかった]
[エーリッヒの説明に]
なるほどな…、
[思案する姿はエ−リッヒにはどう映ったか]
これ、あいつが落としていったんだ。
[手にしてエーリッヒに見せたのは団長の鎧の欠片]
それと他に動物の毛玉、そっちはナターリエがもっている。
もし、その話が本当なら。
はめられたってことだな。
[床に横たわるアーベルを一瞥し大きく息を吐く]
[二階へ向かう途中の廊下]
[先程の騒ぎの痕が残る場所]
[そこにはウェンデルの姿]
[朱い痣とは別の紅を加えた手]
……っ!?
[不意に視界が揺らぐ]
[記憶の靄が、また少し薄くなった]
[今の彼と似た姿を、以前見たような気がする]
[あの時はもっと紅かった──]
[眩みに耐えている間にウェンデルは水場へと向かう]
[声はかけられず]
[眩みが治まった後に再び部屋を目指し二階へと]
[マテウスの声。ウェンデルの動き。
片腕は塞がったまま、階段の方を見た。
ベアトリーチェを抱えて階段を上がってゆくゼルギウスを見送る]
…わからない。
[毀れた呟きは、小さく。
疑っていたはずの少女。けれどもう一人疑っていた相手は人間だったという者が居る。
色々なものを見て。色々なものを聞いて。
そう、答えは変わる事だって、ある。
ならば]
─二階・ベアトリーチェの部屋─
[抱えたベアトリーチェをあやすようにしながら部屋へと辿り着く]
[扉を開け、中へと入り]
[寝台へ近付くとベアトリーチェを座らせ、その隣に腰を下ろした]
ベアタ。
大丈夫か?
[心配の色を浮かべ、少女の顔を覗き込むようにしながら声をかける]
そうだな。
疑惑の目を逸らそうと。
或いは、俺達の数を減らそうと。
[御伽噺。生き残るのは二つに一つ]
そういうことだと、思う。
[ゼルギウスの声は耳に届いたが、反応はしなかった。どこまでも平行線を辿り無意味だったからだ。
ゲルダに声をかけられ、翠をみやる。
問いには、間を置かず緩く頷き応えた。]
ああ。信じているよ。
イヴァンは、単純で馬鹿だけど。
嘘をついて人を陥れるような奴じゃない。
それくらい、分かってる。
[ずっと村に居たイヴァン。付き合いは、ゲルダと共に一番長い。
無条件で真っ先に信じらるのは、二人だった。]
ありがとうなエーリッヒ。
[考え込む様子に、邪魔をしないように簡潔な礼の言葉だけ述べ、
視線はイヴァンに向かう、
自分でもいけないとは思いつつも咎めるような視線となり、
話しかければきっとろくなことにはならないだろうと判断し、
イヴァンを避けるようにしながらもゲルダの傍へナターリエに向ける質問に視線がそちらへいく。]
[水に、手を浸す。
穢れを落とそうと。
冷たい。
冷えていく。
冷めてしまう。
手についた液体が流れ落ちても感触は消えず、朱い花も消えない。
それどころか、ますます、鮮やかさを増しているようだった。
替えたばかりの白いシャツにも、残る色。
あの男の衣服は、もっと赤く染まっていた。赤く、染めた]
うん。
ナターリエが、そういうなら的確、かな。
[ふ、と。
ゼルギウスとベアトリーチェの姿が無くなり、親友の保障が聞こえ。
緊張を解くように、息を吐いた]
良かった。
信じているのが、あたしだけじゃなくて。
[イヴァンを信じるのは、ずっと村に居たから。
ナターリエと同じ理由もあれど。
それとは別の要因の方が色濃いとは自覚している]
…休ませてくる。
[マテウスに頷き返し、そう告げた。
事ここに至っても右手で他者に触れるのには怯みがあって。
半ば肩に担ぐような形になってしまったが]
兄さん。
[抑揚に乏しい声で、呼びかける。
言葉を探すような沈黙。
決意したように、小さく口を開いた]
此処からじゃ、分からなかったけど…。
アーベルさんはどうなって、どうだったの?
