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─三階・展望室─
[文字通りの飛び出しをやらかして来た展望室に戻ると、開いたままの窓を閉め。
そのまま、水晶の壁に寄りかかって座り込む]
……さて、ここから一体どうなるか。
と、いうか、どうするつもりなのか……。
[小さく呟き、目を閉じる]
……と、いうか。
この状況が長引くと、擬態、解けるかも、なぁ……。
内側に残った力、と外から頻繁に感じる力が、過干渉してる……。
[掠れた呟きの後。は、と零れるのは、重いため息**]
─館内二階・廊下─
[ゲルダの部屋から離れると、廊下の窓から外を見て。
ほんの少しだけ力を外の空間へと向けた]
わぉおおん。
……うーん?
バランス自体は取れてる……けど、ボク達しか結界の中に居なくてー。
元々残された人達の属性は偏ってた…よね。
[自分の属は三対揃っていて、今も欠けてはいないが。
翠樹と精神は元々それぞれ欠けていて、疾風も騎士団長が最初に連れ去られたことにより対が欠けていた。
現状では天聖も対が欠けており、かなり偏った状態にある]
と言うことはー……王様、ずっとバランスとってたのかなぁ。
だから、玉座から動かなかった?
ううん、動けなかったのかもー。
[その状態で一人一人怪しい者を拘束するとなれば、焦りが出て判断が鈍るのも道理か]
え…
り、リディお姉さん、大丈夫じゃ、ないの?
私がおよめさんになったら、だいじょぶに、なる?
[リディからもうだめだと言われるとオロオロしたものの。
黒江に話しかける様子は普通だったのでだいじょぶそう?と、きょとり。]
[ふと思いついたようにイヴァンの方へとちかより]
そういえば、数時間後とか、いってましたけれど――朝まで、ってことでしょうかね?
それなら私は一度部屋に戻ろうと思いますが……
ああ、もし夜の間でしたら、部屋にきていただいてもかまいませんよ。
[そういって、イヴァンに部屋の場所を告げて離れる]
……嗚呼、
さすれば、矢張りここが例の反省房。
[そうこうしているうちに、起き上がるリディからも声が掛かり]
某にも身に覚えは無いが、疑われるようなことをしたのだろう……恐らく。
[一応王を庇う発言をしたが、かなり自信の無い声だった]
……取り敢えず。
双方、怪我はないか。
[よめ発言は聞き流したのか聞かなかったのか。
先程まで転がっていたリディと、犯人に入れられたのであろうベアトリーチェを交互に見た]
うん、ビーチェ、だよ?
葉ノ介お兄さんも、ハンセイボウに、来ちゃったん、だね?
[戸惑いがちな黒江の呼びかけに、こくり頷いて。
こちらからも黒江に問いかけた]
[イヴァンから離れたときにエーリッヒがもどってくるのを見て]
おや、お帰りなさい、エーリッヒさん。
私はちょっと疲れたので先に部屋に戻りますね。
それではまた。
[そういって皆から離れて、部屋へと戻っていった**]
「どうも、力が揺らいでいるようだな。お守り代わりにこれを持っているといい」
[他には聞こえぬような声で囁きながら、ベッティに黒馬の鬣で編んだ細い腕輪をそっと差し出す]
「空をも駆ける天の気を持つ馬の鬣だ。其方が常に天馬の如く自由でいられるように」
[言葉通り、腕輪は天聖の気を帯びている]
おケガは、ないけど。
お水の中が、きゅうにピカーッてなったの。
だから、まだちょっと、目、ちかちかする。
[黒江の問いに、水盤を指差しながら答え、目をぱちぱち瞬きした。]
―館・ゲルダの部屋―
[ゲルダと二人、エーリッヒのことを見送ってから]
アチャ……?
[こてんと首をかしげた。その名前に心当たりがなかったから。
翁というのは、ギュンターのことだろうと、そちらはわかった。
ありがとうと、笑いかけるゲルダには首をふるふると横に]
ゲルのためなら〜、全然苦じゃないの〜。
[そう明るく笑い返した]
[ベッティが、腕輪を受け取れば(受け取ろうとしなくとも、少々強引に、手渡そうとするだろう)そのまま、ナタルの待つ展望室へと向かう**]
―館・廊下―
あーうん、やっぱそうなのかな…。
[氷破としてのあたいの均衡は、蜥蜴のおっさんとゼル ギウスがいるせいで今んとこあんまし問題ねーんだけどさ。あっちのあたいはちょっと微妙だ。
女王に印付けられた一時的なもので、ちゃんと元に戻ってるわけじゃないから、バランス崩れても誤魔化し誤魔化しどーとでもなるとは思ってんだけど。そもそもあたいの意志じゃねーところで戻ってんのが問題で……。
うーんと思ってた所で、おっさんにわっかを差し出されたあたいは両手で受け取って、珍しそうにそれを見たんだ。
なんだ?って聞いたら>>76こんな返事が返ってきた。]
へぇー、天馬の鬣かぁ……。自由か、それいいなっ。
[自由って言葉は好きだ。昔っからな。
だからおっさんがくれた鬣の腕輪もだけど、付け足してくれた言葉が気に入ったのさ。]
へへ、あんがと。少しはマシになるかな?
