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終わる、の…?
[誰かがそう言った気がして、反芻しながらリディの顔を見る。
目を開いていたなら、そっと瞼を閉じさせて。
話していた感じでは彼女は人のようにも思えた。
無辜の人ではないのか。
疑問は晴れない。]
[>>11シスターの側にはゲルダが。
ユリアンの側にはアーベルが側にいた。
ゲルダに手伝って貰ってソファに腰を下ろしたシスターには白猫が寄り添う。
>>13アーベルはユリアンに休むよう促した。
その声は只、静かで。
目の前で凶行が起きたにしては落ち着きすぎているような。
それはアーベルを落ち着かせる為に敢えてしているのか、素なのかは判別がつかない。
殺人を犯してしまった幼馴染を女は複雑な面持ちで見ていた。
──かける言葉は見つからない。
この騒動を終わらせる為に彼がした事だ。
せめて彼女の死が、幼馴染の罪が、無駄でありませんように、と願うばかり。]
私にも手伝わせて。
[そう願い出て、シーツに包んだリディを運ぶ。
彼女は月のいとし子が殺したのではなく、自分達が犠牲にした相手だ。
運ぶ先は客室だったか。
それとも他の二人と同じ地下室だったか。
運んだ後に彼女の衣服や髪を整えてやる。]
…痛かったよね。
怖かったよね。
……ごめんなさい。
[そう呼び掛けながら、込み上げてくる涙を堪えた。
己に泣く権利はない。
ユリアンがしなかったら、疑いがもっと強ければ、己がしていたかもしれない。
──終わらせると決めた時点で、女は人を殺める覚悟を固めていた。]
[同じ部屋に二人の遺体も安置されていれば、同じように整えた。
違う部屋だったなら、アーベルに場所を聞いておく。]
アーベルさんは、こういう騒動みたいな事、経験した事があるの?
[別れ際、彼の落ち着いているその理由が知りたくてそんな質問を投げ掛けた。
返事は得られたかどうか。
そこからは別行動。
女はふらりと部屋を後にする。**]
─ 宿泊施設・広間 ─
[立ち上がろうとした時、ナターリエを支えるべく手が添えられる]
ゲルダ、さん……ありがとう、ございます…。
[ゲルダに支えられながら>>14、どうにか立ち上がりソファへと腰掛ける。
白猫を抱え上げる気力もなく、両手で顔を覆い自分を落ち着けようとした。
ゲルダに撫でられた白猫は、ぐるぐると喉を鳴らした後、跳躍してナターリエの膝へ]
[『人狼』を殺さなければいけないことは理解していたが、確証がないままに疑いのある人を殺すことまでは考えていなくて。
自分が『見出す者』であることに気付いてからは、自分が見つけた時に、『人狼』だけを殺せば良いと思っていた。
それが綺麗事であり、見つけるまでの間に犠牲者が増えるだろうことは気付かぬままに]
[人による惨劇が起きてしまった中で、『ひと』であるアーベルが無事だったことには安堵していた。
『人狼』では無いと分かっているのだから、疑われて殺されるようなことは防ぎたい]
(…皆さんにも伝えなければ。でも……)
[『人狼』を見つけたわけでもなく名乗り出ることのリスクは、惨劇前の会話の一端で理解していた。
見つけたならば、そう考えて、その時は口にせずにいた]
[顔を覆っていた手を外すと、リディは広間の外へ運ばれた後で、床を拭いていたゲルダ>>19が片付けに向かうところだった]
お任せしてしまってすみません。
ゆっくりお休みください。
[自分を落ち着けるのに終始していたため、他を全て他の人達に任せてしまっていた。
膝に乗っていた白猫を抱えながらゲルダへと返して、広間を出て行くのを見送る]
…ああ、私も、教会のお掃除をしないと。
[朝の日課を後回しにしてきたのを思い出すも、ショックが大きくて直ぐには動けない]
これで、終わり?
