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いや、だ...
[掠れた声は、高い悲鳴の音に変わる]
いやあああーーっ!
[顔を覆い、その場に蹲った少年と、彼の目前に投げ出された老婦人だったモノの姿を、次に見つけたのは、誰だったか。
声をかけられても、少年は、暫くの間ふるふると頭を振って涙を零すばかりだ**]
─ 二階客室 ─
[風の荒れる音、波の猛る音。
それに眠りを脅かされるような歳ではない、が]
……嫌な、感覚だな。
[深紫を細め、独りごちる。
妙に落ち着かない感覚──その意を手繰り、辿りついたのは]
あー……あの時と、似た感じなのか。
[5年前、両親が海難事故で命を失ったという日。
その時にも感じいた落ち着きのなさと今感じているものはどこか似ていた]
…………考えすぎか。
[ふと過った言葉にできない嫌な予感を短い言葉で振り払い、その日は眠りについた]
……っ!?
[階段に達した辺りで感じた異臭に眉が寄る。
駆け降りた先、エントランスホールで目に入ったのは、不自然な、不自然な、いろ]
これは……。
[それが何の色かは、何となくわかる。
わかるが故に、そこにある理由を求め、見渡した視線は開いた玄関の扉の方へと向かい。
倒れた姿と蹲る姿、それぞれを認めた次の瞬間、そちらへと駆けだした]
どうした、何があった!
[蹲り涙を零す少年に向け、投げかけるのはこんな問いかけ。
それから、深紫を倒れた老婦人へと向け]
……なんだ、これは。
まるで……。
[何かに喰われでもしたような、と。
そこまで言葉にはできなかった。*]
― 2階客室/夜 ―
[適当に空いた部屋を選んで、ぼふっとベッドに倒れ込む。
ごろっと寝返りを打って仰向けになり]
あー……
ありゃ?何これ?
[ふとサイドテーブルに目をやると、本が一冊。
むくりと起き上がって部屋を見渡すも、他に荷物のようなものは見当たらない]
空き部屋……だよねぇ。
前に泊まった誰かの忘れ物?
それか、図書室の本かなぁ。
[間違って既に人がいる部屋に入った、というわけではなさそうだった。
安堵したように小さく息を吐いて]
どーしよ。
おばさんに預けた方がいいよねぇ。
[真っ黒な装丁に手を伸ばし、触れた――]
― →玄関 ―
[着替えも顔を洗うこともせず、そのまま部屋の外へ出た。
ゆっくりとした足取りで、階段を下り。
ところどころに落ちている赤い痕に眉を顰めながら、その後を辿って]
……あっ、おはよー?
ねぇ、一体何が――
[既に来ていた者たちの後ろから声を掛けながら、彼らに倣い、玄関の外へと視線を向けて―― 目を瞠った]
……見て、気分のいいものじゃない。
それよりも、彼を。
広間辺りに連れていって……あと、団長殿を呼んできてくれんか。
[騒ぎに気づけば、団長は自分から駆けつけるかも知れないが。
いずれにしろ、少年はこの場から離すべき、と思えたから、そう請うた。*]
[一度だけ、老婦人の骸を振り返り]
Requiescat in pace...
(安らかに眠り給え)
[小さく聖句を唱えてから、カヤに伴われて広間へと向かう。
涙を拭うのは、広間の椅子に身を落ち着けてからになった**]
ー 二階 客室 ー
…面倒なことになりそうねぇ…
[他の滞在者同様、借り受けた部屋で独りごつるは今回のこと。
明かされない理由で呼び出された共通点の見えない面々。
何を嗅ぎ付けたのか、隙あらばあれやこれやと聞き出したがる青年まで駆けつけた]
タチの悪い酔っぱらいよりはマシだけど、ねぇ…
[自分も十年前はそうだったが、来訪者とみれば理由を聞きたがる性分の青年は良くも悪くも影響が大きい。
今回呼び出された面子には店に度々来てくれる女性もいたが、彼女などは物静かな分距離感の近い彼に苦手意識もあるのではないだろうか。
かくいう自分も積極的に接したい訳ではなく、音楽家や神父が救出に行って、毛布やら湯わかしやらで出迎えたあとは早々に部屋へ引き上げて今に至るという訳だ]
……に、しても。
これは……。
[二人が玄関から離れた後、改めて亡骸へ視線を向ける。
亡骸の状態から、人がなした事とは思えない。
それならばなんだ、と思考を巡らせる内、騒ぎに気付いた者や誰かから報せを受けた団長もその場に現れるか]
……女性は、見ない方がよろしいかと。
男でも、見なきゃよかった、と後悔するようなものですから。
[今更ながら、上着を持たずに飛び出して来た事を後悔しつつ、そう告げて。
やって来た団長が険しい顔で亡骸の見分をする様子をその場でじっと見つめる]
……団長殿。
これは、一体……。
[何が起きているのか、どうなっているのか。
向けた問いに返ったのは、嘆息。
続いた、事情は皆が揃ってから話す、という言葉は昨日も聞かされたもので]
……それは、つまり。
今回の招集と関わりがある、という事でよろしいか?
[低く投げた問いに返されたのは、短い肯定]
……左様ですか。
ともあれ、まずはご婦人を別の場所へ。
このまま、ここに転がしてはおけないでしょう?
[肯定に一際大きな嘆息で返した後。
まずは、亡骸の安置のために、と動き出す。**]
ー 二階 客室 ー
ま、アタシだって人のことは言えないけどねぇ。
あの子には悪いことしちゃったわ。
あれ位の年の子みるのは久しぶりだから、感が狂っちゃったかしら。
[続いてぼやくは、神学生の少年のこと。
年の間違いは、気付かぬ内に重ねた存在のせいもあるが失礼には違いない。
ごめんなさいねと謝りはしたが、気にしていないと良いのだが]
…朝になって、気にしているようならまた、考えようかしら…ね……
[呟きは、何時の間にかやってきた睡魔によって途切れていった**]
ー 翌朝 ー
[女の眠りは珍しく深かった。
その帳を破ったのは、遠くから届く悲鳴、叫び声で]
……ん…?
今のって…人の声、よねぇ…?
[何処からか、恐らく階下から聞こえただろう声の響きに尋常の無さを感じ。
簡易な身支度を済ませて急ぎ部屋の外へ出ていって]
……何かあったの?
[女の鼻先に鉄錆の臭いが届くより早く、問いかけを拾う人は居たかどうか**]
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