[さんきゅ、とおっさんがくれた腕輪を、あたいは印がある方の腕につけといた。聖なる気ってやつは、印の気配を落ち着かせてくれるような気がしたんだ。]
うん、お水。
この中、お姉さんたち、みえるの。
[水盤の縁に手をかけて、中を指差す。
そこにはエーリッヒたちの姿があるだろうか。]
おっさんもゼルもまたなー。
あ、エーリッヒ、お帰り。
[とりあえず廊下から離れてく奴らを見送って、そんでもってあたいは戻ってきたひょいとエーリッヒに近づいて、耳元で囁いたのさ。]
「エーリッヒ、もし守るとしたら、やっぱり蜥蜴のおっさんなのか?」
[ひそひそっと、大分小声でな。]
あ、エーリッヒちゃんと、ベッティお姉さん。
…あれ?
ゲルダお姉さんたち、いないや。
おやすみ、したのかな。
[水盤を覗き込みながら首を傾げ。
ほかのとこは見えないのかな、となんとなく思ったとか。**]
―館・自室―
ああ、父さん。
翁と同じ妖精騎士だったんだって。
[ぼやっとしてて普段使わない言葉が混ざったらしい。
話してる間にもトロトロと瞼が落ちてくる]
榛ちゃんは、つよいなー。
ボクも、みならって…。
[最後はスーという寝息に混じってしまう。
くったりしていてもその寝顔は嬉しそうなどこか幸せそうなもの*だった*]
─館内・廊下─
くぅ?
[マテウスも見送ると今度はベッティがこちらへやって来て。
囁かれる内容に金の瞳を瞬かせる]
「んー、まだちゃんとは決めて無いー。
もうちょっと考えようかなぁって思ってるよぉ」
[何だか小声だったから、つられて小声で返していた]
―館・ゲルダの部屋―
とうさん…?
[アチャというのはゲルダの父親らしい、
自分は父親と言う存在を知らないので、それがどういうものか具体的には良くわからなかった]
ゲルと一緒だらかなの〜…
[きゅっと、そのまま眠りに落ちる時までゲルダの手は握ったままに。
やがて寝息を立て始めたゲルダの頬にそっと口付けて]
私は〜……
[呟き、孤独な存在だったから、と続く言葉はつむがれることなく、
ゲルダのベッドの脇に座ったまま、自分も眠りへと落ちていった。
その手はしっかりと離さないよう*握ったまま*]
「そっか、んでもエーリッヒが行ってほしくない奴にしといた方がいいぞ?
多分その方が後悔する事も少ないだろうしなっ。」
[多分おっさん守るんじゃね?
と思ってたあたいは、エーリッヒにこそこそそんな事をもふって言ったのさ。もふもふ。]
じゃ、あたいは飯食ってから部屋戻る。
何か腹減ったし結構寝たからなー。
んじゃまたなっ。
[エーリッヒと蜥蜴のおっさんも居たかな?
とにかく残ってた奴に手ぇふって、あたいは一度食堂へと向かったのさ。**]
─ →館内二階・自室─
[食事を終えた後は自室へと戻り。
寝る時恒例の遠吠えに力を載せて]
けふ……わふぅ。
やっぱり慣れないー。
[ぺしょりと若草に突っ伏しながら息を吐いた]
行って欲しくない人はみんなだけどー。
みんなを護るのは無理でー。
一人に絞んなきゃいけないー…。
ベッティ女王様の匂いするしー。
女王様封印されちゃってるから、狙われる可能性あるよねぇ。
同じ力持ってるかも知れないしー。
だったら何かされる前に連れ去ろうとするかなぁ?
[まだそのことを知らない人も多いのに、主観だけでそう考えて。
今回はベッティに対して力を向けたのだった。
何やら誇大解釈している部分もあるようだが。
準備を終えると犬小屋に入ろうと匍匐前進で移動して。
けれど途中で力尽き、犬小屋の入り口に頭を突っ込んだ状態で眠りについた]
─しばらく時が経ち/ベッティの傍─
[ベッティへと向けた力は凝縮された球として彼女の傍に留まった。
何も無ければ一定時間の後に消滅するものだったのだが]
[突然周囲に持ち上がる黒い影。
その時ベッティは起きていたか、それとも眠っていたか。
どちらにせよ、黒い影は彼女へと襲い掛かり、飲み込もうとする。
しかし包まれてしまう直前、力の球が弾け飛び、圧縮されていた干渉の力が影の持つ力を均衡化しようと働きかけた。
その力は干渉した影が散り散りになり、残滓となってしまうまで残り。
役目を終えると、ふっと消えたことだろう]
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