情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
― 黒珊瑚亭/五号室 ―
[闇を彷徨ううち獣は部屋に辿り着く。
黒珊瑚亭にある三年前に借りたと同じあの部屋に。
部屋にある机は作業台の代わりとなったまま。
作りかけの作品と作業道具が散らばっている。
そんな机の足元にまあるい月がぽつんとある。
月、というより、毛玉というべきか。
うちに篭る獣の尾は動かない。
耳もぺたんと伏せてしまっている]
―5日目/黒珊瑚亭―
………。
[ユーディットや、その場にロミやカヤがいれば、
幾らか言葉を交わしただろうか。
ややあって、食堂に向かえば]
何故……?
何故、貴女の方が、生きているんですっ!?
[食堂に腰かけているナターリエの姿に、
哀しみと怒りに近い感情が入り混じったような口調で、
そう問いかけた]
─ 黒珊瑚亭 ─
[上がる声>>51に、緩慢な動きで顔を向けた]
……なぜ?
貴方が、それを仰いますか?
[エーリッヒに向けた顔に表情は無く、瞳には昏く淀んだいろが宿っている]
わざと、私を喰らわず残して、偽者に仕立てようとしているのでしょう?
────”人狼”さん。
[やつれたようにも見える顔、唇でそう紡いだ]
主は、貴方が人狼であると仰いました。
[言いながら席を立ち、エーリッヒへとゆっくり近付いて行く。
互いに触れるにはまだ届かない位置で立ち止まり、握り込んでいた手を差し出すように伸べて。
指を開き手の中のものを彼に見せた]
それと、これが今朝、人狼が目撃された場所に落ちていたそうです。
……貴方のものですよね?
[見せたのは彼が無くしたはずの指輪。
拾い上げようとするなら阻むことはしない]
人狼が目撃された場所にあった指輪…。
貴方が人狼であると言う、物的証拠です。
[そうは言うが、この話を自衛団員に聞いたなら、全員が知らぬと言うことだろう。
これを拾ったのは、全く別の場所なのだから。
ただ、全員にそのことを確認するのは時間のかかること。
ナターリエがついた嘘を、今すぐ看破するのは難しいはずだ。
エーリッヒを手にかけるまで騙すことが出来れば、それで良い]
[島に長く滞在する予定でなかったのは、熱にやられた喉と肺に潮風はあまり良くないと、港町の医者に忠告されていたからだ。
それでも、安息を求めて戻ってきた。
けれど戻ってきた先でこの事態になり。島を失いたくはなかったから、時折触れる過去に繋がる優しさに縋りながら、理不尽と思っても事態だけは受け入れ続けて。
何も聞かずに薬を出してくれたゼルギウスに、無理はするなと言われたから>>3:+11身体には気をつけていた。
約束した通りに、食事を抜くようなこともせず。エーリッヒに言ったように、休む時はきちんと休んで。
もう心の限界は近かったけれど、その日の夜も同じように]
― ???/黒珊瑚亭 ―
[あの日、探した其の人は如何してか見付けられず。
自宅への道を歩んで、けれど進めなかったのは何が要因か。
止まる足を引き返させれば動く足の意味は自身にも判らず]
[黒珊瑚亭の自身に宛がわれた一室で
殆ど書き進められなかった書き付けに視線を落とす。
真白く積み上がる紙の束を指先が辿り、弾くように跳ね上げた。
……当然、紙が跳ねる事など無かったのだけれど]
― 5日目/黒珊瑚亭 ―
[そうして、今。
扉をすり抜け階段を下りたところで]
……?