[ウェンデルがエーファを伴い、場を離れるのと。
エーリッヒがライヒアルトを伴い、場を離れるのと。
翠玉の眼差しは、どちらをも捉えていた。
去る背に声を掛けたのは、]
エーリッヒ。
気を、つけてね。
[たったそれだけを言って、口を噤む]
――…く、ない。
悪く、ない。
僕は、悪く、ない………ッ
[押し殺した叫び。
これは『神』の下した命だ。
そう思う事で苛むような痛みは和らぐのに、何処かが軋む]
[凍えた指先は赤みを帯びる。
その色も今は異なるものに*思えた*]
[荒い息]
[危険なところにまでなっていたのが窺い知れる]
[呼吸を整え、声が発されるのを聞いてようやく少し安堵した]
良かった…。
…今日はもう休んだ方が良い。
何か食べたいなら、食べられそうなら、下から運んで来るけど…。
[結局二人とも食事をし損ねていた]
[食欲はあるかと一応訊ねてみる]
[ナターリエの返答、
それに安堵するゲルダ。
二人の様子に笑みをこぼして、頭をくしくしと撫でる]
二人が思ったより落ち着いて動けてるのは、うれしいな。
[ヨハナ、ライヒアルトと、エーリッヒの順に視線が向き広間の外にむかった面々を思いそちらに視線をやる。
エーリッヒの声が届けば]
ああ、今日はエーリッヒもゆっくりやすんだほうがいい。
無理でも休め。
[それは気遣っての言葉だが相手はどうとらえたか。
見送りゲルタの質問に]
殺された、ウェンデルに。
[飾りもなにもなく事実をそう伝え頭をゲルダの撫でる、しばし考えた後]
ライヒアルトがいうには人狼じゃないらしい。
そっか、ゲルダも。
[ゲルダがイヴァンを信じる、別な要因には気づいていないが。
自分もと、いう親友に柔らかに微笑む。
同じであることが喜ばしく。同時に、それなのに選んでしまった事に、少しだけ胸が痛んだが、奥底に隠した。]
…でも、だとしたら。
あの子は人狼、という事になるんだな…。
[視線を一旦ゲルダから外し、二階を見上げる。
この場からは既に消えた二人の影を追う。]
[ゼルギウスさんが、わたしの隣から去ろうとする。]
あ…。
[厨房に何か取りに行くだけ、というのは分かっていたけれど。]
[思わず、わたしはその服を掴んでしまう。気付くか気付かないか、それくらいの力で。]
ありがとう。
…少し、そのままついてるから。
[ゲルダに小さく頷いて。
続いた言葉はマテウスには通じるだろうか。
彼が話せば、ゲルダとナターリエにも通じるかもしれない。
力の持ち主は、等しく危険に晒されるのだと]
[くん、と服を引っ張られる感覚]
[少女が引く力はそれ程でも無かったが、自分が移動しようとしたためにそれは気付ける程の力を持つ]
…直ぐ、戻って来るよ。
一人になりたくないと言うなら、傍に居るけど。
[ベアトリーチェの前にしゃがみ込み、視線を合わせる]
[不安に陥らせないようにと、顔は柔らかな笑みを浮かべた]
[これまで見聞きした状況から、見当を付けて入った部屋。
机の上には本と、小さな箱。
その他の荷を見て間違い無さそうだと寝台へ運ぶ]
あの人も。
こんな状態だったんだろうか。
[自分が覚えているのは、狂気と正気の狭間で苦しんでいた姿。
語られた事件の断片。呪詛と悲哀の言葉の欠片]
それを、お前は、また。
なんだよな…。
[動けなかった自分。
師を刺した時とは違う緊迫感に圧倒されて]
ちっ。
[音を立てるわけにもいかない。
拳を握った右手で、膝を強く叩く]
[エーリッヒらに、お休みと小さく声をかけ見送っていたら、マテウスの手が頭に乗った。]
ちょっ、マテウス。
[唐突に撫でられ、ややむっとしたように見上げる。
単に子供のような扱いに照れが混ざっただけだったが。
マテウスが告げたアーベルの末路には、菫の目を見開いた。]
っ、…ウェンデルが………。
[暫し絶句し。片手で腕を掴んだ。]
あたしが落ち着けてるのは。
きっと、昨日マテウス兄さんとたくさん話せたから。
[頭を撫でる手に瞼を伏せるも、擦り寄るほどの気力は無い。
ただ、伝えられる事実を、その状態のままで聞く]
…聞けば、短い事なのに。
それでもやっぱり、胸が詰まるね。
[胸の前、手を組んで、祈りの形]
[視線を落としてしまった少女に真紅が細まる]
[それは大切な者を見る目]
ん、分かった。
[快諾し、またベアトリーチェの隣に腰を下ろした]
[少女が落ち付けるなら] [安心出来るなら]
[そう思いながら、少女の頭をゆったりとしたリズムで撫で続ける]
俺は。俺はまた。
…それは、嫌なんだ。
[同居人に向けた翠は睨むようですらあり。
けれど横で響いた「にぃ」という声にハッとなる]
ヴィンデ。
お前もずっと、見届けてきたのか?
[左手でそっと、小さな身体を撫でる。
暖かく柔らかい感触は、図らず癒してくれるよで]
ん。このままじゃ寒いか。
ちょっと待ってくれ。
[ぽふ、と頭を撫でて立ち上がる。
暖炉に火を熾し、それが安定してしまうまで留まって。
やがて静かにそこから*立ち去った*]
[彼は隣に居てくれた。]
[わたしは寝台に横になる。]
…わたしが眠るまで、ここにいてくれる…?
[寝台の中から、彼の目を見上げる。]
[ゆるゆると、祈りの形から手を解いて。
開いた翠玉は、親友の浮かべる柔らかな笑みを見る。
何処か痛そうにも見えると、そう告げるのではなく]
うん。一緒。
[抑揚の少ない声。乏しい表情。
普段と変わらぬそれらで、短い肯定を示す]
そうだね。ベアトリーチェが、そう。
でも。
逆にね。エーリッヒは違うってことにも、なるよ。
[信じるものが増えるのだと、端的に言葉にする]
良いよ。
それでベアタが安心出来るなら。
[寝台に横になるベアトリーチェの頭をまた撫でて]
[一度腰を上げると寝台の傍に椅子を持って来る]
眠れるまで、何かお話するかい?
マテウス兄さんのお茶、美味しいから好き。
ミルクティーが良いな。
[珍しく強請るような言葉を口にする。
ふと、思い出したように背の方向を見る。
紅が床に広がるその場所を]
…疑って、ごめんなさい。
[ぽつりと、謝罪の言の葉を]
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