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─パン屋─
…独りで、消えちゃったんだね。
さみしくなかった?哀しくは、なかった?
[中は、まだ彼女の痕跡をそのままに残していて。
本当にまだ、ゲルダが居るみたいで。
淡々と語りかけている自分は滑稽だったかも、しれないけど。
じわりと浮かぶ涙は堪えて、小さな声で問いかけた。]
ゲルダにも、あたしみたいなしるしがあったのかな。
[答えが返ってくるわけはなかったけれど。
しばらくその場で、ただ黙って立ち尽くして。]
…ごめんね、邪魔して。
それじゃあたし、帰るよ。…また、ね。
[想いが残るなら、彼女にも届くかもしれないと。
そう思いながら誰もいない店内に手を振って、家路についた。]
[ミハエルを抱きしめようと、伸ばされる手は親友の手か、自分の手だったか]
難しいことはいい。
感情と理屈は違う。
思う気持ちを、レナーテが否定することは、ないはずだ。
[儚い笑みを向け緩く首を振るゲルダに軽く眉を寄せた]
…いのちがひとつ尽きても。
[思い出したのは先日のこと]
[ミハエルの声が蘇る]
言葉は、残る。
そうして、言葉には、心が宿る。
美味しいという言葉にも、心は宿らないだろうか。
[言葉を借りてもやはり上手くは説明出来ず]
[困ったような顔で小さく微笑んだ]
ただ。
そう思うゲルダの心も。
まったく分らないわけではないかもしれない…。
─道具屋─
[繰り返す言葉には、うん、と小さく頷きを返し。短く上げられた声と続く小さく紡がれた言葉をしっかり耳にすると、軽く目を見開いた]
ずるいかな、俺。
俺は想っていることを、伝えたいことをはっきり口にしただけだよ。
この間ユーディットに言ったようにね。
[声には少しからかいが載っていたかも知れない。ようやく泣き出したユーディットに、少し安心したように息を吐いた。少女の背に回していた手で、あやすようにとんとん、と背を叩いてやる。ユーディットが落ち着くまで、その仕草を繰り返すことになるだろう]
[声が震えないようにするのにはかなりの力が要った]
いのちは散るものだ。
だからこれもまた自然の流れの一つだ。
けれど。
悲しませたくはなかった、な…。
[腕が小さく震えるのは止められなかった]
わからない。
わ、か… 、っ
[伸ばされる腕の服を震える手が藁に縋るように掴む。]
訊く、だけ、なら、まだ…いい。
でも、
… でも、今は。
ユリアン。ボクは
[段々と抑えていた感情が溢れるように声が揺れて翠が──涙に滲む。]
責めて──しまいそうだ。
どうして。と、
… 何故、と。
[声に感情が戻る。指先が震えて、どうしようもないように、口許を手で押さえ]
恨み、たくはないし、
…… 憎みたくもない、と思う
それ、は。それは。
…レナーテが、後に、伝え、ようとした、
こころを、捻じ、曲げるんだ。
[悲しみ以外を生むわけではない、と。そう、彼が言った言葉が、恨みや、憎しみを指すわけではきっとないから]
うん…。
レナーテの言ってる事は、わかる、よ。
[眉を寄せこちらを見る人を、困ったように見上げて。]
でも言葉を残して、心に残してしまって。
…自分のせいで、私が死んだと思われたから。
私の事を思い出して、泣くくらいだったら。
いっそ忘れて欲しい。
忘れて、幸せであって欲しい。
[一抹の願いを呟いた。
全く分らないわけでもないと、言われれば少しだけ目を細めた。]
─村の通り→道具屋─
[遠回りをしたので、自宅に戻ったのは結構な時間が経っていて。
レナ心配してるかな、と心なしか早足で帰ってきたが。]
エーリ。
………ユーディ?
二人とも、どうしたの…?
[遠目からは、エーリしか見えず。
近くに寄ると、エーリの腕の中のユーディがないているのに気付き、胸のうちに言い知れぬ不安が沸いて。]
…ミハエルは、ユリアンの家にいるよ。
[影はそこから伸びた。
あまり時間は経っていないから、おそおらくまだそこだろうと思って告げて。]
…行かない、の?
