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─ 庭園 ─
[思い詰めなくていい、という言葉>>58に、更にきつく唇を噛んだのは条件反射。
そうしないと、叫び出してしまいそうだったから。
叫びの代わりに落ちるのは、強く噛み過ぎて切れた事を示すあかいろ。
黒猫が案ずるように、にぃ、と泣く。
運ばれて行く姿を見る事はなく。
イヴァンに問い>>67を向けられると、どうにか口を開いた]
…………ユリさんは。
ひと。
ライヒアルトさんと、ユリさんは、陽のひかりの下に、いた。
[ぽつり、と問いに答え。
中へと促されると視線を落とし、あかに染まった手をじ、と見た]
…………着替えて、くる。
[ぽつ、と落とす呟きは短く。
直後、その場から駆けだした。*]
[覚悟していたことだった。
漆黒の獣に向ける表情は消えそうな笑み。
人狼なる存在であり、
隣人でもあるそのひとのことを
深くは知らない。
隠していたものを打ち明けて貰うほどの距離にもなく
探ろうともしなかったけれど――、
最期に、隠していただろうその一面、その姿を見られて
少しだけ嬉しくもあったのかもしれない。
喉に鋭い牙が食い込む。
抵抗を試みるのは反射的に。
けれどなすすべなく押さえつけられ寝台が軋む。
己が襲われたなら、今夜は、
エーファにその牙がその爪が触れる事はないだろう。
盾になれたなら本望だった。
なれど、かの少年を支えられずに逝くのは本意でなく、
身勝手な己に、ただ、苦いものが過る。]
[苦しみに薄れゆく意識の中、自らの胸元へと手を伸ばす。
神に救いを求めて、十字架に触れようとした。
同時に、母の指輪と、父のペンダントを求めた。
生まれ育った修道院にはきょうだいのような存在は居た。
家族のようにも思っていた。
けれど、ライヒアルトは本当の家族を知らない。
血の繋がった家族の在る者を羨ましく思いもした。
けれど、それを口に出すことも表情に出すこともなかった。
家族というものに憧れる思いがあり、
けれどそれを見抜かれたくなくて
父と名乗るそのひとの連絡を遠ざけた。
顔くらいみておけばよかった。
と、そんなことを思いもしたが
それらに手が届く感触は得られぬまま]
[届かなかったはずの十字架を握る手は
祈るような形で胸の上で組まれる。
その下にあるはずのものはない。
肉体を失った修道士は己であったものを見下ろした。]
[オトフリートが平静そうだったので、遠慮がちに質問を追加した。]
……あのう、変な質問だと思われるかもしれませんが……、
人狼は誰だと思っています?
カルメンさん?
それとも、他に?
[問いながら、ユリアンが来て説明してくれないだろうかと思い、広間の出入り口へちらちら視線を向ける。]*
─ 前日 ─
[覗き込んだ厨房の中に居た二人からの返答>>6>>7に、あら、と瞬き]
ライヒアルトさん?
ううん、お会いしてないわ。
というか、今日はまだ誰とも会っていなかったから。
[すれ違ってしまったのだろうというオトフリートに、そうみたいね、と眉を下げた。
けれど、二人が準備している様子を見ると皆まだ食事をとっていないらしいとも察せて]
─ 庭園 ─
[想いを背負い込み過ぎているように見えるエーファの唇から紅が落ちる>>68。
堪える感情を具現化したかのよう]
エーファ、血。
[指摘して手を伸ばし、彼の肩に手を置こうとする。
次いで、問いの答えが返り、エーファが視た二人の名を得た]
…そっか、分かった。
ひとまず中入ろう。
……でも、エーファが探せるってんなら、ユリアンはなんだったんだ?
アイツも誰が人狼なのか分かるっぽかったんだけどな。
[中へと促した後に呟いた疑問。
着替えると言って駆け出したエーファには届いたのかどうか。
走り去るエーファを見遣ってから、イヴァンもまた屋敷の中へ*]
─ 前日 ─
私も手伝うわ。
二人よりも三人でやった方が早く終わるし。
…皆まだごはんを食べてないんでしょう?
