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―朝―
『Lydia Stoneの死亡を確認。
現在の船内の生存者は Franca Olivero、Steve=Hargreaves、Orphen=Balada、Carlos=Balada、Erica Kirchenlied、Nob Oswald Voland Akatuki、PTr-585d、以上7名となります。
PMC反応有り、まだ船内に存在します。引き続き臨時プログラムを続行します』
[早朝が過ぎ、通常ならば船員達の起きだす時間帯を過ぎた頃、流れる放送。
早朝寝ているところを起こさないようにと、機械的な気遣いを込められたプログラムによって、実際の死亡確認から遅れた放送となった。
その死体はすでに何名かに発見された後だったかもしれない]
―第二階層・自室―
おはよう、オーフ。
[目を覚ましお腹が空いたという姿に苦笑を漏らす]
身支度整えたら食堂に行くか。
[食欲があるなら、まだよかったと。
あんなことがあった後だからと、少しだけ脳裏によぎるのはスティーヴの言葉。
まさかと、あるはずないと、否定の言葉でそれをすべて打ち消し頭の中から追い出す]
─ 夜/第二階層・集会室 ─
あのな。殺す気ならとっくに、じゃなくて。
何でもしてくれるならとりあえず落ち着いて銃から手離して!
[パニックするフラン>>21に早口で言うと、銃を握ったまま振り回している腕を攫む。引き攣ったように動きを止めてぐったりとする身体を片腕で抱くようにして支えた。
上着がないからいつも以上に細いのが強調されていたかもしれない。女性じゃなかったら支えられていたかどうかも怪しげだった]
あー、はいはい。
ならこのまま部屋で寝かせてくるよ。
学者さんはそっちでヨロシク。
[提案が通り、エリカ>>27やスティーヴ>>26に疲れたように返すと、そのまま部屋まで連れて行った。
フランが使う部屋の場所は教えてもらえたのか、途中で調べることになったか。どちらにしても辿り着く手段は持っていた]
……食われてやがる。
PMCか。
[サンプル生物に肉を食われていた同僚を思い出す。
それと同じように、PMCが彼女を捕食したのだろうと判断した]
パトラッシュ。
ここに来る前か来た後でも、何か見たり気付いたことはあったか?
[先にここへ来ていた機械犬に問いかける。
物言わぬ整備士を感知出来ていない様子に違和感を覚えたが、ひとまず確認は必要と考えた]
─ →第二階層・リディアの部屋 ─
[放送>>#3が聞こえたのは、丁度部屋を出ようとした時。
思わず止まった歩み、ブーツのヒールが床とかち合ってかつん、と大きく音を立てる]
……リディちゃん……が?
ちょっと、なんよそれ……。
[昨夜、集会室で最後に見た時は、いつもと変わっていないように見えた。
それだけに、その放送の内容は疑問を浮かべさせるもので]
……どこでどうなってたのか、くらい、説明しぃよ、ったく。
融通きかんのだから。
[場違いかつ、勝手な文句を言いながら、とりあえずリディアの部屋の方へと足早に歩き出す。
さすがに全員の、とまではいかないものの、第一階層勤務者の部屋位置くらいは頭に叩き込んでいた]
─ 夜/第二階層・居住区 ─
ほら、ついたよ。
眠れないなら何か飲むなり何なりして。
とにかく横になってれば身体は休まるんだから。
[フラン部屋の入口まで来ると、そう言って手を離した。
改めてみればまだまだ若い女の子。オーフェンにしたように髪を軽くかき混ぜてみる]
俺は死にたくないし誰かを率先して死なせたくもないけど。
どっちを選ぶかって言えば、やっぱり自分を選ぶよ?