[微かに震える腕を見て。
震えないようにと、声を固くするレナーテに、問いかけた。]
─道具屋─
[ユーディットが泣き止む前か後か。イレーネが戻って来たのを見て、視線だけ向ける。ユーディットは腕の中に抱えたまま]
イレーネ。
……うん、ちょっと。
[歯切れ悪く言い、一度視線が地面へと落ちる。それから一呼吸置いて、イレーネへと視線を戻し]
…イレーネ、心して聞いてくれ。
───レナーテが、消えてしまった。
[一言前置きをしてから、肉親の消失を告げた]
ミハエル、今は泣いていいときだ。
[そっとミハエルの背を撫でる手]
ここであったことは誰にも、言わないでおく。
[親友にもそれで頼むと視線だけで、きっと親友からは了承の意が返るだろう。
ぽつりぽつりと、語られる言葉に]
ここで全部出して、後に残さない。
それもありじゃないか?
心を残してきたことは後悔しない。
残された心が支えになることも知っているから。
[それは死んだ母のことだったかもしれないし]
[気丈に振舞おうとしていた食堂の少女のことだったかもしれない]
けれど泣くくらいならという気持ちは分る。
幸せになってもらいたいというのも分る。
[息を吸って吐く]
ユリアンの所か。
ありがとう……いってみるよ。
[少し強張った微笑でゲルダに頷く]
[ウェンデルもまだ傍にいたなら片手をあげて背を向けた]
[距離も時間も曖昧な感覚に包まれて村の外れの茸畑へと向かう]
─道具屋─
うん?
………え…?
[いつもの飄々とした様子ではなく、言い難そうにしているエーリを怪訝に見て。
続いた言葉が、一瞬理解できなくて。
強張った笑みが浮かんだ。]
やだ、そんな冗だ…
[言いかけて、エーリがこんな冗談を言うわけがないと口をつぐんで。
俯いて、小さな声を絞り出し。]
…エーリとユーディが、側にいてくれたの?
[兄の最期を聞いた。]
─道具屋─
[イレーネの笑みが強張る。それを見て、軽く眉を顰めた]
俺は、直接見たわけじゃないんだ。
ここに来た時にはユーディットしか居なかった。
ユーディットから消えたと、聞いたんだ。
[自分が知り得る限りをイレーネに告げて。最後の言葉と共に視線は腕の中のユーディットへと*向けた*]
そう言えるレナーテが…少し、羨ましい。
[自分が残したものは、嘆くものにしかなっていないような気がして。
誰かの支えになったろうかと、どこか遠く思った。
分る気持ちもあるといわれれば、こくりと頷き。
礼には緩く首を振った。
去り行く背を見送り。
こちらもふらとその場を離れた。
ウェンデルがまだ居たなら、家に言ってみると告げて、一度パン屋の方へと戻った。]
─道具屋─
……そう。
ありがとう、ユーディ。
…レナの傍に居てくれて。
[エーリの言葉を黙って聞いた後、ユーディの頭を緩やかに撫でて。
ユーディに向けた微笑みをそのままエーリに向けた。]
…ごめん、エーリ。
ユーディ、送っていってあげてくれる?
[どのような返答が返ってきただろうか、それに対してはユーディのこと頼むね、とだけ返して。
二人が見えなくなるまで見送ると、店内に入って兄が作業していたらしい跡を見て、子供の頃母の狩りについていく兄が羨ましくて駄々をこねた時を何故か思い出した。]
…また、置いてかれちゃった。
─ユリアンの家─
ユリアン。
でも、
[でも。と、重ねかけて、黙り、]
─── ボクは、嫌な…子、だ、な。
[レナーテにも、エーリ兄にも。嫌われてしまう。と、自嘲のような泣き笑いを浮かべた。]
レナーテでなければ、
イレーネだったかもしれない。
…ユーディだったかもしれないんだ。
レナーテは。
覚悟を、していたはずなのに、
なのに。
…… 違っていたら、いいと、思ってしまったのだよ。
[ふる。と首を横にふる。]
…なでてもらえないのも、ふれてもらえないのも、
あの紅い目を、もう、みつけられないのも
いやで、いやで、さみしくて、
かなしくて、ひどく──くるしいが、でも
…っ、
[声が詰まり]
どう──して、レナーテだったんだ?