[空気を何かが震わせた気がして、紅玉が巡る。
其れがエーリッヒの叫び>>51なのだと気付けぬまま]
─ 前日/黒珊瑚亭 ─
[エーリッヒがロミとカヤに向けた問い>>29。
それには僅か瞳を細めるが、彼に対しては何か言うでもなく。
カヤから疑問>>53が投げかけられると、眉をハの字にして首を緩く横に振った]
分かりません…。
私が判るのは生者のみ。
他の亡くなられた方がどうだったか、人狼が何人居るのかまでは、分かりません。
ただ。
明日、何事も無いのであれば ──── あるいは。
[一つの指針だけを口にして、小さく、息を吐いた*]
― 四日目/黒珊瑚亭 ―
ちがう、よ……ユリアンが、人間なら、
アーベルがあんなこと、するはず、ないよ……
[ナターリエ>>16に首を振る。
彼女がきちんと確認したかどうかなんて、そのときは茫然自失していたから気づくはずもなく]
そんな、わけ、ない。
[ふるふると首を振った。
アーベルが仲の良かったユリアンを殺す理由なんて思い至らずに、だからこそ、そうするだけの理由があったのだとただ闇雲に思い込んでいる。
それで、ナターリエを説得できなくても、ただ周囲の会話を聞いて時がすぎ]
― 五日目/黒珊瑚亭 ―
[眠ったのか、意識を失ったのか。
目覚めたのは自警団がやってきて騒がしくなってから。
よろりとしながら起き上がり、ヘルムートに貸した部屋>>24から聞こえる音にそちらへと向かう]
……、どう、して……
[ヘルムートの死を嘆くエーリッヒを、扉の傍にたったまま呆然と見る]
あたしは、きいてない、けど……
ユリアンと出て行く前に、アーベルから、これ、あずかった……
あと、カヤと、なにか、話してた気も、する。
[ずっと握り締めたままの羅針盤をエーリッヒ>>50へと見せて]
─ 5日目/黒珊瑚亭 ─
[逃げられない、と自ら言った言葉のまま。
野荊に囚われたこどもは、現れた場所でぼんやりと佇んでいた]
…………。
[気づけば始まる、言葉のぶつけあい。
修道女を見る瞳には感情薄く、視線は長くそちらに止まらない。
ただ、一輪だけ咲く花が微かに揺れるだけ]
― 五日目/食堂 ―
……ナターリエ、が、人狼なんじゃ、ない、の……
なんで、そんなに、おちついて、いられるの……
[エーリッヒを疑うナターリエ>>55に信じられないと言うように首をふった。
カルメンの衝撃も何もかも、あれが人狼の演技だとは思えず。
まっさきにゲルダを殺したナターリエの、落ち着きが恐ろしくも思えて。
震える声で、呟いた]
― 回想/幼い日々の一幕 ―
[光を背にした状態では此方の姿はよく見えないだろう。
座り込む男の子がかなしそうに見えて
へなりと眉を下げ口をへの字に結んでしまう]
こんな所で子供が一人でいたら危ないんだからな。
[そう歳も変わらないだろう男の子にそんな言葉を向けた。
どうしてそんなにかなしそうなのかは問えなかった。
名前もきけなかった。
だからどこの誰かもその時はわからないままだった。
わからないことばかりだけど歳近いだろう男の子の姿が
ひどく気になってしまった]
……一人で、泣くなよ。
[座る男の子の視線にあわせるようにしゃがみこんで
案じるような響きを彼へと向けた]
─ 前日/黒珊瑚亭 ─
……では、アーベルさんがそれを行える精神状況だったのでしょう。
貴女は、今がどんな状況か、お忘れではありませんか?
いえ、忘れていると言うよりは……盲信していらっしゃいます。
アーベルさんを慕い過ぎて、真実を見失っていらっしゃいます。
…彼が正常だったと、証明するものは何も無いのですよ。
[説得などされるはずも無く、ユーディット>>57へ返す言葉は無情なもの。
ここで折れるわけにはいかないのだ。
まだ、護るべき者が残っているのだから*]
― 前日/宿舎 ―
[何だか色々あったけれど、
結局その日も家と呼べる場所へと帰った。
食事がそろそろ半分くらいしか食べられなくなっていたし、
考える事がいっぱいで、寝つきは相変わらずよろしくなかった。]
アベにーはカルねーとユーねーを守れって言ってた。
でもおれの事は、人かどうかわからないって言ってた。
アベにーは、きっと、ナタねーみたいに知ってたんだ。
[ユーディットとカルメンが、人間だと。
ユリアンがそこに入ってないのは、
ユリアンが男だからか、それとも人狼だと知ったからか。
アーベルが死んだ以上、子供に真偽は解らない。
わからないが、ナターリエが人だと言った、
ヘルムートの言っていた言葉――黒が人狼を思い出して、
きつく眉根を寄せた。]
カルねーはユリにーを人狼だって言って…。
うそつきがいる。
[アーベルか、カルメンか、それとも―――ナターリエか。]
おれにカルねーとユーねーを守れってったアベにーも、
ナタねーに人狼だって言われたカルねーももういない。
死んだ、殺された、人狼と、ナタねーと……。
[また少しだけ目の端が滲みそうになったが、こらえた。]
[どっちが正しいか、を子供は比べる事が出来ない。]
うそつきが死んで、正しいヤツが生きているなら、
きっと明日はなにもない………よな。
[結局子供に考えられたのは、そのくらいだった。]
[その日も相変わらずベッドの中で、暫く寝付けずに過ごしていた。
考えていたのは、何時もとはちょっと違う事。
それも途中で疲れて、気づいたらやっぱり夢の中に転がり込んで、
目が覚めたら朝だった。]
―黒珊瑚亭―
それに……。
貴女が本物の、“生者を視る者”で、
僕が人狼だったらなら、
貴女を残して、昨晩、自分を視られて、
“人狼”だと名指しされる方が、よほどまずいでしょう。
喰らわず残して偽者にするなどと、
遠回しの方法はとらない。
そもそも、ヘルとユーディットは、
貴女を信じてなかった。
僕が人狼だったとして、昨夜貴方を喰らった方が、
よほど自分が生き残れる機会が増えます。
― 回想/幼い日々の一幕 ―
[男の子に手を伸ばしかけて、はっとする。
広げた自分の手が洞窟の暗闇の中で血に染まるように見えた。
闇の中で人を喰らったことを思い出す。
手を伸ばして、洞窟から連れ出したいのに
触れてはいけないような気がして、手を伸ばせなかった]
――…暫く此処にいてやるからさ。
[一人で泣くな、と繰り返し何するでもなく其処に居た]
―黒珊瑚亭―
何よりも……僕は、心から大切に想っていた、
ヘルを食べたりはしないっ!
