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[都会にいったオリガの話には楽しげに耳を傾ける。
快活な彼女とも仲は良くて。
女の子同士の夜通しの会話を偶にしたことを思い出した。
そのさい、マクシームが家に居づらくて幼馴染たちの家に避難してたとかは知らない話。]
―― 回想 ――
分かってる。
あまりやりすぎるとレイ兄に怒られるから。
[あまり飲ませすぎるなと友人から言われて、頷く。
彼女のワイングラスをさりげなく手で覆ってみたりもしたけれど、やがて送っていくことにした]
………………
[キリルの家の前。彼女の兄に引き渡す前に、一度足を止めていた]
キリル。今日は本当にありがとう。幸せだったよ。
大好きだ。――お休み、良い夢を。
[ふわふわと雲の上を歩いているような彼女に届いただろか。
さすがに広場では自重していたけど、肩に頬を寄せられたりなど可愛いことされてちょっと我慢はしきれない]
[一度だけぎゅっと抱きしめると彼女の頬にくちづけた]
―― 作業小屋 ――
[翌朝早く。
自分の家の裏手にある少し大きめの加工場で忙しく立ち働いていた]
[数々の道具の洗浄や修理、昨年残ったの紅餅の整理など、やることはこまごましたことがたくさんある]
……………。
[喉の渇きなど、軽く酒は残っていたが、記憶は飛んでない。
作業の合間、ふと自分の唇に指寄せた]
『愛は最高のスパイスだ。
愛しているからこそ狂おしく美味いんだ』
………あぁ、そう言ったのは誰だっけ。
[手を止めて古い記憶を呼び戻す。遠い町での退廃の記憶]
分からないなあ。あるわけない、か。
[首を一つ振った。
誰かに呼び出されない限り、ここでしばらく作業中**]
[ ふわり ][ とん ][ ふわり ]
[夜道を歩く足取りは、あたかも雲の上をゆくかのよう。
酒精の香りと、篝火の赤い炎にすっかり酔った。
ボクはイヴァンの肩に頬を摺り寄せる。
甘く甘く、春の風が香るような心地がした]
うん。 … 大好き。
[心から囁き返して、彼の頬に唇を掠めさせる。
触れたかどうかなんて確認をしていない。
顔を見ていられなくなって、殆ど逃げる勢いで家に駆け込んだから]
─ 自宅 ─
兄貴、ただいま!
っ、ちょっとユーリーの、葡萄酒貰ってね…っ
少しだけだよ。でも眠くなっちゃったから帰ってきた!
[家に飛び込んだ時のボクは、さぞかし不審だらけだったろう。
顔が赤いのは葡萄酒のせいだ。そう決め付けた。
微かに酒の香りを纏わせていたはずだから、きっと大丈夫。
大丈夫だったろうと思うことにした]
ボク、もう寝るね。兄貴おやすみ…!
[バタバタと寝室へと向かう。
布団に潜り込めば満ちゆく月を目に映すこともなく、
だからボクは、心穏やかな眠りのうちに深く沈んだ──*]
─ 自宅 ─
[翌朝は随分早く目が覚めた。
顔を洗って少し考え、パンを焼くことにする。
昨日、カチューシャの指導を受けたやつだ。
…少しは上達をしているといい。
兄貴には昨夜のうちに、
カチューシャと一緒に調理した鹿料理も渡ったはずだった。
彼女はきちんと、兄貴の分も取り分けてくれていたから。
ボクはすっかり眠りこけてしまったから、
残念なことに、その料理への兄貴の反応は見れず仕舞い]
そういえば…咲いてないかなあ。
[ふと思い立って、手を止めて庭へと回る。
兄貴が薬草たちを育てている、その片隅に花はある。
つややかな緑の葉が、綺麗に朝の光に輝いていた。
小さなつぼみはまだ堅く連なって、あの香りを漂わせてない]
残念。
[それでもボクは、花を見るように屈みこむ。
可憐に咲く白い花。
ぼんやり眺めていると、喉が乾いたみたいに微かに鳴った]
見せたいのに、な…。
[知らず、頬に指先を触れていた。
昨夜、恋人の唇がそっと触れた場所。
きゅっと眉根を寄せて、ボクは暫く、未だ咲かぬ花を見つめていた*]
― 回想 ―