広間に来るのを待ってみて、来られるのが遅い様なら探しに行くわ。
[少なくとも二人の落ち着いた様子を見れば、確認を急ぐ必要はないと分かる。
最も届いた聲で、今日は誰の命も奪う事は無かったと解ってはいたから。
その日は、夜の帳が下りるまで、穏やかに時間が過ぎていった]
―回想・客間で―
[こちらが知っていることを、イヴァンも薄々気付いてはいたようだった>>61
どこまで納得したかはわからない。男自身、自分がそうなるまで御伽噺と思っていたのだから]
「場」について前から知っていたのは本当だよ。
でも、こんな事になるとは思っていなかったな。
なんだろうね、君たちを死なせたくないって思うから黙ってた、って感じかな。
[光の者が人狼を狩ろうとするように、闇の護り手は人狼を護ろうとするのだろう。
それが何故か、正しいのかどうかもわからずに]
[どうしたい、と短く向けた愚問。
それに返るのは、ある程度は予想通りの答え>>62]
生きる事を諦めていないなら、いいんだ。
人狼だから死んでくれ、なんていわれて、そうですかなんて言える人はいないと思うよ。
[彼らの中に強い意思がある事を知って、笑う]
「場」が壊れたなら、人を食べたいっていう衝動も収まる筈なんだ。
[だからどうか、それまで見つからないで欲しいと、願うのは胸の内だけに止め。
カルメンの「聲」が聞こえないと言われたならいぶかしむのは少しだけ]
何か、あったのかもしれないな……
[その予感が当たるのは、それから少し後の事。*]
[早朝になり、
異変に気付いたのはユリアンだった。
祈りのかたちに組まれた手>>37を見る。
聞こえた謝罪に、不思議そうに首を傾げた。]
何を謝るのか……
[誰に対してのものかもわからぬ紡ぎだった。
彼が瞑目し祈るさま>>38を認めれば
緩やかに目を細める。]
祈ってくれてありがとう。
[感謝を彼に向けて、部屋を出るを見送り*]
―庭園―
[カルメンを運ぶ用意をしながら、ふと見ればイヴァンが感情を押さえ込むように手を握りこむのが見えた>>65
今は抑えて欲しいと思う。
願いが届いたか、次にこちらに向けられたのはどこか穏やかな願い事>>66]
いいよ。
カルメンとも約束していたからね、演奏を聞かせるって。
落ち着いたら声をかけてよ。
[必ず、と約束をしてカルメンを運ぶ。
残る二人も、すぐに戻ってくるだろうと思いながら。*]
[話している途中で、あることに気づいた。]
じゃあ、今ここに残っているのは4人?
オトフリートさん、イヴァン、エーファ、ぼく……。
人狼はまだいるんでしょうか?
『場』が終わったかどうか、いつわかるんですか?
[オトフリートから答えはあっただろうか。]*
─ 庭園→自室 ─
[短い指摘に蒼が瞬く。
自分を保つ事に意識を向け続けていたから、肩に伸びる手には気づけなくて。
かかる重みに、びく、と小さくない震えが走った。
その場から駆けだしたのは、触れられている状態から逃げだしたい、そんな気持ちも少なからずあった]
…………わかんない、よ。
[自室に駆け込み、は、と息を吐いた所で零したのは小さな呟き。
それは、駆けだす直前に届いた疑問への、率直な答え]
わかん、ないけど。
……信じたい、よ。
[力がひとだから、と示しただけではなく。
祖父を亡くした時に向けてくれた言葉が、嬉しかったから。
だから信じたい、というのは偽らざる思い]
[ふる、と首を振り、手にしたままの短剣を見る]
……ちゃんと、手入れ、しないと。
[血の付いた刃物は、ちゃんと手入れをしないといけない、というのは、薬学の師からの受け売り。
もっとも、彼の人が示したのは治療道具の事だったけれど]
……やんなる、よなぁ。
これが、形見になっちゃうとか、さ。
[祖父がこれをお守りと称した意味は、今なら何となくわかる。
零れた声が震えているのを感じ取ると、ぶん、と頭くを強く振って刃に着いた血を拭い。
それから、着替えを持って部屋を出た。
向かう先は大浴場。温かい湯を使って血を落とし、返り血のついた服を着替えて。
銀の短剣は、相変わらず上着の内にしまい込んで]
……いこか、モリオン。
[待っていた黒猫に呼びかけ、歩き出す。