人狼だったとしても、彼だけは、絶対に食べられない!
ヘルを食べるくらいなら、自分自身を殺した方が、ましだ。
そこだけは……譲れません。
[人狼であると言われたことよりも、
ヘルムートを食べたと思われる方が、よほど耐えられなかった。
自分が、薄紅色の貝殻を渡したせいで、死んだ少女を思い出して]
[こちらの言葉への答えは、頭を振ることで否定を返されて>>+27。
何で、と出かけた声は消えないという言葉で留められた。
にげられないと告げるその顔が泣きそうに歪むのを見れば、また空を仰いで]
…あー…ったく。
よー解らんけど、どうやっても消えねーならしゃーない。
こっから動きたくなったら俺に言えよ、何処にだって連れてくから。
逃げられないってとこだけは、訂正しとけ。
[カルメンの顔を覗きこんで頭をわし、と撫でて。
いいな、と強引に言い切ってから、はた、と瞬き]
…カルメンが居るってことは。
先に死んだ奴らも、こうして居る可能性、あるのか?
[今更に気付いたことを口に出して、周囲を見回した]
─ 黒珊瑚亭 ─
落ち着いて?
そう、見えますか?
…そうかも知れませんね。
人狼を見つけて、浮き足立っては居られませんもの。
やらなければならないことを、油断で仕損じることがあってはいけませんから。
[震える声のユーディット>>59へ返す声は平坦。
元より声を荒げることはなかったとは言え、今は騒ぐ体力が無いのもあり。
落ち着いていると見られてもおかしくは無いのだろう。
食わず眠らずの状態は、目の下に濃い隈も現れていて、一層不気味に見せていたかもしれない]
― 五日目/黒珊瑚亭 ―
[エーリッヒ>>66の言葉に、ゆるりと瞬く。
そうだ、どうしてアーベルが殺されたのか]
アーベル、が、本物だから?
生きてたら……ヘルムートさんを殺した人狼がばれるから、ころした、の……?
[そう思い至ればそうだとしか思えずに。
エーリッヒの悲痛な叫びをききながら、ただナターリエを凝視していた]
― 黒珊瑚亭 ―
[震えた空気の先を探して下り切った階段から歩みを進める。
……言葉が、聞こえる。
認識できる言葉が]
[歩み出した先は食堂で。
広がる蔦荊と、其れを気に留めた様子も無く言い争う姿と]
[其れから外れたような、ひと]
……、?
[生きる世界の言葉届かぬ魂には彼らが此方側へ来てしまったことを知る術も無く。
姿をとらえた紅玉が瞬いた]
―黒珊瑚亭―
……貴女の方こそ…。
昨日、アーベルが人狼に“襲われた”と仰った(>>16)。
あの時点で、どうして、ご存じだったんですか。
貴女は確か……
アーベルの部屋の中には、入らなかったのに(>>4:75)
ユーディットも、“あんなこと”としか言わなかった(>>5:13)
カヤやロミも、貴女に伝えてはいないと言っていた(>>52)
アーベルがどうしたか…貴女は尋ねもしなかった。
ユリアンみたいに、刺された等とは、思わなかったんですね。
貴女自身は、ゲルダやカルメンを刺し殺したのに。
見なくても、尋ねなくても、知っていたのは…。
貴女が、『人狼』だからではないのですか?
─ 黒珊瑚亭 ─
言いたいことはそれだけですか。
[エーリッヒからの反論>>60に返す、冷たい声]
詭弁ですね。
単なる言い訳に過ぎません。
人狼の姿では指輪は出来ない?
それを証明するものはどこにありますか?
仮に、今の貴方の指には嵌められないとしても、人狼の姿では分かりません。
出来ないと言うのでしたら、証明してください。
人狼の姿になって。
[無茶苦茶だと言うのは明らかだったが、ナターリエの表情は真剣そのもの。
思考力はそうと気づけないくらいにまでに低下していた]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新