だからフランちゃんもしっかりしなね。
[おやすみ、という言葉は相手に届いていたのかどうか。
一人になると盛大な溜息を吐きながら自分の部屋に戻った]
─ 第二階層・リディアの部屋 ─
……っと。
先客、あり、か。
[たどり着いたそこには、先客の姿。
色々と思う所ある相手と気づくと、一瞬だけ、うわぁ、という顔を作るものの、一先ずそれは抑えて]
何があったん? ってぇ。
聞いて、答えてもらえるんかしらね、この状況て。
[淡々とした口調で、問いを一つ、投げてみた]
―― 夜 ――
[銃を手から離されて、支えられた。
相手が殺しはしないと分かると、いけないと思いつつぐたりと身体が重い。
頭は上手く回ってくれないけれど、情報だけ収集していた]
[支えてくれるとても線の細いからだ。
エリカの制服ににじむ色。
立ち去ろうとするエリカの背に、つっと音を紡いだ]
エリカ
[それ以上は言葉が形作れなくて自分の部屋に連れられていく。
下級期間船員のための、小さな狭い6人部屋]
……どうして、ねえ、どうして……
[支えてくれるノブに、うわ言みたいにつぶやいていた]
─前日/第二階層 集会室─
[自分の放ったそれ以外にもジョエルに向けられた力は、彼の提案通りその機能を停止させた。
が、銃を向けられたのは彼だけではなく。
子供の泣き叫ぶ声が聞こえ、そちらに視線を向けた。]
落ち着け、そこに痛みは感じないはずだ。
…見せてみろ。
[蹲る子供と、その背を撫でる父の傍に膝をついて被弾した義足を半ば強引に見た。
幸いにして破損はあまりひどくなかった為に、子供の体重を支え歩行出来るように部品を繋ぎ直すことが出来た。]
…見た目は悪いが、これでひとまず歩けるだろう。
ただし、急に走ったりすると壊れる可能性があるから注意しろ。
[父に縋りついたままの子供の目を見て言ったが、耳には入っていたろうか。
返事があっても無くても、それ以上は言わず立ち上がり二人から離れた。]
[部屋の入口で、相手が離れた。髪をかきまぜられる]
[泣きはらした腫れぼったい目。のろのろと見上げて。
表情は未だ薄く、頬にあまり血も上っていない]
………ごめんなさい
[部屋の中は、まるで何もなかったみたいで。
それを言えるくらいには回復できた。
ちょっとかなり間を取ってからで、おやすみなさい、は頷くのが精一杯だったから、返せなかったけど]
[彼が去る背中を見送って、やがて意識はすとんと落ちた]
─前日/第二階層 集会室─
…ん?
ラッシュ、何か用か。
[くい、と服が引っ張られる感覚に視線を下に落とすと、自分を見上げる機械犬の姿があり。
部屋を出ていくその後をついていくと、エレベーターホールの前でうろうろと動かれて移動の手伝いを頼みたいのだろうと察することができた。
パトラッシュが自分に頼んだのならば、おそらく整備室だろうとあたりをつけ、自分も整備室の様子が気になっていた為に彼と行動を共にした。]
─前日─
[第一階層に着くと、ラッシュは先に駆け出していて。
自分が整備室についた頃には既に用は済んだというように出てくる姿が見えた。
整備室の中は、やはり死体の山で。
いくつかの装置や機材もまた、乱闘の餌食になっていて使い物にならないようだった。
放っておけば火花が散るかもしれないものを処分し、それが終わった後は集会室に戻る気が起きず。
居住区にある自室へと戻り、寝所に倒れこんだ。
そのまま意識を手放して、それから─…]
―第二階層・自室―
[歩きにくそうにする姿に、リディアにもう少ししっかり見てもらう必要があるかと思考は流れた放送で途切れる。
オーフェンが首をかしげながら投げかける問いかけに]
おそらく誰かに殺されたか、PMCにやられたかだな。
[望まなくてもどうせ殺し合いしなければいけない状況で進んで誰かを殺しにいくような者は生き残ってる中で思い当たらない。
リディアに昨日撃たれていた人なら話は別かもしれないが、その撃たれた相手はすでに死んでいる相手]
とりあえず外に行かないことには情報はあつまりそうにないな。
―― 朝 ――
[放送での目覚めはいつものことだ。
その放送が、いつもと違うってだけで]
[昨夜泣きすぎて頭が痛い。
顎も何だか筋肉痛がすごかった]
……………
[ベッドに寝転がったまま端末を操作する。
自動的に記録されていたメッセージ。再生]
……………
[昨日と現実が変わっていないことに、のろのろとため息。
起き上がった。武器を拾い上げて、裏、表、見てみる。
少しエネルギーが減っていた]
生きてる。
[呟いた]
死ぬの、あたし
[ぞくっと身震い。耳元で声が蘇る]
自分を選ぶ?