どこに行こうか迷って、結局は、人のいそうな広間へ向かう事になるのだけれど。*]
[その夜、女も侍祭の部屋を訪れていた。
夥しい血の匂いに酔ったように、部屋を出て。
己を呼んだ彼と別れ、女が向かったのは降り積もる雪が音を飲み込み静寂に支配された空の下]
………やっぱり、綺麗。
[澄み切った夜の空、全てが月光に照らされる。
女の姿は、月のいとし子と称される通り、獣のそれに変わるもそのままに動くことはなく。
前身を白銀に覆ったその身を、白雪に横たえて目を閉じた]
―広間―
[ユリアンが入れてくれたお茶に礼をいい>>69、こちらが今見てきたことを提示すると、ユリアンはやはり酷く驚いた様子で。
口論でも、と言う言葉に、彼は知らなかったかと軽く首を振って]
エーファは「誰が人狼かわかる」力を持ってるらしい。
『幻燈歌』の「見出す者」がエーファだったんだ。
それで、カルメンがそうだってわかったらしい。
[そんな風に伝えるべき事実だけを伝えてお茶を一口飲んで
その後に続けられた質問>>70には、どこか困ったような表情を浮かべた]
エーファを信じるなら…彼がそういう嘘をつくと思えないから信じるけど
人狼はカルメンだろうね。
[まずはそこだけを確定のように言って、ユリアンが残りの人数に気付いて問いを重ねる>>75のには、考える「ふり」をする]
─ 厨房〜広間 ─
[オトフリートとのやりとりの間だったか。
彼か、あるいは広間へやってきた者が空腹だと言えば、
厨房へ赴き、自分で作った魚の香草煮を温めて深皿に盛り付ける。]
我流ですが…ぼくも一人暮らしなので。
[謙遜の言葉を添えてテーブルへと出すだろう。]*
[女がこの村に残ったのは、この場所に魅せられたから。
雪と氷が成すこの景色が、女の心を掴んで離さなかったから]
…何度描いても、満足の行く彩は出せたことが無かったけれど。
[同じ時間、同じ場所であっても常に変化する煌きを、キャンバスに閉じ込めたくて毎年、飽きもせずこの屋敷を訪れた。
他者の評価より何より、自分の満足の為に描き続けてきたのに、今日までついぞ、これならばと思うものは描けなかったのに]
まだ居るかどうかはわからないなぁ……
君やイヴァンがそうだとは思えないし。
[知っていることを伏せて「わからない」と返す。
彼が生き延びる事を望むなら隠し通さなければいけない]
ユリアンから見たら、俺は怪しくみえるかい?
[そんな風に問い返し、ちらちらと様子を伺うユリアンを見ていた。*]
─ 屋敷内 ─
[中へと入り、人が居るだろう広間へ向かうにはしばし間が空いた。
感情の整理のためだ。
地下へ続く階段の中間辺りに座り込み、しばらく黙り込む]
……………
[エーファはユリアンとライヒアルトが陽のひかりの下にいたと言っていた。
詰まり現状、オトフリートと自分のことは視ていないのだろう。
まだ人狼がいると判断されるなら、矛先が向くのは2分の1]
…生きるのを諦める気はねー、が。
[やり辛い、と思うのも已む無し]
─ 広間 ─
[広間へ向かうとユリアンとオトフリートが居た。
何かを話しているようだったが、よ、と短い挨拶だけ向けて適当な席へ座る*]
……まさか、自分の身体で表せるなんて、思ってなかった。
[前足を月へと向けて伸ばせば、光を受けて反射する銀毛が瞳に映る。
それは女が表現することを望んだ煌きそのもので。
それと同時、絵ではこれを表すことは出来ないとも分かってしまったから。
女はこの姿になってから、絵筆を持つことが出来なくなっていた]
[愛した人に愛されていないと解った時、女を救ったのはこの景色だったのに。
今、女を苦しめているのも、この景色]
(……ごめんなさい、イヴァン)
[何が何でも生きようと望めなくなっていると、ずっと胸の内に押し込めていた本心をもう。
否定することすら出来なくなったから]
(私ね、エーファが来たらきっと── 抵抗できない)
[少年が敵討ちに来ることを、もしかしたら、望みすらしていることを謝って。
人の姿に戻っても、夜が明けるまで寒空の下一人座り込んでいた]
─ 玄関前 ─
[広間に向かう前に、ふと思いついて外へと出た。
足を向けるのは氷の堤に砕かれた橋の方]