[声が尋ねて、ぱた。と、翠から滴が溢れて頬を伝う。]
どうして。
[答えの返らない問いを重ねて]
─道具屋 店内─
[思わず零れた呟きは、誰も居ない店内に思いのほか響いて。
堪えていた涙が、耐え切れずに流れ落ちた。]
兄さ…にい、さん…っ…
……おにい、ちゃ…んっ…!!
[名を呼んで、子供のように泣きじゃくって。
その場にしゃがみこんで、*泣き続けた。*]
どう、して、ボクは。
こんなに、未熟、なの…、だろう。
ボクだけが、悲しいわけじゃ、ないのだよ。
こんな、……
ボクの元には、確かに、
遺して──もらった、大事なものが、あるのに。
[ぎゅう、と服を掴む指が震える。]
どう、して、こんなに、
胸に…、穴が、あいたような、
気持ちが。するの、だか───…っ
[泣くを恥じるように顔を隠す様に、腕に顔を押し付けて]
う、ぁ、
[──その。]
ふ…、ぁっ、ぅ、ぁあ、…っ
[押し殺したような泣き声が続くのは、感情に振り回されることに疲れて、そのまま。──子どもの様に、糸が切れたように*眠りについてしまうまでの、間の事*]
[ユリアンの家にいたのは感情の波に耐えるミハエルだった]
[口にされる言葉一つ一つに抱く感情の重さが窺える]
[そうしてしまったのが自分かと思うと胸が酷く痛かった]
すまない…すまない。
苦しませるようなことにしてしまって。
何もしてあげられなくて…。
[ゲルダの気持ちが特によくわかる気がした]
[それでもと思う自分はなんて我侭なのだろうか]
[ユリアンに縋り泣く姿を見つめながら身体を震わせた]
ミハエルは何も悪いことをしていない。
嫌な子だとは思わない。
他の皆も同じはずだ。
[選び、かける言葉は、正しいものか、間違っているのか。
それでも気遣う心は、伝わってくれるだろうかと。
慣れない行動をする自分に、ずいぶんと変わったものだと思いながら、
ただ今目の前の少女は、あの時のことを思い起こさせて放っておくことはできなかった。
そのまま落ち着くまでの間は、ミハエルを撫で、その感情を受け止めるように。
やがて、抑えるように上がる泣き声も聞こえなくなり、眠りについたミハエルはベッドに寝かせた]
慣れないことは、難しい。
[椅子に座り、親友と顔を見合わせて、向こうの表情はどうだったか]
ゼルは、大丈夫か?
後悔の無い様に動かなくて。
[そう聞き、親友の答えを待ち、ゲルダがくれた最後のパンを*べていた*]
…独りだったけど。
[声だけは繋がっていた。]
あの時は寂しくは、なかったよ。
ただ、死ぬ事より、怖い事に気を取られていたから。
あの時は悲しくもなかったよ。
ただ、嫌だって怯えて、我侭言ってただけ…。
[そうやって残した言葉は傷を作ったんだと思っている。
罪悪感に捕らわれている、もう一人の死神憑きを想い目を伏せて。]
…しるし?