[少し外が静かになった頃、ようやく広場に行く。
なんでもないような顔で笑って、少し残っている料理があればもらったりして]
片付け、手伝いにきたのよ。
火は任せるけどね。
[そんな風に言って、使い終わったものはまとめたりする。
話をするなら、自宅での様子なんて出すはずもなかった。
外にいるのは長時間ではない。家に戻って今度こそしっかりと鍵をしめて、その日は終わった。]
― 翌朝:自宅 ―
[起きる時間に変わりはそうない。
身支度を整えて、形見を取り出して、食事を用意して。
それから、部屋の奥にしまったままの木箱を取り出した。
使っていないものも含めて化粧品がたくさんある。
住んでいた町ではこういう仕事をしていた、というのは、別に隠してはいなかったけれど、吹聴してまわるものでもない。
使われていない化粧品とは別、普段使うものはたまにやってくる商人にお願いしたりしているから、
この家にその類の物は多い。
目当てのものは一つ。軽い、石細工の白色ケースに入ったチーク。
開いて眺めはするけれど、やっぱりそれに手をつけることはなく、しばらくの間、花の模様の描かれたチークを眺めていた*+]
― 昨夜の広場 ―
[篝火を見ながらのんびりしていた。
この場にいなかったレイスとイライダの分もとりわけておいて。
皆の話をききながら葡萄酒を口にしていた。
帰る人たちに手を降って見送り。
イライダが来る頃にほんのりどころか、かなり顔が赤くなっていた。
ユーリーと会話していた兄がきづいて、連れ帰られることになった**]
―― 朝 ――
[目が覚めると、汗をびっしょりかいていた。
酷い夢を見た気がするのだけれど、良く覚えていない。
ロランは頭を振り、ゆっくりと寝台の脇の車椅子へと移る]
…きもちわる……
[体を拭いたがいまいちすっきりしない。
飲みすぎたのだろうか?
口触りよりアルコールが高かったのだろうか?
ああ違う、体調がよくなかったのだ…と思いだした。
身支度を整えると一度家の裏手の革細工の作業場に行ってから、
車椅子を操って外へと出た。
雲ひとつない空、陽光が眸に刺さる]
[彼女とは年の違いで、当初から親しくしていたわけではない。
けれど、兄がメーフィエと親しくしていたおかげで、
何となく姉さんと同じく呼ぶほどには馴染んでいった。
それでもどこか遠い存在であり続けたのは、気の持ちようか。
年上の彼女は女性らしい色香を漂わせていて、
それが、女の子らしからぬ自分とはかけ離れていた所為もある]
― 回想 ―
[昨夜、取り分けてくれていたことに気付けば、
カチューシャに笑顔でありがとうとお礼を言っていたりもした。
だけれど顔色に気付いて、お水を差しだしつつ、
仲良く話しているマクシームとユーリーの方に視線をやったりする。
気付いてやってくる少女の兄に、ちゃんと見ておかなきゃダメでしょうなんて叱ったりもした。
そのあとで、カチューシャを見て。]
それにカチューシャちゃんもね、
お酒、飲みすぎちゃだめよ。
[片付けの最中、ロランが見つめるのに気付けばにこりと笑い返していたりもした。
ロラン君も水飲む?とか、勧めたりもしたが、翌日の状態を想像できるはずもなく、カチューシャに渡すときよりもずっと押しは弱かった。]
…お参りまだしてないけど。
[本当は、この花の枝を持っていくべきはイヴァンのところ。
そうしてお墓へと向かうべきなのだろう。
けれども、今はまだちょっぴり彼の顔が見られない。
だから誤魔化すように、行き先を変更した]
─ 外 ─
[切り取った花の枝を抱えて、イライダの家へ通じる道を行く。
朝の陽は輝いていて、ボクは眩しさに目を細めた。
この狭い村のどこへ行くにしろ、ボクの家からは広場を抜ける。
だからきっと、ロランがこちらを見ていれば容易に目にもつくだろう]
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