……あ。
[風に乗って、人の声が届く。
どうやら、復旧作業は始まっているらしい]
…………でも、まだ、かかりそう…………だなぁ。
[外への道はいつ開くのか。
そして、それまで自分は生きていられるのか。
考えても詮無いとは思うけれど、ふと、そんな事が過る]
……なー、モリオン。
[小さな声で、抱えた猫へと呼びかける]
ライヒアルトさんとユリさんが陽のひかりで、あの人は月のひかりだった。
……もし、まだ終わってないとしたら、あと、二人。
でも、演奏家さんって、なんかこう……おおかみっぽくないんだよなぁ。
[言われなければ、意識を彼に向ける事はなかった。
極論すれば、黙っていれば逃げきる事だってできたはずだ。
なのに、わざわざ自分に意識を向けさせた──その意味は、どこにあるのか、それはわからないけれど]
でも、あのひとが、違うとしたら。
[転がり出るのは、単純消去法。
無意識、唇をまた噛んで]
……って。
[先ほど切った部分が痛んで、顔を顰めた。
黒猫が、呆れたようににぃぃ、と鳴く]
るっさいよ、もう。
[その響きにむぅ、となりながらも、黒猫を離す事はない。
抱えている温もりは数少ない縁と感じているから]
……もどろか。
[切れ切れの声に耳を傾けながら、踵を返し、今度こそ向かうのは、広間]
─ 広間 ─
[広間に入り、最初に感じたのは空気の温かさ。
それにほっとしながら中を見回して]
……ライヒアルトさん、は?
[そこに欠けている姿に気付いて、誰にともなく問いを投げかける。
答えを聞くのが何となく怖くて、黒猫を抱える腕に力が入った。*]
―広間―
[話の途中、ユリアンが用意したという料理>>79を運んでくるのをじっと見て]
俺も町に居るときは自炊だけど、こんな風にちゃんとした物は作れないよ。
[と素直に感想を述べておいた。自分の料理については謙遜ではなく事実である。
そうして、先の質問に「わからない」と返すと、明らかに落胆したのが見て取れた>>85]
いや、人狼がいなくなれば終わるよ。
残っていたら…そうなるかもしれないけど。
[それは事実だから、落胆を覚悟でそう告げる]
ユリアンにも出来る事はあるよ。例えば、エーファを励ますとかね。
[気休めにしかならないだろう言葉は、それでも男の視点では間違いなく彼にしか出来ないことだった]
[暫くして、イヴァンが広間に顔を出すのを見て>>83、少しだけ安堵する]
お帰り。
[短い言葉には短く返す。
やがて、エーファも広間に顔を出すなら、全員がここに集まる形になるのだろう。
エーファが誰を見て誰を見ていないのかは知らないが、自分とイヴァンはまだだろうと思う。
さて、どうしたものかと思いながら、残ったお茶を口に運んだ。**]
[迎えた朝は、日の射さぬ曇り空。
自分と彼を繋ぐ聲はまだ聞こえない。
ようやく飢えを満たせた所だし、深く眠っているのだろう]
……日が差さないと、本当に真っ白。
[足元の雪を指で掬えば、伝わる冷たさに小さく笑う。
どれだけそうしていただろう、何時の間にか耳に届くその>>23>>24歌声に顔を上げ]
…………祈りの歌、ね。
[少年らしい微かな声が紡ぐその歌に、一度瞼を下ろした後。
再度開いた瞳に、おそらく向けられるだろう想いを受け止める覚悟を宿して声の聞こえる方へと足を向けた]
…おはよう、エーファ。
[歌声が途切れた所で声をかけると、気付いていなかったらしい少年が振り向いた。
>>25黒猫が鳴くその声と、投げられた言葉に、やっぱり見つかったのかと微か目を閉じて]
そう……………馬鹿、ね。
貴方も、
───…私も。
[瞼があがったその瞳に銀の煌きを映しながらも、穏やかな微笑みを浮かべて声を返す]
[エーファを馬鹿だと思うのは、一人で背負おうとしている事。
自分を馬鹿だと思うのは、エーファ一人に背負わせてしまう事]
(生の手助けを志している子に、生を奪わせてしまうなんて。
我ながら、酷い女だわ)
[だから、女は抵抗しなかった。
少しでも、彼が躊躇うことのないように。
罪悪感を、抱かせないように]
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