[刈られる花達の事は知らない。だからそう告げられても、首を傾げるばかりだった。
立ち去る背を見送って。]
[再び声が聞こえたのは、丁度外に出た頃か。]
………後でレナーテに聞いておくよ。
[そうぽつりと呟いて届かない声に応え。]
………。
[続いた言葉には、暫く黙った。
再び口を開くまでには、少し間が空いた。]
…私は。
差し伸べてもらった手を、上手く掴めなかっただけだから。
[自分の死神に刈り取られたのは、自分のせいだと呟いて。]
……ごめん、ね
上手く握り返せなくて。
怖いって怯えて。
弱くて――――。
[イレーネの呼びかけが届けば意識は少しそれた]
[離れていても届くのは兄妹の絆がなしたものだっただろうか]
[緩く首を振って自宅のある方向を見た]
ごめん…。
[胸元で手を強く握り合わせる]
[寝台に移され泣きつかれて眠るミハエルの髪に手を伸ばした]
[触れることのできない頭をそっと撫でるようにして戻す]
…それでもどうか…少しでも幸せに…。
[紅瞳は瞼の下に隠されている]
[唇から祈るような声が細く*搾り出された*]
………。
[これでよかったのかと、また自分に問うような声が聞こえた。
無言のままでいれば、今度は違う言葉が届く。]
………………。
[家の壁に背をつけて、目を伏せた。]
怒ったりしない。でも。
忘れて……。
[伏せた目を、ぎゅ、と*閉じた。*]
―道具屋―
[抑えていた分の反動は大きくて、気持ちは中々静まらなかった。
けれど、支えてくれる手があたたかくて、それが安心できたから。
自分を呼ぶ、別の声が聞こえた頃には、大分落ち着いていた]
……レェ、ねえ。
……うん。少し、話し、してた、だけ、だけど。
[側に、と言う言葉に、小さく返して頷く。
イレーネに頭を撫でられると、にぃ、と目を細めて、その微笑みを見上げた。
笑っている様子が、逆に寂しそうで。
先に言われた事の意味が、改めてわかった気がした、けれど]
……レェねえ。
お代、明日、持ってくる、から。
[何をどう言えばいいのかわからなくて、結局、言えたのはこんな言葉]
あ……そうだ。
みんなに、報せないと、だね。
[事態を知らぬ者の方が少ない事は知らない。
だから、ごく自然にこう言って]
……大丈夫、ちゃんと、立って、歩けるから。
行こ、リィにい。
[歩けるかと問われたなら、笑ってこう返す。
翳りはまだ、あるけれど。
浮かべた笑みは、自然なもの**]
─道具屋─
[イレーネがユーディットを撫でる様子を眺め。送ってあげてと言う言葉には]
それは構わないけど…。
───分かった。
[大丈夫かと言いかけて、向けられた笑みと続けられた返答に言葉を飲み込んだ。今は一人にした方が良いか、と言う判断。腕の中に居る少女の方が比重が大きかったのも少なからずあるが]
ユーディット立てるかい?
無理そうなら、運んであげるけど。
[言うが早いかユーディットを横抱きに抱え上げて運ぼうとするが、歩けると言われて少し残念そうにしながらそれは断念し。向けられた自然な笑みに安堵を覚えつつ笑み返し了承の意を示して、ユーディットに寄り添う形を取る。一度、案ずるようにイレーネに視線を向けてから、ユーディットと共に道具屋を後にした]
報せるのもそうだけど、ユーディット、休まなくても大丈夫かい?
[提案を受けて気遣う言葉をかける。それにも大丈夫と返されたなら、他の者が居る場所の当たりをつけて、報せに向かうことになる*だろう*]
[『もう一人』の様子が気になって、自分もユリアンの家へ行こうとしたら、泣き声が聞こえたのでそちらに意識が飛ぶ。
たどり着いたのは、白雪亭だった。
一人泣くベッティの様子を少し見ていた。
ウェンデルはそれを見ていたかどうか。
誰も居ないようなら、そっと近づいて頭を撫でるように動かした。]
辛い想いは、時や、周りの人に少しずつ取り払ってもらうしかない…。
[もう一つ、解決する方法はあるが。
それは一時の痛みでは選んでほしくない道だった。]
[暫くベッティの様子を見た後、再びユリアンの家へと戻ろうと外へ出。
途中でウェンデルに会うようなら『ベッティが泣いていた』と伝えた。
それからユリアンの家へたどり、中を覗いた。
ユリアンとミハエルのほかに、ゼルギウスが居た事に少し安堵を覚え、何か話している二人を見ていたが。
ミハエルが眠る寝台の横で固く目を閉じ、泣いているようにも見えたレナーテの頭を、手を伸ばしいたわるようにそっと*撫でた。*]
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