……勝手に、皆、退治してくれればいい
[部屋の中で蹲って、しばらく少し考えた]
[新たに誰か死んだって言う。知らない名前。
………やがて、ぐうと腹がなりのろのろそろそろと部屋を出た]
─第二階層 自室─
[それは何時行われたことだろうか。
意識はあったか、それとも眠ったまま為されたのか。
意識が無かった方が幸せかもしれない、自分が食われていく感覚など知らない方がきっと良い。
ただ、記憶は曖昧で。
己の状態をしっかりと認識できる程の自我が戻ったのは、朝を告げるアラーム音が鳴り響く時間だった。]
─第二階層 自室─
………何だ、これは。
[寝台にうつぶせのまま横になっている女に手を伸ばす。
けれど、触れられない。
手は透けて、女の身体を通り抜けてしまう。
身体だけでなく、寝台にも触れられない。
否、それ以外、何にも触れられないでいってしまう。]
どういう、ことだ。
[掠れる声は、自分のもの。
目の前に横たわっている、明らかに死んでいるその身体もまた、自分のものだった。]
―翌朝/第二階層・自室―
だれか、ぴーえむしー…。
[表情は少しだけ悲しげに。
だが放送でそう伝えられただけでは、昨夜のような感情の起伏は起こらない。
どこかぼんやりとしているのは、寝起きだからのはずなのだが。
外へと言われれば、うんと頷き、ひょこひょこと父親の後をついて行こうとした。]
ねー、とーちゃん、とーちゃんは誰がぴーえむしーだと思う?
[歩きながら、子供は素朴な疑問を父親に尋ねた。]
─第二階層・リディアの部屋─
[近づいてくる足音に反応して、扉を振り返った。
やがて姿を見せたスティーヴからの言葉>>41を認識する前に、艦内放送>>#3が割り込む。
Lydia=Stone。
名前とそのデータを照らし合わせて、己が探していた者のことだと理解。
そうして彼女がもう居ないことを漸く知ると、うろつくのを止めてその場に座った]
[新たな足音に首を向けて、僅かに尾を揺らし]
くぅ。
[再び投げられる問い>>42。
そちらに頭を向けて首を傾げてみせたなら、それだけでも何も見ていないということは伝わるだろうか]
[犬の首元には昨日の夜と違い、小さな赤い機械が取り付けられていた。
昨日リディアの協力を得、入った整備室から引っ張り出してきたそれ。
“ペットの気持ちが分かる”という触れ込みで随分昔に流行った玩具で、いつだったか整備士の誰かが面白半分に持ってきたものだった。
今の技術から見れば見た目も中身も本当に稚拙な機械ではあるが、あったほうが多少は便利と、機械犬なりに判断してのことかも知れない]
[それにも先の問いに関する答えか、『いいえ』という文字が浮かんでいた]
―― 朝 リディアの部屋 ――
[端末を開く。
生存者の情報をデータベースから引き出した]
[登録されてるホロを見る]
………………
[歌を歌おうと口を開いて、声がガラガラで出やしない。
ふさわしい歌も思い浮かばない]
[そこら中に転がる死体]
せんめつ
[呟くと、食料庫から両手にドライフーズのパックを抱えてきてあてもなく歩く]
[ふと、人が沢山いる気配を察知した。
息を凝らして――とは言っても、訓練していない身、ばればれなのだが――そちらの方へと足を向けた]
─第二階層 自室─
[目の前の自分の身体は、首から脳までを食われていて。
人の手で殺されたとは到底見えなかった。]
……PMC、か。
[ぽつり、呟いた声は、感情の色はなく。
自分が殺されたという事実すらも、上滑りしていくような感覚にぼうと立ち尽くしたまま動けずにいた。
パトラッシュが訪れてきたのを見て、メンテナンスの時間が来たのだと気付いたもののそれはもう出来ない。
