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― →ナターリエの部屋前―
[男は決して急ぐことなく、その部屋へと向かった。
先に立つ2人の背後から部屋の中の惨状を見て、眉を顰める]
……相討ち、という事か。
[死の直前の彼女の望み>>4:172通り、その死を悲しんではいたのだろう。
それは人間に対するものと変わらず、他人に対するものとも変わらない。
男はそっと十字を切って]
弔いをせねばな。
[そう言い出したのは、それからどの程度時間が経っての事か。
神に仕える者は、ここにはもう一人しかいない**]
……俺、は、『俺』。
エーリッヒであり、ラファール。
[人としての名と、銀の獣としての名。
その二つを同時に告げる]
けれど、どちらか一方を選べ、と言うなら……。
俺は、風で……ラファールで、あり続けるよ。
[そう、静かに告げて、手を離す。
あの時──家主に、記憶が戻ったか否かを問われて、剣を向けられた時。
そうある事を受け入れ、その在り方で生きると選んだのだから。
それを曲げる意志は──ない]
[告げた後、踵を返して向かうのは、窓の方。
容易くは開かぬように、確りとした建て付けと施錠のされたそれを、半ば力任せに開く。
吹き込む風に翠が細められるのは、一瞬。
窓枠に手をかけて床を蹴り、そのまま外へと飛び出し、森へと駆ける。
金色は、すぐに消え。
白へと消えるは、銀色の、影。**]
[死に伏してから、意識は死した場所に現れる。
自分とクロエの死体が目に写り、ライヒアルトの言葉>>3:68>>3:69がふと浮かぶ、彼の意味したところは、何か違った気がした]
すみません、いろいろとお願いします。
[申し訳なさそうに後から来た人たちに、頭を下げる。それが伝わることはないだろうが。
そしてライヒアルトの姿が見え、呟く声、胸が痛む。何かが違う。
でも自分の知る限りでそれが思い浮かばない。
悲しむ様子はとれたのは少しばかり、こんなときでも嬉しかった]
ライヒ、兄さん…私……間違えていたかな……?
[疑問の声に答えは変えるはずもなく、その場に先に逝った者がいて聞こえていたとしても正しい答えはわかるはずもないだろう。
向ける視線はライヒアルトに向いたまま、自らのことを頼むことになるのは申し訳なさそうな様子でいた**]
うん、我が儘だよ。
どっちもあたしだもん。
[えへんぷい、とやりながら、少女は伸ばされる手>>23を拒むことはない。]
ラファール…。
[明かされたもう一つの名>>25を口にして。]
ちがっ、あたしはそんな意味で言ったんじゃ…!
エーリッヒさ…、ラファール…!
[続いた言葉に否定を口にしたものの。
離れる手に。確りと建て付けと施錠された窓を開け、森へと狼の姿をとって駆けて行く人>>26の名を、叫んだ。]
[暫くの間、エーリッヒであり、ラファールでもある窓の外にある森を眺めていたが。
何かあった時のために、開け放たれた窓を細め。
完全に閉めないのは、青年が屋敷に戻ってこれるよう。
ふと広間を見渡すと、確かにいたはずのライヒアルトの姿が無くなっていて。
修道士の代わり、と言うように黒い手帳>>16が残されていた。]
…なに、これ。
[手帳からはみ出した紙に気づくと、それを引っ張りだして。
少女は真剣にそれを読みはじめた。**]
― 広間 ―
可愛いは正義だから、可愛いリーチェちゃんがちょっとくらい我儘いうのは問題ないよ。
[えへんぷいするベアトリーチェも可愛いなぁ、と。
上の階で起きてるだろう事からの現実逃避のように、のほほん呟く。
その後、窓から外に出て行くエーリッヒに驚き。
窓に駆け寄って、銀色の影となって走り去った狼の姿を見送った]
…………わー。
比喩でもなんでもなく、ほんとに狼なんだー。
[自分を殺したかもしれない幼馴染。その獣の姿をもふりたい、と思ってしまったのは。
現実逃避ゆえか、それとも元々の性格ゆえか。]
[手帳とは別の紙にかかれた事を読み終えた所で。
クロエとナターリエがどうなったのかが気になった。
手帳ごと置いていくのは気が引けて大事そうに抱えてぱたぱたと、二階にある客室へと向かっていき。
少女が二階に現れたのは、二人を弔っている最中だったか。]
……二人、とも?
[ローザとユリアン、ライヒアルトを交互に見ながら、疑問を口にしたが、その先の言葉は続かなかった。
けれど、少女の言いたいことは伝わったか。
答えが返れば二人の死と、今までの犠牲となった人を悼んだ。]
あ。
ライヒお兄ちゃん。
手帳、広間に置いていったでしょ?
手帳に挟まってた紙…勝手に読んじゃった。
ごめんなさい。
[ライヒアルトに謝罪しながら、黒い手帳を手渡そうとして。
修道士はどんな表情を浮かべただろうか。
手帳を受け取ってくれるかも分からない。
ユリアンとローザが手帳に挟まれた紙を読みたいと願えば、
修道士は読ませるような気がしている。]
ユリお兄ちゃん。
エリお兄ちゃん、外の方に行っちゃったから。
着替えて追いかけるね。
[ユリアンに断りをいれて。
着替えに上へと向かう。
途中からずっと寝間着なままだったから。]
[着替えに上へと向かう前に、ローザから首の蔓薔薇に問われたなら。]
あたし、『双花聖痕』の朱花なの。
[と、答えて自室に入って春色の服とコートに着替えた。**]
……ん。
[不意に、銀の獣の歩みが止まる。
紅の瞳がく、と天を仰ぎ。
それから、首が傾いだ]
……あ……そっ、か。
[応えがない、だけでなく。
気配そのものが、感じられない。
それが何を意味するのかは、すぐに気づいた]
……覚悟、決めてたみたいだったし、な。
[最後に交わしたやり取りを思い出す。
低く、笑うようなうなり声が、落ちた]
[旅人が駆ける銀の影を見たのは、森から引き返す途中。遠く、少女が、その名を呼ぶ声も微かに聞こえた]
…ラファール?
[その意味を旅人は知らない。が、駆け去る姿は確かに風のように見えた。きっとあれが残った人狼なのだろう、と、思う]
出られないんだろうな。
[森の奥、そのまま風のように駆けていくことができたなら、その方があの獣にとっても良いのかもしれないけれど…それは出来ないのだろう、と、穴の空いた胸を押さえて、旅人は静かに見送った**]
[ふるり。
首を、軽く横に振った。
考えても詮無いこと、と切り捨てたはずの思いが、とめどなく巡るけれど。
それを言葉としては織り成すことはしない。
この在り方を選んだ時点で、全て繰言と。
そう、知っているから]
……さて、と。
問題は、ここから、か。
一体、どーやって、生き延びるか。
[銀の獣たる、己として、生き残る術。
求めるのは、ただ、それのみ。
御伽噺の黒い影の如く、神の名の下に誅されるつもりは毛頭なく。
風は風として突き抜ける術をただ、模索する。**]
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