でも……、
[リディが本当に『人狼』だったかは分からない。
明日になり、誰も襲われていないならばリディが『人狼』だったと言えるだろう。
けれど、そうでないならば]
……あと、3人。
[その中から誰かを調べておこう、と。
自分が調べたい相手を視ることが出来るのかは分からないが、やるだけのことはやり続けようと心に決めた*]
―― 宿泊施設・広間 ――
[重ねる説明と問い掛けに返る声は、どこか歯切れが悪いもの。>>+14
普段の「ユリアン」なら、そんなリディを見て言葉を止めただろう。
されど、定めに囚われた『聖花』は、ただそれを果たす為に言葉を重ねた。
怯えるように揺らぐ視線さえ、疑いを深める一因として捉え>>+15
開く唇は、また彼女を追いつめる。]
うん、双花。 ギュンターさんと同じ。
だからね、これ以上犠牲は出したくないから
……疑わしい者は……
[皆まで言わずリディを見る。その先に続く言葉なんてすぐに浮かぶだろう。
「やめて」と、どこかで「ユリアン」が叫ぶのは、今の自分には届かない。]
アーベルさんがここに来た時の怪我、人狼に襲われたんだって。
[先ほど聞いた話をリディに伝える。アーベルの同意もあったかもしれない。
都合がよすぎると言う言葉に、確かにそうだと思うけれど>+16
他も同様にリディに目を向けていたなら、一度向けた疑念は揺らがないまま。]
出来すぎているから、偶然とは思えないんだ、リディ。
そしてその意見は、君がそうじゃないっていう証拠にはならない……
[嘘でしょう、と呟く言葉に返す声はやはり感情のない冷えたもの。>>+17
追いつめられているのが人狼としてなのか、無辜の人間の恐怖ゆえなのかの判断は出来ず。
人間だと、掠れた声で呟くのさえ、気持ちを揺らすには至らない。
正直に人狼だなどと明かすわけがないと思っているから。]
─ 宿泊施設・広間 ─
[空いている部屋にシーツを取りに行っている間に、少女の身体にはストールがかけられていた。
その様子にほんの少しだけ眉を下げた後、持って来たシーツでその身体を包む]
さて、と……。
んじゃ、行きますか。
[小さく呟き、抱え上げようとした所にかかる、声。>>29
先の二人と比べたなら運ぶのは苦でもないが、申し出を無碍にするのも、と思い]
ん、じゃあ、灯り持ってくれるかな。
さすがに、これじゃ扉開けるのも辛いし。
[そう、返して共に向かうのは地下の物置。
そろそろ手狭になってきたなー、と思いつつ、その一画に少女を横たえて]
人狼が、素直にそうだなんて言わないと思うよ。
[ぽつり、落として、ポケットを探る。
取り出したナイフに広間の人間たちはどう反応していたか、それを知る余裕もなく。
リディが本当に人狼か、確たる結論は無いけれど
それを覆すだけの詳論も得られる事はなく、ならば]
リディ
[名を呼んで一歩近づく。
来ないでと叫んでリディが一歩引く。>>+18
手にした火掻き棒を握るのが見えて、それを反撃に備えてかと判じた体が自然と動いた。]
……あー、そーだ。
[さて、それじゃ諸々片付けに、と。
一度片づけた掃除用具を取りに行ったら何故かなかった]
……???
誰か、やってくれてる?
あー……んじゃ、ちょっと、外見て来るか……。
[小さく呟き、足を向けるのは教会の外。
落ちた橋の近くまで行って、対岸を見やる]
取りあえず、様子見にはきてる、か。
さて、どれ位かかるかな。
[対岸の雪はある程度片づけられ、橋の復旧の準備が始まっているのは見て取れた]
……おわるのがさきか、ひらくのがさきか……。
ま、どっちに転んでも、悔いないようにってな。
[そんな呟きを漏らしてから、宿泊施設へと戻る。
覗いた広間は、やはり誰かが掃除してくれていたようで、血の跡はだいぶ落ちていた。
じゃあ、こっちは後でいいか、と思いつつ、足を向けるのは先に誘った場所──図書室。*]
俺は、みんなを守らなきゃいけないんだ、だから……っ
[疑わしき者は、殺さなければ。
その呪いにも似た思いに囚われた『聖花』は、手にしたナイフをリディへと向けて
狙うのは、胸元。*]
/*
あまり長くしてもあれかな、とおもったので
さくっとナイフを向けてみました。
襲撃は表で出してくれるならそれ見て動きたいかな、と。
ゆるゆるしてるので無理なくですよ。
─ 教会・図書室 ─
[教会の図書室には、余り立ち入る事はなかった。
たまには本でも読んだらどうだ、と管理人には揶揄われていたのだが。
どうにも、本に囲まれていると嫌なものを思い出すような、けれどそれが何かわからないような、でもやもやとするから必要が無ければ近づかなかったのだが]
……結局それって、昔を思い出したくなかったから、なのかねー。
[そんな呟きを漏らしながら、ゲルダを探す。
やたら分厚い本を近くに置いている意味は何なのかなー、なんて思いながらもそっと近づいて]
もーしもし?
月のいとし子さん、お休み中ですかー?
[ごくごく小さな声で、囁くように呼びかけた。*]
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