死した自分を認識できず、室内を探すその仕草を見ていることに耐えられなくてきつく目を閉じた。]
―第二階層・自室→ー
[オーフェンを連れて部屋を出ると廊下に転がる死体やら地の跡やらは綺麗になっていた。
通路の奥の方を見ると定期清掃を行う大型の掃除機械が作動しているのが見える。普段よりも長い時間がかかっているのは清掃量が多いため。
さしたる人工知能も搭載されていないその清掃機械にとっては、廊下に転がる死体などはゴミや汚れとしか認識されなかったらしい]
誰がか…、
[オーフェンの質問には答えに窮する。再度頭の中にスティーヴの言葉を思い返してから]
誰がかは、よくわからないが…、
スティーヴは違うような気もするな。
[何よりも警戒心と、それにともうなう知識と行動力がこの中では一番ように感じる。そんな彼は一番寄生される可能性は低い気がした。
またPMCを誰よりも一番探しているらしい姿からもそう思わせた]
何をしてるの
[その部屋が誰の部屋かなんてしらない。
腫れた眼、下げられた武器。両手に抱えた食事]
[おびえたように小さくなって、人の気配がするほうを覗く。
エリカの姿が見えたから、まだ震えの残るこえでそう聞いてみた]
[背後からかけられた声。ひくっと大きく飛び上がり、ばっと振り返る。昨日、運んでくれた人]
のぶ・おずわるど・あかつき、さん
[直接聞いたわけではなく、文字を読んだだけだから。
どことなく片言。
両者への警戒の色をかなり残したまま、ぺこりと小さくお辞儀した]
― 翌朝/第二階層・廊下 ―
そうなの?
[こてりと父親の言葉>>61に首を傾げる。
スティーヴ=おっちゃん、というのは消去法で理解できた。知らない名前はそこだけだった為。
自分を撃った相手を思い出し、難しい顔をする。
父親は正しいと信じている。だから、違う気がすると言われれば、そうなのかもしれないと思うけれど。]
でもおれ、今度だれか撃てって言われたらおっちゃん撃つよ。
だって、やられたらやりかえしていーんだってばーちゃん言ってたし、ノブにーちゃんもそうしてたし。
[だから間違ってないんだと、そう言うときの子供の表情は少し誇らしげだった。]
─第二階層・リディアの部屋─
おん
[扉の方から小さな声>>63と、その後から覗きこんできた顔>>64。
鳴き声はどちらに反応してのものか]
[機械の文字もそれに合わせて、単なる挨拶の言葉に変わる]
― 第二階層・リディアの部屋 ―
ノブ、だけでいいってば。
記憶力いいんだねー。
[振り向いたフランの警戒の強さに思わずホールドアップ。
小さくお辞儀されると頷き返して手を下ろした]
[通信士がこちらに来れば、覗き込むのは彼の後ろから]
[エリカの答えが聞こえれば、顔をしかめて部屋から、したいから一歩下がるように]
死んだ。
皆死んだよ、見に来るほどじゃない。どうせ誰かが殺した――
[朝、少し落ち着いて端末を見て、ようやく理解した昨夜の出来事。声におびえがにじむ]
人でも化け物でも、代わんないで、殺すんだ。
あたし、違うから。エイリアンなんかじゃない、から。
オーフがそれが正しいと思うなら、そうするといい。
[頭をくしゃりとやさしく撫でてから、それでも次にかける声は言い聞かせる時にするように、少し厳しい調子を乗せて]
ただし、正しいと思ってやったからには責任を持つんだ。
そしていつまでも後悔をしないようにしろ。
[それから優しい声音で]
それでも選択したことがつらいときには、俺がいるからな。
[そんな話をしていれば人が集まる姿が見えるだろうか。
誰かの部屋の前らしく、その先にあるものはなんとなく予想はついた]
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